リアル人狼ゲーム in India

大友有無那

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第8章 宣戦布告(新5日目)

8ー6 夜 チャンドリカ(新5日目)

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 怒りと切迫感。
 二つの感情に代わる代わる襲われてチャンドリカは歯を食いしばった。

 スタッフ間で「狼箱」と呼んでいる白い木の箱が「人狼」部屋に備えてある。
 テーブル下の小箱には銃や銃弾、紐にナイフ、外には出していないハサミやカッターや針など武器に転用出来る日用品の他、手袋も入れてあった。軍手を始め手にフイットする白手袋、腕までカバーする黒の長手袋がそれぞれサイズを取り揃えてある。
 ラジェーシュの潜伏ぶりや襲撃先選択は今までの「人狼」プレイヤーと違い見るものがあった。今回まともなゲーム運びとなった大きな功労者は、ゲームを知る14番と6番以上に彼だ。
 だが手袋を使わず素手であちこち触り回った挙句指紋で特定されるなど愚かしさの極みで、おまけにレイチェルを巻き添えにし事実上「狼」と認めてしてしまった。
(粘ればいいものを!)

 当のレイチェルが泣くだけで無策なのも腹が立つ。
 自分がそれくらいの年頃を思えばもうそこまで子どもではない。事実、彼女より幼いトーシタは落ち着いている。
 14番を切り捨てたアビマニュのようにさっさとラジェーシュを見限り同じ泣くなら無実だとぎゃんぎゃんわめけば良かったのだ。未成年の女の子の涙は至極効果があるだろうにー

 「人狼ゲーム」は「村人」が同数になるまで「狼」が粘ればこちらの勝利、最後は自分ひとりでもいい。
 だがラクシュミが言い出した容疑者リストの中、自分とトーシタが強く疑われることは間違いない。最終手段としてレイチェルが残るのでもいい。
 ハリーと同じようにチャンドリカは自分が「処刑」に回った時の「救出」を手配済だった。

 顧客の賭けでは、自分の生き残りと「人狼」陣営の勝利はともにオッズが低い。
 つまり自分の敗北は会社に多額の賭け金支払という損害を与えてしまう。
 トーシタを手なづけつつ、レイチェルにお前は守られはしないなぶり殺されるだけだと吹き込みたいがレイチェルとは信頼関係が築けていない。どこまで効果が出るか。

 12番が唐突に運営の「スパイ」の存在を切り出したのには肝が冷えた。だがその後特に誰も追及せず議論にすらならないのには気が抜けた。
 理詰めの議論を展開するのは当のラクシュミ以外は14番に6番の人狼経験組、そしてジョージくらいで今は残っていない。
 クリスティーナとアビマニュを失って以降プレイヤーたちは明らかにまとまりを失った。
 広間で過ごすより各自部屋に籠もって過ごすことが多く、室内でもタブレットにメモを入力したり見ながらぶつぶつつぶやき考えているらしいのは少数派、うろうろ歩き回るだけ、昼間からベッドでシーツに包まって半泣きになる、など精神を消耗していく様は監視映像から露骨にわかる。

 それでもプレイヤーたちは馬鹿らしい脱出計画を布巾への筆記伝言で相談し続けた。
『最短、明後日昼までに作れる b』
『奴らは処刑室側にいると思う』
『それなら逆方向、彼らが壊した穴を利用しよう』


 推測の一部は正しい。
 この建物は昔のニュータウン計画で最初に建てられた二棟だ。地元の政権交代や諸々の事情で計画が放棄された時、出来上がったコンクリートの躯体は放置された。
 「ゲーム会場」は片方の三階までを利用、処刑室側に隣り合った建物の一階部分を雇いの作業員とガードが使っている。
 
 『首輪は爆破の直後に無力化する。爆発があればすぐ逃亡可能 b』

 そうはいかない。
 ルーターはそれぞれの建物に置いてある。前の邸宅でプレイヤーにブレーカーが落とされたことを考慮し電気室は事務所側建物に設置した。元々停電の可能性も高く自家発電は当然用意している。
 また万万が一彼らに車を奪われた時の対策として事務所側ルーターを荷台の箱の中に移した。余り遠くては通信に支障をきたすので、今朝からはその軽トラックを事務所裏の木々の陰に隠してある。    
 逃亡者たちが、事務所内でキーボックスを発見し会社の創立記念日という暗証番号を突破するハードルを越えても車が走り出せばすぐ赤3ラール・ティーンで薬殺出来る。
(「お客様」がうるさいから一応警告はして)
 12番、高慢女の演説のお陰で顧客は「ご意見」を寄越しまくる。「ルール」を厳格に守っている、ように見せかけなければならないのが忌々しい。

 爆弾魔を含むプレイヤーたちは乗用車一台を想定し、女が先に逃亡・男ひとり同乗とまで決定した。運転手はラクシュミ、予備は免許持ちのロハン・スンダルのどちらかだが女性たちは当然スンダルを選んだ。
 残りの男ーロハン・マーダヴァン・イムラーン・プラサットが建物に止まるか外へ逃亡するか、逃げるにしてもまとめてかばらけるかで筆記「会議」は夜まで揉めていた。
 そもそも一歩建物を出たらルール違反で処理は可能だ。
 進む彼らの逃亡計画には意味がない。

 トーシタとレイチェルを建物内に確保し、同じくとどまった男四人とで「ゲーム」続行、逃亡の女たちは「処理」で何とかいけるだろう、いけるはずだ。ボスからのメールは同じような感情的叱責の繰り返しで今ではまともに読んでいない。全ては今回プロジェクトが終わってからだ。
 「聖者」がいればまとめての襲撃が可能だったが言葉が通じずどうにもならなかった。ボスの命じた一週間は過ぎるが仕方ない。早く面白く「ゲーム」を終了させ「人狼」が勝利するには「ルール違反」を誘発して悲運の死を連続させるしかない。
 12番の演説後、彼らの企みの「面白さ」に期待する顧客も多いが、希望は潰え惨めな死を迎える姿も彼ら最高の好物であるとチャンドリカは知っている。基本顧客は残酷だ。ご希望通り、
(押し潰してやる)


 他の「狼」には期待出来ない。今夜は第三目標を自分の手で始末する。
 チャンドリカは立ち上がった。黒のワイドパンツに同色のTシャツ、同じく黒の肘までの長手袋。腰には銃を差してー

 目標の様子は監視室経由の映像で確認してある。
 彼女はいつもチリ水を攻撃用に、ドアレバーの二方向からの結束を防御に備えていた。今日も朝から唐辛子と湯を継ぎ足しブリキのバケツにチリ水を用意した。
 ベッドではなく、ドアから壁に沿って入ったクローゼットの手前にシーツを敷き何故か前にモニターを移動し、すぐ横にバケツを置いて構えている。
 その場所はドアを開けても外からでは攻撃出来ない。一歩踏み込んでの射撃が必要となる。その折にバケツのチリ水を頭から被せようというのだろう。

 もう一つの仕掛けは、クローゼットの引き手とバスルームのドアノブそれぞれと、入口扉のレバーをドゥパタ類を繋げて結び、九十度の角度で引っ張ることで電子錠を解除してもドアが動かないことを期待したものだ。ドアレバー下にはスプーンやフォークを結び垂らして音が鳴るようにしてあるのは12番とも共通だ。
 悪い仕掛けではないが、布の手結びである以上ドアは多少なりとも動く。
 隙間からハサミで布を切れば問題ない。

 加えて彼女は今日新たな仕掛けを用意した。
 ひとつはチリパウダーを包んだティッシュや紙の山。
 もうひとつは、ガムテームの粘着部を外側に輪にしたものを予備シーツの布にタイルのように漏れなく張り込んだものだ。ドア入口からカーペットのように長く敷き足を取られることを期待しているらしいが、作っている最中彼女は自分のカーディガンをしばしば粘着させ、わたわた引き剥がしていたのも映像で確認している。たいした接着力はないだろう。最初に布ごと蹴り上げればいい。
 どれもわかっていれば避けられるちゃちな小細工だ。


 十二時少し過ぎ、チャンドリカは静かに目標の部屋手前で抱えてきたダンボールを降ろした。
 後始末用の品の出番はもう少し先だ。
 必要なのはまずはゴーグル。灰色のゴムを被って頭に付ける。前の邸宅での彼女の備えを見て今回の「人狼」備品に入れたものだ。口元は不織布のマスクで覆った。これで唐辛子の刺激はかなり防げる。とはいえ攻撃を受ける前に射殺するのが基本だ。
 ラジェーシュは頭部のマスクや腕の防具など存分に使ってエクジョットの抵抗をなんとかしのいだ。道具の使い方は上手かったのに何故べたべた指紋をー
 止めよう、ゲームを退場した人間のことを愚痴っても意味がない。
 

 廊下に乱雑に撒き散らされたアタは雪のようだった。
(雪なんて見たことないけれど)
 その中心、ドア前はテーブルと椅子を組み合わせたバリケードで封鎖されている。タオルやシーツ布で縛ってありそのままでは動かせないが、ほどけるものはほどき、面倒な箇所は裁ちばさみで切り落とせば女でも問題なく扱える。
 あまり音は出したくない。一番上に乗せられたロッキングチェアを静かに下ろせば、各部屋備え付けの白いテーブルをどけて、下に入れられていた椅子を引き出してドア横に並べる。思った以上に力も要らず簡単だ。
 カードキーを近づければ小さな電子音が解錠を告げる。
 廊下の赤みを帯びた暗い電球が作る自分の影で手元が暗い。締め切った館内は空調をぜいたくに回していてもどこか朽ちた臭いがする。肘の力でドアレバーを引くと小さな金属音が鳴った。スプーンかフォークがドアを打ったのだろう。
 部屋を出る前見た映像では目標は起きていた。もう「襲撃」には気付いただろう。
 中は暗い。電気が消してあるのも映像通りだ。
 二方向の布の「縄」で固定されドアは数センチしか開かない。
 
 チリ水を浴びせられないようドア陰に体を引いたまま裁ちばさみを差し入れ、二つの布の「縄」をそれぞれに切る。勢い良くドアを引き開くと、
(っ!!)
 ダン、ダン!
 何か柔らかいものが来た下方に銃口を向け反射的に発砲した。
 軽い感触、腕にべたつく心地良くはない感覚ーガムテープ布か!
 人の気配に身を引くと同時に温い水がじゃっと腹や腕にかかった。わずかな痛みにチリ水襲撃が失敗したと悟りほくそ笑む。
 部屋外からの光に目標がととっと向かってくるのが見えまともに目が合った。感情は見えない。無表情のままむやみやたらと紙礫を投げてくる。チリ入りなのは知っているので首を振って避ける。

(待て)
 腕に広がる痛みは大したことはない。問題は右手の銃ががっつり湯を被ってしまったことだ。
(しまった!)
 彼女の主目的はこちらか。こいつは悪知恵が働く奴だったとまた歯を引き結ぶ。睨み付けた先、冷たい目の彼女が接近するのを両腕を強く握って押し戻す。
 水を被った銃がまともに動くかチャンドリカは知らない。
 ボスが回した説明書を読み、会社が持つ土地で試射を数回やったのが銃についての知識と経験の全てだ。
 だがTシャツの下、左のベルトに挟んでもう一つ小型の銃を忍ばせてある。
(……)
 共に腕を握り合い払い合い、引っかかれ噛み付かれ、頬をぶん殴れば目標はよろめき壁に衝突する。とどめをと突き出した右手ががっと掴まれるが押し出す力はチャンドリカの方が強い。左手を腰の後ろに、
「つうううっっ!」
 たらたらたら。額から伝った液体が目に激痛を引き起こす。からん、と床に転がったのは食堂でカレーを盛っている三センチほどの深さのステンレス小皿だ。
 軍用の本格品ではなく通常のゴーグル購入を決定した自分に悪態を吐いた。鼻との隙間から流れ込んだこちらもチリ水だ。
(小分けしていたのか)
 小賢しい小賢しい小賢しい。お前のような恵まれた小娘に何がわかる!

 がたん!
 足を蹴られ右膝を着いた先がガムテープ布、下で滑る布とべたつくテープに翻弄される自分を目標は尻から廊下に蹴り出した。懸命に室内に残した足先も何度も蹴られ、
 ガタガタン!
 濃い紅に塗られた扉が閉じられた。
(ふざけるな!)

 暗い廊下でひとり、手探りでドアレバーを握りぐっと引くが動かない。
 目標はこの裏で必死にドアを閉める方向に押さえている。
 ー私の勝利が奪われる!
 
 目の回りの痛みは火が付いたようだ。ありがちな視界攻撃に嵌ったハリーを訝しく思っていたのにー
 子どもの頃住んでいた団地の壁、剥がれ掛けた水色のペンキを何故か思い出す。
(ちきしょう!)
 剥き出しの感情の奥で頭は冷える。
 ゴーグルの下で目をしばたたかせつつ右手で左腰から拳銃を抜き、慎重に彼女の今の姿勢を想定する。
 浮かせた銃口を紅い扉に押し定め、
 ドンドン、ドン!
 くぐもった音が廊下に響く。
 重いものがぶつかる気配、レバーを引けばドアはあっけなく開き目標は廊下に倒れ込む。
 三箇所穿たれた穴にはペンキの紅とは違う色、血の滲みだ。
 焼ける痛みの顔面に首を振りつつ目標のこめかみにもう一発。
 そのまま左手で首の脈をたどる。
(……)
 成功だ。
 チャンドリカは小さく息を吐いた。


 この部屋で顔を洗おうか考えたものの手袋を外せないのではあまり役に立たない。チリの刺激を広げるだけとなりかねない。
 仁王立ちのまま瞬きながら遺体を見下ろす。廊下の床に流れ落ちる黒髪はきっちり編まれていても艶と色の美しさが際立っていた。
 チャンドリカは枝毛がちで、今でこそアーユルヴェーダの高級ヘアケア製品で丹念に手入れして目立たないが、ここ数日のように環境が変わるとすぐ戻る。「ゲーム会場」に備えてあるのはチャンドリカたちスタッフ愛用の高級ラインだがそれでもだ。
 まして黒色の深みが足りないのはどうにもならない。
 ダルシカの黒髪は十数年の生涯を通して空腹に悩まされたことがなく、栄養が行き渡った育ちの証だ。
 バン!
 髪ごと頭を蹴って遺体を室内に入れてドアを閉める。ダンボール箱からの新たな靴に履き替える。音のしないゴム張りのこの靴は輸入品だ。

 一旦自室に戻り、丹念に顔と手を洗って作業が出来る状態になったのは一時近くだった。
 現場に戻り手始めにダンボール箱から掃除機を出してダルシカの部屋前のアタを吸い取る。粉は面白いように消えた。
 転がる遺体の脇を通り室内清掃にかかる。
 大きめの紙礫も柔らかいティッシュもバリバリ噛み砕くように吸い取り、細かいチリパウダーも舞い上がらず端から静かに吸い込まれる。掃除機は大変便利だ。

 チャンドリカが掃除機を使うのは初めてだった。
 育った家では箒を使い、今はアパートメント付きの掃除係の老婆に任せているが彼女も箒での清掃だ。
 「リアル人狼ゲーム」会場に備え付けた掃除機はゲーム終了後に作業員が業務使用するのが主目的でプレイヤーの使用はおまけだ。
 オフィスや大邸宅でもなければ掃除機は不要だと思っていたが、予想外に強力で素晴らしい。愛玩動物のように撫でるプレイヤーの気持ちもー少しだけーわからないこともない。
 だからといって機械に名前を付けるのはただの変態だと思い出して眉を寄せる。

 余計な部屋の整頓はしない。27番は襲われ制圧された。その事実だけで十分だ。
 再度靴を履き替え、証拠を残していないのを確認してからの帰途はダンボール箱すら軽く感じた。心配になり箱内を点検したが入れ忘れはない。
 チャンドリカの頭はこの後の報告書そして明日の行動計画に切り替えられた。



 ダルシカが皆に話さなかったことがある。
 初日の夜、モニターに最初に出た表示は、
『夜になりました。
 二十四時までの間に武士のあなたは誰かひとりを「人狼」の襲撃から守ると指定することが出来ます。守りますか?』
 見つめていた画面に、脈絡なく三つの数字が浮かんだ。
 
『3 7 11』

 一度消え、もう一度。今度はしばらく画面に残った。
 点滅するモニターを見つめ、どうにも意味がわからず震えた。
 守ることを選択したがこの三つの数字からしか選べないと何故か思い込み、モニター上の写真を見て亡くなったタミル・ボーイやちょっと恐そうなお兄さんバーイではなく、同じ年の女の子・7番のレイチェルを選んだ。
 ここで会議での提案通り2番のシドを守れていたら初日の夜の悲劇は起こらず、レイチェルたち「人狼」も人殺しに手を染めなくて済んで、その後の流れは全く変わったに違いない。

 数字の数は「人狼」と同じで、しかもタミル・ボーイが入っている。
 三人が「人狼」役ではないかとの疑いと、ルールブックには「人狼」を「武士」に教えることなど載っていない、それにレイチェルが、まさかという思いに挟まれてダルシカはただ証拠に「真実」を求めた。場所を移されてトーシタの指摘で、誘拐犯の彼らにもミスは有り得ると気付く。

 太陽の光も空も見えずコンクリート剥き出しの柱が目立つ場所に移って以降「武士」の守りは一度も当たらなかった。それどころか守ったつもりの人が死んだ。「象」か「小象」の可能性を考えず殺してしまった。
 この世界で何よりも大切な命を、自分は奪った。
 「武士」役の仕事も、クリスティーナが教えてくれた誘拐被害者としての仲間を守る役目も何ひとつまともに果たせず、最後にはレイチェルを酷く傷つけた。
 それでももがいてもがいてもがいてー

 体への衝撃。銃弾を受けたことを悟り、
 ああー
 次の思考を最後にダルシカの魂は重圧からも肉体からも解き放たれた。
(死ぬのが私で良かった)




 

 

 
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