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第二部 蘭から薔薇へ 第二章
魔性
折檻土蔵には中央に丸い柱が2本据え付けてある。
和希は以前からここの物置の中央になぜ邪魔にも感じる柱が有るのか疑問だった。
ましてや2本並んでだ。
和希は今までは特別意識して無かったのだが、柱には和希の頭より高い高さと、床上10センチ程の高さに小さな金属治具#が付属していたのだ。
雪児は土蔵の奥の室内物置の扉を開けて短い50センチ程の長さの鎖を4本取り出した。
そして4箇所の治具に鎖を取り付ける。
雪児にはどこに何が有るか把握しているようだ。
ここに5年住んでいる和希すら土蔵の内部は把握してなかったのに。
「和希、柱の間に立つんだ!」
雪児に命じられて和希はやむなく後ろ手緊縛された姿で言われる通りにする。
すると雪児は和希の後ろ手緊縛された縄を解いていった。
そして和希の手枷を柱上部に繋いである鎖に繋ぎ、足枷も柱下部に繋いでいる鎖に繋いだ。
和希は白ハイソックス裸で、柱に挟まれてX字型緊縛にされた姿だ。
雪児は和希の正面に立つと和希の顎を摘んで和希にキスをしていく。そして舌を和希の口中に侵入させていった。
舌を絡ませ合う雪児と和希。
雪児が唇を離すと和希は興奮に頬を紅潮させている。
雪児のキスは数え切れれぬ程の性体験を持つ和希すらうっとりさせる巧妙なキス。
和希は唇を奪われ舌を絡ませ合うだけで、身体の芯から陶酔からの性感が湧き上がる。
「意外と初心なキスだな。『笑』」
和希はキッとした目つきで雪児を見る。
気をしっかり持ってないと雪児の魔性性に囚われてしまいそうだ。
「いい目つきだ。お前は昔の俺によく似ている。」
和希は思いもかけない雪児の言葉に動揺する。
「俺ももう40歳だ。お前は確か16歳だったな…
いつかは俺の後継者になれる様に仕込み始めてもいいな。
稲垣家の為に。」
稲垣家の為に…今までこの言葉ほど和希を動揺させた事はない。
和希自身は稲垣家を憎み滅ぼしてやろうとすら思っていたのに…
凄まじいまでの和希の目つきと表情に雪児が笑う。
「なるほど、お前は稲垣家を憎んでいるな。そして稲垣家に何か企んでいる。
お前の目を見れば分かる。
だがそれは俺が許さん!
私の命は太蔵様に捧げられているのだ。
和希、お前も稲垣家を愛し、稲垣家に忠誠を誓うのだ。
太蔵様への忠義心を他の何ものよりも第一に考えるように。
私と同じにな。」
雪児は端正な顔で無表情のままに淡々と話す。
和希は雪児の話す内容に戦慄を禁じ得ない。
稲垣家への忠誠を第一?身体のみならず心まで太蔵に支配されるなんて、和希にとって死刑宣告に等しい。
「いっ…嫌です!僕はマゾ奴隷として稲垣家で調教されてきました。雪児様も…僕と同じだったなら…それがどんなに辛い事かはお分かりのはず…
僕もツカサも数え切れぬ調教でマゾとして堕とされてしまった…
でも…ツカサと愛しあう事でなんとか心が壊されずに済んだのです。
もちろん僕は稲垣家の奴隷ですから懸命に奉公致します。
ただツカサとの愛だけはなによりも大切。
それだけは決して譲れない!」
だが雪児は和希の哀願を冷酷に一蹴。
「駄目だ!和希と…ツカサと言うのか?
お前たちが身体の関係を続けるのは構わんが、お前の心は稲垣家を第一に考えるのだ。
だが今からはお前の身体をしっかりと味わう事にする。」
和希は柱の間で、白ハイソックス裸で手枷足枷を柱に繋がる鎖に繋がれている立ち縛り姿。
そんな和希に再び雪児はキスを交わしていくと、和希の性感帯を巧妙に刺激して性行為に埋没していった。
雪児は決して和希を酷くは責めない。
ただ優しくX字型緊縛の和希の全身を愛撫して和希に感じさせるのみ。
和希の身体の奥底から、めくるめくような官能の大波が和希を飲み込んでいく。
和希は手枷足枷を鎖に繋がれた拘束をもぎ取らないばかりに仰け反らせて絶叫した。
「ああああああっ…イクっ…イッちゃう…『涙』」
断末魔の悲鳴をあげながら官能の頂点を極めようとする和希に、雪児は冷酷に和希の性感を見極めて、和希が絶頂を極める寸前に攻撃の手を止めた。
何度も快楽を極める直前に責めを止められて、寸止め地獄を味あわせられている和希。
和希はX字型緊縛されている姿の疲労困憊で頭をガクリと下に垂らしていた。
「和希。私の言う事を聞くのだ!そうすればお前に最高の快楽を与えよう。
だが聞けぬならお前の気が狂うまで何日も責め続けるのみ。」
しかし和希は頭をガクリと落としたままで、鬼のような上目遣いに雪児を睨んだ。
もっとも雪児も平然としてはいたが。
「なるほど…お前の腹がよく分かった。お前は何か稲垣家に含む気持ちがある事もな。
太蔵様のスキャンダルが世に流れたのも、お前が関わっているのか?」
「…スキャンダル…?」
和希の表情はいったい何を言っているのか?と言った表情。
和希は立花真希が和希を救う為に仲間を集めて稲垣太蔵の事を色々と探り、真希の仲間の中森紗希がイギリスメディアに稲垣太蔵の情報をリークした事は一切知らない。
また稲垣がスキャンダルの渦中の人物だと今初めて知ったのだ。
和希の表情を見て雪児はこの一件には和希が直接関わっていないと確信した。
安堵した雪児は熱の冷めた和希を再び追い込むべく攻撃を開始する。
和希が太蔵のスキャンダルに関わっていない事と和希を稲垣家に忠誠を誓わせる事は別の話だ。
無表情のままで和希の性感を手玉に取り性の肉地獄を味あわせ続けるのだ。
折檻土蔵から和希の泣き叫ぶ声が響き渡る。
ドンドンドンドン!
折檻土蔵の扉を叩く音。
「和希様!和希様!和希様~!」
和希の声を叫びながら扉を叩く音はツカサ。
ツカサは康弘や彦丸が見ている前で手枷足枷を鎖に繋がれた奴隷姿で扉を叩き、号泣しながら和希の名前を叫んでいるのだ。
扉は開くと雪児が姿を現した。
ツカサはその場に土下座をすると雪児に哀願する。
「和希様は?和希様は大丈夫なのですか?
和希様に酷い事をするのはお許し下さい!責めるなら僕を責めて下さい!命を取られてもお恨み致しません!かっ…和希様…和希様さえ…お救い頂けたら…『哀泣』」
足元にうずくまり必死に和希の為に許しを乞うツカサ。
そんなツカサを雪児は無表情に見下ろす。
「お前がツカサか?」
「はい!水樹ツカサと申します。『涙』」
雪児の瞳に妖しい光が灯された。
✧この少年奴隷は使えるな…
和希の心を操る為に…
和希を私の後継者として稲垣家の人形に作り変えていく為に❗️
和希は以前からここの物置の中央になぜ邪魔にも感じる柱が有るのか疑問だった。
ましてや2本並んでだ。
和希は今までは特別意識して無かったのだが、柱には和希の頭より高い高さと、床上10センチ程の高さに小さな金属治具#が付属していたのだ。
雪児は土蔵の奥の室内物置の扉を開けて短い50センチ程の長さの鎖を4本取り出した。
そして4箇所の治具に鎖を取り付ける。
雪児にはどこに何が有るか把握しているようだ。
ここに5年住んでいる和希すら土蔵の内部は把握してなかったのに。
「和希、柱の間に立つんだ!」
雪児に命じられて和希はやむなく後ろ手緊縛された姿で言われる通りにする。
すると雪児は和希の後ろ手緊縛された縄を解いていった。
そして和希の手枷を柱上部に繋いである鎖に繋ぎ、足枷も柱下部に繋いでいる鎖に繋いだ。
和希は白ハイソックス裸で、柱に挟まれてX字型緊縛にされた姿だ。
雪児は和希の正面に立つと和希の顎を摘んで和希にキスをしていく。そして舌を和希の口中に侵入させていった。
舌を絡ませ合う雪児と和希。
雪児が唇を離すと和希は興奮に頬を紅潮させている。
雪児のキスは数え切れれぬ程の性体験を持つ和希すらうっとりさせる巧妙なキス。
和希は唇を奪われ舌を絡ませ合うだけで、身体の芯から陶酔からの性感が湧き上がる。
「意外と初心なキスだな。『笑』」
和希はキッとした目つきで雪児を見る。
気をしっかり持ってないと雪児の魔性性に囚われてしまいそうだ。
「いい目つきだ。お前は昔の俺によく似ている。」
和希は思いもかけない雪児の言葉に動揺する。
「俺ももう40歳だ。お前は確か16歳だったな…
いつかは俺の後継者になれる様に仕込み始めてもいいな。
稲垣家の為に。」
稲垣家の為に…今までこの言葉ほど和希を動揺させた事はない。
和希自身は稲垣家を憎み滅ぼしてやろうとすら思っていたのに…
凄まじいまでの和希の目つきと表情に雪児が笑う。
「なるほど、お前は稲垣家を憎んでいるな。そして稲垣家に何か企んでいる。
お前の目を見れば分かる。
だがそれは俺が許さん!
私の命は太蔵様に捧げられているのだ。
和希、お前も稲垣家を愛し、稲垣家に忠誠を誓うのだ。
太蔵様への忠義心を他の何ものよりも第一に考えるように。
私と同じにな。」
雪児は端正な顔で無表情のままに淡々と話す。
和希は雪児の話す内容に戦慄を禁じ得ない。
稲垣家への忠誠を第一?身体のみならず心まで太蔵に支配されるなんて、和希にとって死刑宣告に等しい。
「いっ…嫌です!僕はマゾ奴隷として稲垣家で調教されてきました。雪児様も…僕と同じだったなら…それがどんなに辛い事かはお分かりのはず…
僕もツカサも数え切れぬ調教でマゾとして堕とされてしまった…
でも…ツカサと愛しあう事でなんとか心が壊されずに済んだのです。
もちろん僕は稲垣家の奴隷ですから懸命に奉公致します。
ただツカサとの愛だけはなによりも大切。
それだけは決して譲れない!」
だが雪児は和希の哀願を冷酷に一蹴。
「駄目だ!和希と…ツカサと言うのか?
お前たちが身体の関係を続けるのは構わんが、お前の心は稲垣家を第一に考えるのだ。
だが今からはお前の身体をしっかりと味わう事にする。」
和希は柱の間で、白ハイソックス裸で手枷足枷を柱に繋がる鎖に繋がれている立ち縛り姿。
そんな和希に再び雪児はキスを交わしていくと、和希の性感帯を巧妙に刺激して性行為に埋没していった。
雪児は決して和希を酷くは責めない。
ただ優しくX字型緊縛の和希の全身を愛撫して和希に感じさせるのみ。
和希の身体の奥底から、めくるめくような官能の大波が和希を飲み込んでいく。
和希は手枷足枷を鎖に繋がれた拘束をもぎ取らないばかりに仰け反らせて絶叫した。
「ああああああっ…イクっ…イッちゃう…『涙』」
断末魔の悲鳴をあげながら官能の頂点を極めようとする和希に、雪児は冷酷に和希の性感を見極めて、和希が絶頂を極める寸前に攻撃の手を止めた。
何度も快楽を極める直前に責めを止められて、寸止め地獄を味あわせられている和希。
和希はX字型緊縛されている姿の疲労困憊で頭をガクリと下に垂らしていた。
「和希。私の言う事を聞くのだ!そうすればお前に最高の快楽を与えよう。
だが聞けぬならお前の気が狂うまで何日も責め続けるのみ。」
しかし和希は頭をガクリと落としたままで、鬼のような上目遣いに雪児を睨んだ。
もっとも雪児も平然としてはいたが。
「なるほど…お前の腹がよく分かった。お前は何か稲垣家に含む気持ちがある事もな。
太蔵様のスキャンダルが世に流れたのも、お前が関わっているのか?」
「…スキャンダル…?」
和希の表情はいったい何を言っているのか?と言った表情。
和希は立花真希が和希を救う為に仲間を集めて稲垣太蔵の事を色々と探り、真希の仲間の中森紗希がイギリスメディアに稲垣太蔵の情報をリークした事は一切知らない。
また稲垣がスキャンダルの渦中の人物だと今初めて知ったのだ。
和希の表情を見て雪児はこの一件には和希が直接関わっていないと確信した。
安堵した雪児は熱の冷めた和希を再び追い込むべく攻撃を開始する。
和希が太蔵のスキャンダルに関わっていない事と和希を稲垣家に忠誠を誓わせる事は別の話だ。
無表情のままで和希の性感を手玉に取り性の肉地獄を味あわせ続けるのだ。
折檻土蔵から和希の泣き叫ぶ声が響き渡る。
ドンドンドンドン!
折檻土蔵の扉を叩く音。
「和希様!和希様!和希様~!」
和希の声を叫びながら扉を叩く音はツカサ。
ツカサは康弘や彦丸が見ている前で手枷足枷を鎖に繋がれた奴隷姿で扉を叩き、号泣しながら和希の名前を叫んでいるのだ。
扉は開くと雪児が姿を現した。
ツカサはその場に土下座をすると雪児に哀願する。
「和希様は?和希様は大丈夫なのですか?
和希様に酷い事をするのはお許し下さい!責めるなら僕を責めて下さい!命を取られてもお恨み致しません!かっ…和希様…和希様さえ…お救い頂けたら…『哀泣』」
足元にうずくまり必死に和希の為に許しを乞うツカサ。
そんなツカサを雪児は無表情に見下ろす。
「お前がツカサか?」
「はい!水樹ツカサと申します。『涙』」
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