青春と恋の物語

NISHINO TAKUMI

文字の大きさ
40 / 128
青春と恋の物語恋愛編

青春と恋の物語2-22

しおりを挟む
瑠夏side


美月『瑠夏…ごめん…』…突然発せられたその言葉の意味を…私は嫌なほどすぐに理解した。
『美月…やっぱり好きってことなんだね…?
でも私も一哉が好きだから…
柔道では負けてもこっちでは負けないよ…。
明日からの練習に私は復帰できるし…
一哉と美月を倒して…一哉と距離を縮めてやる』…そう私は決意を固めていた
そんなことを考えながら
私も眠りに就こうと思ったときだった。
蓮『西野先輩!?いますか!?』
その声に隣で寝てた美月も目を開けた。
私『…蓮?どうしたの…?』
美月『一哉なら…調理場へ向かったよ?』
蓮『え!?あ、ありがとうございます!』

蓮は慌てて調理場に向かおうとした。
私『蓮!なにがあったの?どうしたの?』
蓮『さ、櫻井先輩が…』
私『(…え!?私と美月に続いて七瀬までなんかあったの!?)待って!私もいく!』
蓮『え、いや…でも…先輩も体調崩してますし…やっぱり俺先輩呼んできます!』
??『俺がどうかした?』
振り替えるとそこには柔道着に着替えた一哉がいた…が…その背中には…
3人『!?』
蓮『先輩、なんでここに!?っていうか
櫻井先輩をなんで背負ってるんすか!?』
一哉『シーッ!静かにしろよ…寝てるだろ』
私『蓮…一哉?七瀬に何があったの?』
一哉『俺は詳しくはわかんないんだけど……
道場に練習に行こうと思ったら、俺の名前
呼びながら蓮がトレーニング室から飛び出してくるのが見えたからさ…なんかあったのかな?って思ったんだよ。急いで行ってみたらそこで…七瀬が苦しそうにしててさ…びっくりして近付いたら過呼吸になってて…たまたま調理場で使って捨てる予定だった袋持ってたから口に当てて落ち着かせたの。それで今
部屋に寝かせるためにつれてきたとこ。
蓮、なにがあったの?』
蓮は申し訳なさそうに話し出した。

蓮『櫻井先輩が急にトレーニング私もやってみたいって言い出して…
あ、もちろん自分はちゃんと止めましたよ!?体が弱いからマネージャーやってるのに無理しないでくださいって言って…
途中で俺、水飲みに行ったんです。
それでトレーニング室戻ったら…
倒れてて…過呼吸何て始めてみたから
なにしていいかわかんなくて…先輩を呼びに行ったんです…』
聞いてた一哉が真剣な表情で言った。
一哉『蓮。俺を呼ぶっていうのは
本当に正しい判断だったか?
過呼吸をみたのも本当にはじめてだったのか?』
蓮『…』
黙った蓮を見た一哉は…
一哉『どうなんだ!初めてじゃないな!?』
私と美月は顔を見合わせた。
こんな一哉の顔始めてみた…
私は反射的に美月の方をみたが
美月も私の方をみたところをみると
美月ですら見たことがなかったようだ….。
私『か、一哉…どういうこと…?』
一哉『過呼吸は勇紀も中学の時1度なってるし、七瀬も何度かなってる。
その度に俺と将太で処置してた。
だから初めてのはずなんかないんだよ』
蓮『…はい…』
美月『じゃあ…なんで…一哉を探したの?』
蓮『…袋を持ってなかったり
急な出来事でパニくちゃって…』
一哉『俺がいて助けたからよかったけど
俺がどこにいるのかわかんないのに
七瀬をほったらかしにしたのか?
過呼吸は処置は簡単だけど
酷いものや処置をしなければ失神したりすることもある大変な発作なんだぞ?』
美月『か、一哉…パニックになることは誰でもあるんだから…そんなに責めなくても…』
一哉『人命に関わってしまうことだから言ってるんだよ。怪我の処置は1年だからできなくてしょうがない…なんてないんだから。』
蓮『すいません…』
一哉『…まあ今回は処置したからいいけど…美月、悪いんだけど合宿明けの練習2日間でいいから俺に仕切らせて。』
美月『え…なんで?なにするの?』
一哉『練習なんかしてる場合じゃなかった。根本的な怪我の対処を全員ができてない。
だから、俺が2日で叩き込む。
それが引退や卒業するまでに
先輩がやらなきゃいけないことだから。
いいな?蓮。今回は多目にみるが…
次こんなことがあったら…許さない』
蓮『はい…』
蓮は泣きそうな声でそう返事をした…
一哉『もういいよ。瑠夏、悪いんだけど
蓮とトレーニング室いけるかな?
トレーニングが残ってると思うから。
少しだけ付き合ってやって。』
私『う、うん…大丈夫だよ。蓮…行こっか。』
蓮『すいませんでした…
山下先輩…お願いします…』
私は泣きそうな蓮をつれてトレーニング室へ向かった。


23話しに続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく… なお、スピンオフもございます。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

秘書と社長の秘密

廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。 突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。 ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?

処理中です...