16 / 67
第1章 異世界転生
第16話
しおりを挟む
翌朝、朝食を食べ終えるとジュリエッタが持って来た荷物をカバンに詰め込み始めた。
こうして片付けをしていると寂しくなってくる。ジュリエッタが居なくなるという実感が沸いてくる。
「どうしたの黙りこんじゃって。さては少しは寂しくなったかな?」
なかなか鋭い娘だ。それとも顔に出ていたか?
「そうだね。なんだか片付けしてたら、もう居なくなるんだなって実感しちゃってさ。寂しい気持ちになっちゃた」
「そっか。やっと私の気持ちが分かったみたいね。てもこれを機会にまた泊まりにくるから安心して」
10歳だよなあ、これで。まぁ、嬉しいからいっか。
「それじゃ、竜車が来るまで屋敷の中で待ってよっか。まだ3月とはいえ寒いからね。風邪を引いちゃったら赤ちゃんに会えなくなるし」
「心配してくれてありがとう。でも風邪を引くのもありかもね。そしたらヴェルともう暫く一緒にいられるのにな~」
ジュリエッタは小悪魔的な笑顔で俺の反応を見る。
「病気なんてなろうとするもんじゃないよ。風邪引くと辛いのはジュリエッタなんだから」
「そっか。もう一声足りないわね」
「なにが足りないんだ?」
「こっちの話よ。それじゃ中に入りましょ」
そう言って屋敷に入ろうとすると、遠巻きに馬が走ってくるのが見えた。早馬のようだ。
早馬が屋敷の前に止まると伝達者は馬から降りて、こちらに向ってやってきた。
「ヴェルグラッド・フォレスタ様に伝言ですが、ご在宅でしょうか?」
「私がヴェルグラッドですが」
「あなたがヴェルグラッド様ですね。失礼しました。それでは伝言をお伝えします。明朝迎えを出すのでロゼル・フォレスタ子爵様の所にこられたし、との事です。返事を伺ってこいと仰せつかわっていますが、返事をいただけますでしょうか?」
「少しお待ち下さい。母に確認して参ります」
その内容を屋敷で寛いでいた母に告げると「以前から会いたいと言ってたからね。会いたくてしかなかったみたいだからいってらっしゃい」との事だったので、伝達者そう返事をすると、伝達者は馬に跨り走り去っていった。
「それにしてもなんの用事だろ?」
めんどくさいのが顔に出たのかジュリエッタが溜息を吐く。
「ほらっ ヴェル、顔に出てるわよ。思うんだけどこれってコレラの事についてじゃない?ヴェルの考えたコレラ対策が上手くいったからその報告だと思うわ。褒美が貰えるかもよ?」
「そっか。まぁ、褒美はいらないけど、それで被害が減ったって話だったら良いんだけど」
「あら。欲がないのね。そこがいいところだけどね」
ジュリエッタと玄関ホールでそんな話をしていると、レリクさんが迎えにやってきた。
「お嬢様並びに皆様方、ご無沙汰しております。皆様が息災で安心しました」
「レリクさんも息災でなによりです」
「本当ね。そてより挨拶はこれぐらいにして、ここは玄関で邪魔だから竜車に荷物を先に運び入れてちょうだい」
「そうですね。畏まりました。荷物はこちらで全てでしょうか?」
「ええ。これで全部よ」
レリクさんは頷いてから、荷物を竜車に運び入れ始めると、ジュリエッタは従者さん達と名残惜しそうに握手をしていた。
竜車の前まで見送ると別れの挨拶をする。
「それじゃね。ジュリエッタ。また何かあったら連絡して」
そう声を掛けると少し涙ぐみながら
「うん。ここから私の住む屋敷まで竜車ならすぐだから、また遊びにくる」
「そこは勉強って言おうよ。これから弟が帰ってきて忙しくなるとは思うけど、お姉さんとしてがんばるんだよ」
「もちろんよ。ヴェルも今度は私の屋敷にも遊びに来て欲しいな。この2年間私が一方的に通ってただけだけど、お母様も一度会ってきちんとお礼がしたいって言ってたからね」
「ああ。赤ちゃんの首が据わった頃に折をみてお邪魔するよ」
ジュリエッタと初めて会ってから2年半の月日が流れていた。なのに言われてみればこちらから出向いた事は一度も無い。
理由を聞くと、ジュリエッタによれば伯爵家の屋敷は役所も兼ねているので、仕事の邪魔をしないようにと両親を気遣っていると言うことだった。
とは言え竜車なら片道1時間で着く距離だ。理由を話すジュリエッタの目がなんとなく泳いでいたように見えたので本当の理由は怪しいものだけど。
「ジュリエッタさん。また遠慮しないで、いつでもいらっしゃい。ヴェルも寂しがると思うから。いつでも歓迎するわ」
母がそう言うと、ジュリエッタは左足を後ろに引き、スカートの両端を摘みお辞儀をする。所謂カーテシーと言う貴族の女性の挨拶だ。久しぶりに見るが、さすが上級貴族だ。気品に溢れている。
「お世話になりました。それではごきげんよう」
それから竜車に乗ったのを見送ると、ジュリエッタは少し寂しそうな顔をしながらも笑顔で手を振りながら帰っていった。
「は~。名残惜しいけど、なんとかひと段落ついたな~」
腕を伸ばし、背伸びをするように体を伸ばすと母は溜息を吐く。
「ヴェル。あなたね、もう少し女心を勉強しなさい。上手く行けば玉の輿なんだから」
「お母様。何を言っているんですか?まだ僕は子供ですよ」
「恋に年齢は関係ありませんよ。貴族は早めに婚約を結ぶのが一般的なのですから」
たしかに日本にいた時に見た漫画やラノベの知識の中でも、幼き時から親同士で話し合い、許婚がいつの間にかいる話も珍しくはない。
上級貴族のというのは家柄のバランスを気にするため許嫁を早く決める傾向がある。増して出来がいいとなれば早い者勝ち、と言うか青田買いだ。そう考えると母の言う事も理解できなくはない。
「それにしても、ジュリエッタさんは気立てが良くて可愛らしいからね。社交界に出たら引く手も数多でしょうに。それまでにはヴェル、ちゃんと口説いておきなさいよ」
「それが親の言う事ですか。ですが由緒正しい伯爵家と我が家のような上級騎士とで結婚しても、周りからの反対とか無いのでしょうか?」
「あら。えらく乗り気なのね。そこは大丈夫よ。娘一人なら周りからとやかく言われるでしょうが、ジュリエッタさんには弟が出来ましたからね。それに、知っているかどうか知らないけど、上級貴族には騎士が指名出来るのよ。それでくっつく貴族がほとんどよ」
「なるほど。それにしてもお母様は随分露骨ですね」
「それはそうよ。上級貴族なら社交界で早めに決める事もあるの。学園で恋をする場合もあるけど、とにかく、あの娘は将来とても美人になるわ。私が保障してあげるから、がんばんなさいよ」
そんな母の思惑はどうであれ、2年間の付き合いで、実のところを言うと脈ありだとは思っている。頬ではあるがキスもいただいたしね。
後は、ジュリエッタの父である伯爵様の意向ひとつと言うことかな。いつまでも、心はおっさんだと意固地になっていても前に進まない。身は子供なんだから。
日本にいた時は心臓病のせいで、結婚どころか彼女すらもままならなかった。
最後に見た夢の中では、死ぬ間際にジュリエッタに告白をしていた。この先同じ事となって後悔をするくらいなら、今のうちからそうならないように努力をする価値はあるはずだ。
こうして片付けをしていると寂しくなってくる。ジュリエッタが居なくなるという実感が沸いてくる。
「どうしたの黙りこんじゃって。さては少しは寂しくなったかな?」
なかなか鋭い娘だ。それとも顔に出ていたか?
「そうだね。なんだか片付けしてたら、もう居なくなるんだなって実感しちゃってさ。寂しい気持ちになっちゃた」
「そっか。やっと私の気持ちが分かったみたいね。てもこれを機会にまた泊まりにくるから安心して」
10歳だよなあ、これで。まぁ、嬉しいからいっか。
「それじゃ、竜車が来るまで屋敷の中で待ってよっか。まだ3月とはいえ寒いからね。風邪を引いちゃったら赤ちゃんに会えなくなるし」
「心配してくれてありがとう。でも風邪を引くのもありかもね。そしたらヴェルともう暫く一緒にいられるのにな~」
ジュリエッタは小悪魔的な笑顔で俺の反応を見る。
「病気なんてなろうとするもんじゃないよ。風邪引くと辛いのはジュリエッタなんだから」
「そっか。もう一声足りないわね」
「なにが足りないんだ?」
「こっちの話よ。それじゃ中に入りましょ」
そう言って屋敷に入ろうとすると、遠巻きに馬が走ってくるのが見えた。早馬のようだ。
早馬が屋敷の前に止まると伝達者は馬から降りて、こちらに向ってやってきた。
「ヴェルグラッド・フォレスタ様に伝言ですが、ご在宅でしょうか?」
「私がヴェルグラッドですが」
「あなたがヴェルグラッド様ですね。失礼しました。それでは伝言をお伝えします。明朝迎えを出すのでロゼル・フォレスタ子爵様の所にこられたし、との事です。返事を伺ってこいと仰せつかわっていますが、返事をいただけますでしょうか?」
「少しお待ち下さい。母に確認して参ります」
その内容を屋敷で寛いでいた母に告げると「以前から会いたいと言ってたからね。会いたくてしかなかったみたいだからいってらっしゃい」との事だったので、伝達者そう返事をすると、伝達者は馬に跨り走り去っていった。
「それにしてもなんの用事だろ?」
めんどくさいのが顔に出たのかジュリエッタが溜息を吐く。
「ほらっ ヴェル、顔に出てるわよ。思うんだけどこれってコレラの事についてじゃない?ヴェルの考えたコレラ対策が上手くいったからその報告だと思うわ。褒美が貰えるかもよ?」
「そっか。まぁ、褒美はいらないけど、それで被害が減ったって話だったら良いんだけど」
「あら。欲がないのね。そこがいいところだけどね」
ジュリエッタと玄関ホールでそんな話をしていると、レリクさんが迎えにやってきた。
「お嬢様並びに皆様方、ご無沙汰しております。皆様が息災で安心しました」
「レリクさんも息災でなによりです」
「本当ね。そてより挨拶はこれぐらいにして、ここは玄関で邪魔だから竜車に荷物を先に運び入れてちょうだい」
「そうですね。畏まりました。荷物はこちらで全てでしょうか?」
「ええ。これで全部よ」
レリクさんは頷いてから、荷物を竜車に運び入れ始めると、ジュリエッタは従者さん達と名残惜しそうに握手をしていた。
竜車の前まで見送ると別れの挨拶をする。
「それじゃね。ジュリエッタ。また何かあったら連絡して」
そう声を掛けると少し涙ぐみながら
「うん。ここから私の住む屋敷まで竜車ならすぐだから、また遊びにくる」
「そこは勉強って言おうよ。これから弟が帰ってきて忙しくなるとは思うけど、お姉さんとしてがんばるんだよ」
「もちろんよ。ヴェルも今度は私の屋敷にも遊びに来て欲しいな。この2年間私が一方的に通ってただけだけど、お母様も一度会ってきちんとお礼がしたいって言ってたからね」
「ああ。赤ちゃんの首が据わった頃に折をみてお邪魔するよ」
ジュリエッタと初めて会ってから2年半の月日が流れていた。なのに言われてみればこちらから出向いた事は一度も無い。
理由を聞くと、ジュリエッタによれば伯爵家の屋敷は役所も兼ねているので、仕事の邪魔をしないようにと両親を気遣っていると言うことだった。
とは言え竜車なら片道1時間で着く距離だ。理由を話すジュリエッタの目がなんとなく泳いでいたように見えたので本当の理由は怪しいものだけど。
「ジュリエッタさん。また遠慮しないで、いつでもいらっしゃい。ヴェルも寂しがると思うから。いつでも歓迎するわ」
母がそう言うと、ジュリエッタは左足を後ろに引き、スカートの両端を摘みお辞儀をする。所謂カーテシーと言う貴族の女性の挨拶だ。久しぶりに見るが、さすが上級貴族だ。気品に溢れている。
「お世話になりました。それではごきげんよう」
それから竜車に乗ったのを見送ると、ジュリエッタは少し寂しそうな顔をしながらも笑顔で手を振りながら帰っていった。
「は~。名残惜しいけど、なんとかひと段落ついたな~」
腕を伸ばし、背伸びをするように体を伸ばすと母は溜息を吐く。
「ヴェル。あなたね、もう少し女心を勉強しなさい。上手く行けば玉の輿なんだから」
「お母様。何を言っているんですか?まだ僕は子供ですよ」
「恋に年齢は関係ありませんよ。貴族は早めに婚約を結ぶのが一般的なのですから」
たしかに日本にいた時に見た漫画やラノベの知識の中でも、幼き時から親同士で話し合い、許婚がいつの間にかいる話も珍しくはない。
上級貴族のというのは家柄のバランスを気にするため許嫁を早く決める傾向がある。増して出来がいいとなれば早い者勝ち、と言うか青田買いだ。そう考えると母の言う事も理解できなくはない。
「それにしても、ジュリエッタさんは気立てが良くて可愛らしいからね。社交界に出たら引く手も数多でしょうに。それまでにはヴェル、ちゃんと口説いておきなさいよ」
「それが親の言う事ですか。ですが由緒正しい伯爵家と我が家のような上級騎士とで結婚しても、周りからの反対とか無いのでしょうか?」
「あら。えらく乗り気なのね。そこは大丈夫よ。娘一人なら周りからとやかく言われるでしょうが、ジュリエッタさんには弟が出来ましたからね。それに、知っているかどうか知らないけど、上級貴族には騎士が指名出来るのよ。それでくっつく貴族がほとんどよ」
「なるほど。それにしてもお母様は随分露骨ですね」
「それはそうよ。上級貴族なら社交界で早めに決める事もあるの。学園で恋をする場合もあるけど、とにかく、あの娘は将来とても美人になるわ。私が保障してあげるから、がんばんなさいよ」
そんな母の思惑はどうであれ、2年間の付き合いで、実のところを言うと脈ありだとは思っている。頬ではあるがキスもいただいたしね。
後は、ジュリエッタの父である伯爵様の意向ひとつと言うことかな。いつまでも、心はおっさんだと意固地になっていても前に進まない。身は子供なんだから。
日本にいた時は心臓病のせいで、結婚どころか彼女すらもままならなかった。
最後に見た夢の中では、死ぬ間際にジュリエッタに告白をしていた。この先同じ事となって後悔をするくらいなら、今のうちからそうならないように努力をする価値はあるはずだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる