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23 連休突入④
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大人しくお菓子を口にしながらワインを飲む。
癖のない飲みやすいワインだ。
まるで水のような・・・・。
あっという間にカップが空になった。
お代わりしようと思ったら、携帯が震えた。
見てみると卓からだった。
素晴らしい嗅覚。
何か虫の知らせでも?
「小愛ちゃん、卓から連絡が来た。」
「何ですか?」
「『寂しい週末はどうだ?思い知ったか。まだ引きこもっているように、くれぐれもフライングはしないように。でもこっちに遊びに来てもいいぞ。遊んでやるぞ。』だって。」
「卓さん、寂しいんですね。未希と哲也に誘ってあげるように伝えておきます。」
そう言って彼女が携帯から友達に連絡をしたらしい。
「あ、返事が来ました。『了解。これもボランティアだね。』ですって。」
一緒に画面を見る。
そのまま彼女に近づいて腕を伸ばして写真を撮る。
シャッターを押すより先に彼女がこっちに近寄ってくれた。
笑顔のふたり。
「どうする?卓に送ってみる?」
「速攻返事来ますよ、泣き事ですよ。聞いてあげますか?」
「まあ、こっちもボランティアで。」
「しょうがないですね。お礼をつけておけば少しは喜んでくれるでしょうか?」
「逆かも。恨まれそうだけど。」
そう言って写真を添付してみた。
『小愛ちゃんはあんまり変わらないよ。惚気になるから動画はやめておく。今日は2人で野外ライブに来ています。すべては卓のお陰です。フライング反省します。でも、ありがとう。ふたりで手を合わせて感謝します。」
送信。
確かにすぐに返事が来た。
『なんだこれは。小愛ちゃんだ。お前だ、何で隣にいるんだ。何してる。酔っぱらってないか?離れろ、近寄るな。何でだよ。おかしいだろう。もしかして、そうなのか?お前・・・・まだ早いだろう。清廉けっはくはどうした。一緒に大人しくすると言ったのに。』
写真の時点で恐ろしく長い文章を書いたらしい。
まさか座右の銘を変換ミスするなんて、パニック状態かも。
彼女に見せた。
「大丈夫でしょうか?せめて連休中は隠しておいた方が、卓さんの心は穏やかだったかもしれません。」
「小愛ちゃん、責任は半分あるんだから。卓に慰めの言葉を送ってあげて。」
『卓さん、ちょっとだけ宇佐美さんをお借りします。今度一緒に帰りますので、また飲みましょうね。』
そう送ったらしい。
逆効果では?
しばらく携帯が沈黙していた。
『ずるいよ。宇佐美~。今度奢れよ。小愛ちゃん泣かしたら、こっちのオヤジ連中をかき集めて総攻撃仕掛けるからな。ケッ。』
『でも、良かったよ。』
『・・・・って言うと思ったか、馬鹿野郎。一度仏門にでも入ればよかったんだ、出家しろ!!』
自分で落ちをつけてる、卓。
携帯を彼女に見せる。
「なんだか逆効果だったみたい。荒れてるなあ。」
「あ、こっちにも来ました。」
「『卓さんが半泣きで鬱陶しい。バラしたの?なんだかラブラブ2ショットを送って来やがったって、吠えてるけど。』ですって。」
『普通のふたりの写真だけど、自撮りだからちょっと距離が近かったかも。お酒入ってて笑ってるし。ごめんね、後はよろしく。その内帰りますので。』
『分かった、楽しみにしてるね。こっちは適当にいじり倒して遊んでおくから大丈夫。』
今度はそのメッセージを見せてもらった。
「卓さんはMっ気があったんですね。知りませんでした。」
「多分、小愛ちゃんと友達にSっ気があるんだと思うけど。」
「何でですか?」
「普通オヤジの頭殴る?」
「はい、普通です。いいんです。変わったボディータッチですから。」
「僕はいらないなあ、殴られ系ボディタッチ。」
「宇佐美さんにはしません!」
そう言って少し赤くなったけど、何?何がはまった?
じっと見てたら、腕を殴られた。
殴るじゃん・・・・。
まあ、許すけど。
癖のない飲みやすいワインだ。
まるで水のような・・・・。
あっという間にカップが空になった。
お代わりしようと思ったら、携帯が震えた。
見てみると卓からだった。
素晴らしい嗅覚。
何か虫の知らせでも?
「小愛ちゃん、卓から連絡が来た。」
「何ですか?」
「『寂しい週末はどうだ?思い知ったか。まだ引きこもっているように、くれぐれもフライングはしないように。でもこっちに遊びに来てもいいぞ。遊んでやるぞ。』だって。」
「卓さん、寂しいんですね。未希と哲也に誘ってあげるように伝えておきます。」
そう言って彼女が携帯から友達に連絡をしたらしい。
「あ、返事が来ました。『了解。これもボランティアだね。』ですって。」
一緒に画面を見る。
そのまま彼女に近づいて腕を伸ばして写真を撮る。
シャッターを押すより先に彼女がこっちに近寄ってくれた。
笑顔のふたり。
「どうする?卓に送ってみる?」
「速攻返事来ますよ、泣き事ですよ。聞いてあげますか?」
「まあ、こっちもボランティアで。」
「しょうがないですね。お礼をつけておけば少しは喜んでくれるでしょうか?」
「逆かも。恨まれそうだけど。」
そう言って写真を添付してみた。
『小愛ちゃんはあんまり変わらないよ。惚気になるから動画はやめておく。今日は2人で野外ライブに来ています。すべては卓のお陰です。フライング反省します。でも、ありがとう。ふたりで手を合わせて感謝します。」
送信。
確かにすぐに返事が来た。
『なんだこれは。小愛ちゃんだ。お前だ、何で隣にいるんだ。何してる。酔っぱらってないか?離れろ、近寄るな。何でだよ。おかしいだろう。もしかして、そうなのか?お前・・・・まだ早いだろう。清廉けっはくはどうした。一緒に大人しくすると言ったのに。』
写真の時点で恐ろしく長い文章を書いたらしい。
まさか座右の銘を変換ミスするなんて、パニック状態かも。
彼女に見せた。
「大丈夫でしょうか?せめて連休中は隠しておいた方が、卓さんの心は穏やかだったかもしれません。」
「小愛ちゃん、責任は半分あるんだから。卓に慰めの言葉を送ってあげて。」
『卓さん、ちょっとだけ宇佐美さんをお借りします。今度一緒に帰りますので、また飲みましょうね。』
そう送ったらしい。
逆効果では?
しばらく携帯が沈黙していた。
『ずるいよ。宇佐美~。今度奢れよ。小愛ちゃん泣かしたら、こっちのオヤジ連中をかき集めて総攻撃仕掛けるからな。ケッ。』
『でも、良かったよ。』
『・・・・って言うと思ったか、馬鹿野郎。一度仏門にでも入ればよかったんだ、出家しろ!!』
自分で落ちをつけてる、卓。
携帯を彼女に見せる。
「なんだか逆効果だったみたい。荒れてるなあ。」
「あ、こっちにも来ました。」
「『卓さんが半泣きで鬱陶しい。バラしたの?なんだかラブラブ2ショットを送って来やがったって、吠えてるけど。』ですって。」
『普通のふたりの写真だけど、自撮りだからちょっと距離が近かったかも。お酒入ってて笑ってるし。ごめんね、後はよろしく。その内帰りますので。』
『分かった、楽しみにしてるね。こっちは適当にいじり倒して遊んでおくから大丈夫。』
今度はそのメッセージを見せてもらった。
「卓さんはMっ気があったんですね。知りませんでした。」
「多分、小愛ちゃんと友達にSっ気があるんだと思うけど。」
「何でですか?」
「普通オヤジの頭殴る?」
「はい、普通です。いいんです。変わったボディータッチですから。」
「僕はいらないなあ、殴られ系ボディタッチ。」
「宇佐美さんにはしません!」
そう言って少し赤くなったけど、何?何がはまった?
じっと見てたら、腕を殴られた。
殴るじゃん・・・・。
まあ、許すけど。
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