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第9章 生存への闘争(新6日目)
9ー5 処刑(新6日目夜)
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「火の部屋を希望します」
ロハンとプラサットの背の後ろを回り空いたダルシカの椅子横を過ぎてウルヴァシは足早に処刑室へ向かった。
「待って。『連中』と繋がっているなら『火の部屋』では反対側から逃げられる可能性がある。『風の部屋』へ。ロハン!」
ラクシュミの命にロハンがすっ飛び背後からウルヴァシをから捉える。
「ルール違反! 自分で処刑室を選ぶ権利があります! 不要な暴力ー」
ずいずい押されつつロハンの屈強な腕の内でウルヴァシは叫んだ。
「プラサット!」
ラクシュミに指示された彼が外側の青い扉を開き、走り込んで来たラクシュミ自身が中の赤い戸をがらがら引く。
『警告! 警告! ルール違反です! 警告! 警告!ー』
「早く!」
ラクシュミは手招きし、
「止めなさい! あなたたち! 何やっているの早く止めて!」
今までのウルヴァシからは聞かれなかった強く鋭い声。
「止めるかよ」
ロハンが片足を黒い台に乗せウルヴァシの体を浮かせて首を縄に突っ込む。
一瞬にして恐怖が浮かぶ目。
顎を引いて縄から逃れようとするが、
ダン!
プラサットが黄色いスイッチを蹴飛ばすと踏み台は速やかに奥へ流れウルヴァシの体はぐいん! と吊り下がった。
ロハンとプラサットの背の後ろを回り空いたダルシカの椅子横を過ぎてウルヴァシは足早に処刑室へ向かった。
「待って。『連中』と繋がっているなら『火の部屋』では反対側から逃げられる可能性がある。『風の部屋』へ。ロハン!」
ラクシュミの命にロハンがすっ飛び背後からウルヴァシをから捉える。
「ルール違反! 自分で処刑室を選ぶ権利があります! 不要な暴力ー」
ずいずい押されつつロハンの屈強な腕の内でウルヴァシは叫んだ。
「プラサット!」
ラクシュミに指示された彼が外側の青い扉を開き、走り込んで来たラクシュミ自身が中の赤い戸をがらがら引く。
『警告! 警告! ルール違反です! 警告! 警告!ー』
「早く!」
ラクシュミは手招きし、
「止めなさい! あなたたち! 何やっているの早く止めて!」
今までのウルヴァシからは聞かれなかった強く鋭い声。
「止めるかよ」
ロハンが片足を黒い台に乗せウルヴァシの体を浮かせて首を縄に突っ込む。
一瞬にして恐怖が浮かぶ目。
顎を引いて縄から逃れようとするが、
ダン!
プラサットが黄色いスイッチを蹴飛ばすと踏み台は速やかに奥へ流れウルヴァシの体はぐいん! と吊り下がった。
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