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最終話:平穏(カオス)な日常はプライスレス! 明日も学校へ行こう
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「……いらっしゃいませー! コガネ・タワー名物、『宇宙ドラゴン・カレー』はいかがですかー!」
一ヶ月後。 東京湾に鎮座するコガネ・タワーの周辺は、お祭り騒ぎになっていた。
タワーが持ち帰った「竜血結晶」と、宇宙ドラゴンの残骸。 それらを目当てに、世界中から観光客、研究者、そして一攫千金を狙う冒険者たちが押し寄せ、タワー周辺は巨大な「観光特区」と化していたのだ。
「……儲かるねぇ」
最上階の社長室。 私は窓から眼下の人だかりを見下ろし、高級メロンソーダ(一杯二千円)を啜っていた。
「本日の売上、過去最高です。……お土産の『善さん演歌CD』も飛ぶように売れています」
鏡がタブレットを見せる。 画面上の数字は、私の資産が「完全復活」し、さらに増え続けていることを示していた。
「……ふふふ。150億円の投資が、300億円になって返ってきた。……これぞ『わらしべ長者』の極意だよ」
私は満足げに頷いた。 タワーの修繕も終わり、借金も完済。 米軍と魔術結社は「タワー警備隊」として正式に契約し、黒竜会は「清掃・運搬部門」として真面目に働いている。
世界は平和になり、私の懐も潤った。 これでもう、誰も私の「平穏な老後」を邪魔する者はいないはずだ。
「……ヒナよ。プリンがないぞ」
背後の冷蔵庫から、不満げな声がした。 魔王ルシファーだ。相変わらず我が物顔で居座っている。
「……昨日、1ダース買ったばかりだろう?」
「ヴェルベットが夜中に全部食べたのじゃ。……あやつ、最近『銀河系アイドル』として配信が忙しいからと、糖分を過剰摂取しておる」
そう。宇宙での戦い(特に善さんの歌と、それをバックに戦う魔王たちの映像)が鏡によって全世界・全宇宙へ配信され、彼らは一躍「地球のヒーロー」になってしまったのだ。
「……パパは?」
「地下スタジオでレコーディング中だ。……NASAからの依頼で、『宇宙人との交信用の新曲』を作っている」
善さんは「銀河の歌姫(おっさん)」としてブレイクし、毎日泣きながら歌わされている。
「……レオくんとアリスは?」
「下の階で、米軍と手合わせをしておる。『軍隊格闘術(CQC)と聖剣技の融合』だとか言ってな」
結局、全員居座っている。 私のタワーは、世界最強のニートたちの巣窟のままだ。
「……まあいいさ。金はあるんだ。養ってやるよ」
私は寛大な心で笑った。 これでいい。 毎朝、納豆ご飯を食べ、たまに高級肉を食べ、通帳の数字を見てニヤニヤする。 これこそが私の求めた幸せだ。
ピロン♪
スマホが鳴った。 銀行の入金通知か?
私はウキウキしながら画面を見た。
『件名:【至急】進級判定について』 『差出人:鬼瓦先生』
私の動きが止まった。
『本文:小金沢ヒナさん。先日の「宇宙戦争」による公欠扱いは認められましたが、それ以前のサボり……いえ、欠席が響き、出席日数がギリギリです。』 『明日の朝、1分でも遅刻したら「留年」決定です。絶対に遅れないように。』
「……」
私はスマホを落とした。 世界を救った。宇宙ドラゴンも倒した。 なのに……。 まだ「中二」をやり直さなきゃいけないのかい!?
「……鏡ッ!! 今何時だい!?」
「え? 朝の8時15分ですが」
「……ホームルームは8時30分だ!!」
「……え?」
寝坊だ。 昨夜、資産計算に夢中になって夜更かししすぎた。 ここ(港区)から学校まで、電車で30分かかる。 どうあがいても間に合わない。
「……終わった……。私の老後設計が……『中卒(または留年)』の汚点が……」
私が絶望しかけた時。 リビングのドアがバン! と開いた。
「……諦めるな、ヒナ!」
トーストを咥えたレオナルド(制服姿)が飛び込んできた。
「……レオくん?」
「まだ15分ある! 勇者の足なら間に合う!」
「……わたくしもいますわ!」 アリス(制服姿)も現れた。 「聖女の『遅刻回避結界(信号を全部青にする)』を使えば!」
「……ヒナよ。我も手伝おう」 ルシファーが新聞を畳んだ。 「貴様が留年しては、保護者(我)の面目が立たぬからのう」
「……あんたたち……」
私は感動した。 こいつら、ただの食客じゃなかったんだね。
「……よし! 行くよ!」
私はカバンをひっつかみ、窓を開けた。
「鏡! 窓ガラスの修理代、請求書に入れといて!」
「了解! いってらっしゃいませ!」
私は窓枠に足をかけた。 地上30階からのダイブ。
「……総員、ミッションスタート! 目標、8時30分までに教室の自分の席へ着席すること!」
「「「了解ッ!!」」」
ヒュオオオオオッ!!
私たちは空へ飛び出した。
「レオくん! 加速だ!」 「任せてください! お姫様抱っこで行きます! 【勇者流・縮地】!」
空中でレオナルドに抱えられ、音速でビル風を切り裂く。
「アリス! 信号!」 「オールグリーンですわ! 車も人も道を開けなさい!」
「ルシファー! 障害物!」 「邪魔じゃ! 重力で退け!」 魔王が手を振るうと、渋滞していた車がモーゼの海割れのように左右に開く。
「……な、なんだあれは!?」 「空飛ぶ女子中学生!?」 「またコガネ・タワーの連中か!」
街の人々が指を差して驚く。 関係ない。今は「遅刻」という名の魔王よりも恐ろしい敵と戦っているんだ。
校門が見えた。 時計の針は8時29分50秒。
「……鬼瓦先生が校門を閉めようとしている!」
「……強行突破だ! バッファロー!」
私はスマホを取り出し、地下にいるバッファローに通信した。
『ウッス! 準備万端デス!』
「……投げろ!」
ドヒュッ!!
地下からマンホールを突き破り、バッファローが投げた「上履き」が飛んできた。 空中でそれを受け取り、履き替える。
「……着地ィィィッ!!」
ズザザザザッ!!
私たちは校庭に土煙を上げて着地した。 そのまま校舎へダッシュ。 階段を駆け上がり、廊下をドリフトする。
3年B組の教室。 鬼瓦先生が、出席簿を開こうとしている。
「……小金沢、レオナルド、アリス。……欠席か?」
ガララッ!!!
ドアが勢いよく開いた。
「……セーーーーーーフッ!!!」
私、レオナルド、アリスの三人は、滑り込むように自分の席に着席した。 髪はボサボサ、制服はボロボロ。 だが、尻は椅子についている。
「……」
鬼瓦先生は時計を見た。 8時30分00秒。
「……ギリギリだ。次は無いぞ」
先生が呆れたようにため息をつき、チョークを持った。
「……はぁ、はぁ……」
私は机に突っ伏した。 心臓が破裂しそうだ。 宇宙戦争よりも疲れたかもしれない。
「……ふふっ。間に合いましたね、ヒナさん」 レオナルドが爽やかに笑う。
「……朝から良い運動でしたわ」 アリスがハンカチで汗を拭う。
窓の外を見ると、校門の上でカラスに変身したルシファーが、「やれやれ」と羽繕いをして飛び去っていった。
「……まったく」
私は顔を上げて、黒板を見た。 そこには『今日の目標:平穏な一日』と書かれている。
私の周りには、勇者がいて、聖女がいて。 家には魔王や吸血鬼や筋肉牛がいて。 地下にはダンジョンがあって、資産は300億。
「……平穏な老後への道は、まだまだ遠そうだね」
私は苦笑いをして、教科書を開いた。
カオスで、騒がしくて、金のかかる毎日。 でもまあ。 退屈で死ぬよりは、マシかもしれない。
「……さあ、稼ぐよ!」
私の小さな呟きと共に、1時間目のチャイムが鳴り響いた。
最強の「元・聖女」小金沢ヒナの、平穏(カオス)な日常は、これからも続いていく。 もちろん、きっちり「黒字」でね!
※反響があれば続編も書きます。
一ヶ月後。 東京湾に鎮座するコガネ・タワーの周辺は、お祭り騒ぎになっていた。
タワーが持ち帰った「竜血結晶」と、宇宙ドラゴンの残骸。 それらを目当てに、世界中から観光客、研究者、そして一攫千金を狙う冒険者たちが押し寄せ、タワー周辺は巨大な「観光特区」と化していたのだ。
「……儲かるねぇ」
最上階の社長室。 私は窓から眼下の人だかりを見下ろし、高級メロンソーダ(一杯二千円)を啜っていた。
「本日の売上、過去最高です。……お土産の『善さん演歌CD』も飛ぶように売れています」
鏡がタブレットを見せる。 画面上の数字は、私の資産が「完全復活」し、さらに増え続けていることを示していた。
「……ふふふ。150億円の投資が、300億円になって返ってきた。……これぞ『わらしべ長者』の極意だよ」
私は満足げに頷いた。 タワーの修繕も終わり、借金も完済。 米軍と魔術結社は「タワー警備隊」として正式に契約し、黒竜会は「清掃・運搬部門」として真面目に働いている。
世界は平和になり、私の懐も潤った。 これでもう、誰も私の「平穏な老後」を邪魔する者はいないはずだ。
「……ヒナよ。プリンがないぞ」
背後の冷蔵庫から、不満げな声がした。 魔王ルシファーだ。相変わらず我が物顔で居座っている。
「……昨日、1ダース買ったばかりだろう?」
「ヴェルベットが夜中に全部食べたのじゃ。……あやつ、最近『銀河系アイドル』として配信が忙しいからと、糖分を過剰摂取しておる」
そう。宇宙での戦い(特に善さんの歌と、それをバックに戦う魔王たちの映像)が鏡によって全世界・全宇宙へ配信され、彼らは一躍「地球のヒーロー」になってしまったのだ。
「……パパは?」
「地下スタジオでレコーディング中だ。……NASAからの依頼で、『宇宙人との交信用の新曲』を作っている」
善さんは「銀河の歌姫(おっさん)」としてブレイクし、毎日泣きながら歌わされている。
「……レオくんとアリスは?」
「下の階で、米軍と手合わせをしておる。『軍隊格闘術(CQC)と聖剣技の融合』だとか言ってな」
結局、全員居座っている。 私のタワーは、世界最強のニートたちの巣窟のままだ。
「……まあいいさ。金はあるんだ。養ってやるよ」
私は寛大な心で笑った。 これでいい。 毎朝、納豆ご飯を食べ、たまに高級肉を食べ、通帳の数字を見てニヤニヤする。 これこそが私の求めた幸せだ。
ピロン♪
スマホが鳴った。 銀行の入金通知か?
私はウキウキしながら画面を見た。
『件名:【至急】進級判定について』 『差出人:鬼瓦先生』
私の動きが止まった。
『本文:小金沢ヒナさん。先日の「宇宙戦争」による公欠扱いは認められましたが、それ以前のサボり……いえ、欠席が響き、出席日数がギリギリです。』 『明日の朝、1分でも遅刻したら「留年」決定です。絶対に遅れないように。』
「……」
私はスマホを落とした。 世界を救った。宇宙ドラゴンも倒した。 なのに……。 まだ「中二」をやり直さなきゃいけないのかい!?
「……鏡ッ!! 今何時だい!?」
「え? 朝の8時15分ですが」
「……ホームルームは8時30分だ!!」
「……え?」
寝坊だ。 昨夜、資産計算に夢中になって夜更かししすぎた。 ここ(港区)から学校まで、電車で30分かかる。 どうあがいても間に合わない。
「……終わった……。私の老後設計が……『中卒(または留年)』の汚点が……」
私が絶望しかけた時。 リビングのドアがバン! と開いた。
「……諦めるな、ヒナ!」
トーストを咥えたレオナルド(制服姿)が飛び込んできた。
「……レオくん?」
「まだ15分ある! 勇者の足なら間に合う!」
「……わたくしもいますわ!」 アリス(制服姿)も現れた。 「聖女の『遅刻回避結界(信号を全部青にする)』を使えば!」
「……ヒナよ。我も手伝おう」 ルシファーが新聞を畳んだ。 「貴様が留年しては、保護者(我)の面目が立たぬからのう」
「……あんたたち……」
私は感動した。 こいつら、ただの食客じゃなかったんだね。
「……よし! 行くよ!」
私はカバンをひっつかみ、窓を開けた。
「鏡! 窓ガラスの修理代、請求書に入れといて!」
「了解! いってらっしゃいませ!」
私は窓枠に足をかけた。 地上30階からのダイブ。
「……総員、ミッションスタート! 目標、8時30分までに教室の自分の席へ着席すること!」
「「「了解ッ!!」」」
ヒュオオオオオッ!!
私たちは空へ飛び出した。
「レオくん! 加速だ!」 「任せてください! お姫様抱っこで行きます! 【勇者流・縮地】!」
空中でレオナルドに抱えられ、音速でビル風を切り裂く。
「アリス! 信号!」 「オールグリーンですわ! 車も人も道を開けなさい!」
「ルシファー! 障害物!」 「邪魔じゃ! 重力で退け!」 魔王が手を振るうと、渋滞していた車がモーゼの海割れのように左右に開く。
「……な、なんだあれは!?」 「空飛ぶ女子中学生!?」 「またコガネ・タワーの連中か!」
街の人々が指を差して驚く。 関係ない。今は「遅刻」という名の魔王よりも恐ろしい敵と戦っているんだ。
校門が見えた。 時計の針は8時29分50秒。
「……鬼瓦先生が校門を閉めようとしている!」
「……強行突破だ! バッファロー!」
私はスマホを取り出し、地下にいるバッファローに通信した。
『ウッス! 準備万端デス!』
「……投げろ!」
ドヒュッ!!
地下からマンホールを突き破り、バッファローが投げた「上履き」が飛んできた。 空中でそれを受け取り、履き替える。
「……着地ィィィッ!!」
ズザザザザッ!!
私たちは校庭に土煙を上げて着地した。 そのまま校舎へダッシュ。 階段を駆け上がり、廊下をドリフトする。
3年B組の教室。 鬼瓦先生が、出席簿を開こうとしている。
「……小金沢、レオナルド、アリス。……欠席か?」
ガララッ!!!
ドアが勢いよく開いた。
「……セーーーーーーフッ!!!」
私、レオナルド、アリスの三人は、滑り込むように自分の席に着席した。 髪はボサボサ、制服はボロボロ。 だが、尻は椅子についている。
「……」
鬼瓦先生は時計を見た。 8時30分00秒。
「……ギリギリだ。次は無いぞ」
先生が呆れたようにため息をつき、チョークを持った。
「……はぁ、はぁ……」
私は机に突っ伏した。 心臓が破裂しそうだ。 宇宙戦争よりも疲れたかもしれない。
「……ふふっ。間に合いましたね、ヒナさん」 レオナルドが爽やかに笑う。
「……朝から良い運動でしたわ」 アリスがハンカチで汗を拭う。
窓の外を見ると、校門の上でカラスに変身したルシファーが、「やれやれ」と羽繕いをして飛び去っていった。
「……まったく」
私は顔を上げて、黒板を見た。 そこには『今日の目標:平穏な一日』と書かれている。
私の周りには、勇者がいて、聖女がいて。 家には魔王や吸血鬼や筋肉牛がいて。 地下にはダンジョンがあって、資産は300億。
「……平穏な老後への道は、まだまだ遠そうだね」
私は苦笑いをして、教科書を開いた。
カオスで、騒がしくて、金のかかる毎日。 でもまあ。 退屈で死ぬよりは、マシかもしれない。
「……さあ、稼ぐよ!」
私の小さな呟きと共に、1時間目のチャイムが鳴り響いた。
最強の「元・聖女」小金沢ヒナの、平穏(カオス)な日常は、これからも続いていく。 もちろん、きっちり「黒字」でね!
※反響があれば続編も書きます。
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久々に痛快なお話しに出会いました!
元気で続きお願いいたします。
すっっっっっっごく、面白いです!
ひなさんのお金の執着には脱帽を通り越して尊敬します