魔法使いの「願い事6つだけ」

汐田 瀬羽音

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第1章

第16話:私が選んだ世界

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私が望んだ世界はどちらか一方じゃない…!

「3人で笑って暮らしている世界だ!!!」

一瞬視界が真っ白に輝き、左右の選択肢以外に新たな道が正面に見えた。
その道は真っ直ぐに伸びる光の線路のようだった。
私はトロッコに乗りながらその光を掴もうと前に乗り出す。

体全体が真っ白に飲み込まれるのを感じた。
そして、しばらく眩しい世界が続いていたんだと思う。

パッと光のトンネルを抜けたと思ったその瞬間、
私は突然トロッコから投げ出され、体を何回転かさせながら何かに激しくぶつかった。

「いっつつつつ…」
後頭部から背中にかけて擦れるように転げて
最終的に漫画みたいに天地が逆になりながら止まり方をした。

どうやら視界は天地がひっくり返っているが、
背中に当たっているのはドームの玄関扉のようだった。

どうやら無事帰ってこれたようだ。
毎回どこか怪我をしないと日常に戻れないような気がしてきて
やれやれといった感じで玄関の扉からドームに戻る。

ーーーカランカラン

扉を開くと腹掛けを片手に眠そうな目をしながらロッカが立っていた。

「リッカ、どろだらけ。」

そう言われて私はハッとローブに目をやると、想像以上に真っ黒に汚れていた。
そうだ、炭鉱を抜けてきたんだったと改めて自分の冒険を振り返った。

「スミカはまだ帰ってきてないっか…。
 ちょっとだけお店閉めちゃって、お風呂にしよっか…」
「ロッカもいく」
「えー。真っ黒がうつっちゃうよー?」
「いい。リッカとならいい」
「くぁ~~~いいいいいい!」
私は可愛さに悶えながらロッカを抱きかかえ玄関の扉に鍵をかける。

そうして今日も私はこのカシオペイアで、
自ら選んだ新しい一日をスタートさせる。

「リッカ、あたまひかってる」
「え!?うそっ!?」

どうやら六花にまた新たに白い輝きを宿したらしい。


-------

ーーーガチャン。ガチャガチャ。

「あれ…鍵がかかってる…。」
その後、スミカからめちゃくちゃ怒られたのは言うまでもない…。
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