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3章
努力家
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その日の夜…俺は寮でゆっくりと休んでいた。
もちろん…台本を持って暗記しながらだ。
今日の香奈の演技を見て…俺は正直ヤバイと感じていた。
あんなに凄い演技が香奈にはできる…俺は何度もNGを出すことがおおい。言い訳をするつもりはないけど…正直忙しさで頭がこんがらがってしまっている。
リーダーを任せられたときから…他のメンバーにはとことん気をつかって接している。
仕事…いや、メンバーに会う時も絶対に疲れた顔やテンションが低いところを見せることはしない。
多分…売り出しの芸能人にはありがちのことだとおもう。
明日はゲストとして瑠菜と演技で共演をする。
しかし、朝はまた別のニュースの取材に呼ばれていて…台本はいましか読めない。
一哉『(瑠菜と台詞合わせしようかな…)』
瑠菜『一哉ー?いる?』
俺が丁度思っていたときに…ドア越しに瑠菜の声が聞こえた。
一哉『あ、いるよ?丁度よかった…入ってよ』
瑠菜『ヤッホー!…どうだった?今日の共演』
一哉『香奈は…BSSで絶対必要だなって改めて思ったよ。…もちろん瑠菜や玲香、七瀬も大切なんだけど改めて実感をしたよ』
瑠菜『そっかぁー…明日は私がでるんだよね…緊張…』
一哉『大丈夫大丈夫笑 紗奈さんも奏太さんもいい人だから』
瑠菜『ちなみに…香奈は何takeの合格だったわけ?』
一哉『香奈自身のミスNGを含まないなら1発クリアだよ』
瑠菜『え!?まじ!?』
一哉『俺や紗奈さんがミスして…ってことがメインかな』
瑠菜『プレッシャーやば…』
一哉『あと…他のメンバーにはまだ伏せててほしいんだけど』
瑠菜『うん?』
一哉『第1話があと30分で始まるんだけど…』
瑠菜『あ、皆部屋でテレビつけて待ってるよ笑』
一哉『まじか笑…その主題歌の影響が大きければ…今月末には2ndシングルの作成が始まるみたいなんだ。…まあ収録は8月とかだと思うけど』
瑠菜『え!?シングル…もう新しいの作り始めるんだ…』
一哉『あと来週の水曜日…秘○ケ○○ンSh○w?の収録が瑠菜はあるからね』
瑠菜『は!?私が出るの!?…一哉が出ればいいじゃん!』
一哉『ドラマ撮影でいけません』
瑠菜『じゃあ、七瀬…』
一哉『その日の話のゲストです』
瑠菜『か、香奈…』
一哉『別番組の出演』
瑠菜『玲香は……』
一哉『CDのピーアール活動で地方を回ってます』
瑠菜『…』
一哉『まあ…頑張ろうぜ?』
瑠菜『てか、なんで一哉が全員のスケジュール把握してんの?』
一哉『岸本さん達に事前に連絡もらうようにしてるの。
その方が事前に準備して行動もできるし、マネージャーさん達が各メンバーにしっかりついてもらえるようになるから…伝達って言う時間がもったいないじゃん?だから、少し先のスケジュールのコピーを俺が預かって…メンバーに各週ごとに伝えてるの』
瑠菜『だから…いつも日曜の夜に連絡がくるんだね…』
一哉『ま、詳細とかはその日にマネージャーが来て教えながら行動してくれるからやりやすいっしょ?』
瑠菜『まあ…でも一哉の負担…』
一哉『そんなこと気にしないの。俺は皆を応援するために入ったようなもんだし?…もちろん、ダンスとか仕事のときは皆をライバルだと思って必死にやるけどね笑』
瑠菜『…(絶対きついじゃん…)』
一哉『瑠菜達ももし、疲れが出たら俺に言って。体調悪いとかそういうのは必ず…マネージャーさんに直接言うのはまだしづらいとおもうからさ』
瑠菜『う、うん…』
一哉『さ!明日の台本見せるから台詞合わせしよ!』
瑠菜『わかった!(無理してるんだな…こういうとこは昔から変わらない…)』
俺達はそこから30分ほど台詞合わせをした。
瑠菜『あ!時間!テレビつけて!!』
一哉『俺は見たくないや…寝る…』
瑠菜『見なさい!見て演技力向上に繋げて!』
一哉『はいはい…』
瑠菜『わー…やってるよ…』
一哉『/////』
ドタドタドタドタドタドタドタドタ!!!!
一哉『な、なんだ!?』
廊下の音に俺が驚いてドアを開けると…
玲香『一哉!すごいじゃん!!』
香奈『あんな忙しいのに疲れを見せない演技…』
七瀬『めっちゃ、演技うまいやん!』
美桜『あ、北野君ー?ドラマやってるねぇ~笑』
と…連続して4人が部屋へ入ってきた。
一哉『あ、あはは…ありがとう…』
七瀬『あれ?なんで瑠菜がここに?…もしかしてお邪魔しちゃった?』
瑠菜『ち、ちがうから!明日の台詞合わせに来てたの!』
香奈『あー…そういえば、かなり緊張した…笑』
一哉『恋愛禁止なのに邪魔するもなにもないだろ笑』
(ズキッ)
瑠菜『そーだよ!(なんか…今胸が痛んだような…)』
七瀬『そう?』
玲香『でも、ネットでは書かれるよねー。グループ内恋愛!?みたいな』
一哉『うわー…それめんどくさ』
美桜『私たちは女子5のグループだからそんなことないし、楽だわ~』
瑠菜『そーいうやつじゃないですから!(…)』
一哉『あ!このシーン!…俺苦労したわ…』
玲香『えー?なんで?』
香奈『この深月栞菜さん演じる真冬さんとの絡み?』
一哉『女子に免疫なくて…あんなに近距離にこられるもんだから…体が勝手に反応して逃げそうになっちゃうんだよ』
七瀬『なにそれ!普段こんなに女の子に囲まれて生活してるのに~?』
香奈『一哉は恋愛する前にこのグループ入っちゃったんだね笑』
瑠菜『モテたくせに振ってばかりだったよね!』
一哉『モテてないし…見ず知らずの女子と付き合えるかっつーの…』
玲香『見ず知らずって…クラスメイトとか部活の後輩なんだから
もう少し言い方変えてあげようよ笑』
美桜『そんなんだから演技でファーストキス失うんだよ?』
一哉『俺の話はいいからドラマ見ててくださいよ!今、恋愛話はいらないです!そして自分の部屋で見てください!俺は朝早いので寝ます!!』
香奈『あ、明日は私と瑠菜も一哉と出るんだよね』
一哉『たしかね…瑠菜はそのままドラマにいくよ』
瑠菜『うん!』
七瀬『ちなみに…私達の完全オフの日はないの?』
一哉『玲香と七瀬は来週の木金は休みだよ…レッスンと学校はあるから頑張ってね。瑠菜は来週月火が休み。香奈は火曜と日曜が休みだよ』
七瀬『え、一哉は?』
一哉『俺はまだあと1ヶ月ドラマの撮影残ってるし…宣伝活動があるから休みはないよ』
4人『…』
美桜『デビューしてすぐ飛ばしすぎると…倒れるよ』
一哉『大丈夫です!働けない俳優さんがたくさんいるのに…俺がやるんですから、手抜きとか休んでられませんよ!』
俺はそう言って微笑みかけた。
香奈『…じゃ、少しでも寝てもらうために部屋戻ろうよ(無理してる…)』
瑠菜『そう…だね(大丈夫かな…)』
七瀬『頑張ってね(その笑顔は反則だよ…)』
玲香『おやすみ(いいのかなぁ…)』
美桜『…(まずいな)』
皆はそれぞれの部屋へと戻っていったが…俺は台本読みを続けた。
??『やっぱり…続けてるよ…』
ふとそんな声が聞こえたきもしたが…俺は暗唱に力をいれた。
もちろん…台本を持って暗記しながらだ。
今日の香奈の演技を見て…俺は正直ヤバイと感じていた。
あんなに凄い演技が香奈にはできる…俺は何度もNGを出すことがおおい。言い訳をするつもりはないけど…正直忙しさで頭がこんがらがってしまっている。
リーダーを任せられたときから…他のメンバーにはとことん気をつかって接している。
仕事…いや、メンバーに会う時も絶対に疲れた顔やテンションが低いところを見せることはしない。
多分…売り出しの芸能人にはありがちのことだとおもう。
明日はゲストとして瑠菜と演技で共演をする。
しかし、朝はまた別のニュースの取材に呼ばれていて…台本はいましか読めない。
一哉『(瑠菜と台詞合わせしようかな…)』
瑠菜『一哉ー?いる?』
俺が丁度思っていたときに…ドア越しに瑠菜の声が聞こえた。
一哉『あ、いるよ?丁度よかった…入ってよ』
瑠菜『ヤッホー!…どうだった?今日の共演』
一哉『香奈は…BSSで絶対必要だなって改めて思ったよ。…もちろん瑠菜や玲香、七瀬も大切なんだけど改めて実感をしたよ』
瑠菜『そっかぁー…明日は私がでるんだよね…緊張…』
一哉『大丈夫大丈夫笑 紗奈さんも奏太さんもいい人だから』
瑠菜『ちなみに…香奈は何takeの合格だったわけ?』
一哉『香奈自身のミスNGを含まないなら1発クリアだよ』
瑠菜『え!?まじ!?』
一哉『俺や紗奈さんがミスして…ってことがメインかな』
瑠菜『プレッシャーやば…』
一哉『あと…他のメンバーにはまだ伏せててほしいんだけど』
瑠菜『うん?』
一哉『第1話があと30分で始まるんだけど…』
瑠菜『あ、皆部屋でテレビつけて待ってるよ笑』
一哉『まじか笑…その主題歌の影響が大きければ…今月末には2ndシングルの作成が始まるみたいなんだ。…まあ収録は8月とかだと思うけど』
瑠菜『え!?シングル…もう新しいの作り始めるんだ…』
一哉『あと来週の水曜日…秘○ケ○○ンSh○w?の収録が瑠菜はあるからね』
瑠菜『は!?私が出るの!?…一哉が出ればいいじゃん!』
一哉『ドラマ撮影でいけません』
瑠菜『じゃあ、七瀬…』
一哉『その日の話のゲストです』
瑠菜『か、香奈…』
一哉『別番組の出演』
瑠菜『玲香は……』
一哉『CDのピーアール活動で地方を回ってます』
瑠菜『…』
一哉『まあ…頑張ろうぜ?』
瑠菜『てか、なんで一哉が全員のスケジュール把握してんの?』
一哉『岸本さん達に事前に連絡もらうようにしてるの。
その方が事前に準備して行動もできるし、マネージャーさん達が各メンバーにしっかりついてもらえるようになるから…伝達って言う時間がもったいないじゃん?だから、少し先のスケジュールのコピーを俺が預かって…メンバーに各週ごとに伝えてるの』
瑠菜『だから…いつも日曜の夜に連絡がくるんだね…』
一哉『ま、詳細とかはその日にマネージャーが来て教えながら行動してくれるからやりやすいっしょ?』
瑠菜『まあ…でも一哉の負担…』
一哉『そんなこと気にしないの。俺は皆を応援するために入ったようなもんだし?…もちろん、ダンスとか仕事のときは皆をライバルだと思って必死にやるけどね笑』
瑠菜『…(絶対きついじゃん…)』
一哉『瑠菜達ももし、疲れが出たら俺に言って。体調悪いとかそういうのは必ず…マネージャーさんに直接言うのはまだしづらいとおもうからさ』
瑠菜『う、うん…』
一哉『さ!明日の台本見せるから台詞合わせしよ!』
瑠菜『わかった!(無理してるんだな…こういうとこは昔から変わらない…)』
俺達はそこから30分ほど台詞合わせをした。
瑠菜『あ!時間!テレビつけて!!』
一哉『俺は見たくないや…寝る…』
瑠菜『見なさい!見て演技力向上に繋げて!』
一哉『はいはい…』
瑠菜『わー…やってるよ…』
一哉『/////』
ドタドタドタドタドタドタドタドタ!!!!
一哉『な、なんだ!?』
廊下の音に俺が驚いてドアを開けると…
玲香『一哉!すごいじゃん!!』
香奈『あんな忙しいのに疲れを見せない演技…』
七瀬『めっちゃ、演技うまいやん!』
美桜『あ、北野君ー?ドラマやってるねぇ~笑』
と…連続して4人が部屋へ入ってきた。
一哉『あ、あはは…ありがとう…』
七瀬『あれ?なんで瑠菜がここに?…もしかしてお邪魔しちゃった?』
瑠菜『ち、ちがうから!明日の台詞合わせに来てたの!』
香奈『あー…そういえば、かなり緊張した…笑』
一哉『恋愛禁止なのに邪魔するもなにもないだろ笑』
(ズキッ)
瑠菜『そーだよ!(なんか…今胸が痛んだような…)』
七瀬『そう?』
玲香『でも、ネットでは書かれるよねー。グループ内恋愛!?みたいな』
一哉『うわー…それめんどくさ』
美桜『私たちは女子5のグループだからそんなことないし、楽だわ~』
瑠菜『そーいうやつじゃないですから!(…)』
一哉『あ!このシーン!…俺苦労したわ…』
玲香『えー?なんで?』
香奈『この深月栞菜さん演じる真冬さんとの絡み?』
一哉『女子に免疫なくて…あんなに近距離にこられるもんだから…体が勝手に反応して逃げそうになっちゃうんだよ』
七瀬『なにそれ!普段こんなに女の子に囲まれて生活してるのに~?』
香奈『一哉は恋愛する前にこのグループ入っちゃったんだね笑』
瑠菜『モテたくせに振ってばかりだったよね!』
一哉『モテてないし…見ず知らずの女子と付き合えるかっつーの…』
玲香『見ず知らずって…クラスメイトとか部活の後輩なんだから
もう少し言い方変えてあげようよ笑』
美桜『そんなんだから演技でファーストキス失うんだよ?』
一哉『俺の話はいいからドラマ見ててくださいよ!今、恋愛話はいらないです!そして自分の部屋で見てください!俺は朝早いので寝ます!!』
香奈『あ、明日は私と瑠菜も一哉と出るんだよね』
一哉『たしかね…瑠菜はそのままドラマにいくよ』
瑠菜『うん!』
七瀬『ちなみに…私達の完全オフの日はないの?』
一哉『玲香と七瀬は来週の木金は休みだよ…レッスンと学校はあるから頑張ってね。瑠菜は来週月火が休み。香奈は火曜と日曜が休みだよ』
七瀬『え、一哉は?』
一哉『俺はまだあと1ヶ月ドラマの撮影残ってるし…宣伝活動があるから休みはないよ』
4人『…』
美桜『デビューしてすぐ飛ばしすぎると…倒れるよ』
一哉『大丈夫です!働けない俳優さんがたくさんいるのに…俺がやるんですから、手抜きとか休んでられませんよ!』
俺はそう言って微笑みかけた。
香奈『…じゃ、少しでも寝てもらうために部屋戻ろうよ(無理してる…)』
瑠菜『そう…だね(大丈夫かな…)』
七瀬『頑張ってね(その笑顔は反則だよ…)』
玲香『おやすみ(いいのかなぁ…)』
美桜『…(まずいな)』
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