49 / 54
水色の章
11(3)
「やっ、……あ、……あー、あー……」
こんな快楽、初めてで。怖くて怖くて、織は涙を流した。でもそんなにも恐怖を感じているのに、織は歓びを感じていた。胸元の鈴懸の頭を慈しむようにして抱きしめ、ため息のような甘い吐息をこぼしている。
「んっ、……あ、ぁあ……あー」
ひたすらに、乳首をいじられ続けて。胸は自らのだした母乳でびしょびしょになって。すっかりとろとろになった織の、今度はお腹を妖怪は撫で始めた。女性の体なら、ちょうど子宮があるところ。そこを、手のひらでぐ、ぐ、と強く撫で始める。
「ん、ん……んー、あー……」
ずくん。織はまた新たな感覚を覚えて声をあげる。手のひらでぐりぐりとされているところは、ちょうど前立腺のあるところだった。皮膚の上から、前立腺をぐりぐりとされている……そんな状態だったのだ。
母乳を吸われ、前立腺をぐりぐりとされ。織の体はびくんびくんと小刻みに跳ねる。出したばかりのものもゆらりと勃ちあがり、その先からとろとろと蜜が溢れ出ていて、可哀想なくらいに感じていた。
「……咲耶、」
「んんーっ……!」
感じに感じている織の乳首からは、さらに母乳が吹き出している。乳首がこりこりになっていて、まるで織のものではないみたいだ。織は未知の感覚に悶えて、鈴懸の頭を髪の毛を掴むようにしてぎゅっと抱きしめている。ひんひんと泣きながら、縋るようにして。
「は、……あ、ぁ……あー、……もっと、ぉ……もっと、」
「咲耶、好き、咲耶……」
「は、ァ……あー……ッ、」
限界が、差し迫り。織はぼろぼろと泣きながらビクンと仰け反って硬直する。そして。
「~~ッ、~~ッ!」
ぴゅううっと母乳を噴射しながら、勃ち上がったものから、潮を吹き出した。
母乳もだが、潮吹きなんて体験を始めてした織はわけがわからなくなってぐずぐずと泣きながら悶えている。ただでさえ、快楽には慣れていないというのに。
「はぁ、……は、ぁ……おいで、」
しかし、そんな風にして泣きながら。織は微笑んで、妖怪を呼び寄せた。織の優しい声色に反応した妖怪は、ぎゅっと織を抱き上げてすりすりと頬を擦り寄せる。
「ふふ、可愛い。……はぁ、……は、可愛い」
全身が色んな液体まみれ。体もぐったりとさせながら、織は擦り寄ってくる妖怪の頭を優しく撫でた。そこで、鈴懸は感じ取る。先ほどまで感じていた呪念が、消えている。体を蝕んでいた、強烈なあの悲しみと憎しみの念が、消えていたのだ。
「あ……」
ぴりぴりとした痛みが、鈴懸の体から引いてゆく。妖怪たちが、鈴懸の体から出て行ったらしい。悍ましい呪念に蝕まれていた鈴懸は、妖怪が出て行った瞬間のすうっとした清涼感に思わずほっとため息をつく。
妖怪たちは、きっと。織と交わり、優しい言葉をかけてもらったことで、母親に捨てられた悲しみを緩和することができたのだろう。咲耶も織も、妖怪たちの本当の母親なんかではないのに……と鈴懸はその虚しさに嫌気がさしたが、それが咲耶に関わった者の末路なのだと、戯の時に学んでいた。一度でも彼女に想いを頂いた妖怪は、その虚しさに救われてゆく。
「織、……」
織は、体に妖怪の念を受けながらの交わりをしたからか、ぐったりとしてしまっていた。鈴懸にくたりと寄りかかり、目を閉じている。
ともかく無事でよかった。鈴懸はそっと織を抱きしめて、ぐちゃぐちゃになったその体を慈しんだ。
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。