酩酊猫のモノローグ

黒いテレキャス

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知りたくないが知らねばならない事。

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3月も、もうすぐ終わりですな。





3月21日。





この日付にピンとくる人いる?





第一次神雷部隊出撃。






人間爆弾桜花の初陣。






母機の一式陸攻18機を変則的に6機1中隊に分け、隊長機には桜花は搭載しなかったので桜花は15機。





結果、桜花は一機も投下する事ができず(米軍戦闘機から逃げる為に投棄はした)一式陸攻18機全滅。護衛の零戦も10機未帰還(1機は離陸直後のトラブルによる失速自爆)




歴戦の野中五郎少佐はじめ160名戦死。(戦闘機搭乗員10名含む)






米軍の損害は戦闘機1機喪失のみ。















桜花自体、操縦員ではなく航空関係力学の専門家でもない一下士官偵察員の持ち込み計画。






そんな素人の思いつきが空技廠、海軍を巻き込んで実現してしまったのは、ものすごい偶然と海軍の組織、あるいは個人としての思惑が作用した結果。









隊長の野中少佐の「こんな軽業みたいなもん兵器じゃねぇ」という言葉は有名。「この槍使いがたし」もね。海兵後輩に遺した「俺でダメだったら、糞みたいな特攻などぶっ潰してくれ」という言葉も







野中少佐は桜花に否定的で(戦果を上げるのが難しいから)正攻法で夜間雷撃をやりたかった。







結局、桜花が撃沈したのは駆逐艦1隻のみ。








野中少佐の懸念は正しかった。







鈍重な一式陸攻では(特に2トン以上ある桜花を積んで飛行性能は低下)戦艦や重巡、空母など主力艦艇のいる機動部隊輪形陣中央まで到達できない。





そんな事は分かっていたのに炸薬量の多さから突入に成功すれば戦艦、空母も撃沈できる、とそこに目が眩んだ海軍中央。







数字に釣られて他の条件が見えなくなるって最近のオスプレイ絡みもそうだね。








あと桜花ってグライダーとしての操縦性は良かったらしいけどロケットに点火すると話は別になる。







初期は投下体験して実戦だったけどロケットに点火しての操縦経験がある人はいない。(テスト飛行で実戦用と違い左右両翼1本ずつ吊るして点火したが推力不均衡ですぐに切り離している)






みんな実戦で初めて推力飛行を経験する。






ロケット点火して400ノット近く出て人力でラダーコントロールは難しいだろ。トリムタブ付いてなかったし。





3舵釣り合い取って機首を目標に向けるなんて至難の技。







結局、唯一の撃沈も零戦の特攻機突入で機関停止してた静的だった。












神雷部隊721空は5航艦隷下。






司令はアイツ。






宇垣纏。






愚将。





勤勉で無能っていう最悪のパターン。





こいつが航空戦の事何も分からない癖に特攻信者になったせいで要らざる犠牲が増えた。






沖縄戦の時は陸軍もそうだけどルーティンとして特攻出撃させる事自体が目的化した。














宇垣は梓特攻隊の時、判断ミスしてるが3月21日にもやらかしてる。





索敵機情報で目標が離れつつあるって分かった時点で延期すべきだった。







前日の空襲の影響で護衛戦闘機が予定数集まらない時点で延期一択だろ。






出撃後、ただでさえ少ない護衛戦闘機が増槽からの燃料吸い込み不良で次々引き返してきた時が中止の最終ポイント。








全部宇垣が無視して強行した結果は最初に書いた通り。











ま、特攻という作戦自体が間違いだが。





3月21日については米軍戦闘機ガンカメラの鮮明なカラー映像が残っている。






主翼が爆発して墜落する一式陸攻に8~9人の人間が乗っている事を考えると…



















宇垣の件に限らず戦史紐解くと腹立つ事多い。







神雷部隊で言うと、最初に桜花の突入に成功した時の母機の機長の報告に対する5航艦アホ参謀どもの反応。





詳細を根掘り葉掘り聞き言葉に詰まると「戦果確認もできんのか!」と罵倒。







対空砲火と戦闘機をかわしながら高度数千メートルを時速数百ノットで飛んでたって事分かってないやろ、このアホども。




母機が帰還できただけでも僥倖なのに。






最近ネット軍師なんて言葉あるけど戦中にも後方安全地帯実戦知らず軍師ってのがぎょーさんおった。












戦争以外にも公害問題なんかもそうだけど知るとハラワタ煮えくり返る位ムカつく事多い。






もちろん、心痛む悲しすぎる事もね。






学習意欲知識欲を満たす楽しみってのが適用されない分野もある






できれば知らずに済ませたい事がある。








でも後世の人間として無かった事にする訳にはいかない。











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