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第一話『ギターキッズ・ラプソディ』
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いつだっただろうか、初めてギターを握った日は。
数々のギターヒーローに憧れ、毎日指先から血を滲ませながら俺はテクニックを磨いてきた。
しかし致命的な欠点が俺にはあった…。人見知りな性格が災いしてこれまでバンドを組むこともなく、ただ一人黙々とギターを弾く毎日だったのだ。
しかし今日から俺、坂本はじめ(18)は生まれ変わる!いや、正確に言うと俺達か…。
時をさかのぼること二ヶ月前、俺はチャットである男達と出逢った…。
もともとロックが好きだった俺はチャットでバンド仲間を探すことにした。運良く、俺を含めた5人の男達が意気投合し、バンドを組むことになった。
このファミレスが待ち合わせ場所、もうすぐ時間だ。客が入ってくる度、振り返ってしまう。
緊張で胸が高鳴る。落ち着けと自分に言い聞かせて深呼吸をした。
そのときだった…。
「あの~もしかして坂本はじめさんだスか?」
その声に思わず振り向く。
はじめ「はい、そうですけど…」
楠本「よかった~!ワシ、楠本かっ屁だス!ドラム担当の!」
はじめ「え!?あなたが…?」
俺は驚いた。それも仕方ない。
事前にチャットで知らされていた彼と現実の彼があまりに違っていたからだ。
頭の中で照らし合わせてみる。
身長185cm→165cmくらい、体重58kg→75kgくらいか…
東京出身というのは確実に嘘だろう。年齢20歳と聞いていたが、見た目は40代手前くらいに見える。
確実に経歴詐称してやがる…。
改めてネットの怖さを知らしめられた俺だが、いきなり関係性を崩すわけにはいかない。
精一杯の笑顔を作りながら、挨拶を交わした。
楠本「他のメンバーはまだ来てねぇだスか?」
はじめ「えぇ、そうみたいですね」
??「もう来てるよ!」
ふいにドリンクバーの方で悲鳴があがった。
店員「お客様!何してるんですか!?」
??「何って…コーヒーにたっぷりのオリーブオイルと塩コショウをしているだけさ」
はじめ「あなたは…?」
つづく
数々のギターヒーローに憧れ、毎日指先から血を滲ませながら俺はテクニックを磨いてきた。
しかし致命的な欠点が俺にはあった…。人見知りな性格が災いしてこれまでバンドを組むこともなく、ただ一人黙々とギターを弾く毎日だったのだ。
しかし今日から俺、坂本はじめ(18)は生まれ変わる!いや、正確に言うと俺達か…。
時をさかのぼること二ヶ月前、俺はチャットである男達と出逢った…。
もともとロックが好きだった俺はチャットでバンド仲間を探すことにした。運良く、俺を含めた5人の男達が意気投合し、バンドを組むことになった。
このファミレスが待ち合わせ場所、もうすぐ時間だ。客が入ってくる度、振り返ってしまう。
緊張で胸が高鳴る。落ち着けと自分に言い聞かせて深呼吸をした。
そのときだった…。
「あの~もしかして坂本はじめさんだスか?」
その声に思わず振り向く。
はじめ「はい、そうですけど…」
楠本「よかった~!ワシ、楠本かっ屁だス!ドラム担当の!」
はじめ「え!?あなたが…?」
俺は驚いた。それも仕方ない。
事前にチャットで知らされていた彼と現実の彼があまりに違っていたからだ。
頭の中で照らし合わせてみる。
身長185cm→165cmくらい、体重58kg→75kgくらいか…
東京出身というのは確実に嘘だろう。年齢20歳と聞いていたが、見た目は40代手前くらいに見える。
確実に経歴詐称してやがる…。
改めてネットの怖さを知らしめられた俺だが、いきなり関係性を崩すわけにはいかない。
精一杯の笑顔を作りながら、挨拶を交わした。
楠本「他のメンバーはまだ来てねぇだスか?」
はじめ「えぇ、そうみたいですね」
??「もう来てるよ!」
ふいにドリンクバーの方で悲鳴があがった。
店員「お客様!何してるんですか!?」
??「何って…コーヒーにたっぷりのオリーブオイルと塩コショウをしているだけさ」
はじめ「あなたは…?」
つづく
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