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5.接近
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周防は姉と二人姉弟だ。周防雅人と姉の咲とは五つ年が離れている。咲が小学生に入るころに雅人が一人でそれなりに歩けるようになった計算となるが、大人になると五つくらいの年齢差はあってないようなものだ。雅人は大人になってからの方が咲と上手く付き合えていると思う。それまでは、五つの年齢差が立場に大きく影響していたと推測している。五つ差があると雅人が小学校入学のころには咲は最高学年で、雅人がこれからその場で学ぶべきすべてのことを学び終えていた。その後三年サイクルとなる中学、高校では、物事の考え方ともいうべき部分が、発達具合で大きく異なっていたと感じる。年齢差というよりは関わる環境の問題ともいえたのかもしれない。それほどに咲は遠い存在という印象だった。もちろん周りに兄弟、姉妹を持つ友人はいたが、なんだか自分たちよりも親密に関わっているような気がしていた。雅人は咲と喧嘩をしたことがなかった。そこまで深いやり取りになったことがない。お互いの関心ごとが異なっていたともいえたし、咲が雅人を自分の子どものように、世話をやいてくれていた印象もある。雅人もそんな姉を母とは思わないが、本人にはとても言えないが叔母のように思っていたかもしれない。そんな二人の距離が縮まったのは姉の咲が大学入学に伴い独り暮らしを初めたころになる。雅人は中学生で、思春期だった。親に対する反感と自立心がくすぶっていた。そんな雅人は先に一人暮らしという自立の一つの段階を踏んだ姉をうらやましく思い、親に対するうっぷんをあてつけに連絡するようになった。姉は姉でホームシックというほどではないが家族との結びつきをどこかに求めていた、と雅人は自分が一人暮らしを始めたときに考えたが、それに近しい気持ちからかレスポンスがよく、姉弟のやり取りは頻繁になっていった。雅人は高校二年のとき、夏休みに咲の家に泊まりに行ったことがある。そのとき雅人は初めて八島久志にであった。久志は咲と同学年だが、一浪していたため、咲の一つ上だった。二人は経済学部で、学部の飲み会でであったらしい。姉の咲が家族の中で誰より先に雅人に彼氏の存在を教えてくれたことに驚きと信頼感を抱いた。それから雅人は受験や就職のことや太田と付き合ったことも姉に最初に打ち明けた。特に就職に関しては久志の影響で同じ就職先を選んだため、報告の義務もあったと思う。咲は久志にコネなんて期待できないと笑われたが、別に雅人は久志にコネを期待していた訳ではない。咲から聞いた仕事に打ち込む久志の話に感化され、彼にあこがれていた、と思う。もちろん面接で久志のことに触れるつもりはなかったし、合格するまで咲には八島に隠すよう言い含めてあった。雅人が内定をもらったことを咲と久志に報告したとき、反対に久志と咲から婚約と妊娠の話を聞いた。見事にサプライズ返しをされた形で雅人はあっけにとられたことを覚えている。生まれた子供は美紀と名付けられ、今年で三歳だ。幼稚園にも通い始めている。咲はまだまだ子育てに苦戦しているように見えたが、美紀が幼稚園に通い始めてから、仕事を始めようと考えていて、雅人は驚いた。雅人は活動的な咲の存在に引っ張られたからこそ、今もっともらしく社会人として生活できているという自覚があった。雅人は学生として独り暮らしを行う中、友人がいてもたまに孤独に苛まれることがあった。特に何がどうするわけでもなかったが、落ち着かないときがあった。でも、そんな時何も連絡せずとも咲から連絡があったり、訪問を受けた。
「そろそろ寂しがってるかなと思って」
雅人はうっとうしがったものだが、内心感謝していたし、家族としてのつながりというものを改めて感じた。社会人として仕事を始めてからは、家事、育児に忙しい咲の代わりに久志が雅人の生活を支えてくれた。金銭的な支援ではもちろんなく、精神面の話だ。雅人が昼食に利用する店のいくつかは久志に教えてもらった店である。新婚夫婦の生活に自分が混ざるのは気が引けていた雅人だが、久志は部署が異なるゆえにあまり関わらない、と昼食へ頻繁に誘い出してくれた。そこには咲に昼食に弁当を作る手間をさせない新妻への気遣いもあったらしい、といつか久志が言っていた。しかし、先輩社員の久志とて懐事情は、妻と子どもを支えなくてはならないため、決して豊かではないはずだ。このところ雅人の方から誘いは断るようにしていた。
そうして、姉夫婦との思い出を考えている間に周防は自分のデスクまで戻りついていた。澄川は席をはずしていた。一服吸いにいっているのかもしれない。姉にはメッセージを送っていた。内容は近況確認といったことで、久志のことは特に書き記さなかった。久志には電話を掛けたがつながることはなかった。姉夫婦に何があったのだろうか。ガラス張りの通路に澄川の姿が見えた。連れがいる。連れは社内の人間に疎い周防でも知っている人物だった。経理部の部長だった。
「おい、周防。部長が別室で話したいらしい」
澄川らしくない改まった物言いは、周防に冷たい汗を流させた。澄川は事情を分からず心配そうな視線を投げかけてくる。周防は何でもない、と目くばせをする。もちろん原因の予想のつかない周防ではなかった。
「ちょっと開発部の八島久志について聞きたいことがある。来てくれるね?」
透は割れたガラス窓の隙間から破片に気を付けて片手を差し入れる。内側の鍵を開けた。サッシがさび付いているのか上手く開かない。何度か力を込めてやっと人が通れるほどのスペースを確保することができた。窓を割った手前、今更音を立てることに躊躇する必要はない気もしたが、透はそれでも着地に気を配った。冷や汗をかいている。シャッターの傍の窓から侵入したが、部屋はつながっていなかった。透は埃っぽい備品置き場のような狭い部屋を見回して扉を見つける。扉に鍵などはなく、窓ほど抵抗もなく開けることができた。
バスだ。まぎれもない見慣れた形のバスがそこにあった。カモフラージュなのか、表面を所狭しと描かれていた動物のイラストが、バスの車体の色に近い水色で塗りつぶされていた。近づくことでスプレーされたことが分かるが、遠目には、もともとそういったバスに見えた。幼稚園の名前も塗りつぶされている。透は異変に気付く。車内が曇っていて見えない。嫌な感じがする。窓はよく見ると、四隅に内側から目張りがされていた。透は乗降口側の扉をたたく。内側からの反応はない。ドアには取っ手などは存在しない。運転席での操作でのみ開閉するのかもしれない。透は運転席側にまわる。運転席側のドアには、取っ手が存在した。ドアに施錠されている感触はない。しかし、透の思うように開かない。ドアのふちが外側から目張りされている。透は体重をかけて何度もドアを引く。少しずつだが、ドアのふちのテープが浮いてきた。透は渾身の力を込めてドアを引いた。ドアが勢いをつけて開く。強烈なにおいがした。あまり人体に良い匂いとは思えない。透は意を決っしてバスに乗り込む。バス内の視界は煙が濃く見えづらい。足に何かが当たる。座席の脇に何かがある。顔を寄せて判別する。煙が苦しい。目に染みる。バスの運転手らしき男が横になっていた。口から吐しゃ物がでている。片腕が座席に手錠でつながれていた。手錠はもう一つあった。目でたどる。透は意識せずたじろぐ。清水がそこにいた。顔色がかなり悪い。
「清水さん」
透は深く息もできず、清水に声をかけゆすぶった。弱い反応があった。清水は何かを言っている。耳を近づける。
「こ、…子ども、が」
透は顔をあげる。バスの奥に進む。子どもたちはまとめてビニールテープで外側から何重にも、おなかのあたりをまかれていた。子どもたちに意識はない。人数をまとめられた子どもたちの重さは、透一人では動かせそうにもなかった。透は異臭で立ちくらみしながらも行動を起こした。バスの左右の窓を目張りされたテープごと無理やりこじ開けていく。煙は勢いよく霧散したりはしなかったが、少しだけ視界が広がった。座席の下に、煙の発生源をいくつか確認した。設置式の殺虫剤だろうか。パッケージにカビ対策と記載されたものも確認できた。透は開け放たれたバスの窓から、それらを外に投げ出していく。工場のスペース自体が煙で薄暗くなっていく。相当量がバスに充満していたことが分かる。透はバスを出る。携帯で救急に電話を掛ける。素早く住所を伝える。
「ガス漏れで子どもを含む数名が中毒症状を起こしている」
透は状況を救急隊がすぐ動けるように、調整して伝えた。透は肩で携帯を片手に通話を続けながら、シャッターへ向かった。シャッターの中央、低い位置に回転式のロックを確認した。それを開錠して、シャッターを引き上げる。携帯は肩で挟んで通話することにしたが、シャッターを開けた拍子に落としてしまう。携帯を視線で追う。背中側から衝撃。
透は前方へ突き飛ばされる。何が起こったかわからず振り返る。煙の中から、ライダースーツを着た男が透に迫ってきた。
「そろそろ寂しがってるかなと思って」
雅人はうっとうしがったものだが、内心感謝していたし、家族としてのつながりというものを改めて感じた。社会人として仕事を始めてからは、家事、育児に忙しい咲の代わりに久志が雅人の生活を支えてくれた。金銭的な支援ではもちろんなく、精神面の話だ。雅人が昼食に利用する店のいくつかは久志に教えてもらった店である。新婚夫婦の生活に自分が混ざるのは気が引けていた雅人だが、久志は部署が異なるゆえにあまり関わらない、と昼食へ頻繁に誘い出してくれた。そこには咲に昼食に弁当を作る手間をさせない新妻への気遣いもあったらしい、といつか久志が言っていた。しかし、先輩社員の久志とて懐事情は、妻と子どもを支えなくてはならないため、決して豊かではないはずだ。このところ雅人の方から誘いは断るようにしていた。
そうして、姉夫婦との思い出を考えている間に周防は自分のデスクまで戻りついていた。澄川は席をはずしていた。一服吸いにいっているのかもしれない。姉にはメッセージを送っていた。内容は近況確認といったことで、久志のことは特に書き記さなかった。久志には電話を掛けたがつながることはなかった。姉夫婦に何があったのだろうか。ガラス張りの通路に澄川の姿が見えた。連れがいる。連れは社内の人間に疎い周防でも知っている人物だった。経理部の部長だった。
「おい、周防。部長が別室で話したいらしい」
澄川らしくない改まった物言いは、周防に冷たい汗を流させた。澄川は事情を分からず心配そうな視線を投げかけてくる。周防は何でもない、と目くばせをする。もちろん原因の予想のつかない周防ではなかった。
「ちょっと開発部の八島久志について聞きたいことがある。来てくれるね?」
透は割れたガラス窓の隙間から破片に気を付けて片手を差し入れる。内側の鍵を開けた。サッシがさび付いているのか上手く開かない。何度か力を込めてやっと人が通れるほどのスペースを確保することができた。窓を割った手前、今更音を立てることに躊躇する必要はない気もしたが、透はそれでも着地に気を配った。冷や汗をかいている。シャッターの傍の窓から侵入したが、部屋はつながっていなかった。透は埃っぽい備品置き場のような狭い部屋を見回して扉を見つける。扉に鍵などはなく、窓ほど抵抗もなく開けることができた。
バスだ。まぎれもない見慣れた形のバスがそこにあった。カモフラージュなのか、表面を所狭しと描かれていた動物のイラストが、バスの車体の色に近い水色で塗りつぶされていた。近づくことでスプレーされたことが分かるが、遠目には、もともとそういったバスに見えた。幼稚園の名前も塗りつぶされている。透は異変に気付く。車内が曇っていて見えない。嫌な感じがする。窓はよく見ると、四隅に内側から目張りがされていた。透は乗降口側の扉をたたく。内側からの反応はない。ドアには取っ手などは存在しない。運転席での操作でのみ開閉するのかもしれない。透は運転席側にまわる。運転席側のドアには、取っ手が存在した。ドアに施錠されている感触はない。しかし、透の思うように開かない。ドアのふちが外側から目張りされている。透は体重をかけて何度もドアを引く。少しずつだが、ドアのふちのテープが浮いてきた。透は渾身の力を込めてドアを引いた。ドアが勢いをつけて開く。強烈なにおいがした。あまり人体に良い匂いとは思えない。透は意を決っしてバスに乗り込む。バス内の視界は煙が濃く見えづらい。足に何かが当たる。座席の脇に何かがある。顔を寄せて判別する。煙が苦しい。目に染みる。バスの運転手らしき男が横になっていた。口から吐しゃ物がでている。片腕が座席に手錠でつながれていた。手錠はもう一つあった。目でたどる。透は意識せずたじろぐ。清水がそこにいた。顔色がかなり悪い。
「清水さん」
透は深く息もできず、清水に声をかけゆすぶった。弱い反応があった。清水は何かを言っている。耳を近づける。
「こ、…子ども、が」
透は顔をあげる。バスの奥に進む。子どもたちはまとめてビニールテープで外側から何重にも、おなかのあたりをまかれていた。子どもたちに意識はない。人数をまとめられた子どもたちの重さは、透一人では動かせそうにもなかった。透は異臭で立ちくらみしながらも行動を起こした。バスの左右の窓を目張りされたテープごと無理やりこじ開けていく。煙は勢いよく霧散したりはしなかったが、少しだけ視界が広がった。座席の下に、煙の発生源をいくつか確認した。設置式の殺虫剤だろうか。パッケージにカビ対策と記載されたものも確認できた。透は開け放たれたバスの窓から、それらを外に投げ出していく。工場のスペース自体が煙で薄暗くなっていく。相当量がバスに充満していたことが分かる。透はバスを出る。携帯で救急に電話を掛ける。素早く住所を伝える。
「ガス漏れで子どもを含む数名が中毒症状を起こしている」
透は状況を救急隊がすぐ動けるように、調整して伝えた。透は肩で携帯を片手に通話を続けながら、シャッターへ向かった。シャッターの中央、低い位置に回転式のロックを確認した。それを開錠して、シャッターを引き上げる。携帯は肩で挟んで通話することにしたが、シャッターを開けた拍子に落としてしまう。携帯を視線で追う。背中側から衝撃。
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