駿と涼太 二人のサッカー少年

龍賀ツルギ

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第二章 中学3年

提案⚽

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⚽瞬
はぁ…汗まみれになっちゃった。
グリーンレンジャー瞬になり切ってリョウに責められて、興奮してしまったから。
首輪と手枷、足枷を外された僕は地面にしゃがみこんでしまった。

「瞬。どうだった?楽しかったか?
俺は結構楽しんじゃったぜ。」

涼君も楽しんでくれたみたい。
でも金網に磔なんて…涼君も色々と考えてくれたね。
涼君に手を取ってもらい立ち上がる。
それから手を繋いで雪彦さんや司さんの所へ戻っていく。
実はまだ…性的に興奮は収まらないんだけど、まさかここでエッチな事をする訳にもいかないし…ね。

「どう?涼太君も瞬君も楽しんできた?」

司さんがニコニコしながら僕らに聞いてきた?
あれっ…何かいやらしい顔してるなあ。
何を連想してるんだろ?

「うわあ、瞬君ったら汗まみれじゃん。
何か楽しい事してきたかな?
はい。これ、タオル2枚。
顔とか首とか拭いときなよ。なんならそこのトイレで上半身だけ脱いで、片方のタオルを濡らして拭いたあと、乾いたタオルで空拭きすれば。」

あっ…なるほど。だからタオル2枚か。司さんって気が利くなあ。
僕は好意に甘えて言われたとおりにトイレの水道で上半身を拭く事にする。

「あれっ?涼くんは身体拭かなくてもいいの?」

「ああ。俺は瞬ほど汗かいてないし、大丈夫さ。」

水道で身体を拭いている僕に涼君がエッチな提案を話しかけて来た。

「なあ瞬。楽しかったけど、俺たちまだ千摺って無いからモヤモヤ感は残るよな。
最初は大用トイレでしこりあおうかなと思ったけど、やっぱりこういう辺鄙な場所のトイレって汚いし、虫の死骸なんかあって俺は気持ち悪いし、それで考えたんだけど、実は暁の店「Aube」の裏に仮眠室があるんだよ。
和室になっていて布団と寝袋が有るんだけど。
俺は寝袋でいいから、なあ今日瞬は「Aube」に宿泊出来ないか?
家の人には帰るのが遅くなりそうだからとか言ってさ。
暁が疲れて家に帰りたく無い時はそこに泊まる事もあって俺も磯佐木に泊まらせてもらった事が有るんだ。」

「へえ?それで?」

「いやっ…だからさあ…う~ん…ただなんて言おうか?
なあ…瞬。今夜…俺たち遊ばないか?
エッチな事?」

涼君の意図が分かった僕は一気に赤面。
確かに僕らは中3で頭の中はエッチな妄想ばかりしてるけど、でも…いいのかな?

「うん…そっ…それは…嬉しい…けど…長澤家には…そう言えば…泊まれると思うけど…でも暁さんの迷惑にならないかな?
許可も取ってないんでしょ?」

「ああっ!暁なら大丈夫大丈夫!瞬がいいなら直ぐに暁に電話してみる。」

スマホを取り出して、笑いながら暁さんに連絡している涼君。
しかし涼君は暁さんに甘えっぱなしだなあ!
まるで本当の姉第みたいだ。

「瞬。暁はOKだって。それにどうせ明日の日曜はサッカー部の練習もないしな。
へへへ。磯佐木に泊まりなんて何かワクワクすんな。」

「うん…でもお泊りのつもりは無かったから、着替えとか持って無いんだよなあ。
それにお風呂とかどうするの?と夕食もだけどね。」

「あっ夕食は大丈夫。モール内にはマックスバーガーも有ればドンキも有る。
風呂は確か暁の行きつけの銭湯が有るぜ。
俺も一回暁に連れてってもらった事が有る。
まあ…暁は女だから別々だけどな。『笑』
着替えは大丈夫さ。
だって暁の「Aube」は古着屋だぜ。」

「へえ。銭湯なんて。
磯佐木は横浪でも繁華街なのに?
それに古着屋だからってねえ。寝巻きなんかないでしょ?」

「寝巻きなんか捨て売り500円のTシャツでも買うさ。
パンツも安いのが売ってるし。
それに銭湯に関して言えば、繁華街だからこそ銭湯が有るって暁が言ってた。
そりゃ俺たちの住むときわ区は住宅街だから銭湯は無いけど、繁華街にはかえって銭湯はいるんだよ。
店が終わった後に銭湯に浸かってから家に帰るのが心地いいなんて暁も良く話していたしな。
結構街場でお店をやって働いている人ってそういう人が多いって聞いたぜ。」

へえ。そんなもんなのかな?
今はとにかく長澤家に連絡を入れなくちゃ!
でもまさかドライブしてからまさかお泊りなんて…
ワクワクしちゃってやっばいよ!
今夜…僕らは…まずい…妄想が膨らんで…
ああっ…一戦を越えちゃったら…どうしよう…❓

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