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―真弥side―
「新たな門出に、乾杯!」と麗香さんが、僕の新しいオフィスでシャンパンをご馳走してくれた。
部屋に、美鈴さんと小林もいる。僕は、晴れてパートナーに昇格した。とっくに就業時間が過ぎていて、事務所には僕たち四人しか残ってない。
佐藤さんが自主退職という形で辞め、離婚もしたらしい。多数の浮気発覚で、多額の慰謝料が発生したって聞いた。麗香さんと小林が担当して、佐藤はぐうの音も出せなかったとか。
「こんなに広い部屋を僕一人で使っていいんですか?」
「ええ。誰かさんが、自分のオフィスから貴方が見えないと嫌なんですって。おかげでパートナーの大移動よ。もうーー、ほんと迷惑っ」
「そのうち監視カメラもつけろって言いだしそうよ」
「ああ、それ……いいな。やりたい」
小林の乗り気なた反応に、麗香さんの頬が怒りで震えた。
「あのね……そういうのストーカーっていうの。わかってる?」
「先輩が受け入れてくれるから、ストーカーじゃない」
「カメラはちょっと……」
僕は苦笑した。この部屋割りも、小林から見える位置って……恥ずかしいんだけど。
「あー、やだやだ。小野寺、ちゃんと首輪をつけておいてよ。暴走されんの、嫌だから」
「……はい」
なんで僕が怒られるんだろう?
「じゃあ、私……あがりますね?」
「私も。美鈴、美味しくてイケメンがいるバーに行こう?」
女性二人は、腕を組みながら次にいく店の話をしながらエレベータへと歩いていった。
僕は二人の背中を見送ってから、小林に視線を向けた。
「ありがとう。やり方はちょっと……アレだけど。嬉しかった」
「自分のためにやっただけ。俺が生ぬるいやり方が嫌いだから。なあ、今夜はいいだろ? 傷……治ったし」
「あ、うん。でも……家で、だよ?」
「え? ここは?」
「だめ! オフィスで盛るから、ああいったことになったんだよ? 反省してる?」
「……家までお預け?」
「当たり前。車で十分のところだろ?」
「先輩、自転車だろ」
「出勤時間がそもそも違うからだろ?」
ムスッとした顔で、小林がソファに座ると足を組んだ。僕も隣に座ると、肩に頭を預ける。
「朝、僕を送ってくれる? そしたら僕も車で帰れるから」
「……わかった。一緒に帰ろう」
ぎゅっと手を繋ぎ合うと、チュッとキスをする。軽い触れ合うだけのキスだけど、愛情が伝わってきた。
「マヤ、ほら……寝ないで」
久しぶりのセックスは、小林の暴れっぷりすごくて。ずっと僕の中に入りっぱなしだ。オフィスの引っ越しで、ただでさえ身体の疲労が激しいというのに。意識が飛びそうになる僕の尻を叩いて、起こしてくる。
「な……寝ないと。明日仕事……んぅ、あっ……だめ……それ、イクっ」
「ここ? もっと突くよ」
後ろから激しく突かれると僕は、シーツをぎゅっと掴んで世界を煌めかした。足の先まで痙攣すると、薄い液体が微かに出ただけだった。
ばたんっと倒れ込んで枕に顔を埋める。
もう……だめ。無理だから。
勃たないし、出ない……。
「小林、もう……ほんとにやだ。寝かせてえ……」
「さすがに俺も……出ない」
「やり過ぎだろ」
「久しぶりだから」
嬉しそうに小林は言うと、ベッドに横になる。僕に絡み付くように抱き着くと、キスを求めてきた。
ちゅっと音をたてて唇を重ねる。
「マヤ、好きだよ」
「……僕も、小林が好き」
「今度は、麗香さんじゃなくて……俺に言ってよ。ああいうの……後で知るのは嫌だから」
「……ん、わかった。ごめん」
「謝らないで。俺は、離れないから。マヤしか愛せないから」
ずっと、小林の傍にーー僕も居たいよ。
愛してる、豊……。
ー了ー
ありがとうございました。
「新たな門出に、乾杯!」と麗香さんが、僕の新しいオフィスでシャンパンをご馳走してくれた。
部屋に、美鈴さんと小林もいる。僕は、晴れてパートナーに昇格した。とっくに就業時間が過ぎていて、事務所には僕たち四人しか残ってない。
佐藤さんが自主退職という形で辞め、離婚もしたらしい。多数の浮気発覚で、多額の慰謝料が発生したって聞いた。麗香さんと小林が担当して、佐藤はぐうの音も出せなかったとか。
「こんなに広い部屋を僕一人で使っていいんですか?」
「ええ。誰かさんが、自分のオフィスから貴方が見えないと嫌なんですって。おかげでパートナーの大移動よ。もうーー、ほんと迷惑っ」
「そのうち監視カメラもつけろって言いだしそうよ」
「ああ、それ……いいな。やりたい」
小林の乗り気なた反応に、麗香さんの頬が怒りで震えた。
「あのね……そういうのストーカーっていうの。わかってる?」
「先輩が受け入れてくれるから、ストーカーじゃない」
「カメラはちょっと……」
僕は苦笑した。この部屋割りも、小林から見える位置って……恥ずかしいんだけど。
「あー、やだやだ。小野寺、ちゃんと首輪をつけておいてよ。暴走されんの、嫌だから」
「……はい」
なんで僕が怒られるんだろう?
「じゃあ、私……あがりますね?」
「私も。美鈴、美味しくてイケメンがいるバーに行こう?」
女性二人は、腕を組みながら次にいく店の話をしながらエレベータへと歩いていった。
僕は二人の背中を見送ってから、小林に視線を向けた。
「ありがとう。やり方はちょっと……アレだけど。嬉しかった」
「自分のためにやっただけ。俺が生ぬるいやり方が嫌いだから。なあ、今夜はいいだろ? 傷……治ったし」
「あ、うん。でも……家で、だよ?」
「え? ここは?」
「だめ! オフィスで盛るから、ああいったことになったんだよ? 反省してる?」
「……家までお預け?」
「当たり前。車で十分のところだろ?」
「先輩、自転車だろ」
「出勤時間がそもそも違うからだろ?」
ムスッとした顔で、小林がソファに座ると足を組んだ。僕も隣に座ると、肩に頭を預ける。
「朝、僕を送ってくれる? そしたら僕も車で帰れるから」
「……わかった。一緒に帰ろう」
ぎゅっと手を繋ぎ合うと、チュッとキスをする。軽い触れ合うだけのキスだけど、愛情が伝わってきた。
「マヤ、ほら……寝ないで」
久しぶりのセックスは、小林の暴れっぷりすごくて。ずっと僕の中に入りっぱなしだ。オフィスの引っ越しで、ただでさえ身体の疲労が激しいというのに。意識が飛びそうになる僕の尻を叩いて、起こしてくる。
「な……寝ないと。明日仕事……んぅ、あっ……だめ……それ、イクっ」
「ここ? もっと突くよ」
後ろから激しく突かれると僕は、シーツをぎゅっと掴んで世界を煌めかした。足の先まで痙攣すると、薄い液体が微かに出ただけだった。
ばたんっと倒れ込んで枕に顔を埋める。
もう……だめ。無理だから。
勃たないし、出ない……。
「小林、もう……ほんとにやだ。寝かせてえ……」
「さすがに俺も……出ない」
「やり過ぎだろ」
「久しぶりだから」
嬉しそうに小林は言うと、ベッドに横になる。僕に絡み付くように抱き着くと、キスを求めてきた。
ちゅっと音をたてて唇を重ねる。
「マヤ、好きだよ」
「……僕も、小林が好き」
「今度は、麗香さんじゃなくて……俺に言ってよ。ああいうの……後で知るのは嫌だから」
「……ん、わかった。ごめん」
「謝らないで。俺は、離れないから。マヤしか愛せないから」
ずっと、小林の傍にーー僕も居たいよ。
愛してる、豊……。
ー了ー
ありがとうございました。
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