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第一章:運命の交差点
緊張の大広間
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僕の心臓は胸の中で激しく鳴り響いていた。鼓動が耳元まで響き、呼吸が浅くなる。ここは王宮大広間。豪華絢爛な空間だった。天井は高く、シャンデリアがいくつも吊り下げられている。
水晶が光を反射して、まるで星空のように輝いている。壁には金糸で刺繍された赤い布が掛けられ、床には深紅の絨毯が敷き詰められている。
貴族たちが集まり、華やかな衣装が視界を埋め尽くしている。香水と汗の入り混じった匂いが鼻をつく。
夕刻の光が窓から差し込み、埃が舞っているのが見えた。影が長く伸び、人々の顔に奇妙な陰影を作っている。
今日はシオンの嫁候補発表の直前だった。僕の手は冷たく、指先が震えている。喉が渇き、唾を飲み込むことさえ難しい。
(落ち着け、ユウリ。冷静に。冷静に考えるんだ)
心の中で自分に言い聞かせる。
(ここは原作少女漫画「運命の番」の世界なんだ)
転生してから三ヶ月。いまだに現実味がない。
前世の記憶がはっきりと残っている。僕は普通の大学生だった。漫画が好きで、特に少女漫画にハマっていた。大学生の男子が少女漫画にハマるなんて気持ち悪いかもしれないが、あのトキメキとわくわく感が大好きなんだ。
「運命の番」は発売前から話題になっていて、予約して買った。ヒーローは国王直轄の騎士団長のシオン・ヴァルガード。黒髪に琥珀の瞳を持つ、冷徹で最強のアルファ。主人公はルナ・マリル。商家の娘で、ベータからオメガに移行した特異体質者。
そして僕――ユーリ・クレスト――は悪役だった。ルナと同じ、ベータからオメガに移行した特異体質者で、男のオメガ。
『僕はここで悪役として幽閉される運命』
漫画のストーリーが頭の中で蘇る。発表の場で、シオンがルナを選ぶ。貴族としてのプライドを傷つけられて、嫉妬に狂った僕が、大勢のいる前でルナに発情薬を盛っていろんな男たちに抱かれる下品な姿をシオンに見せようとした。
計画は失敗に終わり、罪を問われて幽閉される。そういうストーリーだった。後日談として、幽閉されたユーリは、オメガの研究施設長であり医師のラインハルトと結ばれるBL漫画が近日、発売される予定だったが――。
僕はそれを読む前に、事故にあって他界した――と思われる。気がついたら、ここでユーリとして生きていた。
(原作では、シオンがルナを選ぶ。シオンの恋愛対象は女性。政治的にも、ルナの方が有利。商家出身だけど金持ちで、他国に人脈がある)
僕は翡翠色の目を伏せる。周囲の視線が痛い。貴族たちのひそひそ話が耳に入ってきた。
「やはりルナ様ですわね」
「ユーリ様は最初から論外でしたからね」
「所詮は三流貴族の息子。今は商家のほうが政治に有利だ」
「男のオメガなんて、国王の息子の相手には相応しくないわ」
胸が締め付けられて、呼吸が苦しい。僕は唇を噛んだ。
いくら結果がすでにわかっているとは言えども、傷つくものは傷つく。
すでにルナ勝利が確定している。僕の横に立つルナは白銀の髪を美しく結い上げた美女。
絹のような髪が光を反射して、まるで月光のように輝いている。真面目で大人しい印象の顔立ち。華奢で守りたくなる体型。彼女は自信に満ちた表情で、微笑みを浮かべていた。
「ユーリ様。お気を落とさないで。私たちはただ、特異体質だからここにいるだけですから」
ルナが僕を一瞥して囁いた。勝手に選ばれて、言いたいように噂されているだけ。確かにそうなのだが――そう割り切れたら、どんなに心が楽だろうか。
(原作では、ルナは真面目で努力家で、良い子だった。嫉妬深い悪役の僕が、彼女をいじめていた。でも今の僕は、原作のユーリとは違う)
頭の中で整理する。原作のユーリは、ルナを見下し、陰湿ないじめを繰り返していた。発情薬のすり替え疑惑。騎士団長シオンへの執着。ルナを陥れようとして、最後は幽閉。感情的で嫉妬深く、自尊心が高い。
(僕はこの後の展開を知っている。ここにいても幽閉される未来しかない。どうすれば回避できるだろうか?)
できることなら、幽閉は避けたい。
僕が発情薬を盛らなければいい――だが、僕が盛らなくても別の人間が同じ行動をとったら?
嫉妬に狂った者の犯行だと疑われて、僕が幽閉される。
ならそもそも、この会場に僕がいなければいい。いない人間を疑うことはない――というか、たとえ疑われても、姿をすでに消していれば、幽閉できない。そのままこの国を飛び出して、別の国で静かに余生を過ごせば幽閉は回避できる。
(よし、逃げよう)
ここにいても、未来はない。逃げるしかない。
大広間から出て、早急に国外に逃げれば、追手は振り払えるはず。
(大広間にいる人々の目は、ルナに注目している。今なら気づかれずに逃げられる。チャンスは今しかない)
僕は周囲を見回した。貴族たちは談笑に夢中になっている。シオンが到着するのを待ちながら、互いに噂話をしている。
誰も僕を見ていない。ルナは前方を見つめ、微笑んでいる。彼女もシオンを待っている。僕がこの場を去っても、トイレに行ったくらいにしか思わないだろう。
心臓がバクバクと鳴る。華奢な身体が震える。脚が震えて、立っているのがやっとだった。深呼吸をする。息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。もう一度。呼吸を整える。
(いける。大丈夫。落ち着いて、自然に動け)
僕は一歩踏み出した。ゆっくりと、自然な動きで。大広間の脇にある扉へ向かう。貴族たちの間を縫うように進む。誰にもぶつからないように、慎重に。
扉が近づいてくる。あと少し。あと数歩。心臓の音が大きすぎて、周囲に聞こえてしまいそうだった。冷や汗が額に滲む。背中が汗で湿っている。
(誰も気づいていない。誰も僕を見ていない。大丈夫)
扉に手を伸ばす。冷たい金属の取っ手に触れる。そっと引いた。軋む音が響かないように、慎重に。扉が開き、隙間ができて、廊下が見た。明るい光が差し込んでくる。
僕は素早く廊下へ滑り込んだ。扉を閉める。背後で大広間の喧騒が遠ざかる。静寂が戻ってきた。廊下には誰もいない。窓から差し込む夕日が、床に長い影を作っている。
(よし、成功した)
安堵の息を吐く。身体の力が抜けそうになる。膝が震え、壁に手をついた。冷たい石の感触が、現実を教えてくれる。
(まだ終わっていない。王宮から出ないと。早く、早く動かないと)
僕は廊下を走り出した。足音が響く。靴底が床を叩く音。息が荒くなる。走りながら、次の行動を考える。王宮の正門は警備が厳しい。裏門なら、警備が手薄かもしれない。使用人用の出入り口。庭園を抜けて、裏門へ。
角を曲がる。廊下は長く続いている。絵画が壁に掛けられ、鎧が立っていた。
(もう少しで逃げ切れる。自由になれる。幽閉されない。新しい人生を始められるんだ)
希望が胸に広がる。このまま走り抜けて、城を飛び出そうと僕は気持ちが前向きになった。
水晶が光を反射して、まるで星空のように輝いている。壁には金糸で刺繍された赤い布が掛けられ、床には深紅の絨毯が敷き詰められている。
貴族たちが集まり、華やかな衣装が視界を埋め尽くしている。香水と汗の入り混じった匂いが鼻をつく。
夕刻の光が窓から差し込み、埃が舞っているのが見えた。影が長く伸び、人々の顔に奇妙な陰影を作っている。
今日はシオンの嫁候補発表の直前だった。僕の手は冷たく、指先が震えている。喉が渇き、唾を飲み込むことさえ難しい。
(落ち着け、ユウリ。冷静に。冷静に考えるんだ)
心の中で自分に言い聞かせる。
(ここは原作少女漫画「運命の番」の世界なんだ)
転生してから三ヶ月。いまだに現実味がない。
前世の記憶がはっきりと残っている。僕は普通の大学生だった。漫画が好きで、特に少女漫画にハマっていた。大学生の男子が少女漫画にハマるなんて気持ち悪いかもしれないが、あのトキメキとわくわく感が大好きなんだ。
「運命の番」は発売前から話題になっていて、予約して買った。ヒーローは国王直轄の騎士団長のシオン・ヴァルガード。黒髪に琥珀の瞳を持つ、冷徹で最強のアルファ。主人公はルナ・マリル。商家の娘で、ベータからオメガに移行した特異体質者。
そして僕――ユーリ・クレスト――は悪役だった。ルナと同じ、ベータからオメガに移行した特異体質者で、男のオメガ。
『僕はここで悪役として幽閉される運命』
漫画のストーリーが頭の中で蘇る。発表の場で、シオンがルナを選ぶ。貴族としてのプライドを傷つけられて、嫉妬に狂った僕が、大勢のいる前でルナに発情薬を盛っていろんな男たちに抱かれる下品な姿をシオンに見せようとした。
計画は失敗に終わり、罪を問われて幽閉される。そういうストーリーだった。後日談として、幽閉されたユーリは、オメガの研究施設長であり医師のラインハルトと結ばれるBL漫画が近日、発売される予定だったが――。
僕はそれを読む前に、事故にあって他界した――と思われる。気がついたら、ここでユーリとして生きていた。
(原作では、シオンがルナを選ぶ。シオンの恋愛対象は女性。政治的にも、ルナの方が有利。商家出身だけど金持ちで、他国に人脈がある)
僕は翡翠色の目を伏せる。周囲の視線が痛い。貴族たちのひそひそ話が耳に入ってきた。
「やはりルナ様ですわね」
「ユーリ様は最初から論外でしたからね」
「所詮は三流貴族の息子。今は商家のほうが政治に有利だ」
「男のオメガなんて、国王の息子の相手には相応しくないわ」
胸が締め付けられて、呼吸が苦しい。僕は唇を噛んだ。
いくら結果がすでにわかっているとは言えども、傷つくものは傷つく。
すでにルナ勝利が確定している。僕の横に立つルナは白銀の髪を美しく結い上げた美女。
絹のような髪が光を反射して、まるで月光のように輝いている。真面目で大人しい印象の顔立ち。華奢で守りたくなる体型。彼女は自信に満ちた表情で、微笑みを浮かべていた。
「ユーリ様。お気を落とさないで。私たちはただ、特異体質だからここにいるだけですから」
ルナが僕を一瞥して囁いた。勝手に選ばれて、言いたいように噂されているだけ。確かにそうなのだが――そう割り切れたら、どんなに心が楽だろうか。
(原作では、ルナは真面目で努力家で、良い子だった。嫉妬深い悪役の僕が、彼女をいじめていた。でも今の僕は、原作のユーリとは違う)
頭の中で整理する。原作のユーリは、ルナを見下し、陰湿ないじめを繰り返していた。発情薬のすり替え疑惑。騎士団長シオンへの執着。ルナを陥れようとして、最後は幽閉。感情的で嫉妬深く、自尊心が高い。
(僕はこの後の展開を知っている。ここにいても幽閉される未来しかない。どうすれば回避できるだろうか?)
できることなら、幽閉は避けたい。
僕が発情薬を盛らなければいい――だが、僕が盛らなくても別の人間が同じ行動をとったら?
嫉妬に狂った者の犯行だと疑われて、僕が幽閉される。
ならそもそも、この会場に僕がいなければいい。いない人間を疑うことはない――というか、たとえ疑われても、姿をすでに消していれば、幽閉できない。そのままこの国を飛び出して、別の国で静かに余生を過ごせば幽閉は回避できる。
(よし、逃げよう)
ここにいても、未来はない。逃げるしかない。
大広間から出て、早急に国外に逃げれば、追手は振り払えるはず。
(大広間にいる人々の目は、ルナに注目している。今なら気づかれずに逃げられる。チャンスは今しかない)
僕は周囲を見回した。貴族たちは談笑に夢中になっている。シオンが到着するのを待ちながら、互いに噂話をしている。
誰も僕を見ていない。ルナは前方を見つめ、微笑んでいる。彼女もシオンを待っている。僕がこの場を去っても、トイレに行ったくらいにしか思わないだろう。
心臓がバクバクと鳴る。華奢な身体が震える。脚が震えて、立っているのがやっとだった。深呼吸をする。息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。もう一度。呼吸を整える。
(いける。大丈夫。落ち着いて、自然に動け)
僕は一歩踏み出した。ゆっくりと、自然な動きで。大広間の脇にある扉へ向かう。貴族たちの間を縫うように進む。誰にもぶつからないように、慎重に。
扉が近づいてくる。あと少し。あと数歩。心臓の音が大きすぎて、周囲に聞こえてしまいそうだった。冷や汗が額に滲む。背中が汗で湿っている。
(誰も気づいていない。誰も僕を見ていない。大丈夫)
扉に手を伸ばす。冷たい金属の取っ手に触れる。そっと引いた。軋む音が響かないように、慎重に。扉が開き、隙間ができて、廊下が見た。明るい光が差し込んでくる。
僕は素早く廊下へ滑り込んだ。扉を閉める。背後で大広間の喧騒が遠ざかる。静寂が戻ってきた。廊下には誰もいない。窓から差し込む夕日が、床に長い影を作っている。
(よし、成功した)
安堵の息を吐く。身体の力が抜けそうになる。膝が震え、壁に手をついた。冷たい石の感触が、現実を教えてくれる。
(まだ終わっていない。王宮から出ないと。早く、早く動かないと)
僕は廊下を走り出した。足音が響く。靴底が床を叩く音。息が荒くなる。走りながら、次の行動を考える。王宮の正門は警備が厳しい。裏門なら、警備が手薄かもしれない。使用人用の出入り口。庭園を抜けて、裏門へ。
角を曲がる。廊下は長く続いている。絵画が壁に掛けられ、鎧が立っていた。
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