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160 女の行方《アイザック》
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ヴィクターとプリシラの証言により、『レイラ』の似顔絵が作成された。
教皇が起こした事件に関係しているかもしれない女として、彼女の似顔絵と現在判明している情報が様々な手段を用いて広められた。
公開捜査を開始した直後から情報は沢山寄せられたが、調べてみればその殆どが人違いであると判明した。
髪も瞳も平凡な色なので、そうなるかもしれないと予想はされていたが、捜査本部はしばらくの間、誤情報に振り回される事となった。
そんな中、最初の有力情報が齎されたのは、『レイラ』の記事が新聞に掲載されて十日程が経った頃の事である。
王都を守る騎士の詰所にフラリとやってきた男は、「似顔絵に似た女を見た事がある」と言ったそうだ。
男は北へ向かう乗り合い馬車の馭者をしているらしい。
彼の話によれば、事件が起こった少し後、大きな荷物を抱え、フード付きの黒いローブを身に付けた客を乗せたという。
ローブのせいで体のラインが隠れ、ズボンを履いていた事もあって、最初は少年だと思った。
フードを深く被っていたので、髪も瞳も良く分からなかったのだが、たまたま吹いた強い風に煽られてフードが脱げた瞬間を見た。
その時初めて、そいつが琥珀色の瞳でライトブラウンの髪の女だと分かった。
たとえ平民であっても、女が一人で旅をするのには危険が伴う。
だから性別を誤魔化すのは珍しい話ではない。
馭者の男にとって、そいつが印象に残っていたのは、その出立ちを不審に思ったからではない。単純に好みの顔だったからである。
「どう思う?」
サディアスに問われたアイザックは、読んでいた報告書から顔を上げる。
「時期的に見て、本人である可能性は高いですね。
北の港町は多くの人が常に出入りしているので、余所者が来ても目立ち難く、身を隠すには最適な気がします。
他国へ渡る船に乗ろうとしていた可能性もありますが、彼女は自分が追われていると気付いていた節があります。
だとすれば乗船時のチェックを警戒したでしょうから、船に乗るつもりは最初から無かったかもしれません」
実際、『レイラ』の存在がヴィクターの供述により明らかになって直ぐ、国境の関門や、乗船場には通信魔道具で連絡し、警戒を促してあった。
しかし、今の所、関門を通過しようとしたり、船に乗ろうとした形跡は無い。
「港町に潜伏しているとしたら、少々厄介だな。
あそこは人種の坩堝だから、多少おかしな格好をしていたからって誰も気にも留めない」
人種によって文化は大きく異なる。
女性が顔をベールで隠すのが当たり前の国もあるし、スカーフの様な物で髪を隠す文化の国もあるのだ。
たとえば髪を鬘で偽装して顔をベールで隠してしまえば、似顔絵の女であるとは誰も気付かないだろう。
現地と連絡を取り捜査に協力してもらった所、黒いローブの女が泊まった宿屋は見付かったが、その後の足取りは掴めなかった。
引き続き、警邏を強化してもらっているけれど、なかなか朗報は届かなかった。
焦れたアイザックが現地に向かおうかと思案し始めた所へ、別角度からの情報が寄せられた。
『琥珀色の瞳とライトブラウンのストレートヘアを持つ、レイラと名乗る女性をお探しだと、新聞記事で拝見しました。
もしかしたら、それは亡くなった私の義母が保護していた女性かもしれません』
捜査本部へそんな手紙を寄越したのは、マドック男爵家の夫人であった。
マドック男爵家の領地までは、愛馬スレイプニルの足であれば一日で辿り着ける。
直接話を聞きたいと思ったアイザックは、侍従と数人の王宮騎士を引き連れて、男爵夫人に会いに行く事にした。
良質なワインの産地として他国でも有名なマドック男爵領は、広大な葡萄畑が広がる長閑な地であった。
あとひと月程で収穫を迎えるこの季節の果実は鳥や虫に狙われ易く、農園はその対応に追われ、多くの作業員が滴る汗を拭いながら忙しなく働いていた。
爵位は低くとも、はるか昔から高級ワインを大量に製造し、輸出までしているマドック男爵家は、実はかなりの資産家である。
本邸はその歴史を感じさせる、荘厳な建物であった。
「こんなに遠くまでお越し頂き、ありがとうございます」
「本来でしたら私どもが登城するべきでしたのに、申し訳ありません。
移動が長くてお疲れでしょう?
なにぶん田舎ですので、満足なお持て成しも出来ませんが、どうぞお入りになってくださいませ」
丁寧に迎えてくれた男爵夫妻は、素朴な雰囲気で好感が持てる人達であった。
「こちらそこ、お忙しい時期に無理を言って押し掛けてしまい、申し訳ありません。
お言葉に甘えて、お邪魔させて頂きます」
広々とした応接室に案内され、冷たい果実水が振る舞われる。
夏の日差しの下をずっと馬に乗って来たアイザック達は、もう喉がカラカラで、不作法かと思いながらも、一気にそれを飲み干した。
「今日は特別暑いですよねぇ。
皆様が乗って来られた馬達にも、新鮮なお水を飲ませておりますので、ご安心下さい」
ニコニコとそう言いながら、夫人が目で合図を送ると、男爵家のメイドが二杯目の果実水を提供してくれた。
「お気遣いありがとうございます。
早速ですが、問題の女性について、ご存知の事をお話いただけますか?」
喉を潤して少し落ち着いた所で本題に入ると、男爵はバツが悪そうに頭を掻いた。
「折角いらして頂いたのですが、私にはどうも別人に思えてならんのです」
「貴方は男性だから分からないのですよ」
弱気な発言をする男爵の肩を、夫人は豪快にバシバシと叩いた。
「どういう事ですか?」
アイザックの問いには夫人が答えてくれた。
どうやらこの家は女性の方が強いらしい。
「いえね、二年程前に亡くなった主人の母が、一時期身元の分からない若い女性を保護していたんですよ。
その女性が琥珀色の瞳でライトブラウンの髪だった事は間違いないんです。
でも主人は似顔絵と雰囲気が違うって言っていて……。
だけど、私には同一人物にしか見えないんですよ。
ほら、女性の顔の印象って、髪型とかお化粧を少し変えただけで、全く違って見えるでしょう?」
「成る程、ご夫婦で意見が食い違ってる訳ですね?」
「ええ、そうなんです。
義母とその女性が並んで描かれた肖像画が一枚だけ残っているのですが、よろしければご覧になりませんか?」
「はい、是非」
アイザックが頷くと、執事らしき人物が「どうぞ」と小振りなキャンバスを差し出した。
そこに描かれていたのは、豪華な椅子に座り、優しそうな笑みを浮かべる老齢の女性と、その背後に楚々として立つ年若い令嬢の姿である。
レイラの似顔絵と、似ている様な、似ていない様な……。
肖像画の方が若干吊り目で、気が強そうに見える。眉の形が違うせいもあるのだろうか?
そして髪型も違う。肖像画の女性はストレートの長い髪をサイドで束ねて緩く三つ編みにしていた。
アイザックはその令嬢の顔が、似顔絵ではなく、別の誰かに似ている気がして、まじまじと見詰める。
「あぁっっ!!」
急に背後から大声が上がり、アイザックは心臓が口から飛び出すかと思う程に驚いた。
声の主は、アイザックの肩越しに肖像画を覗き込んでいた、彼の侍従であった。
──────────────────
今年も大変お世話になりました!
来年もよろしくお願いしますm(_ _)m
皆様、良いお年を~♪
教皇が起こした事件に関係しているかもしれない女として、彼女の似顔絵と現在判明している情報が様々な手段を用いて広められた。
公開捜査を開始した直後から情報は沢山寄せられたが、調べてみればその殆どが人違いであると判明した。
髪も瞳も平凡な色なので、そうなるかもしれないと予想はされていたが、捜査本部はしばらくの間、誤情報に振り回される事となった。
そんな中、最初の有力情報が齎されたのは、『レイラ』の記事が新聞に掲載されて十日程が経った頃の事である。
王都を守る騎士の詰所にフラリとやってきた男は、「似顔絵に似た女を見た事がある」と言ったそうだ。
男は北へ向かう乗り合い馬車の馭者をしているらしい。
彼の話によれば、事件が起こった少し後、大きな荷物を抱え、フード付きの黒いローブを身に付けた客を乗せたという。
ローブのせいで体のラインが隠れ、ズボンを履いていた事もあって、最初は少年だと思った。
フードを深く被っていたので、髪も瞳も良く分からなかったのだが、たまたま吹いた強い風に煽られてフードが脱げた瞬間を見た。
その時初めて、そいつが琥珀色の瞳でライトブラウンの髪の女だと分かった。
たとえ平民であっても、女が一人で旅をするのには危険が伴う。
だから性別を誤魔化すのは珍しい話ではない。
馭者の男にとって、そいつが印象に残っていたのは、その出立ちを不審に思ったからではない。単純に好みの顔だったからである。
「どう思う?」
サディアスに問われたアイザックは、読んでいた報告書から顔を上げる。
「時期的に見て、本人である可能性は高いですね。
北の港町は多くの人が常に出入りしているので、余所者が来ても目立ち難く、身を隠すには最適な気がします。
他国へ渡る船に乗ろうとしていた可能性もありますが、彼女は自分が追われていると気付いていた節があります。
だとすれば乗船時のチェックを警戒したでしょうから、船に乗るつもりは最初から無かったかもしれません」
実際、『レイラ』の存在がヴィクターの供述により明らかになって直ぐ、国境の関門や、乗船場には通信魔道具で連絡し、警戒を促してあった。
しかし、今の所、関門を通過しようとしたり、船に乗ろうとした形跡は無い。
「港町に潜伏しているとしたら、少々厄介だな。
あそこは人種の坩堝だから、多少おかしな格好をしていたからって誰も気にも留めない」
人種によって文化は大きく異なる。
女性が顔をベールで隠すのが当たり前の国もあるし、スカーフの様な物で髪を隠す文化の国もあるのだ。
たとえば髪を鬘で偽装して顔をベールで隠してしまえば、似顔絵の女であるとは誰も気付かないだろう。
現地と連絡を取り捜査に協力してもらった所、黒いローブの女が泊まった宿屋は見付かったが、その後の足取りは掴めなかった。
引き続き、警邏を強化してもらっているけれど、なかなか朗報は届かなかった。
焦れたアイザックが現地に向かおうかと思案し始めた所へ、別角度からの情報が寄せられた。
『琥珀色の瞳とライトブラウンのストレートヘアを持つ、レイラと名乗る女性をお探しだと、新聞記事で拝見しました。
もしかしたら、それは亡くなった私の義母が保護していた女性かもしれません』
捜査本部へそんな手紙を寄越したのは、マドック男爵家の夫人であった。
マドック男爵家の領地までは、愛馬スレイプニルの足であれば一日で辿り着ける。
直接話を聞きたいと思ったアイザックは、侍従と数人の王宮騎士を引き連れて、男爵夫人に会いに行く事にした。
良質なワインの産地として他国でも有名なマドック男爵領は、広大な葡萄畑が広がる長閑な地であった。
あとひと月程で収穫を迎えるこの季節の果実は鳥や虫に狙われ易く、農園はその対応に追われ、多くの作業員が滴る汗を拭いながら忙しなく働いていた。
爵位は低くとも、はるか昔から高級ワインを大量に製造し、輸出までしているマドック男爵家は、実はかなりの資産家である。
本邸はその歴史を感じさせる、荘厳な建物であった。
「こんなに遠くまでお越し頂き、ありがとうございます」
「本来でしたら私どもが登城するべきでしたのに、申し訳ありません。
移動が長くてお疲れでしょう?
なにぶん田舎ですので、満足なお持て成しも出来ませんが、どうぞお入りになってくださいませ」
丁寧に迎えてくれた男爵夫妻は、素朴な雰囲気で好感が持てる人達であった。
「こちらそこ、お忙しい時期に無理を言って押し掛けてしまい、申し訳ありません。
お言葉に甘えて、お邪魔させて頂きます」
広々とした応接室に案内され、冷たい果実水が振る舞われる。
夏の日差しの下をずっと馬に乗って来たアイザック達は、もう喉がカラカラで、不作法かと思いながらも、一気にそれを飲み干した。
「今日は特別暑いですよねぇ。
皆様が乗って来られた馬達にも、新鮮なお水を飲ませておりますので、ご安心下さい」
ニコニコとそう言いながら、夫人が目で合図を送ると、男爵家のメイドが二杯目の果実水を提供してくれた。
「お気遣いありがとうございます。
早速ですが、問題の女性について、ご存知の事をお話いただけますか?」
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「貴方は男性だから分からないのですよ」
弱気な発言をする男爵の肩を、夫人は豪快にバシバシと叩いた。
「どういう事ですか?」
アイザックの問いには夫人が答えてくれた。
どうやらこの家は女性の方が強いらしい。
「いえね、二年程前に亡くなった主人の母が、一時期身元の分からない若い女性を保護していたんですよ。
その女性が琥珀色の瞳でライトブラウンの髪だった事は間違いないんです。
でも主人は似顔絵と雰囲気が違うって言っていて……。
だけど、私には同一人物にしか見えないんですよ。
ほら、女性の顔の印象って、髪型とかお化粧を少し変えただけで、全く違って見えるでしょう?」
「成る程、ご夫婦で意見が食い違ってる訳ですね?」
「ええ、そうなんです。
義母とその女性が並んで描かれた肖像画が一枚だけ残っているのですが、よろしければご覧になりませんか?」
「はい、是非」
アイザックが頷くと、執事らしき人物が「どうぞ」と小振りなキャンバスを差し出した。
そこに描かれていたのは、豪華な椅子に座り、優しそうな笑みを浮かべる老齢の女性と、その背後に楚々として立つ年若い令嬢の姿である。
レイラの似顔絵と、似ている様な、似ていない様な……。
肖像画の方が若干吊り目で、気が強そうに見える。眉の形が違うせいもあるのだろうか?
そして髪型も違う。肖像画の女性はストレートの長い髪をサイドで束ねて緩く三つ編みにしていた。
アイザックはその令嬢の顔が、似顔絵ではなく、別の誰かに似ている気がして、まじまじと見詰める。
「あぁっっ!!」
急に背後から大声が上がり、アイザックは心臓が口から飛び出すかと思う程に驚いた。
声の主は、アイザックの肩越しに肖像画を覗き込んでいた、彼の侍従であった。
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来年もよろしくお願いしますm(_ _)m
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