転生したら女装オメガになってました〜運命の番を拒んだ第二王子に溺愛されています〜

ひなた翠

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第二章:秘恋の進展どこいった?

推しの押しが強すぎる

 エドガー様の手紙にあった通りに、九時半に第三仮眠室の前に立った。

 廊下には誰もおらず、静寂が支配していた。深呼吸をして気持ちを落ち着けようとしたが、心臓の鼓動は収まりそうにない。遠慮がちに三回ノックをした後、静かに扉を開けた。

 日はエドガー様が眠っていた。室内には、彼の匂いが充満している。

(やっぱり、いい匂いだ)

 壁には軍服がかけられている。ベッドでは胸元のボタンを外したワイシャツ姿のエドガー様が布団をかけて、寝息をたてていた。

 少し乱れた髪が色っぽい。
 起こしたほうがいいのだろうか。

 それとも着替えだけ置いて帰るほうがいいのだろうか。どう行動するのがベストなのかわからず、僕はそろりそろりとベッドに近づいた。人が入ってきた気配で起きてくれるだろうかと願ってみたが、起きてくれそうにない。

(困った)

「あの、殿下」
 恐る恐る声をかけてみたが、反応がなかった。

 気持ちよさそうに眠っている顔を見ていると、起こすのが申し訳なく感じた。せっかくの仮眠時間を削ってしまうのは心苦しい。かといって仮眠時間が十時までと手紙に書いてあったから、起こしたほうがいいのかもしれない。

(――困った。どうしたらいいんだ)

 顔を覗き込むと、穏やかな寝顔が見えた。長い睫毛が頬に影を落とし、規則正しい呼吸が聞こえてくる。

(起こすのは申し訳ないな)

「殿下、棚にお着替えを置いておくので、目が覚めたらお着っ――」
「起きてるよ、リオ」

 布団が動く音がしたと思った瞬間、ぐいっと腕を引っ張られた。視界が忙しく変化していき、気づくと目の前にエドガー様の整った顔があった。さらりと落ちてくる前髪が僕の額をくすぐり、思わずキスできるほどの距離に凛々しい顔があった。

 僕の顔が一気に朱に染まり、心臓が破裂しそうなほど激しく鳴った。

「お……お、起きていたのなら、もっと早く――」
「リオにキスしてもらいたかった」

 囁かれた言葉に、びっくりして思考が停止した。

「はい?」
「キ、ス」

 エドガー様が一音一音区切って言った。甘い声で、熱を帯びた吐息で。

「――どういうことかちょっとわかりかねます」

 視線を逸らすと、顎を掴まれて視線を合わされた。琥珀色の瞳が熱を帯びて、じっと僕を見つめている。

「キス、知らない? 教えてあげようか」
「知ってます! 唇同士をくっつけ合うことです」
「それだけじゃないよ? 互いの舌を絡め合わせたり」
「ストップ! ――わかってますからぁ」

 僕はエドガー様の口に手を当てて、言葉を止めた。顔が熱くて、耳まで真っ赤になっているのがわかった。

「真っ赤になって、可愛い」

 いくつかボタンが外れているワイシャツの襟元から見える鎖骨、胸のラインがひどく艶やかで、欲を掻き立てられる。

(ああ、目の毒――いや、ご褒美なんだけど……ご褒美じゃない)

 心臓に悪すぎる。

「ねえ、リオ」
 低音ボイスが耳元で囁かれ、身体が震えた。

(やめてぇ、この状態での低音ボイスの耳元攻撃は破壊力が半端ないです)

「ドレス、着てくれたんだね。すごく似合うよ」

 エドガー様が優しく微笑んだ。嬉しそうな表情で、僕を見つめている。

「――プレゼントありがとうございます。でもこれって、他の方にあげる予定だったのではありませんか?」

 疑問が口をついて出た。昨日の今日で、こんな高級なドレスを用意できるはずがない。きっと誰か別の人へのプレゼントだったはずだ。

「誰にあげるの?」

 急に怒りの滲む低音になり、僕の肩がびくっと跳ねた。顔を見れば、不機嫌極まりない表情だった。琥珀色の瞳が鋭く細められ、眉間に皺が寄っている。

「だって……昨日の今日で、ドレスの用意って早くないですか? もし他の方へのプレゼントであれば、申し訳なっ――」

 言葉の途中で、唇に何かが触れた。

(キッ……ス――なのか?)

 眉間に皺を寄せたままの状態で、エドガー様に唇を噛み付かれた。甘噛みされて、痛みと快感が混ざり合う。

「……いひゃい、です」

 痛いと言いたいのに、変な発音になってしまった。エドガー様が唇を離し、僕を見下ろしている。

「これはリオにプレゼントするために、前々から用意してあったものだよ」
「前々から?」

 どういうことだろうか。前々から用意していた。僕のために。意味がわからなかった。

「それより、リオ――昨日みたいに鎮めてほしいんだけど」

 エドガー様が僕の足を広げ、下着越しに大きくなった剛直を擦り付けてきた。硬く熱いものが、布越しに感じられる。

「……んんっ、ああっ」
 思わず身体が反り返り、甘い声が出てしまった。敏感な場所を刺激され、快感が走る。

「可愛いね、リオ」
 エドガー様が愛おしそうに囁いた。

「寝起きの……アレですかね。でも十時には戻らないとなんですよね?」
 苦笑を浮かべた。男性特有の朝勃ちというやつだろう。生理現象なら仕方がない。

「ああ、あれは嘘」
「はい?」
「九時過ぎに交代して、夕方から勤務なんだ」

 エドガー様がにっこりと笑った。僕の上で、無邪気な笑顔を浮かべている。なぜかぞくっと背筋が凍った。

「寝ていたのでは?」
「寝てないよ。リオが来るのを待ってた」
「どういうことですか?」
「だから、キスしてくれるのを待ってたって言っただろ」

 そっと唇が重なり合った。柔らかく、温かい感触。エドガー様の唇が僕の唇を優しく塞いでいく。

(なに? 何が起きているんだ?)

 こんな甘い雰囲気、知らない。原作にはこんな展開なかった。ぐいぐいと下着越しに熱を押し付けられ、身体が反応していく。

「……あっ、ん」

 声が思わず漏れると、開いた隙間からエドガー様の舌が入ってきた。濃厚で甘いキスが繰り返され、息が苦しくなる。舌が絡み合い、口の中を蹂躙されていく。

 ゆっくりと名残惜しそうに銀糸が引きながら、唇が離れていった。
 僕は長いキスで呼吸が浅く荒くなる。

「リオ、太腿貸して。いい?」
「後ろからなら」

(――というか、エリーゼとの恋は?)

 どうなっているのだろうか。

「じゃあ、四つん這いになって」

 僕はエドガー様に言われるがまま、ベッドの上で四つん這いになった。スカートが捲り上げられ、下着が少しだけずり下ろされる。冷たい空気が肌に触れ、鳥肌が立った。

「リオ、下着が濡れて糸ひいてる。期待してた?」

 羞恥心が込み上げてきた。自分の身体が反応していることを指摘され、顔が燃えるように熱くなる。

「――っ! 殿下が押し付けてくるから」
「俺の……ほしい?」

 エドガー様が熱で入口を擦ってきた。ゆっくりと、焦らすように。先端が入口を押し広げようとして、身体が震えた。

「ちょ……だめです」

 エドガー様には運命の番となるエリーゼがいる。安易に入れて、後悔するのはエドガー様だ。

「だめなの?」
「殿下の熱を鎮めるだけです。太腿だけ」
「――わかった」

 少し不満そうに呟いたように聞こえたが、きっと聞き間違いだろう。エドガー様の熱が入口から離れ、太腿の隙間に挟まれた。大きく硬い熱が、太腿の柔らかい肉を押し広げていく。

 エドガー様がゆっくりと腰を動かし始めた。

 昨日よりも深く、太腿の奥まで熱が侵入してくる。後ろから強く抱きしめられ、エドガー様の体温が背中全体に伝わってくる。心臓の鼓動が背中越しに感じられ、ドクンドクンという規則正しいリズムが身体に響いた。

「昨日より、リオの太腿が柔らかく感じる」

 耳元で囁かれ、頬が熱くなった。昨日は立ったままだったが、今日は四つん這い。体勢が違うだけで、お互いに昨日とは感じ方が違うようだ。

「殿下……恥ずかしいので、はやく鎮めてください」
 このままではおかしくなりそうだった。

「焦らないで。今日はゆっくり味わいたいから」

 エドガー様の片手が僕の腰を撫で、もう片方の手が胸元に伸びてきた。ドレスの上から胸を揉みしだかれ、吐息が漏れる。

「ん……っ、そこは」
「リオ、声を我慢しなくていいよ。聞きたい」

 乳首をきゅっと摘まれ、背筋が震えた。昨日は服の上から少し触れられただけだったのに、今日は執拗に愛撫されている。腰の動きもゆっくりで、焦らすように太腿の間を行き来していた。

「ねえリオ、昨日から何度も君のことを考えてた」
 告白するように囁かれ、心臓が跳ねた。

「この柔らかい太腿の感触が忘れられなくて、ずっと我慢してたんだ」

(我慢? エリーゼは?)

 僕とのことより、運命の番との秘密の逢瀬はどうなっているのか知りたい。

「そんなこと……言わないでください」
「リオの甘い匂いが忘れられなくて。ルナの警備中も、リオのことばかり考えてた。早く会いたくて仕方なかった」

 エドガー様の腰の動きが速くなった。ゆっくりだったリズムが徐々に激しくなり、太腿が熱で擦られる感覚が強くなっていく。愛液が溢れ出し、太腿とエドガー様の熱の間を濡らしていく。

「ふぁ……あ、んん」

 我慢していた声が漏れた。エドガー様が胸の愛撫を続けながら、腰を打ち付けてくる。昨日よりずっと激しく、情熱的だった。

「もっと声、聞かせて」

 乳首を強く摘まれ、ビクンと身体が跳ねた。身体の中心に快楽の熱が溜まっていくのがわかった。

「殿下……私、なんか変です」
「変? どう変なの?」
「身体が……熱くて、苦しくて」

 焦燥感が込み上げてきた。無意識に腰を動かし、エドガー様の腰の動きに合わせてしまう。

「リオ、自分から腰振ってる。すごく……セクシーだ」

 囁かれた言葉に羞恥心で、身体が熱くなる。昨日知ってしまった快楽を求めて、腰が勝手に動いてしまう。

「もっと……もっとください」

 自分でも信じられない言葉が口から零れ落ちた。エドガー様の動きが止まり、代わりに片手が僕の髪を撫でた。

「可愛い。リオが可愛すぎて、我慢できない」

 エドガー様の声が掠れていた。腰の動きが一気に激しくなり、太腿を強く掴まれる。痛いほどの力で掴まれ、身体全体が揺さぶられた。

「リオ……もう、限界」

 切迫した声が聞こえ、エドガー様の熱が太腿の間で大きく脈打った。温かい液体が勢いよく溢れ出し、太腿を伝って流れ落ちていく。ドレスの裏地が濡れていく感触に、変な興奮を覚えた。

「はぁ……はぁ……」

 エドガー様の荒い呼吸が耳元で聞こえる。ぎゅっと強く抱きしめられたまま、エドガー様が余韻に浸っている。

 ――僕は達せなかった。
 身体の奥に溜まっていた熱が、行き場を失って燻っていた。

「ドレス、汚しちゃったね」
 エドガー様が荒い呼吸で囁いてきた。

「プレゼントはいらないですよ?」
 かすれた声で答えると、エドガー様が首筋にキスを落とした。

「そう言わずに、受け取ってよ。そういえば、リオ……イケた?」
「いえ、私は――ひゃっあ、っああ、んぅ」

 エドガー様の指が後ろの入口に触れ、ゆっくりと中に入ってきた。強い刺激に背が反り返り、声が漏れた。

「エドガー様、ぬっ……ぬ、抜いてくださいっ」
 慌てて懇願したが、エドガー様は指を抜いてくれない。

「何を?」
「指――です」
「指ぃ? これかな?」

 とぼけた声を出して、エドガー様がさらに奥まで指を差し込んだ。二本目の指が入ってきて、中を広げられる。

「あああっん、奥……だめです」
(気持ちいい。やばい……イキそう)

 さっき達せなかった分、身体が敏感になっている。指が中を探るように動き、何かを探している。

「抜いて……お願い」
 涙が滲んできた。視界が滲み、エドガー様の顔がぼやける。

「抜いてあげたいけど、リオがしっかり咥え込んで動かせないんだよね。力抜いてもらえるかな」
「力――抜き方、わからなっ……んんぅ! あっ、そこは……押さないで」

 奥の一点をトントントンと指先で押された瞬間、身体の中心から何かが弾けた。頭が真っ白になり、全身が激しく痙攣した。昨日とは比べ物にならないほどの強い快感が全身を駆け巡り、長いこと痙攣が続いた。

「はあ、はあ」

 痙攣が収まると、僕はぐったりとしてベッドに崩れ落ちた。身体に力が入らず、動けそうにない。

(なに、今の……)

「リオもイケたね」

 エドガー様がそう言って、指をゆっくりと抜いていった。僕の愛液でキラキラと輝く指を見たと思ったら、ペロリと舐め始めた。

「なっ、何してるんですか! 汚いですよ」
 気だるい身体を慌てて起こし、エドガー様の手首を掴んだ。

「どこが? 綺麗だよ。おいしいし」
「おいしくない! 絶対に美味しくないです。舐めてはだめです」

 必死に止めると、エドガー様が悪戯っぽく微笑んだ。

「じゃあ、キスして。リオからキスしてくれたら、舐めないから」
 なんという苦渋の選択を強いてくるのだろうか。

 僕は顔を真っ赤にさせて、ゆっくりとエドガー様に近づいた。心臓が激しく鳴り、手が震える。自分からキスをする。推しにキスをする。想像しただけで気が遠くなりそうだった。

 エドガー様の顔が近づいてくる。琥珀色の瞳が優しく細められ、僕を見つめていた。期待に満ちた表情で、唇が僅かに開かれている。

 エドガー様の唇が温かく、柔らかく僕の唇を受け入れてくれる。触れているだけなのに、全身に電流が走ったような感覚に襲われた。心臓が破裂しそうなほど激しく鳴り、頭の中が真っ白になる。

 唇を離そうとした瞬間、後頭部に手が回された。

 エドガー様が僕の頭を優しく支え、キスを深めてきた。舌先が唇をなぞり、口を開けるように促してくる。抵抗する気力もなく、口を開くと熱い舌が侵入してきた。

 濃厚なキスだった。

 舌が絡み合い、口の中を蹂躙されていく。エドガー様の舌が僕の舌を捕らえ、吸い上げる。甘い吐息が鼻腔をくすぐり、身体が熱くなっていく。

「ん……ふ、ぅ」

 キスの合間に零れ落ちる甘い吐息が、部屋に響く。エドガー様が優しく、でも情熱的に唇を貪ってくる。昨日のキスよりもずっと深く、ずっと激しかった。

 名残惜しそうに銀の糸が伸び、ぷつりと切れた。長いキスで、若干酸欠になったのか頭がぼうっとしてしまう。
顔が熱く身体中が火照って、汗が滲んでいた。

「リオからのキス、すごく甘かった」
 エドガー様が満足そうに微笑んだ。僕の頬に手を添え、親指で唇をなぞる。

「もう一回、していい?」
「――だめです、無理です。苦しいです」

 即答すると、エドガー様がくすっと笑った。

「全然足りない。もっと欲しいな。リオのキス――」
(酸欠で、僕が倒れる!)
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