快楽地獄への螺旋

マナ

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第8話 ミサキ、遂に「商品化」される

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配信開始からちょうど2週間後。

ミサキの部屋は、

もう「スタジオ」と化していた。

壁一面にピンクのLEDライトが輝き、

柔らかな光が部屋全体を妖しく染め上げる。

ベッドは特注の拘束台に変わり、

黒い革ベルトが四肢を固定するための金具が、

冷たく光っていた。

天井には4台の4Kカメラが設置され、

どの角度からもミサキの姿を逃さず捉える。

玄関には「ミサキちゃん専用」と書かれたネオンサインが、

ピカピカと点滅して、

訪れる者を誘うように光っている。

視聴者数は常時2万人超え。

月額サブスク会員は8万5千人。

収益は月間1200万円を超えた。

これが、ミサキの新しい現実だった。

最初はただの遊び心から始めた配信。

でも、今ではすべてが変わった。

彼女の身体は、

画面の向こうの欲望に捧げられるものになった。

今日も、午後7時ちょうどに配信が始まる。

画面に映るタイトルは、

『【限定公開】ミサキちゃん完全商品化記念 24時間耐久生放送』

その文字が、

ミサキの心をさらに締め付ける。

司会は、いつものカメラマン。

自称「プロデューサー」の男。

彼の声が、

部屋に響き渡る。

「みなさん、こんばんは!

ついにこの日が来ました!

ミサキちゃん、今日から正式に『商品』になります!」

男の言葉に、

コメント欄が一気に活気づく。

ミサキは、

全身黒のラテックス製ボディスーツに身を包み、

肌にぴったりと張り付き、

彼女の曲線を強調する。

口には赤いボールギャグが噛まされ、

言葉を封じ込め、

涎が滴り落ちる。

首には「ミサキちゃん専用肉便器」と刻まれた首輪が、

重くのしかかる。

彼女の目には、

諦めの色が浮かんでいた。

男がカメラに向かって高らかに宣言する。

「今日の目玉はこれ!

ミサキちゃんの『永久契約オークション』です!

落札者は、1年間ミサキちゃんの完全所有権を獲得!

住む場所も、食べるものも、使うタイミングも、全部自由!

現在の最高入札額は……8500万円!」

その瞬間、

コメント欄が地獄のように沸いた。

「1億出す」

「1億5千万」

「2億行くぞ」

視聴者たちの欲望が、

画面を埋め尽くす。

ミサキは、

カメラの前でゆっくりと膝をつき、

床に手をついて頭を下げる。

涙と涎を垂らしながら、

小さく、でもはっきりと呟いた。

「……よろしくお願いします……ご主人様」

その言葉が、

入札額をさらに押し上げる。

その瞬間、入札額が2億3千万円を突破した。

プロデューサーが、

興奮した声で最後に告げた。

「落札決定まであと3時間!

それまでは全員でミサキちゃんを“お試し”してもらいます!

今日は特別に、視聴者参加型!

コメントで指定されたプレイ、全部実行します!」

次の3時間、

ミサキはカメラの前で、

鞭で打たれ、

皮膚が赤く腫れ上がる。

蝋燭を垂らされ、

熱い滴が肌を焼く。

電気を流され、

身体が痙攣する。

3穴同時責めされ、

痛みと快楽が混じり合う。

彼女は「商品」として完全に壊されていった。

耐え難い苦痛の中で、

ミサキの心は少しずつ砕け散る。

視聴者たちのコメントが、

次々と新しい責めを指定する。

「もっと鞭を強く!」

「蝋を胸に集中!」

「電圧上げろ!」

ミサキの叫びが、

部屋に響くが、

それはさらに視聴者を喜ばせるだけ。

3時間が過ぎ、

彼女の身体は傷だらけ。

心は空っぽになった。

そして、午前0時ちょうど。

画面に大きな文字が浮かんだ。

『落札決定 金額:3億800万円

落札者:匿名(複数企業連合)

ミサキちゃんの所有権は本日より永久譲渡されました』

落札者の正体は、

複数の企業が連合したもの。

ミサキは、

もはや個人ではなく、

ビジネスの一部になった。

ミサキは、

カメラに向かって最後の挨拶をした。

「ミサキは……これから……

一生、みんなの……おもちゃです……」

声は震え、

目は虚ろ。

画面が真っ暗になる直前、

ミサキの瞳に、

もう何の光も残っていなかった。

快楽地獄は、

ついに「終わり」をなくした。

これからは、

永遠の闇が待っている。

(第8話 終わり)

完結……?

それとも、まだ続く……?
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