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第2話: 抑えきれない衝動
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個室の空気が、重く湿り気を帯びていた。
セッションはすでに中盤に差し掛かり、麗華の心臓は早鐘のように鳴り響く。
彼女はソファに腰を沈め、健太を見下ろしながら新たな命令を下した。
「私の体を隅々まで舐めなさい。あなたの舌で、私の肌を味わわせてあげるわ。ゆっくり、丁寧に…ミスしたら罰よ」。
健太の目が輝き、興奮の色を浮かべる。
彼は即座に膝をつき、麗華の足先から舌を這わせ始めた。
湿った感触が、網タイツ越しに肌を滑る。
そのたび、麗華の体は微かに震え、甘い電流が背筋を駆け巡る。
「ふっ…」。
漏れそうな吐息を、唇を強く噛んで抑え込む。
いつもなら、ここで鞭を軽く振るい、ペースを完全に握るはずだ。
だが、この日は違った。
朝の残業の疲れが、体を異常に敏感にさせていた。
健太の舌が膝裏を優しく舐め、内腿に達した瞬間、麗華の体が熱く反応する。
「あ…んっ…そこ…」。
小さな声が、思わず漏れてしまった。
健太は動きをぴたりと止め、顔を上げる。
従順なM男の表情が、ゆっくりと消えていく。
代わりに、好奇心と、わずかな支配欲が混じった視線が麗華を捉える。
「女王様、ここがそんなに気持ちいいんですか? 珍しい声ですね。いつもはそんなに反応しないのに…」。
麗華の心臓が激しく鼓動し、喉が乾く。
慌てて鞭を振り上げ、「黙りなさい! 勘違いよ! ただの演技だわ!」と叫ぶが、声は震え、説得力を欠いていた。
健太はくすりと笑い、目を細める。
「本当はM体質なんじゃないですか? 女王様のくせに、俺の舌で悶えてるなんて、意外ですね。もっと聞かせてくださいよ、その声」。
麗華は激昂し、鞭を捨ててビンタを食らわせる。
頰が赤く腫れるほどの力で。
「何を偉そうに! あなたはただの奴隷よ! 命令に従いなさい!」。
だが、健太は動じず、逆に麗華の腕を強く掴む。
その握力に、麗華の体がびくりと反応する。
「もう遅いですよ、麗華さん。俺、気づいちゃいましたよ。本当のあなたを」。
健太の声が、低く響く。
彼は麗華をソファに押し倒し、覆い被さってきた。
レザー衣装が乱れ、網タイツが引き裂かれる音がする。
肌が露わになり、冷たい空気に触れる。
「いつも俺をいじめてたのに、自分もこんなに敏感だったんですね。もっと声を出して、麗華さん。俺が聞きたいんですよ」。
麗華は抵抗を試みる。
腕を振りほどこうとするが、体が火照り、力が全く入らない。
「やめなさい! 私は女王様よ! こんなこと、許さないわ!」。
叫ぶ声は弱々しく、ただの懇願のように聞こえる。
健太の指が、敏感な部分を探り始める。
内腿から、ゆっくりと上へ。
「あっ…だめっ…そこは…」。
喘ぎ声が部屋に響き、麗華の頰が赤く染まる。
健太は満足げに笑う。
「ほら、こんなに濡れてる。Mの証拠だよ、麗華さん。女王様の仮面、剥がれちゃったね」。
逆転プレイが本格的に始まった。
健太の舌と指が、麗華の体を容赦なく責め立てる。
彼女は屈辱に震えながら、快楽の波に飲み込まれていく。
体が勝手に反応し、声が抑えきれない。
「あんっ…やめて…でも…」。
心の中で、混乱が渦巻く。
「どうして…私はSなのに…こんなに感じてしまうの?」。
セッションの時間は、まだ残っていた。
健太は麗華の弱点を次々と見つけ、攻め続ける。
鞭は床に落ち、麗華の命令はただの喘ぎに変わる。
やがて、セッションが終了する。
健太は満足げに立ち上がり、服を整える。
去り際に、麗華の耳元で囁く。
「また来ますよ。本当のあなたを見せてくださいね、麗華さん。次はもっと、楽しませてあげる」。
ドアが閉まる音が響き、部屋に静寂が訪れる。
麗華は乱れた姿で床に崩れ落ち、鏡に映る自分に愕然とする。
ウィッグがずれ、メイクが汗で崩れ、目は涙で濡れている。
「どうして…我慢できなかったの? これが、本当の私…?」。
鏡の中の自分は、女王様の威厳を失い、ただの弱い女のように見えた。
控室に戻る足取りは重く、悠に戻るためのメイク落としさえ、億劫だった。
道頓堀の夜道を歩きながら、ネオンの光が眩しく感じる。
家に帰り、ベッドに倒れ込むが、体の余韻が消えない。
「明日から、どうしよう…健太の目が変わった。あの視線、忘れられない」。
眠れない夜が続き、麗華の心に影が落ち始める。
翌朝、会社でコードを打つ手が、微かに震えていた。
上司の声が遠く聞こえる。
「悠、集中しろよ」。
だが、昨夜の記憶がフラッシュバックし、仕事に身が入らない。
健太の舌の感触が、肌に残る幻のように。
麗華の仮面に、最初の亀裂が入った瞬間だった。
この出来事が、彼女の転落の始まりになるとは、まだ知る由もなかった。
クラブの噂は、静かに広がり始める。
健太がフォーラムに、匿名で投稿した一文。
「麗華女王様、意外とMかも。次が楽しみ」。
それが、すべてを変えるきっかけになる。
麗華はパソコンでフォーラムをチェックし、投稿を見つける。
削除を試みるが、無駄だった。
「ただの勘違い…次は完璧に」。
自分に言い聞かせるが、不安が胸を締め付ける。
夜のシャドウ・ローズは、今日もネオンに照らされ、秘密の扉を開く。
だが、麗華の心は、すでに揺らぎ始めていた。
セッションはすでに中盤に差し掛かり、麗華の心臓は早鐘のように鳴り響く。
彼女はソファに腰を沈め、健太を見下ろしながら新たな命令を下した。
「私の体を隅々まで舐めなさい。あなたの舌で、私の肌を味わわせてあげるわ。ゆっくり、丁寧に…ミスしたら罰よ」。
健太の目が輝き、興奮の色を浮かべる。
彼は即座に膝をつき、麗華の足先から舌を這わせ始めた。
湿った感触が、網タイツ越しに肌を滑る。
そのたび、麗華の体は微かに震え、甘い電流が背筋を駆け巡る。
「ふっ…」。
漏れそうな吐息を、唇を強く噛んで抑え込む。
いつもなら、ここで鞭を軽く振るい、ペースを完全に握るはずだ。
だが、この日は違った。
朝の残業の疲れが、体を異常に敏感にさせていた。
健太の舌が膝裏を優しく舐め、内腿に達した瞬間、麗華の体が熱く反応する。
「あ…んっ…そこ…」。
小さな声が、思わず漏れてしまった。
健太は動きをぴたりと止め、顔を上げる。
従順なM男の表情が、ゆっくりと消えていく。
代わりに、好奇心と、わずかな支配欲が混じった視線が麗華を捉える。
「女王様、ここがそんなに気持ちいいんですか? 珍しい声ですね。いつもはそんなに反応しないのに…」。
麗華の心臓が激しく鼓動し、喉が乾く。
慌てて鞭を振り上げ、「黙りなさい! 勘違いよ! ただの演技だわ!」と叫ぶが、声は震え、説得力を欠いていた。
健太はくすりと笑い、目を細める。
「本当はM体質なんじゃないですか? 女王様のくせに、俺の舌で悶えてるなんて、意外ですね。もっと聞かせてくださいよ、その声」。
麗華は激昂し、鞭を捨ててビンタを食らわせる。
頰が赤く腫れるほどの力で。
「何を偉そうに! あなたはただの奴隷よ! 命令に従いなさい!」。
だが、健太は動じず、逆に麗華の腕を強く掴む。
その握力に、麗華の体がびくりと反応する。
「もう遅いですよ、麗華さん。俺、気づいちゃいましたよ。本当のあなたを」。
健太の声が、低く響く。
彼は麗華をソファに押し倒し、覆い被さってきた。
レザー衣装が乱れ、網タイツが引き裂かれる音がする。
肌が露わになり、冷たい空気に触れる。
「いつも俺をいじめてたのに、自分もこんなに敏感だったんですね。もっと声を出して、麗華さん。俺が聞きたいんですよ」。
麗華は抵抗を試みる。
腕を振りほどこうとするが、体が火照り、力が全く入らない。
「やめなさい! 私は女王様よ! こんなこと、許さないわ!」。
叫ぶ声は弱々しく、ただの懇願のように聞こえる。
健太の指が、敏感な部分を探り始める。
内腿から、ゆっくりと上へ。
「あっ…だめっ…そこは…」。
喘ぎ声が部屋に響き、麗華の頰が赤く染まる。
健太は満足げに笑う。
「ほら、こんなに濡れてる。Mの証拠だよ、麗華さん。女王様の仮面、剥がれちゃったね」。
逆転プレイが本格的に始まった。
健太の舌と指が、麗華の体を容赦なく責め立てる。
彼女は屈辱に震えながら、快楽の波に飲み込まれていく。
体が勝手に反応し、声が抑えきれない。
「あんっ…やめて…でも…」。
心の中で、混乱が渦巻く。
「どうして…私はSなのに…こんなに感じてしまうの?」。
セッションの時間は、まだ残っていた。
健太は麗華の弱点を次々と見つけ、攻め続ける。
鞭は床に落ち、麗華の命令はただの喘ぎに変わる。
やがて、セッションが終了する。
健太は満足げに立ち上がり、服を整える。
去り際に、麗華の耳元で囁く。
「また来ますよ。本当のあなたを見せてくださいね、麗華さん。次はもっと、楽しませてあげる」。
ドアが閉まる音が響き、部屋に静寂が訪れる。
麗華は乱れた姿で床に崩れ落ち、鏡に映る自分に愕然とする。
ウィッグがずれ、メイクが汗で崩れ、目は涙で濡れている。
「どうして…我慢できなかったの? これが、本当の私…?」。
鏡の中の自分は、女王様の威厳を失い、ただの弱い女のように見えた。
控室に戻る足取りは重く、悠に戻るためのメイク落としさえ、億劫だった。
道頓堀の夜道を歩きながら、ネオンの光が眩しく感じる。
家に帰り、ベッドに倒れ込むが、体の余韻が消えない。
「明日から、どうしよう…健太の目が変わった。あの視線、忘れられない」。
眠れない夜が続き、麗華の心に影が落ち始める。
翌朝、会社でコードを打つ手が、微かに震えていた。
上司の声が遠く聞こえる。
「悠、集中しろよ」。
だが、昨夜の記憶がフラッシュバックし、仕事に身が入らない。
健太の舌の感触が、肌に残る幻のように。
麗華の仮面に、最初の亀裂が入った瞬間だった。
この出来事が、彼女の転落の始まりになるとは、まだ知る由もなかった。
クラブの噂は、静かに広がり始める。
健太がフォーラムに、匿名で投稿した一文。
「麗華女王様、意外とMかも。次が楽しみ」。
それが、すべてを変えるきっかけになる。
麗華はパソコンでフォーラムをチェックし、投稿を見つける。
削除を試みるが、無駄だった。
「ただの勘違い…次は完璧に」。
自分に言い聞かせるが、不安が胸を締め付ける。
夜のシャドウ・ローズは、今日もネオンに照らされ、秘密の扉を開く。
だが、麗華の心は、すでに揺らぎ始めていた。
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