コタロとマシロ~仲良しの二人~

羽月☆

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8 やっぱりいつもと変わりない夏を過ごす予定のコタロ。

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また実家に戻ってきたらしい。
母親から連絡が来た。
その後、マシロからも話があると連絡が来た。


散歩しながらもダラダラだった自分。

見てる景色はまったく心に残らずに、ただただ足が交互に動いてるだけだった。

母親には連絡して、そのままマシロの家に行った。
おばさんに挨拶して、マシロが二階の部屋から呼んできたのでそのまま二階へ上がった。
入れ違うようにマシロがお茶を持って来ると言って下に降りた。


この間よりは少し見慣れた部屋に入って座った。
テーブルにはアルバムがあった。
可愛いいマシロが溢れてるだろう、ちょっとだけ自分も隣に写ってるのがあるだろう。

自分が勝手に見るわけにもいかない。

それに知らないマシロもいるだろう。
あの夏の夜の神社の相手もいるだろう。
並んでくっついて笑顔でいたら、じっと見てしまうかもしれない。
柴田が撮った写真みたいなさり気ない写真もあるかもしれない。


自分のアルバムにはないような、そんな写真があるんだろう。

見たくない、そう思ってアルバムを棚の方へ立てかけた。

お茶が来るから、テーブルは広い方がいいよね。


お茶をもって帰ってきたマシロは、そのアルバムにちらりと視線をやった。
それでも聞かれることはなく。


「ねえ、コタロ。成美ちゃんに連絡した?」

「したよ。」

「そうか。なかなか私は成美ちゃんと会うことがなくて。連絡取り合ってるんだよね。」

「うん。」



「じゃあ、私はもう手伝わなくていい?」

「いいと思うよ。」

そう言った。
正確に言うと連絡を取ったけど、取り合ってるのとは違うかもしれない。
ただの一往復。

内容もマシロの話だった気がする。
『お礼』だったから。

だけどまあ、いいや。
マシロが手伝っても、手伝わなくても、どうかなる時はどうかなるし、でもどうかな?


「今日は何してたの?」

「別に。ただ散歩。」

「いつも散歩してるの?」

「そんなことはないよ。ただぼんやりしてると運動不足だから、適当にちょっとだけ歩いたり、本屋で時間をつぶしたり。」


「成美ちゃんと約束はしなかったの?」

「うん、だから暇だったんだよ。そんな事よりマシロは?あの水着は活躍しそう?」


なんでそこまで世話を焼きたがるんだろう。
今まで何年も放っといたくせに、急にさ。

そう思って話題を変えた。

話題が変わるついでに笑顔になれたと思う。

「もちろん。でも結局自己満足かもね。」

「褒めてもらえばいいよ、きっと褒めてくれるよ。あの頃からは想像できないけど、もしかしたら色っぽくなってるかもしれないじゃない。」

「なってるわよ。コタロが知らないだけ。」

「じゃあ、新しい水着込みで褒めてもらえるよ。良かったじゃん。」


「そうだね。夏が楽しみ、すぐそこだよ。」




「コタロも成美ちゃんと楽しんで。」

「そうだね。」


中身のない、気持ちのこもらない返事を打ち返し、ピンポンの様に順番にやり取りされる言葉。


夏の話題が終わって、お茶をもらう。

話はそれだったのだろうか?
どこまでも姉ぶりたいらしい。
後輩だけじゃなく、そこに懐かしい弟分まで登場したんだから。
さっきあのアルバムを見ながら、そんな事も思ってたのかもしれない。

「柴田は楽しそうだったよ。」

「ああ、コタロにも報告が来た?こっちにも真麻ちゃんの可愛い写真が来たからね。柴田君が撮ったんでしょう?いい感じだね。」

「そうだね。」



「楽しそうな夏が来るね。」

「そうかもね。」




「じゃあ、ごちそうさま。」

「うん、あ、ねえ、この間私のところに泊まったこと、おばさんに教えたんだ。」


「・・・・ああ、そうだね。」

匂いでバレたんだけど。


「・・・・そうか。」



「なんか言われたの?」

「迷惑かけたでしょうって、ありがとうってお礼を言われた。」


「そうか。」




「そう、じゃあね。」

「うん。」


そう言って部屋から出た。

後ろ手にドアを閉めて、見送られることもなく一人で下に降りて、一階にいるだろうおばさんにお邪魔しましたと挨拶して外に出た。


随分長くいた気がするけど、きっとそうでもないと思う。
お茶が冷めないくらいの時間だ。

家に帰って帰宅を知らせた。


「真白ちゃんと話出来た?」

「うん。お茶を飲んできた。」

「そう。」


二階の部屋に上がる。


自分の部屋にもアルバムはある。
懐かしいマシロにも会えるけど、そんな記憶の中の場面を思い出しながらアルバムの背中をじっと見つめたけど、手にはしなかった。


人は時間が経つと成長するものなんだ。
例え不器用なままだとしても、いろんな嘘をつくことを覚えて、相手が喜ぶくらいの話は出来るようになる。

それが気を遣うって事だろう。

そんなのはすぐバレる嘘かもしれない。


携帯を見て、マシロの水着の写真を見た。
褒められないわけないのに。
楽しみにしてるくせに。


『こんにちは。やっと仲直りできました。大人になるとなかなか素直にごめんねも言えなくなるものです。』

『夏の話をしました。良かったら美味しいものを一緒に食べに行きませんか?』

白木さんとの通話を読み返して、笑顔を思い出しながら、そう送ったのは・・・・少しは眩しい夏にしたいって思ったからだ。


いつ返事が来るか分からない、携帯を手放して、眩しそうな夏に思いをはせた。
柴田の写真を思い出す。
あんな写真は撮れないよ。
ただ、ぎこちなく水際を歩くのが精一杯。

ましてや、そんな・・・水着なんて・・・・・。

絶対無理だ。
自分だって持ってないんだから。

つい想像が水着のマシロになりそうで、急いで海の景色から空を向いた。

海自体が無理そうだった。
やっぱり熱い日差しの下よりは涼しいガラスの中の方がいい。
建物に避難!

返事が来た!!携帯を手に取り、ひと呼吸。
これでまた柴田だったら多分腹が立つけど。

くるりと携帯をひっくり返して画面を見た。

違った。
『誘っていただけるなら、喜んで。』

思わずそれを笑顔と喜色たっぷりの自分の声で読んだ。

やっぱりマシロの人選が確かだったのかもしれない。
控えめな返事すら好ましく思う自分。
つい何度も読み直した。

ああ、急いで返事をしなきゃ。

短いやり取りで日にちと時間を決めた。

デートと言っていいのだろうか?
浮かれそうな表情を引き締めて、美味しいレストランと他にもおすすめスポットがないか探す。
マシロにお世話になりたいけど、流石にそれはやめよう。
大丈夫だと言ったんだし。


ゆっくりでいいから楽しい夏にしたい!!




「じゃあ、きっとお互いがお互いを自然な存在として感じてたんですね。友達より近くて、家族とはちょっとだけ違う感じでしょうか?」


どうしてだろう?気がつくと話題がマシロのことになって。
あわてて成美さんのことに戻すと、今度は成美さんがマシロのことを話し出す。


「今週は結構真白さんと話をしました。」


「もう、二人が私を間に思い出話してるみたいです。」


そう言われて、流石にそんなつもりはない・・・・とは言えなかった。

やっぱり不器用だから、共通の話題でマシロが出てきてしまう。

「真白さんにはちゃんと言ったんですけど、コタロさんにも言いますよ。お互い二人だけのほうが自然じゃないですか?」

笑顔でそう言われた。
その言われた言葉の意味を考える。

「もっと思った通りに、真っ直ぐに。」

「マシロとは数週間前に再会したばかりだよ。もう何年も会ってなかったし、その後会ってもなんだかあの頃とは違うから。・・・・そういうことを言ってるんだよね?」

「そうですよ。それにあの頃と違うのは当たり前です、いつまでも子供じゃないんですよ。二人ともいい大人なんですから。昔話も楽しいでしょうけど、新しく二人の思い出を作ってもいいんじゃないですか?」


言い聞かせるように言われた。
そこまで言われたら不器用な自分も気がつく、結局楽しい夏は来ないらしいと分かった。


それを聞いた後ではさすがにもう誘えない。


さりげなく断られたらしい。

そんなあり得る可能性を考えてなかった自分はただ夏に向かって浮かれていたんだろう。


ランチは終わってた。
コーヒーも飲んでいて、この後じゃあって駅で別れるんだろう。あんなにいろいろ探して、お気に入りに入れたお店にも行かずに終わるんだろう。


それでも自分が食事代を払ったらお礼を言われた。
そのまま駅への道の途中で別れた。

「私は買い物をして帰りますね。」

最後まで笑顔だった。
きっといつでも、誰に対しても、そういう人なんだろう。
僕だけじゃなくて、誰もが話しやすいと思うし、可愛いと思うし、素敵だなあって思う人。
そんな人は僕の相手じゃないらしい。

駅にまっすぐに向かった。
改札に入る時にちらりとマシロを見た気がした。
駅ビルのお店から出てくる姿が似てた気がした。
でも、たぶん気のせいだろう。

そのまままっすぐホームを目指した。

予想よりずっと早めに家についた。
まだ夕方でもない時間に。

「虎太郎、お帰り。」

「ただいま。」

玄関の音が聞こえたらしく、先の部屋からちょっとだけ顔を出した母親にそう言った。
帰ったことを知らせて部屋に戻る。
これで夕飯は間違いなく自分の分も出てくる。

この間ほどじゃなくてもちゃんと考えた自分の恰好。
気合だけで言えばこの間よりずっと入ってた。
マシロと飲むんだと思ったあの時より、だって半分以上はデートのつもりだったし。
そんな服をさっさと脱いでハンガーにかけた。
楽な恰好に着替えた。どうせだらだらだから。

歯を磨きに下に降りたら、母親に呼ばれた。

今なら重たい物の買い出しだって喜んでやる。
ぼんやりだらだらするのにも最低限の元気は必要だから。
文字を読んで籠に入れて運ぶくらい、言いつけてもらえば喜んでやるつもりだ。

「虎太郎、美味しいもの食べれた?」

「そうだね。」

食事は美味しかった。
途切れないように話題を出し合い、緊張はしてても、それでも笑って話が出来たと思う。

楽しかったはずだ。

「何でそんなにつまらなそうな顔をするの?」

何を頼まれるのかと目の前に座っていたのに、一向に買い物リストも渡されずに。

「真白ちゃんじゃなかったの?」

「何が?」

「一緒に食事したのかと思ってたけど。」

「何でマシロしか相手がいないと思うの?今日はマシロとは、会ってないよ。」

「そう、じゃあ、誰?」

「・・・・・マシロの後輩。」

「最近仲良しだったのはそんなことがあったからなの?」

そういうことです。軽く頷いた。

「それで?」

「別に、ただ食事をしただけ。」

「ふ~ん。」

察して欲しい、これ以上深く聞くことなく、察して欲しいと思ったけど。
察してくれてすんなり納得されたら、それもガッカリだ。
息子の実力くらい知ってるって、そんな感じだろうか?

「今日は何か買ってくる物ないの?」

たまらずに自分で言いだした。

「ないわよ、お父さんに一緒に行ってもらったから。」

「そう。」

じゃあ、二階へ行こう。
部屋へ避難だ。

携帯を見たらお礼が来ていた。

『コタロさん、ごちそうさまでした。真白さんにはちゃんと報告しました。今、邪魔してたらごめんなさい。そうじゃなかったら、コタロさんからも行動してください!また皆で飲みましょうね。その時はお礼を言われたいです。』

わざわざマシロに報告したらしい。
なんて律儀なんだ。
それに誤解してるまま。
何でだろう?
やっぱりあの最初の日、マシロがちょっと変だったからかな?

二度その文章を読んだけど、僕のことは全然だったと分かった。
これでスッキリした気もした。

夏は別に一人でいても暑いんだから、外に出れば眩しいんだから、特別に楽しくはなくても今までと同じ夏はやってくるんだから。
無理してもしょうがない。
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