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33話 結局金持ちなんて
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文化祭の週の末日。僕と葵はある豪邸前に立っていた。
「よくいらっしゃいました。我が家にお入り下さい。」
その豪邸に支えているメイドさんが僕らを出迎えてくれた。文化祭のようにコスプレをした生徒というわけではなく、本意気本物のメイドさんである。僕はそのメイドさんの数を見て驚愕した。
「これ何人いるんだよ……。」
「ざっとですが、100人前後のメイドや執事にがおります。」
すげー……やっぱり金持ちの考える事は分からないな……。
僕は広大なこの屋敷を見てそう思った。平気でサッカーコートの二つや三つ、野球場の一つや二つが建ちそうな敷地だった。そんなところになぜ僕らが来ているかというと、それは文化祭翌日にまで遡る。
「ここに晴山翔太という男子がいると聞きましたが、いらっしゃいますか?」
僕は葵と巧、沙耶香と話している最中、唐突に名前を呼ばれた。
「晴山は僕だけど……あれ、君あの時の……。」
「はい! 西音寺陽菜と申します。以後お見知りおきを。」
「ど、どうも。それで何のようかな。」
「あの! お礼がしたいんですけど、何をしたらいいですか!」
「へ!?」
すごい斬新だな。こういう場合って、普通は何か用意してくるものだと思うんだけど、この子の場合は違うのかな。
「あれ…………お父様に聞いたらこうしなさいって言ってたのにな……」
「あんまり信用しない方がいいかも、その情報。」
僕がそう提案すると、この子は顔色を変えて言った。
「なんてこと言うんですか! うちの父はあの西音寺グループの会長ですよ! その乳をバカにするんですか!」
「君のお父さんて、そんな有名な企業の会長さんだったの……」
「ええ。なので、お父様を馬鹿にする人を許しません。」
「別に、馬鹿にしてるわけじゃ無いんだけど……」
というか、何でそんな凄い家の娘がこんな学校に来てるんだよ。こういうお嬢様って、もっと頭のいい女子校とかお嬢様学校に通っているイメージだけど、それって偏見なのかな。
「それならいいですけど…………というか本題に戻しますね。」
君が話題をずらしたんだけどな……。
「それで、何かして欲しいこととか有ますか? 別に私を彼女にしてくれでもいいですけど。」
「ちょ、西音寺さん。何言ってんの!?」
「西音寺さんなんて他人行儀な呼び方やめてください。陽菜でいいですよ。」
「待って、話を聞いて。」
僕が必死に否定をしていると背後から、背筋が凍るような声が聞こえた。
「翔太…………! いつの間にその女と仲良くなってたの……」
「違う誤解だって。頼むから僕の話を聞いて~!」
「これ連絡先です。後日お礼の件は改めてご連絡させていただきたいので、登録しておいてください。」
そう言って西音寺さんは自分の教室に戻っていった。その後一日中、葵が不機嫌だった。
「翔太ったら、あんな女にデレデレしちゃって。許さないんだから。」
「だから誤解なんだって。」
そして今日もそうぐちぐち言われる始末。これは一言言わないと気が済まない。
僕はメイドに連れられて、リビングにやってきた。僕の家がいくつ入るか分からないほどのリビング、その中心部にあるソファに西音寺さんとそのお父さんが座っていた。
「君が晴山くんか。とにかく座ってくれたまえ。」
僕らは促されるように、二人の反対側に腰を下ろした。
「先日は、うちの娘を救ってくれてありがとう。君がいなかったらどうなっていたことか。」
「いえいえ、当然のことをしただけです。別に大それたことをしたつもりはありません。」
「君はなんて謙虚な人なんだ。うちの娘が婿に欲しいと言っていた意味が分かったよ。」
えっ、婿?
「でしょ。だから私翔也さんと結婚したいのです。」
「うむ。彼なら、うつの娘を大事にしてくれそうだ。よかろう。」
何を勝手に話を進めているんだろう。僕の意思は全く無視なのか?
「ちょっと待ってください。僕は将来を決めた人がいます。だから西音寺さんとは結婚できません。」
「それは隣の女性の事かな。」
「はい。僕は彼女と結婚します。」
「翔太……」
僕ははっきりとそう言った。すると西音寺のお父さんは、どういう訳か笑い始めた。
「おいおい、何寝ぼけた事言っているんだ。そんな娘より、うちの娘の方が何倍もいいに決まってるだろ。」
「そうよ。何で私ではなくて、その子を選ぶのよ! 私と結婚すればお金に苦労しなくて済むし、こんな可愛いお嫁さんまでできるのよ。」
「はあ?」
「翔太落ち着いて。」
落ち着く? それこそ何寝ぼけたこと言ってんだよ! 誰がこの状況に落ち着いてられるか。あの時、ああ言っていたのは僕をからかっていた訳じゃない、葵のことが目に入っていなかったからだ。戦う相手では無いと見下していたんだ。
「……葵、帰るぞ。」
「ちょっ、翔太どうしたの?」
「いいから、もう帰ろう。」
僕は我慢が出来ずに立ち上がった。
「翔太さんどうしたのですか? まだお話は終わっていませんよ?」
「あんたらが終わっていなくても僕は終わったんだ! だから帰る!」
「おい君! そんな無礼な事していいと思っているのか。」
「それはこっちのセリフだよ!! 誰の彼女に魅力がないだよ!! あんたの娘の何百倍も魅力的だわ!!」
「なっ…………!」
「金がある? 可愛い? 金なんか暮らせるだけあればいいわ!! 可愛さなら彼女の方が圧倒的に可愛いわ!!」
「SP止めろ!」
「良いのか? 誰があんたの娘を助けたと思ってるんだよ。いくらでもかかってくれば良いさ、全員相手してやるよ。その代わり…………死人が出ても知らないからな。」
僕の言葉にその場の全員が怖気付き、石のように固まってしまった。
「どうしたの? 翔太らしくないよ?」
「ごめんな。こんな情けない姿見せて。葵が馬鹿にされてるのを聞いて我慢できなくなった。」
葵の悪口が耳に届いた瞬間、僕は何かが切れたような感覚がした。それからの記憶はほぼない。ただ一つだけ覚えているのは、葵が馬鹿にされたのが悔しかったという事。
「ありがとう。私のために怒ってくれて。それでこそ私の彼氏だよ。でも無茶はしないでね。心配で胸が痛くなるからさ。」
「うん、ごめん。」
そして僕らは門から屋敷を後にした。
「翔太さん待って。あれは違うの。あれは…………」
「金輪際僕に話しかけるなよ! 僕は男女差別しないからな……」
僕がそういうと、西音寺さんは押し黙った。何か言いたげだったが、それを飲み込み家の中へ戻っていった。
僕は、葵を傷つける奴は決して許さない。だから彼女を許す事はないだろう。僕は苛立ちを抑えながら帰路を歩いた。
「よくいらっしゃいました。我が家にお入り下さい。」
その豪邸に支えているメイドさんが僕らを出迎えてくれた。文化祭のようにコスプレをした生徒というわけではなく、本意気本物のメイドさんである。僕はそのメイドさんの数を見て驚愕した。
「これ何人いるんだよ……。」
「ざっとですが、100人前後のメイドや執事にがおります。」
すげー……やっぱり金持ちの考える事は分からないな……。
僕は広大なこの屋敷を見てそう思った。平気でサッカーコートの二つや三つ、野球場の一つや二つが建ちそうな敷地だった。そんなところになぜ僕らが来ているかというと、それは文化祭翌日にまで遡る。
「ここに晴山翔太という男子がいると聞きましたが、いらっしゃいますか?」
僕は葵と巧、沙耶香と話している最中、唐突に名前を呼ばれた。
「晴山は僕だけど……あれ、君あの時の……。」
「はい! 西音寺陽菜と申します。以後お見知りおきを。」
「ど、どうも。それで何のようかな。」
「あの! お礼がしたいんですけど、何をしたらいいですか!」
「へ!?」
すごい斬新だな。こういう場合って、普通は何か用意してくるものだと思うんだけど、この子の場合は違うのかな。
「あれ…………お父様に聞いたらこうしなさいって言ってたのにな……」
「あんまり信用しない方がいいかも、その情報。」
僕がそう提案すると、この子は顔色を変えて言った。
「なんてこと言うんですか! うちの父はあの西音寺グループの会長ですよ! その乳をバカにするんですか!」
「君のお父さんて、そんな有名な企業の会長さんだったの……」
「ええ。なので、お父様を馬鹿にする人を許しません。」
「別に、馬鹿にしてるわけじゃ無いんだけど……」
というか、何でそんな凄い家の娘がこんな学校に来てるんだよ。こういうお嬢様って、もっと頭のいい女子校とかお嬢様学校に通っているイメージだけど、それって偏見なのかな。
「それならいいですけど…………というか本題に戻しますね。」
君が話題をずらしたんだけどな……。
「それで、何かして欲しいこととか有ますか? 別に私を彼女にしてくれでもいいですけど。」
「ちょ、西音寺さん。何言ってんの!?」
「西音寺さんなんて他人行儀な呼び方やめてください。陽菜でいいですよ。」
「待って、話を聞いて。」
僕が必死に否定をしていると背後から、背筋が凍るような声が聞こえた。
「翔太…………! いつの間にその女と仲良くなってたの……」
「違う誤解だって。頼むから僕の話を聞いて~!」
「これ連絡先です。後日お礼の件は改めてご連絡させていただきたいので、登録しておいてください。」
そう言って西音寺さんは自分の教室に戻っていった。その後一日中、葵が不機嫌だった。
「翔太ったら、あんな女にデレデレしちゃって。許さないんだから。」
「だから誤解なんだって。」
そして今日もそうぐちぐち言われる始末。これは一言言わないと気が済まない。
僕はメイドに連れられて、リビングにやってきた。僕の家がいくつ入るか分からないほどのリビング、その中心部にあるソファに西音寺さんとそのお父さんが座っていた。
「君が晴山くんか。とにかく座ってくれたまえ。」
僕らは促されるように、二人の反対側に腰を下ろした。
「先日は、うちの娘を救ってくれてありがとう。君がいなかったらどうなっていたことか。」
「いえいえ、当然のことをしただけです。別に大それたことをしたつもりはありません。」
「君はなんて謙虚な人なんだ。うちの娘が婿に欲しいと言っていた意味が分かったよ。」
えっ、婿?
「でしょ。だから私翔也さんと結婚したいのです。」
「うむ。彼なら、うつの娘を大事にしてくれそうだ。よかろう。」
何を勝手に話を進めているんだろう。僕の意思は全く無視なのか?
「ちょっと待ってください。僕は将来を決めた人がいます。だから西音寺さんとは結婚できません。」
「それは隣の女性の事かな。」
「はい。僕は彼女と結婚します。」
「翔太……」
僕ははっきりとそう言った。すると西音寺のお父さんは、どういう訳か笑い始めた。
「おいおい、何寝ぼけた事言っているんだ。そんな娘より、うちの娘の方が何倍もいいに決まってるだろ。」
「そうよ。何で私ではなくて、その子を選ぶのよ! 私と結婚すればお金に苦労しなくて済むし、こんな可愛いお嫁さんまでできるのよ。」
「はあ?」
「翔太落ち着いて。」
落ち着く? それこそ何寝ぼけたこと言ってんだよ! 誰がこの状況に落ち着いてられるか。あの時、ああ言っていたのは僕をからかっていた訳じゃない、葵のことが目に入っていなかったからだ。戦う相手では無いと見下していたんだ。
「……葵、帰るぞ。」
「ちょっ、翔太どうしたの?」
「いいから、もう帰ろう。」
僕は我慢が出来ずに立ち上がった。
「翔太さんどうしたのですか? まだお話は終わっていませんよ?」
「あんたらが終わっていなくても僕は終わったんだ! だから帰る!」
「おい君! そんな無礼な事していいと思っているのか。」
「それはこっちのセリフだよ!! 誰の彼女に魅力がないだよ!! あんたの娘の何百倍も魅力的だわ!!」
「なっ…………!」
「金がある? 可愛い? 金なんか暮らせるだけあればいいわ!! 可愛さなら彼女の方が圧倒的に可愛いわ!!」
「SP止めろ!」
「良いのか? 誰があんたの娘を助けたと思ってるんだよ。いくらでもかかってくれば良いさ、全員相手してやるよ。その代わり…………死人が出ても知らないからな。」
僕の言葉にその場の全員が怖気付き、石のように固まってしまった。
「どうしたの? 翔太らしくないよ?」
「ごめんな。こんな情けない姿見せて。葵が馬鹿にされてるのを聞いて我慢できなくなった。」
葵の悪口が耳に届いた瞬間、僕は何かが切れたような感覚がした。それからの記憶はほぼない。ただ一つだけ覚えているのは、葵が馬鹿にされたのが悔しかったという事。
「ありがとう。私のために怒ってくれて。それでこそ私の彼氏だよ。でも無茶はしないでね。心配で胸が痛くなるからさ。」
「うん、ごめん。」
そして僕らは門から屋敷を後にした。
「翔太さん待って。あれは違うの。あれは…………」
「金輪際僕に話しかけるなよ! 僕は男女差別しないからな……」
僕がそういうと、西音寺さんは押し黙った。何か言いたげだったが、それを飲み込み家の中へ戻っていった。
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