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第十五章:とある狂人の育成記
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あと数年したら、ジャッジメントスクールという裁判官養成学校ができるらしい。たぶん、俺が高校を卒業するくらいに。今は独学で知識だけを学んで、裁判官になってから実際に魔術使うという感じらしいけれど、ジャッジメントスクールでは実技も学べるから、高校生のうちから魔術を使うことができる、ということだ。
正直、羨ましい。俺もちゃんと魔術を学びたいし、早く魔術を使いたい。早く生まれてきてしまったことを怨みたい。もっと遅く生まれてジャッジメントスクールができてからこの歳になっていれば、入学できたかもしれないのに。
ただ、そうは言っても俺は、今、裁判官の目をかいくぐって魔術を使う術を持っている。つい最近、魔力の気配を隠蔽する魔術を編み出したのだ。まだ、使ってはいないけれど。
「……」
なんとなく、思った。この魔術を使って、実際に魔術を使ってみようと。
ふと目にかかった表札。「冬廣」という少しめずらしい苗字。特に理由はなかった。初めての魔術を使う舞台なんて、どこでもよかった。たまたま目についた珍しい苗字の家で、俺は編み出した魔術の効果を試してみようと思った。
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