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学園
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冬がおとずれる。
寒い冬だった。
雪が降り積もる、真冬のある日。
夜。
既に、アイリスは寝静まっていた。
クレアベルが、リビングで、ランタンの灯りをたよりに、書を読んでいた。
私は声をかける。
「お母さん」
「ん?」
クレアベルが、書から目を離さぬまま、返事をする。
伝えなければならないことがあった。
意を決して、私は口にした。
「私、旅に出ようと思います」
次のページをめくろうとしたクレアベルの手が、止まった。
クレアベルがこちらに目を向ける。
「旅に出たい……そう言ったのか?」
「はい」
私はハッキリと肯定する。
冒険をしたい気持ちは、私の中で、強い熱を帯びている。
この世界を旅してみたい。
いろんな場所を観光してみたい。
いろんな魔物と出会い、人と出会い、食べ物や、景色に触れてみたい。
それが今の、偽らざる本心だった。
クレアベルは、私をじっと見つめた。
やがて、微笑んだ。
「そうか」
クレアベルは、小さく、納得したように言った。
「実は私は、お前に一つ、選択肢を提示しようと思っていた」
「……?」
「学園だ」
と、クレアベルが書を閉じながら、言う。
「この国の学園は、15歳になれば、好きに通うことができる。まあ学費はいるが、学園に通いながら稼ぐ制度もある」
「そうなんですか」
「お前なら、その制度を利用して、学園に通い続けることもできるだろう。一度、考えてみたらどうだ?」
「はぁ」
学園……か。
そんな選択肢もあるのか。
前世だったら、義務教育があったから、当たり前のように学園に通っていたが。
そういえば、ヘンリックくんが学園への入学を目指して、努力していたっけ。
なんて思っていると。
「だが、そうか。もう……そんな年になるのか」
と、クレアベルがしみじみとつぶやいた。
「まあ決断ができたら、また言ってくれ。旅に出るにしろ、学園に通うにしろ、私はお前の選択を応援するつもりだ」
「……はい。ありがとうございます」
そう告げる。
話は終わったので、私は、おやすみのあいさつを告げてから寝室に入った。
寒い冬だった。
雪が降り積もる、真冬のある日。
夜。
既に、アイリスは寝静まっていた。
クレアベルが、リビングで、ランタンの灯りをたよりに、書を読んでいた。
私は声をかける。
「お母さん」
「ん?」
クレアベルが、書から目を離さぬまま、返事をする。
伝えなければならないことがあった。
意を決して、私は口にした。
「私、旅に出ようと思います」
次のページをめくろうとしたクレアベルの手が、止まった。
クレアベルがこちらに目を向ける。
「旅に出たい……そう言ったのか?」
「はい」
私はハッキリと肯定する。
冒険をしたい気持ちは、私の中で、強い熱を帯びている。
この世界を旅してみたい。
いろんな場所を観光してみたい。
いろんな魔物と出会い、人と出会い、食べ物や、景色に触れてみたい。
それが今の、偽らざる本心だった。
クレアベルは、私をじっと見つめた。
やがて、微笑んだ。
「そうか」
クレアベルは、小さく、納得したように言った。
「実は私は、お前に一つ、選択肢を提示しようと思っていた」
「……?」
「学園だ」
と、クレアベルが書を閉じながら、言う。
「この国の学園は、15歳になれば、好きに通うことができる。まあ学費はいるが、学園に通いながら稼ぐ制度もある」
「そうなんですか」
「お前なら、その制度を利用して、学園に通い続けることもできるだろう。一度、考えてみたらどうだ?」
「はぁ」
学園……か。
そんな選択肢もあるのか。
前世だったら、義務教育があったから、当たり前のように学園に通っていたが。
そういえば、ヘンリックくんが学園への入学を目指して、努力していたっけ。
なんて思っていると。
「だが、そうか。もう……そんな年になるのか」
と、クレアベルがしみじみとつぶやいた。
「まあ決断ができたら、また言ってくれ。旅に出るにしろ、学園に通うにしろ、私はお前の選択を応援するつもりだ」
「……はい。ありがとうございます」
そう告げる。
話は終わったので、私は、おやすみのあいさつを告げてから寝室に入った。
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