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15 うるさい外野にやじられて
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「いい人じゃない。」
「うん、いい人よ。」
「4月から一緒で、付き合い始めが今月なのか?」
「うん・・まあ、そう。」
「嫌われてるかもしれないって言ってたのに?」
さすが母親、本当によく覚えてる事。
「うん、ずっとそう思ってたけど、誤解だった。ちょっと私が勘違いしてたみたい。」
「そう。まあ、仲良くしなさい。お父さんも飲み過ぎですよ。」
母親にグラスを取り上げられた父親。
「なあ、まだ本当にお付き合いをしたばかりなんだな。」
「うん。一ヶ月くらいだって言ったよね。」
「だって連れてくるのは珍しいから。」
「おせちを食べたかったの。お母さんの美味しいの食べたかったし、アオもお正月はずっと実家に帰ってないからどうかなって。それだけだよ。」
「なあ、彼の前の彼氏は、いつ別れた?」
嫌なことを聞く。
「そんなに長いこと空いてないんだろう?お前は本当に寂しがり屋だな。寂しくて寂しくて、クリスマスと正月が寂しくて、そんなタイミングだったんじゃないか?」
無言。
「お前は昔からそうだよな。本当に相手を好きなのか、ちゃんと確かめろ。流されて付き合うのも失礼だぞ。」
「何で知った風に言うわけ。勝手に決めないで。」
「じゃあ、何で連れてきた?本気ならいいじゃないか、将来結婚したいってちゃんと親父に言えば。」
「まだそんなに長く付き合ってないって言ってるじゃん。そんな変なプレッシャーはアオだって嫌だよ。」
「別にいいじゃん。彼がそう言ったのか?とりあえずは同期なんだったらよく知ってるだろう。いい奴とか言っててもいつか捨てられるっておびえてるのか、やっぱり本気じゃないのか、どっちだよ。」
本当にイライラさせる天才。
「何でそんな極端な見方しかできないのよ。今好きで楽しく一緒にいれたらいいじゃない。先は分からないわよ。」
「知り合ったばっかりならな。でも違うだろう?ちゃんと考えろって言ってんだよ。自分の気持ちをちゃんと見ろって言ってるの。」
むかつく。
「里佳、心配してるのよ。初めて連れてきたから結婚したいくらいの気持ちがあるのかと思ってたのに。違うの?」
「だから違うって言ってるじゃない。」
何度も説明してるのに。なんでただの彼氏じゃいけないのよ。
「成長してないなあ。いい人だというなら傷つけるなよ。これからも一緒に働くんだろう。」
うるさい。黙れ~。お前に何が分かるんだ。
思わず目が据わった。
兄を睨む。
視線が外されて勝ったと思った。
ただそれだけだったけど。
「そう言うあんたはどうなの?」
「俺はちゃんと見定めてから連れてくるから。本当に結婚したいと思った人を連れてくる。」
「あら、珍しい。前向き?誰かいるの?」
「黙秘。」
ビックリした。いるらしい。
独身主義はやめたらしい。そんな運命感じるような出会い?
まじまじと兄を見る。
「何だよ、うらやましいだろう。そのくらい相手を好きになれ。好きにならせろ。」
やっぱり、やな奴。
アオを見る。起きる気配はなく。
「ああ、やっぱり日本酒は来る。眠い。」
「添い寝してやれば。」当然兄。
「馬鹿。」当然兄へ。
父親も寝て、私も横になった。
隣のアオの毛布を半分もらった。
目が覚めたらびっくりするだろうなあ、アオ。
元旦からやっぱりグダグダで。
慣れた手つきが腰に伸びてきて抱き寄せられて。
自分でもすり寄って懐かしいにおいに縋りついて。
アオの匂い、ちょっとお酒臭い気もする・・・・。
ん?目が開いた。
やばい。急いで離れて起きる。
半身起こすと誰もいなかった。ホッとした。
大丈夫よね。
本当に起きてよ。酔っぱらいすぎだよ、アオ。
「アオ、起きて。」
「なんで?」目は閉じたまま。
「ここは実家だよ。」
「ん?・・・・・・」
いきなり目が開いた。ガバッと起きてキョロキョロする。
「何でだっけ?」
「アオ、何だか後ろに倒れてそのまま寝たの。飲み過ぎた?」
「そんなに・・・・・。」
「でも酔っぱらってたみたい。呂律も少しあやしくなってきてたよ。」
「ちょっと覚えてない。僕大丈夫だった?変なことしてない?言ってない?」
「うん、大丈夫。」と言っておこう。
良く寝た気分、今何時だろう。
薄暗い外。
静かな家。
みんなどこ行ったんだろう?
靴を見ると誰の靴もない。
「初詣にでも行ったのかな?誰もいない。」
「ごめん寝ちゃったから。」
「大丈夫、あたしもお父さんも寝たんだけど。お父さんいつの間に起きたんだろう。」
「ねえ、・・・・・」
「何?」
「・・・・何でもない。何時かな?」
「あ・・・・夕方五時だって。」
「すっごいよく寝た気分。」
「うん、急に倒れるように寝たからびっくりした。1人だったら救急車呼んでたかも。」
「そんなに?」
「うん。朝も早かったでしょう?もしかしてあんまり寝てない?」
「別に、大丈夫。久しぶりの日本酒だったからかな?」
「そうだね。秋田出身なのにね。でも本当に眠くなるんだね。」
こたつに入って目が合って。
「怒ってる顔になってる。どうしたの?」
「ううん、何でもない。」
「そう?」
「うん。」
「じゃあ、お茶いれようか?」
こたつから出てお湯を沸かす。
湯呑にお茶を入れて持って行く。
「なんかティーパックじゃないのが新鮮だよ。・・・・どうしたの?」
「お兄さんとはいくつまで一緒に暮らしてたの?」
「兄が大学生の頃まで。私が大学卒業するまではいろいろ相談にのってもらったりして、東京にいたから食事とか連れて行ってもらって会ってたんだけど。今、確か京都か滋賀に住んでると思う。関西担当になって引っ越したの。」
「ふうん。」
「何か嫌だった?ごめんね。昔っから結構言い合うの、何でも。本当に喧嘩みたいになるけど、どっちかが折れるから。びっくりした?」
「そうなんだ。仲いいんだね。」
「・・・・まあまあ。遠慮はない。」
「連れてこない方が良かった?ごめんね。なんだかすごく悲しい顔してるよ。」
「そう?何だか家族だなあって思って。しみじみしただけ。」
そうだろうか?
なんだか連れてきたことを本当に後悔してしまう。
「あ、帰って来たみたい。」
玄関が開いて家族の声が聞こえてきた。
「お帰り~。」
「あら。起きたのね。」
「すみません、すっかり気を失ったように寝てしまって。強い方だと思ってたのですが、日本酒の限界が分かりませんでした。」
「こちらこそ、お父さんが飲ませ過ぎて、ごめんなさいね。」
「里佳が添い寝したから湯たんぽくらいにはなったでしょう?」
「隣に寝ただけです。」
「くっついてたけど。」
「離れてました。」
「じゃあ、お前が寝相が悪いか、保さんに嫌がられたんだな。」
まったく、うるさい奴め。
くっついたのは起きる直前だけだったと思いたい。
「初詣に行ってたの?」
「そうよ。起きないから先に行ったわよ。」
「うん、いいや。近くに神社あるから氏神様に行っておく。」
「遅くまでやってるからこっちでも行きなさい。今日泊る?」
「ううん、そんな準備してないから帰るよ。」
「そう。ご飯持って行く?」
「持ってく。わ~い。」
「二人分ね。」
「うん、もちろん。」
ん?今のはその返事で良かったのか?
まあ、いいや。
「アオと一緒に食べる。」
「お前、アオアオって甘えすぎるなよ。重たいぞ。ウザがられるぞ。」
「うざいのはお兄ちゃんでしょう。もう、何でそういろいろ口を出すの?」
「あら、心配してるからでしょう?たった一人の可愛い妹だからねえ。」
「絶対違うと思う。」
「うん、いい人よ。」
「4月から一緒で、付き合い始めが今月なのか?」
「うん・・まあ、そう。」
「嫌われてるかもしれないって言ってたのに?」
さすが母親、本当によく覚えてる事。
「うん、ずっとそう思ってたけど、誤解だった。ちょっと私が勘違いしてたみたい。」
「そう。まあ、仲良くしなさい。お父さんも飲み過ぎですよ。」
母親にグラスを取り上げられた父親。
「なあ、まだ本当にお付き合いをしたばかりなんだな。」
「うん。一ヶ月くらいだって言ったよね。」
「だって連れてくるのは珍しいから。」
「おせちを食べたかったの。お母さんの美味しいの食べたかったし、アオもお正月はずっと実家に帰ってないからどうかなって。それだけだよ。」
「なあ、彼の前の彼氏は、いつ別れた?」
嫌なことを聞く。
「そんなに長いこと空いてないんだろう?お前は本当に寂しがり屋だな。寂しくて寂しくて、クリスマスと正月が寂しくて、そんなタイミングだったんじゃないか?」
無言。
「お前は昔からそうだよな。本当に相手を好きなのか、ちゃんと確かめろ。流されて付き合うのも失礼だぞ。」
「何で知った風に言うわけ。勝手に決めないで。」
「じゃあ、何で連れてきた?本気ならいいじゃないか、将来結婚したいってちゃんと親父に言えば。」
「まだそんなに長く付き合ってないって言ってるじゃん。そんな変なプレッシャーはアオだって嫌だよ。」
「別にいいじゃん。彼がそう言ったのか?とりあえずは同期なんだったらよく知ってるだろう。いい奴とか言っててもいつか捨てられるっておびえてるのか、やっぱり本気じゃないのか、どっちだよ。」
本当にイライラさせる天才。
「何でそんな極端な見方しかできないのよ。今好きで楽しく一緒にいれたらいいじゃない。先は分からないわよ。」
「知り合ったばっかりならな。でも違うだろう?ちゃんと考えろって言ってんだよ。自分の気持ちをちゃんと見ろって言ってるの。」
むかつく。
「里佳、心配してるのよ。初めて連れてきたから結婚したいくらいの気持ちがあるのかと思ってたのに。違うの?」
「だから違うって言ってるじゃない。」
何度も説明してるのに。なんでただの彼氏じゃいけないのよ。
「成長してないなあ。いい人だというなら傷つけるなよ。これからも一緒に働くんだろう。」
うるさい。黙れ~。お前に何が分かるんだ。
思わず目が据わった。
兄を睨む。
視線が外されて勝ったと思った。
ただそれだけだったけど。
「そう言うあんたはどうなの?」
「俺はちゃんと見定めてから連れてくるから。本当に結婚したいと思った人を連れてくる。」
「あら、珍しい。前向き?誰かいるの?」
「黙秘。」
ビックリした。いるらしい。
独身主義はやめたらしい。そんな運命感じるような出会い?
まじまじと兄を見る。
「何だよ、うらやましいだろう。そのくらい相手を好きになれ。好きにならせろ。」
やっぱり、やな奴。
アオを見る。起きる気配はなく。
「ああ、やっぱり日本酒は来る。眠い。」
「添い寝してやれば。」当然兄。
「馬鹿。」当然兄へ。
父親も寝て、私も横になった。
隣のアオの毛布を半分もらった。
目が覚めたらびっくりするだろうなあ、アオ。
元旦からやっぱりグダグダで。
慣れた手つきが腰に伸びてきて抱き寄せられて。
自分でもすり寄って懐かしいにおいに縋りついて。
アオの匂い、ちょっとお酒臭い気もする・・・・。
ん?目が開いた。
やばい。急いで離れて起きる。
半身起こすと誰もいなかった。ホッとした。
大丈夫よね。
本当に起きてよ。酔っぱらいすぎだよ、アオ。
「アオ、起きて。」
「なんで?」目は閉じたまま。
「ここは実家だよ。」
「ん?・・・・・・」
いきなり目が開いた。ガバッと起きてキョロキョロする。
「何でだっけ?」
「アオ、何だか後ろに倒れてそのまま寝たの。飲み過ぎた?」
「そんなに・・・・・。」
「でも酔っぱらってたみたい。呂律も少しあやしくなってきてたよ。」
「ちょっと覚えてない。僕大丈夫だった?変なことしてない?言ってない?」
「うん、大丈夫。」と言っておこう。
良く寝た気分、今何時だろう。
薄暗い外。
静かな家。
みんなどこ行ったんだろう?
靴を見ると誰の靴もない。
「初詣にでも行ったのかな?誰もいない。」
「ごめん寝ちゃったから。」
「大丈夫、あたしもお父さんも寝たんだけど。お父さんいつの間に起きたんだろう。」
「ねえ、・・・・・」
「何?」
「・・・・何でもない。何時かな?」
「あ・・・・夕方五時だって。」
「すっごいよく寝た気分。」
「うん、急に倒れるように寝たからびっくりした。1人だったら救急車呼んでたかも。」
「そんなに?」
「うん。朝も早かったでしょう?もしかしてあんまり寝てない?」
「別に、大丈夫。久しぶりの日本酒だったからかな?」
「そうだね。秋田出身なのにね。でも本当に眠くなるんだね。」
こたつに入って目が合って。
「怒ってる顔になってる。どうしたの?」
「ううん、何でもない。」
「そう?」
「うん。」
「じゃあ、お茶いれようか?」
こたつから出てお湯を沸かす。
湯呑にお茶を入れて持って行く。
「なんかティーパックじゃないのが新鮮だよ。・・・・どうしたの?」
「お兄さんとはいくつまで一緒に暮らしてたの?」
「兄が大学生の頃まで。私が大学卒業するまではいろいろ相談にのってもらったりして、東京にいたから食事とか連れて行ってもらって会ってたんだけど。今、確か京都か滋賀に住んでると思う。関西担当になって引っ越したの。」
「ふうん。」
「何か嫌だった?ごめんね。昔っから結構言い合うの、何でも。本当に喧嘩みたいになるけど、どっちかが折れるから。びっくりした?」
「そうなんだ。仲いいんだね。」
「・・・・まあまあ。遠慮はない。」
「連れてこない方が良かった?ごめんね。なんだかすごく悲しい顔してるよ。」
「そう?何だか家族だなあって思って。しみじみしただけ。」
そうだろうか?
なんだか連れてきたことを本当に後悔してしまう。
「あ、帰って来たみたい。」
玄関が開いて家族の声が聞こえてきた。
「お帰り~。」
「あら。起きたのね。」
「すみません、すっかり気を失ったように寝てしまって。強い方だと思ってたのですが、日本酒の限界が分かりませんでした。」
「こちらこそ、お父さんが飲ませ過ぎて、ごめんなさいね。」
「里佳が添い寝したから湯たんぽくらいにはなったでしょう?」
「隣に寝ただけです。」
「くっついてたけど。」
「離れてました。」
「じゃあ、お前が寝相が悪いか、保さんに嫌がられたんだな。」
まったく、うるさい奴め。
くっついたのは起きる直前だけだったと思いたい。
「初詣に行ってたの?」
「そうよ。起きないから先に行ったわよ。」
「うん、いいや。近くに神社あるから氏神様に行っておく。」
「遅くまでやってるからこっちでも行きなさい。今日泊る?」
「ううん、そんな準備してないから帰るよ。」
「そう。ご飯持って行く?」
「持ってく。わ~い。」
「二人分ね。」
「うん、もちろん。」
ん?今のはその返事で良かったのか?
まあ、いいや。
「アオと一緒に食べる。」
「お前、アオアオって甘えすぎるなよ。重たいぞ。ウザがられるぞ。」
「うざいのはお兄ちゃんでしょう。もう、何でそういろいろ口を出すの?」
「あら、心配してるからでしょう?たった一人の可愛い妹だからねえ。」
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