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第十四章:彼らにとっては最後の青い春
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「あれ……神藤」
ステージではすでに次のグループがパフォーマンスをはじめていた。沙良は身を屈めながら波折たちがいたところまで歩いて行って、そこにたどり着く。生徒会のメンバーは沙良をみるなりわーっと小声で騒ぎ出したが……肝心の波折がいない。
「……あの、波折先輩知りませんか」
「んー、波折? 外に出てったぜ」
「えっ」
一つだけ空いている席は、波折の座っていたところ。ステージの上から波折がいたのは確認していたから、どうやら波折は沙良のバンドが終わった瞬間に出て行ってしまったらしい。どこへいったのかは知らないがとりあえず追いかけようと沙良が生徒会のメンバーに背を向けたところで、鑓水に手を掴まれる。
「波折、泣いてたよ」
「……え、」
「おまえのつくった曲をきいて、泣いていた」
「……」
鑓水がなにやら意味深に笑って囁く。沙良はそれを聞いた瞬間に今すぐに波折を抱きしめたい、そう思った。鑓水に言葉を返す余裕もなく、走りだす。
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