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第54話:敵幹部登場! 「異能」を持つ改造人間たち! 鏡のハッキング無双
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「……我々は【四凶(しきょう)】。黒竜会の最高戦力だ」
コガネ・タワーの正面エントランス前。 黒いロングコートの男が、不敵に笑いながら右手を掲げた。 その手の甲には、不気味に赤く輝く結晶体――「人工魔石」が埋め込まれている。
「科学の力で魔法を手に入れた『新人類』の力……とくと味わえ!」
ボウッ!! 男の手から紅蓮の炎が放たれ、タワーの防弾ガラスを灼熱地獄に変えた。
「……暑苦しいねぇ」
私はモニター越しにその光景を見て、冷めた紅茶を置いた。 敵は四人。 炎を操るリーダー格の**『ブレイズ』。 全身を光学迷彩で包んだ暗殺者『ファントム』。 脳に電脳チップを埋め込んだハッカー『サイバー』。 そして、後ろに控える巨漢『タイタン』**。
「ヒナさん! 正面ゲートが溶かされます!」 レオナルドが聖剣を構えて叫ぶ。
「……迎撃だ。ただし、タワーの中には入れるなよ。修理代がかさむ」
私は指示を飛ばした。
「レオくんとアリスは正面の『ブレイズ』を止めろ! 聖剣と聖女のコンビなら、炎ごときに負けはしないはずだ!」
「了解! 行きます、アリス!」 「はい! 私が守ります!」
勇者と聖女がエントランスへ飛び出していく。
「……さて。問題は残りだね」
私は別のモニターを見た。 タワーのセキュリティシステムを示す画面が、真っ赤な警告色(アラート)に染まっている。
『……警告。外部からの不正アクセス。ファイアウォール、突破率80%……』
「……仕事が早いですね」
リビングの隅で、鏡がノートパソコンを高速で叩いていた。 彼の眼鏡には、流れるようなコードの光が反射している。
「敵の『サイバー』とかいう奴ですね。……私の構築したセキュリティを、力技でこじ開けようとしています」
「防げるかい?」
「……『防ぐ』? 侮らないでください、オーナー」
鏡がニヤリと笑った。その笑顔は、執事のものではなく、かつての「裏社会の掃除屋」のものだった。
「……私の庭に入り込んだ害虫は、『駆除』します」
***
【電脳戦:鏡 vs サイバー】
タワーの外。ワゴン車の中。 全身にコードを繋いだ男、サイバーが、虚空を見つめながら嘲笑していた。
「ヒャハハ! チョロいもんだぜ! このタワーの制御システム、あと十秒で乗っ取ってやる!」
彼の脳内には、タワーの電子ロック、エレベーター、空調、消火設備……全ての制御権が見えていた。 あと少しで、スプリンクラーからガソリンを撒くことだってできる。
「……ん?」
その時。 サイバーの視界(電脳空間)に、一人の男が現れた。 黒い燕尾服を着た、眼鏡の男のアバターだ。
『……土足で人の家に入るなんて、マナー違反ですよ』
「あぁ? なんだテメェは! セキュリティ担当か? 無駄無駄ァ!」
サイバーは脳波コマンドで攻撃プログラムを放った。 数万のウイルスが、黒い槍となって燕尾服の男に襲いかかる。
だが。
『……汚いデータですね。掃除が必要です』
燕尾服の男が、手にした「ハタキ」を一振りした。 それだけで、数万のウイルスが一瞬で消滅(デリート)した。
「な、何ッ!?」
『……貴方のコードは雑だ。バックドア(裏口)だらけですよ』
男が指を鳴らす。 次の瞬間、サイバーの脳内に激痛が走った。
「グアアアアッ!? な、なんだコレは!?」
『……逆探知完了。貴方の脳内チップに、「大量のジャンクデータ(スパムメール)」を送り込みました』
「や、やめろぉぉぉ!!」
サイバーの視界が、大量のポップアップ広告で埋め尽くされる。 『必ず儲かる投資話』『精力増強剤』『ベル子の切り抜き動画』……。 無限に増殖するスパムが、彼の脳の処理能力(メモリ)を食い尽くす。
「あ、頭が割れるぅぅぅ!!」
『……フリーズですね。お疲れ様でした』
プツン。 サイバーは白目を剥いて、車の中で痙攣し、沈黙した。
「……処理完了しました」 リビングで、鏡が涼しい顔でエンターキーを押した。
「……エグいねぇ、あんた」 私は少し引いた。
***
【物理戦:リオ vs ファントム】
一方、タワーの裏口。 そこには、誰もいなかった。 だが、自動ドアがひとりでに開き、廊下のカーペットに足跡だけが刻まれていく。
光学迷彩で姿を消した暗殺者、ファントムだ。 彼は音もなく侵入し、最上階への階段を駆け上がっていた。 狙うは敵の頭目、小金沢ヒナの首。
(……ククク。見えていない人間に、勝てるはずがない)
ファントムはナイフを構え、リビングのドアに手をかけた。
その瞬間。
「……そこだろ?」
ドゴォッ!!
何もない空間に、リオの回し蹴りが炸裂した。
「グハッ!?」
空気が歪み、ファントムの姿が現れて吹き飛んだ。 壁に激突し、光学迷彩がノイズを上げて解除される。
「な、なぜ分かった!? 俺は完全に消えていたはずだ!」
ファントムが血を吐きながら問う。 リオはチャイナドレスのスリットを直し、鼻を鳴らした。
「……『匂い』だよ」
「匂い……?」
「あんた、安っぽい香水つけてるね? それに、殺気が漏れすぎだ。……プロを名乗るなら、まずは風呂に入って出直しな!」
「バ、バカな……そんな理由で……!」
ファントムが再び姿を消そうとする。
「させるかい!」
私はすかさず支援魔法を放った。
(――支援術式。【着色(カラー・ボール)】!)
私の指先から放たれた魔法弾が、ファントムの頭上で炸裂。 中から真っ赤なペンキが飛び散り、透明人間を真っ赤に染め上げた。
「うわあああっ!?」
「……これで見え見えだね。やっちまいな、リオ!」
「オラァッ!!」
リオの追撃。 強化された拳が、ファントムの顔面を捉える。 暗殺者、ペンキまみれでKO。
***
【正面決戦:勇者&聖女 vs ブレイズ】
そして、正面エントランス。 ここだけは、笑い事ではない激戦が続いていた。
「ハァッ!!」
レオナルドの聖剣が、ブレイズの炎を切り裂く。 だが、ブレイズは怯まない。 左腕で聖剣を直接受け止めたのだ。
ガギィィィン!!
「なっ……硬い!?」 レオナルドが驚愕する。
「ハハハ! 俺の骨格はオリハルコン合金で補強されている! 剣など通じぬ!」
ブレイズが右手の魔石を輝かせる。 至近距離からの爆炎攻撃。
「アリス! 防御を!」
「はいッ! 【聖域の盾】!」
光の盾が炎を防ぐが、衝撃で二人は後退する。 ブレイズの攻撃は、魔法でありながら、魔力の「切れ目」がない。 人工魔石による強制的なエネルギー放出。スタミナ切れを知らない永久機関のような猛攻だ。
「くっ……キリがない! どうすれば!」 レオナルドが焦る。
その時、インカムから私の声が飛んだ。
『……レオくん! その男の「右手の甲」を狙いな!』
『ヒナさん!? でも、あそこが一番火力が高い場所です! 近づけません!』
『……奴の炎は「排熱」が追いついていない! 連続使用で魔石が高温になりすぎている!』
私はモニターで、ブレイズの右手が赤熱し、周囲の空気が揺らいでいるのを見抜いていた。 科学で無理やり魔法を使えば、必ず副作用(オーバーヒート)がある。
『……アリス! 奴の右手に「冷却魔法」……いや、大量の「水」をぶっかけな!』
『み、水ですか!?』
『温度差で魔石を割るんだよ!』
「分かりました! ……レオナルド様、合図したら離れてください!」
アリスが杖を構える。 聖なる祈りではなく、単なる「放水」の術式を組む。
「……今です! 【聖水瀑布(アクア・フォール)】!!」
アリスの杖から、高圧洗浄機のような勢いで水流が放たれた。
「なっ、水だと!? 小賢しい!」 ブレイズが炎で蒸発させようとする。
ジュウウウウウウッ!! 凄まじい水蒸気が上がる。
その瞬間。 ブレイズの右手の魔石が、急激な温度変化に耐えきれず、ピキリと音を立てた。
「……あ?」
『今だ! レオくん!』
「ハァァァァッ!!」
レオナルドが水蒸気を突き破って突進した。 聖剣の一閃。 狙うは亀裂の入った魔石一点!
パリィィィン!!!
「ギャアアアアアッ!?」
魔石が砕け散り、暴走したエネルギーがブレイズの右腕を内側から破壊した。 男は吹き飛び、地面に転がった。
「……勝負ありですね」 レオナルドが剣を納め、残心をとる。
***
四凶、壊滅。 サイバーは脳を焼かれ、ファントムはペンキまみれで伸び、ブレイズは自爆。 (タイタンは戦況不利と見て逃走した)。
「……ふぅ。なんとかなったね」
私はリビングで息をついた。 タワーの被害は……エントランスのガラスと、裏口のカーペットの汚れくらいか。 修理費は黒竜会のアジトを差し押さえて回収するとして……。
「……オーナー。まだ終わりではありません」
鏡が深刻な顔でモニターを指差した。
「……今の襲撃は、ただの『陽動』です」
「陽動?」
「彼らが派手に暴れている間に……タワーの地下から、別の反応が接近しています」
モニターには、地下ダンジョンの深層部から、タワーの真下へ向かって掘り進む多数の熱源反応が映し出されていた。
「……あいつら、上から攻めると見せかけて、下から『本丸(ダンジョン)』を狙っていたのか!」
敵の狙いは、私(ヒナ)の命じゃない。 地下に眠る数百億の「オリハルコン鉱脈」だ。
「……させるもんかい」
私は立ち上がった。 地上の敵は片付けた。次は地下だ。
「総員、地下へ突入する! ……『コガネ・ダンジョン防衛戦』の開始だ!」
タワーのエレベーターが、地下への降下を開始する。 そこには、人工魔石と近代兵器で武装した黒竜会の本隊と、暴走する野生のモンスターたちが待ち受けていた。
コガネ・タワーの正面エントランス前。 黒いロングコートの男が、不敵に笑いながら右手を掲げた。 その手の甲には、不気味に赤く輝く結晶体――「人工魔石」が埋め込まれている。
「科学の力で魔法を手に入れた『新人類』の力……とくと味わえ!」
ボウッ!! 男の手から紅蓮の炎が放たれ、タワーの防弾ガラスを灼熱地獄に変えた。
「……暑苦しいねぇ」
私はモニター越しにその光景を見て、冷めた紅茶を置いた。 敵は四人。 炎を操るリーダー格の**『ブレイズ』。 全身を光学迷彩で包んだ暗殺者『ファントム』。 脳に電脳チップを埋め込んだハッカー『サイバー』。 そして、後ろに控える巨漢『タイタン』**。
「ヒナさん! 正面ゲートが溶かされます!」 レオナルドが聖剣を構えて叫ぶ。
「……迎撃だ。ただし、タワーの中には入れるなよ。修理代がかさむ」
私は指示を飛ばした。
「レオくんとアリスは正面の『ブレイズ』を止めろ! 聖剣と聖女のコンビなら、炎ごときに負けはしないはずだ!」
「了解! 行きます、アリス!」 「はい! 私が守ります!」
勇者と聖女がエントランスへ飛び出していく。
「……さて。問題は残りだね」
私は別のモニターを見た。 タワーのセキュリティシステムを示す画面が、真っ赤な警告色(アラート)に染まっている。
『……警告。外部からの不正アクセス。ファイアウォール、突破率80%……』
「……仕事が早いですね」
リビングの隅で、鏡がノートパソコンを高速で叩いていた。 彼の眼鏡には、流れるようなコードの光が反射している。
「敵の『サイバー』とかいう奴ですね。……私の構築したセキュリティを、力技でこじ開けようとしています」
「防げるかい?」
「……『防ぐ』? 侮らないでください、オーナー」
鏡がニヤリと笑った。その笑顔は、執事のものではなく、かつての「裏社会の掃除屋」のものだった。
「……私の庭に入り込んだ害虫は、『駆除』します」
***
【電脳戦:鏡 vs サイバー】
タワーの外。ワゴン車の中。 全身にコードを繋いだ男、サイバーが、虚空を見つめながら嘲笑していた。
「ヒャハハ! チョロいもんだぜ! このタワーの制御システム、あと十秒で乗っ取ってやる!」
彼の脳内には、タワーの電子ロック、エレベーター、空調、消火設備……全ての制御権が見えていた。 あと少しで、スプリンクラーからガソリンを撒くことだってできる。
「……ん?」
その時。 サイバーの視界(電脳空間)に、一人の男が現れた。 黒い燕尾服を着た、眼鏡の男のアバターだ。
『……土足で人の家に入るなんて、マナー違反ですよ』
「あぁ? なんだテメェは! セキュリティ担当か? 無駄無駄ァ!」
サイバーは脳波コマンドで攻撃プログラムを放った。 数万のウイルスが、黒い槍となって燕尾服の男に襲いかかる。
だが。
『……汚いデータですね。掃除が必要です』
燕尾服の男が、手にした「ハタキ」を一振りした。 それだけで、数万のウイルスが一瞬で消滅(デリート)した。
「な、何ッ!?」
『……貴方のコードは雑だ。バックドア(裏口)だらけですよ』
男が指を鳴らす。 次の瞬間、サイバーの脳内に激痛が走った。
「グアアアアッ!? な、なんだコレは!?」
『……逆探知完了。貴方の脳内チップに、「大量のジャンクデータ(スパムメール)」を送り込みました』
「や、やめろぉぉぉ!!」
サイバーの視界が、大量のポップアップ広告で埋め尽くされる。 『必ず儲かる投資話』『精力増強剤』『ベル子の切り抜き動画』……。 無限に増殖するスパムが、彼の脳の処理能力(メモリ)を食い尽くす。
「あ、頭が割れるぅぅぅ!!」
『……フリーズですね。お疲れ様でした』
プツン。 サイバーは白目を剥いて、車の中で痙攣し、沈黙した。
「……処理完了しました」 リビングで、鏡が涼しい顔でエンターキーを押した。
「……エグいねぇ、あんた」 私は少し引いた。
***
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一方、タワーの裏口。 そこには、誰もいなかった。 だが、自動ドアがひとりでに開き、廊下のカーペットに足跡だけが刻まれていく。
光学迷彩で姿を消した暗殺者、ファントムだ。 彼は音もなく侵入し、最上階への階段を駆け上がっていた。 狙うは敵の頭目、小金沢ヒナの首。
(……ククク。見えていない人間に、勝てるはずがない)
ファントムはナイフを構え、リビングのドアに手をかけた。
その瞬間。
「……そこだろ?」
ドゴォッ!!
何もない空間に、リオの回し蹴りが炸裂した。
「グハッ!?」
空気が歪み、ファントムの姿が現れて吹き飛んだ。 壁に激突し、光学迷彩がノイズを上げて解除される。
「な、なぜ分かった!? 俺は完全に消えていたはずだ!」
ファントムが血を吐きながら問う。 リオはチャイナドレスのスリットを直し、鼻を鳴らした。
「……『匂い』だよ」
「匂い……?」
「あんた、安っぽい香水つけてるね? それに、殺気が漏れすぎだ。……プロを名乗るなら、まずは風呂に入って出直しな!」
「バ、バカな……そんな理由で……!」
ファントムが再び姿を消そうとする。
「させるかい!」
私はすかさず支援魔法を放った。
(――支援術式。【着色(カラー・ボール)】!)
私の指先から放たれた魔法弾が、ファントムの頭上で炸裂。 中から真っ赤なペンキが飛び散り、透明人間を真っ赤に染め上げた。
「うわあああっ!?」
「……これで見え見えだね。やっちまいな、リオ!」
「オラァッ!!」
リオの追撃。 強化された拳が、ファントムの顔面を捉える。 暗殺者、ペンキまみれでKO。
***
【正面決戦:勇者&聖女 vs ブレイズ】
そして、正面エントランス。 ここだけは、笑い事ではない激戦が続いていた。
「ハァッ!!」
レオナルドの聖剣が、ブレイズの炎を切り裂く。 だが、ブレイズは怯まない。 左腕で聖剣を直接受け止めたのだ。
ガギィィィン!!
「なっ……硬い!?」 レオナルドが驚愕する。
「ハハハ! 俺の骨格はオリハルコン合金で補強されている! 剣など通じぬ!」
ブレイズが右手の魔石を輝かせる。 至近距離からの爆炎攻撃。
「アリス! 防御を!」
「はいッ! 【聖域の盾】!」
光の盾が炎を防ぐが、衝撃で二人は後退する。 ブレイズの攻撃は、魔法でありながら、魔力の「切れ目」がない。 人工魔石による強制的なエネルギー放出。スタミナ切れを知らない永久機関のような猛攻だ。
「くっ……キリがない! どうすれば!」 レオナルドが焦る。
その時、インカムから私の声が飛んだ。
『……レオくん! その男の「右手の甲」を狙いな!』
『ヒナさん!? でも、あそこが一番火力が高い場所です! 近づけません!』
『……奴の炎は「排熱」が追いついていない! 連続使用で魔石が高温になりすぎている!』
私はモニターで、ブレイズの右手が赤熱し、周囲の空気が揺らいでいるのを見抜いていた。 科学で無理やり魔法を使えば、必ず副作用(オーバーヒート)がある。
『……アリス! 奴の右手に「冷却魔法」……いや、大量の「水」をぶっかけな!』
『み、水ですか!?』
『温度差で魔石を割るんだよ!』
「分かりました! ……レオナルド様、合図したら離れてください!」
アリスが杖を構える。 聖なる祈りではなく、単なる「放水」の術式を組む。
「……今です! 【聖水瀑布(アクア・フォール)】!!」
アリスの杖から、高圧洗浄機のような勢いで水流が放たれた。
「なっ、水だと!? 小賢しい!」 ブレイズが炎で蒸発させようとする。
ジュウウウウウウッ!! 凄まじい水蒸気が上がる。
その瞬間。 ブレイズの右手の魔石が、急激な温度変化に耐えきれず、ピキリと音を立てた。
「……あ?」
『今だ! レオくん!』
「ハァァァァッ!!」
レオナルドが水蒸気を突き破って突進した。 聖剣の一閃。 狙うは亀裂の入った魔石一点!
パリィィィン!!!
「ギャアアアアアッ!?」
魔石が砕け散り、暴走したエネルギーがブレイズの右腕を内側から破壊した。 男は吹き飛び、地面に転がった。
「……勝負ありですね」 レオナルドが剣を納め、残心をとる。
***
四凶、壊滅。 サイバーは脳を焼かれ、ファントムはペンキまみれで伸び、ブレイズは自爆。 (タイタンは戦況不利と見て逃走した)。
「……ふぅ。なんとかなったね」
私はリビングで息をついた。 タワーの被害は……エントランスのガラスと、裏口のカーペットの汚れくらいか。 修理費は黒竜会のアジトを差し押さえて回収するとして……。
「……オーナー。まだ終わりではありません」
鏡が深刻な顔でモニターを指差した。
「……今の襲撃は、ただの『陽動』です」
「陽動?」
「彼らが派手に暴れている間に……タワーの地下から、別の反応が接近しています」
モニターには、地下ダンジョンの深層部から、タワーの真下へ向かって掘り進む多数の熱源反応が映し出されていた。
「……あいつら、上から攻めると見せかけて、下から『本丸(ダンジョン)』を狙っていたのか!」
敵の狙いは、私(ヒナ)の命じゃない。 地下に眠る数百億の「オリハルコン鉱脈」だ。
「……させるもんかい」
私は立ち上がった。 地上の敵は片付けた。次は地下だ。
「総員、地下へ突入する! ……『コガネ・ダンジョン防衛戦』の開始だ!」
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