すみっこ屋敷の魔法使い

うめこ

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第×章

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 連れられた先の部屋には、どろどろとした悪魔がいた。

 エディ――モアの主の男。

 エディは、モアを部屋の中心まで連れて行く。そして、天井からぶら下がる拘束具をモアに取り付けた。腕を上げて、手錠でつるす。モアは周囲を這いずり回る液体のような悪魔を見て、身体をがくがくと震わせる。


「さあ、モア。今日もがんばって」

「……はい、エディ様」


 はい、とは言ったけれど。

 本当はイヤ。

 イヤだけど、我慢しなければいけない。

 エディが部屋から出て行くと、アクマがずるずるとモアの身体に這い登ってきた。ゾワゾワ、と身体中が粟立つ。

 悪魔にはタコのようにたくさんの吸盤がついていて、それでいて液体のようで身体は形が定まらなくて。モアの足に、膝に……ずるずると登ってきては、吸盤できゅうきゅうと吸い付いてくる。


「くっ……ぅ、……」


 悪魔はやがて、モアの秘部に。ずるんと下着のなかに入り込んできて、そして、敏感なところを吸い上げる。じゅ、じゅう、じゅじゅ、じゅう、じゅう。刺激を受けてかたくなったそこを、また、じゅうじゅうと。

 そして、ずるんとなかに入り込んできて、なかにぎゅううっとたくさん入り込んできて。ぐ、ぐっ、ぐ、となかを圧迫する。その間にも敏感なところは刺激し続けて。さらに、身体の上のほうまで登ってきて。


「あ、あ、あ、」


 いや。身体がゾクゾクする。頭がぼんやりしてくる。

 毎日、毎日、身体をいじられ続けて、もう、身体は簡単にキモチヨクなるように調教されきっている。こんな気持ち悪いことをされて、キモチヨクなってしまう自分がいや。気持ち悪い。

 登ってきた悪魔は胸にまとわりつく。吸盤が乳首にくっついて、きゅうっ、きゅうっ、と吸い上げる。びくんっ、とモアの身体はしなって、弓反りに。そのまま吸盤は乳首を吸い上げて、身体はビクビクと震える。


「ああ、あ、ああ、あ、あっ」


 ぐちゅ、ぐちゅ。

 秘部がぐちゅぐちゅに濡れているのを感じた。アクマの身体にまとわりつく粘液とはべつの、自分の身体から零れ落ちた液体。

 もう、いや。そう思うのに。


「あっ、いく、いく、」


 いつか、言葉を話すアクマに教えられた。キモチヨクなって、どうしようもなくなったら、イク、と言いなさいと。エディも、言ってきた。イクと言うと、男は喜ぶよ。と。まあ、おまえは俺以外に抱かれることはないだろうけれどな、と。


「いく、いく、」


 虚しくなりながら、いく、とモアは言い続けた。

 ぽろぽろと涙を流しながら。
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