悲哀人形日記 

龍賀ツルギ

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第二部 蘭から薔薇へ

稲垣家にて

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◈今日の和希は稲垣太蔵の夜伽の相手をさせられていた。
もちろん白いハイソックス裸に首輪と足枷付き。
上半身は麻縄でしっかりと緊縛されている。
精力絶倫の太蔵は豪華な夜具の上で和希を思う存分に嬲りまくる。
テニス部内でも奴隷として酷使され、疲れている和希だが、太蔵は全く容赦しない。
全身汗まみれで号泣しながら太蔵に嬲り犯される和希。
しかし和希は後ろ手に縛り合わされた両手の拳をギュッと握り締めながら、太蔵の凌辱に耐えている。
この男には色仕掛けなど全く通じない。
義父で有る稲垣太蔵は和希を愛している訳でもなんでもない。
ただ和希を性のマリオネットとして貪り食うだけ。
太蔵にとっては和希が壊れたら破棄して捨ててしまえばいい。
地元の有力者でも有る太蔵には和希やツカサのような非力な少年たちを始末して誰にも分からぬように処理してしまうなどなんでもない事だったのだ。
言わば和希にとって本当の敵は太蔵なのだ。

☆ううう…苦しい…でも…負けるものか!稲垣太蔵!僕はいつか稲垣家を潰してやるんだ…
そしてツカサと二人で…
手を取り合い稲垣家を出ていくんだ…
それまでは…どんな凌辱にも耐えてみせるぞ!

太蔵の和希への凌辱が終わった。
太蔵は肛門内に4回射精し、3回和希の口中に射精した。
和希は哀泣を流しながら、必死に太蔵の雄汁を飲み込む。
吐き出してしまうとツカサが酷い目に遭うのだ。
いわば和希もツカサも互いを人質にされている。
狡猾で残忍な太蔵にとって和希もツカサも生きたダッチワイフに過ぎない。
和希は白眼を剥いて口横から白い泡吹き、顔を横に向けて夜具の上にうつ伏せになって倒れていた。
そして大広間に夜具と緊縛された和希をほったらかしにして、大広間を出ていく。
太蔵は腹が減ったのだ。
風呂に入り馳走を食べながら、酒を楽しむ。
和希を凌辱後に風呂で汗を流した後に飲む酒は最高に美味い!
片付けはもう一人の奴隷人形にやらせればいい。

❀ツカサ
ツカサは今日は牢部屋の中で寝ていた。
昨日康弘や彦丸にあまりにも手酷い拷問調教を受けて、身体が動けなかったからなのだ。
またあまり無茶な事をしてツカサが死んでしまうのも困る。
ツカサは和希を稲垣家の奴隷とする為の人質でも有るから。

房江「ふん。出来損ないの小僧。
今日一日寝て過ごしやがって。
旦那様から命令だ。
大広間に行って夜具の片付けをしな!
それから掃除もして置くんだ!
分かったね?」

ああっ…僕は…まだ回復しきれない身体に鞭打って、布団から出る。

ツカサ「はぁ…はい…分かりました…房江さま…」

僕は白ハイソックスだけを履き、首輪と手枷足枷の奴隷姿で大広間に!
うう…身体が重いな…

僕は水道台でバケツに水を入れて、雑巾と箒を用意する。
そして大広間に…

あああ~…かっ…和希さま…
和希さまは夜具にうつ伏せになって倒れている。
僕は和希さまにフラフラした身体で駆け寄る。
和希様の手首を後ろ手に縛る縄があまりに痛々しい。

「和希様…しっかりしてください…和希さま…
眼を開けて…下さい『涙』」

僕は和希さまの縄を急いで解き和希さまを抱き抱えて必死に声をかける。

「ああっ…ツカサ…ツカサなの…?」

「はい。和希さま…
今日はまた手酷く…
ううう…ううう…『号泣』」

「泣かないで…ツカサ…ツカサの涙が…ポタポタと僕の顔に垂れちゃう『笑』」

「ごめんなさい…和希さま…僕が…泣き虫だから…」

「ううん…あっはぁ…ツカサは僕の為に…泣いてくれるんだから…
はぁ…でも…僕はツカサの泣き顔より笑顔が好きなんだ…
あっ…それより…ツカサの身体が心配…
起きて大丈夫なの?」

「…はい。今日の朝、和希さまが太蔵さまにお願いしてくれたおかげで今日は1日お休みさせて頂き、とても楽になりました。
ありがとうございます。」

今日の朝、房江が来て和希さまが太蔵や弥子に土下座をして泣きながら、僕を休ませるようにお願いしてくれたと言ってきたんだ。
和希さまは何も言わずにニコリと微笑んでくれている。
僕はまずは夜具の片付けと清掃する事にした。
すると和希さまも身体を起こす。

「あっ…ツカサ…ぼっ僕も一緒に…」

「駄目ですよ。和希様はそこで横になっていて下さい。
僕が掃除を終えたら、二人で部屋に戻りましょう。」

片付けを終えた僕は和希さまに肩を貸して二人で牢部屋に戻る。
部屋に戻ると和希さまをお風呂に入れてあげた。
今日は僕が和希さまを洗ってあげる番。
和希さまは楽に寝て頂いて、つい昨日自分がして頂いたように、手のひらにボディーソープを付けて、身体をさすってあげた。
昨日僕がされた時は凄く気持ち良かったから…

「ツカサありがとう。
凄く気持ちいいね。これ。」

「ありがとうございます。和希さま♡」

和希さまはニコリとして僕に。

「ねえツカサ…僕にキスして…」

僕は黙って寝ている和希さまに口づけを…♡

「そう言えばツカサにこれは話さなきゃ。
僕は土曜日にテニス部の部員やコーチとお泊りする事になるだろうけど、大丈夫だから心配しないで。」

「お泊り?ですか?」

「うん…そう…でもただのお泊りじゃない。
僕たちが自由を勝ち取るまでの戦いの第一歩なんだ。」

和希さまの瞳には不思議な自信に溢れていた。
和希さまは戦いを始めたんだな。
なら僕は和希さまを信じるのみ…☆

「はい。和希さま。僕はどこまでも和希さまと共に歩き続けます❗」


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