朱に交われば緋になる=神子と呪いの魔法陣=

誘蛾灯之

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封印の魔法陣

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 何なのだろう。

 今は隣にダレクもいない。クレオフェンもおらず、完全に瑛士一人きりだ。

 そこらの一般市民に王様が何の用なのか。税金の件か?でも今はバイトとはいえ魔法士団に所属している。クレオフェンからこちらで税金管理などはしておくと言われたから無いとは思うけど。それとも知らない間に法律とかを違反していたりするのかな、と1人悶々と悩みながら記憶を便りに陛下の指定した場所に着くと、門番が扉を開けてくれた。

 さっきから心臓が激しく脈打っていて頭が真っ白だった。
 しかし、目の前に広がっていた光景に瑛士はさらに困惑した。

「え…?」

 向かうとクレオフェンとモステンこと、モステン・ボルツアも揃っており、入ってきた瑛士に視線を向けている。なに?自体が把握できずに困惑していると、クレオフェンがやって来た。

「クリハラくん待ってましたよ」
「あの、どう言うことなんですか?」
「ああ、そういえば説明がまだでしたね」

 クレオフェン曰く、魔法陣云々を視る眼をせっかく持っているのだから、ためしに瘴気の出ている魔法陣を見せてみようと思う、と言うことらしい。ちなみに今なのは魔力補給薬が完成して、瑛士の健康状態が安定してきたから。

 なるほど。と、納得してしまった。

「そういえばダレク様は?」
 このメンツなら居そうなものだがと質問したら。
「アレキサンドライト卿は多忙ですから」

 とのこと。騎士団によって役職が違うのは知っていたけど。まぁ、居ないなら仕方ない。

 サルトゥーア陛下が椅子の上から瑛士に向かって指を指した。

「クリハラ、貴様に命令する。モステン第一騎士団長とスファレライト魔法士団長の二人と共に魔王封印の魔法陣を調べてこい」





 □□□封印の魔法陣□□□




 陛下の命令によって、拒否権もなく二人と一緒に馬車乗り場へと歩いていく。

「その封印しているところって何処にあるんですか?」

 訊ねるとクレオフェンは苦笑する。

「すみませんね。それは国の最重要秘密なので教えられないのですよ。神子は教えられるのですが、クリハラはほら、こっちに来たけれど一般人なので」

 魔法陣を修復できる稀有な一般人だとしても神子ではないので教えられないらしい。そこは仕方がない。

「なので、居場所を知られないように、クリハラには移動中目隠しをさせて貰います」

 クレオフェンが手にある黒い布で目隠しされるその時、ひょいと黒い布が上に持ち上がる。

「何故私に報告無くこいつをつれていこうとしている」

 この声、ダレクだ。後ろを振り返れば本当にダレクがいた。その手には目隠し用の布が握られている。
 仕事はどうしたのだろう。サボりか?

「あれ、アレキサンドライト卿。城下町での抗争の鎮圧に行っていたはずでは?」
「そんなもの、とっくに済ませた。連行も終わり、今は尋問中。尋問だけならパパラチアでもできる」
「相変わらずお仕事が早いことで…」

 クレオフェンが苦笑いしている。

「と言うことで私も付き添う。こいつの保護者だからな。構わないな、モステン」

 ずっと黙りっぱなしのモステンに目をやれば苦虫を噛み潰したような顔をしながら大きく溜め息を吐いた。

「どうせお前はダメだと言っても着いてくるのだろ?余計なことをしないと約束するなら付いてきて良い」







 ばたんと扉が閉まり、馬車が動き始めた。

 みた感じ結構広そうな馬車だったのに、平均身長約178センチの大の大人が四人乗り込めば中は狭い。
 座席順は瑛士の隣にダレク。向かいにクレオフェン、斜め向かいがモステンと言う感じだ。
 と言うよりも、こんな団長全員集まっていて良いのだろうか。仕事は──ああ、これが仕事か。1人違うけど。

 ゴトゴトと馬車が町を通り、外壁の門を抜けた辺りからクレオフェンがソワソワし始めた。何だろうと見ていると、こちらに気が付いたクレオフェンがスペアらしい目隠しをチラリと見せてきた。先程の目隠しはダレクのポケットの中だ。何故なのか没収されてしまっていた。

 外を見るダレクにバレないようにソロリと瑛士に近付くクレオフェンが、蚊の鳴くような小さな声でこう言った。

「そろそろ目隠しを…」
「要らねぇーだろ?」
「あ」「あ」

 こっそり取り出した目隠しをまたしてもダレクが取り上げた。そしてそのままポケットの中へと仕舞われる。
 流石に二回目ともなると見過ごすことが出来なかったらしいモステンがダレクをギロリと睨み付けた。

「いい加減にして貰おうかアレキサンドライト卿。流石にわがままが過ぎる」
「何故目隠しする必要がある。封印の魔法陣に関わる以上神子だろうが一般人だろうが関係ないはずだ。しかもこいつは、神子と同等の能力があるんだ。知る権利がある」
「それを決めるのは我々ではない。過保護も大概にしないと報告書を提出するぞ」
「ほう面白い。ならばこちらも黙ってはないぞ?」

 大声ではないけれど、それなりに威圧感のある低い声が隣で言い争いを初めてしまい、瑛士は怖くて存在を消した。日本人の秘技、空気になるである。もしくは背景になる。こうしておけば余計なとばっちりをある程度回避できるのだ。

 ギャーギャーとヒートアップし始めた二人の隙を見て、同じく空気に徹していたクレオフェンがそろっと腕を伸ばして、指先を額に当てた。

「…ちょっと失礼します……」

 するりと暖かいものが指先から額に流れ込むと、とろんとした眠気が襲ってくる。なるほど、目隠しできないなら眠らせる事にしたのか。瑛士はクレオフェンに感心しながら深い眠りに落ちていった。













「クー、起きろ」
「んあ?」

 珍しい、ダレクが起こすなんてと目を覚ますと体中が痛かった。そうだ。馬車のなかで寝てたんだ。そりゃ体も痛くなるさと納得しながら伸びをした。たったそれだけで骨が鳴る。

 そういえばダレクが合流してきたんだったと思い出すと、馬車が止まっていることに気が付いた。

「着いたんですか?」
「ああ、先にスファレライト卿とボルツア卿が出て魔力と障気の測定をしている」

 コンコンと扉がノックされ、クレオフェンが顔を覗かせた。

「もういいですよ。昨日風が強かったので少し薄れてますね」

 クレオフェンと目が合う。

「おはようございます。準備はいいですか?」
「大丈夫です」

 馬車の外に出ると、鬱蒼と繁る森の中だった。けれど整備された小道がある。一体どのくらい寝ていたのか。木々に阻まれて太陽の位置もわからない。

「おっと」

 瘴気なのか目眩がする

「大丈夫か?」
「頭がクラクラします…」
「わかった。手を出せ」

 差し出した手をダレクが握ると魔力が少しだけ通じて楽になった。でも握っていられないと足の力が抜けていく。変な感じだ。

「……このくらいでもダメなのか」

 そんな瑛士達の様子を黙ってみていたモステンが言う。そしてとても小さい声で「癪だが、着いてきたのは正解だったからもな」と聞こえた気がした。どうやら認めて貰ったらしい。とはいえ、下げた鞄には魔力補給薬は入っているけれど、やっぱりダレクの方がより多く魔力が充電されている気がする。贔屓目かも知れないけれど。











 クレオフェンの案内の元道を進む。歩いているだけなのに酷く疲れる。歩きながらクレオフェンとダレクが何故なのかを教えてくれた。
 ここは障気の影響で魔力が少しずつ吸い取られるのだという。魔力量の多いダレクやクレオフェンは特になにも感じず、通常よりもやや多めのモステンは足や肩が重く感じるくらいしかないとか。

 もう少しと言う所でさらに体が不調になってきた。流石に手繋ぎでも無理かと、鞄から魔力補給薬を取り出し飲む。すると体が少しだけ楽になった。

「それが魔力補給薬か」
「なかなか美味しいですよ。ダレクも飲みますか?」
「いや、いい」

 露骨に嫌そうな顔をするので何故だろうと思っていると、やり取りを見ていたクレオフェンが苦笑した。

「魔力が充分の人は、その薬、美味しくないんですよ」
「え、そうなんですか。ちなみに美味しくないとはどんな感じに…?」
「はっきり言うなら、鉄の味とミントと蜜柑の皮の味がします」

 想像して気持ち悪くなった。











 なんとなく、周りの風景が色褪せてきたように見える。気のせいかもしれないけど、どこか不気味だ。

「着きました。あれです」

 先頭のクレオフェンが示す方を見ると、不自然にぽっかりと空いた広場のような所に激しくスパークしている魔法陣と、さらにその内側には真っ赤な色の違う魔法陣が設置されていた。その二重の魔法陣の中央には卵に似た石のオブジェクトのようなものがあった。あれが障気の元らしい。

「………」

 こんな居るだけで辛い場所に、女の子1人送り込んで作業させるつもりか。これはもう生け贄と同じ意味だととらえた方が良さそうだ。反吐が出る。

「クリハラ、どうですか」
「どうですかは?」
「あの魔法陣です」
「視てみます」

 ギリギリまで近付くと、集中して二つの魔法陣を観察した。エラーが凄い出てる、というのが最初の感想。
 死んでいるところもあるし、変に書き直されたところもある。けれど、と瑛士は思った。

「…直せなくは無さそう、です」
「そうですか」

 ただしそれは障気の無い事を前提しての話だ。しかもそれを直すには大量の魔力もいるだろうし、きっと瑛士が死ぬのが早いか、魔法陣が直るのが早いかのチキンレースになってしまう。

 ふむと、モステンが隣に立ち、ニヤリと笑う。

「なるほど。これは一旦報告した方が良さそうだ」













 一旦帰る事になった。
 瑛士の体調不良の悪化と、陛下に報告をするためだ。
 可能な限り写し取った現在の魔法陣と、エラーの出ている魔法陣と死んでいるのと、元のやつを書き留めた。

 大きさも記したから、あとはダレクと相談しつつ何処をどのくらいで直せるかの相談云々。
 というか、最近ダレク忙しそうだからあんまり迷惑はかけたくないんだけど。
 とりあえずシンシアに相談することにした。

「それ俺に話して良いことなんか?」
「駄目なの?」
「駄目って訳じゃないけど、そういうのってやっぱり本人に聞くのが一番じゃないのか?」
「まぁ、確かに?」

 残った仕事を終わらせてから家に帰り、ダレクも仕事が終わったので一緒に夕飯をとる事になった。その際に相談しようとしたのだが、ダレクが何か悩んでいる。いつも以上に眉間に皺が寄り、動きが止まっている。今もフォークに肉を刺して、途中で考え込んでいるのか固まっていた。
 ダレクと呼び掛けると、ダレクははっと我に帰ってこちらを見た。

「どうしたんですか?」
「いや、ちょっと気になることがあって」
「気になること?」

 持ち上げていた肉を皿に戻すダレク。

「……なんだか、不自然な感じがして…」
「不自然って、なにが?」

 ダレクの言うことによると、国のあちこちで今まで無いほどの頻度で問題が起こっていて、ダレクの騎士団が引っ張りだこなのだという。
 その中でも盗賊団やら魔物やらが多く、それに加えて瘴気のせいで流行り病が流行し始め、それを魔女が引き起こしているなどと妙な噂が出回っているせいで意味の分からない宗教団体が暴動を起こしていたりするのを対応しているらしい。だから最近のダレクは忙しい。

「………ちょっと体を貸してくれないか」
「良いですよ」

 ダレクが側に立つと、瑛士を抱き締めて吸い始めた。恥ずかしいから止めろと言ったこともあるのだけれど、ダレクはこれが一番癒されるし色々なものが回復すると言って譲らない。
 個人的には全体的に世話になっているから強く拒絶することはできない。

 吸われると言ったってごくたまにだろうと思っていたのだけれど、ここ最近の多忙でのストレスからか二日に一度は吸われている。
 人間に吸われる猫ってこんな気分なんだなと複雑な気持ちを、瑛士は理解し始めていた。理解したくなかったな。

「人為的…というか…、俺達をあまり王宮に止まらせたくないような…」

 ボソボソと顔を埋めたままダレクがそんなことを言う。

「考えすぎじゃないですか?」
「だと良いんだが…。お前んところは平気か?」
「今のところ、忙しいのは常だけどいつも通りだと思います」
「なにかあったらすぐに報告しろよ」 

 思わずダレクの頭を撫でてみた。柔らかい髪の毛が指の間をするすると流れる。

「わかってますよ」
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