247 / 357
第十四章:彼らにとっては最後の青い春
8
「えっと……先輩、大丈夫?」
三人が気が済むまでエッチをして、日付も変わりそうになるころ、ようやく三人は就寝となった。やりすぎたせいか波折はぽーっとしていてなんとなくみていて不安になる。でも、沙良が声をかけてみれば、ふにゃ、と笑って言った。
「うん……おなかいっぱいできもちー……」
「……そ、ですか。よかったです」
自分のお腹をなでなでとしながら言っている波折は非常にいやらしかった。二人の精液がいっぱいはいっているところ。そこを触って満足気にしているなんて……相変わらずの淫乱。
「じゃー……電気消しますね。明日は6時起きでー」
波折が大丈夫そうだとわかると、沙良は部屋の電気を消し――自分の寝床にはいる。
「……鑓水先輩と一緒に寝る日がくるとは思いませんでした」
「ほんと、誰が得すんだってな」
疲れていそうな波折は、沙良のベッドで。あとの二人は床につくった簡易の寝床で。いつも誰かと一緒に寝ている波折は一人で寝ると寂しいかな、とも思ったが、やはり疲労がたまっているのだろう、すぐにすうすうと寝息が聞こえてきた。あとは慣れない人同士で一緒に寝ることになった二人。お互いに背を向けて、眠気がやってくるのを待つ。
「あの……鑓水先輩」
「ん……」
波折が完全に寝たところで、沙良がボソリと声をあげる。
「……鑓水先輩って今の関係、いいと思っているんですか」
「今の関係ー?」
「……波折先輩がどっちつかずっていうか……」
「いーじゃん。波折がそれでいいなら」
「……だって、絶対おかしいじゃないですか……」
「……」
ごそ、と毛布がこすれる音がする。ちらりと沙良が振り向けば、鑓水が肘をついて沙良のほうをみていた。
「まあ、普通ではないかな」
平然と、そう言った鑓水を沙良はぽかんと見つめる。普通じゃないってわかっているのに、いーじゃんなんて言うんだ、と少しばかり驚いた。沙良は、それは波折と自分が結ばれたならそれが一番うれしいと思っているが、こうしてなあなあとした関係を続けるくらいなら鑓水と結ばれてもいいと思っている。だって、こんな関係を続けて幸せになれるなんて、とうてい思えないから。
「神藤おまえすごいね。ちゃんとしててさ」
「……え」
「俺、もう無理だわ。波折のこと好きすぎて、普通とかそういうのどうでもいいの。自分が壊れても、どうなっても、波折がいればそれでいい」
「……っ」
なんだか、何も言い返せなかった。沙良は鑓水の方をむいたまま、すごすごと布団に顔を半分埋めてしまう。
「……だめですよ、先輩……壊れちゃだめです」
「もののたとえだってー」
鑓水がぽんぽんと沙良を布団の上から叩く。
鑓水の言葉にどこかひっかかりを感じながらも、やはり沙良も疲れているせいで上手く頭が回らずそれ以上何かを考えることができなかった。やがてやってくるまどろみに身を任せ、そのまま眠りにおちていってしまった。
三人が気が済むまでエッチをして、日付も変わりそうになるころ、ようやく三人は就寝となった。やりすぎたせいか波折はぽーっとしていてなんとなくみていて不安になる。でも、沙良が声をかけてみれば、ふにゃ、と笑って言った。
「うん……おなかいっぱいできもちー……」
「……そ、ですか。よかったです」
自分のお腹をなでなでとしながら言っている波折は非常にいやらしかった。二人の精液がいっぱいはいっているところ。そこを触って満足気にしているなんて……相変わらずの淫乱。
「じゃー……電気消しますね。明日は6時起きでー」
波折が大丈夫そうだとわかると、沙良は部屋の電気を消し――自分の寝床にはいる。
「……鑓水先輩と一緒に寝る日がくるとは思いませんでした」
「ほんと、誰が得すんだってな」
疲れていそうな波折は、沙良のベッドで。あとの二人は床につくった簡易の寝床で。いつも誰かと一緒に寝ている波折は一人で寝ると寂しいかな、とも思ったが、やはり疲労がたまっているのだろう、すぐにすうすうと寝息が聞こえてきた。あとは慣れない人同士で一緒に寝ることになった二人。お互いに背を向けて、眠気がやってくるのを待つ。
「あの……鑓水先輩」
「ん……」
波折が完全に寝たところで、沙良がボソリと声をあげる。
「……鑓水先輩って今の関係、いいと思っているんですか」
「今の関係ー?」
「……波折先輩がどっちつかずっていうか……」
「いーじゃん。波折がそれでいいなら」
「……だって、絶対おかしいじゃないですか……」
「……」
ごそ、と毛布がこすれる音がする。ちらりと沙良が振り向けば、鑓水が肘をついて沙良のほうをみていた。
「まあ、普通ではないかな」
平然と、そう言った鑓水を沙良はぽかんと見つめる。普通じゃないってわかっているのに、いーじゃんなんて言うんだ、と少しばかり驚いた。沙良は、それは波折と自分が結ばれたならそれが一番うれしいと思っているが、こうしてなあなあとした関係を続けるくらいなら鑓水と結ばれてもいいと思っている。だって、こんな関係を続けて幸せになれるなんて、とうてい思えないから。
「神藤おまえすごいね。ちゃんとしててさ」
「……え」
「俺、もう無理だわ。波折のこと好きすぎて、普通とかそういうのどうでもいいの。自分が壊れても、どうなっても、波折がいればそれでいい」
「……っ」
なんだか、何も言い返せなかった。沙良は鑓水の方をむいたまま、すごすごと布団に顔を半分埋めてしまう。
「……だめですよ、先輩……壊れちゃだめです」
「もののたとえだってー」
鑓水がぽんぽんと沙良を布団の上から叩く。
鑓水の言葉にどこかひっかかりを感じながらも、やはり沙良も疲れているせいで上手く頭が回らずそれ以上何かを考えることができなかった。やがてやってくるまどろみに身を任せ、そのまま眠りにおちていってしまった。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…