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第一章
*じじいの懸念
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じじいと一緒にマスタールームに入るとどっと大きくため息をつく。じじいのほうからも聞こえたのは気のせいじゃないんだろうな。
「おいじじい、さっき少し聞いてたくらいだが、なんかとんでもないこと言ってなかったか?」
「ぬ、そうかの。」
「とぼけんなよ。他の奴が使ってる魔法を見ることで、自分の中の属性も使えるようになるかもってのが、とんでもないことじゃねぇわけがないだろ。」
俺も初めはギルドの奴で雷が使える人に見せてもらて使えるようになった。俺にはほかの属性の加護はなかったからそれだけだったが。
「うーぬ、じゃがこれはそれほど問題じゃないのじゃよ。」
「そう、なのか?」
「うむ。キオ君にも言ったが、大体の者は属性の加護は一つじゃ。さらに言えば魔法と昇華できるほどの魔素保有量を持っていない者も多いからの。」
「・・・確かにそれはそうかもだが。」
「お主が悩んでいるのはキオ君のことじゃろ。わかっておる。あの子は確実に8属性を持っている。そしてほかの属性もおそらく持っているからの。それがどれだけの属性なのかはわからぬが。」
確かにそうかもしれない。俺が不安なのはキオのことについてだったな。まぁそれ以外の問題もついてくるだろうが。
「ギルド本部にも報告するんだろ?俺がこれからその本部である王都に行くんだが?」
「まぁ、いろいろと聞かれるかもしれぬが、こちらからできるだけ詳細な内容を送る。そのためにもキオ君に手伝ってもらったわけじゃからの。」
「やっぱあれは手伝わせてたのか。」
気のせいかと思ったが、じじいが調べるために手伝わせてたんだな。そのことで俺は怒ったりはしない。キオが他属性を得れるようにと手伝ってもらったわけだからな。
「まぁ報告のためならしょうがないな。あぁそれと一応言っておくが、俺の家で料理をしてたから魔道具で出た火をよく見ていた。魔道具のを見ただけじゃ多分ダメなんだと思うぞ。」
「む?キオ君が料理を作っておるのか?確かにギルドに勤めていた時何か持ち込んだものを食べていたようじゃが、あれは露天かどこかで買ったものかと思ったのじゃが。」
「あれ、じじいに話したことなかったか?まぁいいか。キオが来てからほぼ毎日3食付くてもらってるな。」
「おぬし、だいぶキオ君に頼っているではないか?もちろん金銭的にはお主持ちなのじゃろうが。」
「あー、だいぶといっても食事面だけだと思うけどな。」
いや、食事面だけを頼ってるわけじゃないのは俺が一番わかってる。こんな短期間なのに、だいぶ俺はキオに依存しているんだから。だが、じじいにそんなことを話す必要はないだろう。
「ふむ、では儂もキオ君の料理を食べてみたいと思うのじゃが、今日お主の家に行ってもよいかの?」
「はぁ!?今日来るのかよ!?」
「ぬ、ダメな理由でもあるのかの?あぁ、もしも行為をしたいという理由なら却下じゃぞ?」
「そんな理由では断らねぇよ!」
「では問題ないの。」
「ぐっ。」
ギルドマスターの権限としてギルドに所属しているものの生活を見に行くことが可能だ。ただそれはギルドに所属してるのに犯罪者かもしれない相手とかに使うもので、こんな使い方は乱用だと思うんだがな。
「そのためにもいろいろと済まさぬてはいけないかの。」
「忙しいから反論する前に退室しろってか。まぁいい、キオには伝えてくる。」
そういう圧をかけられたら何も言い返せない。おとなしく退室しようと思ったら後ろからなぜかあぁそれとと声をかけられた。
「ガロ、お主は周りが見えてないわけではないと思っていたのじゃが、少し不安じゃからいっておく。あの雷剣にきゅうにずっとくっついてる者がいる。あれはだれなんだ。どういうやつなんだと。」
「・・・そういう声が上がってるのは少しわかってる。」
「さらにギルド登録してすぐHランクに上がったとはいえ、その程度でパートナー登録になったわけじゃ。中にはなぜ水竜とパートナーじゃなくあんなのとパートナーなんだといってる者もおる。さらに、それなら自分でもよかったんじゃないかなんて思っている者もいるかの。」
そこまでひどいやつがいるのか。確かにパートナーとなるなら水竜だろうと周りからはいわれてたが、俺はあんな奴とパートナーになるつもりはかけらもなかったんだがな。
「儂がしっかりキオ君が私生活でもガロの役に立っていることをそれとなく流す。そのためには一度訪問する必要があるのじゃ。」
「それは建前か?それともキオの料理が食いたいってのが建前か?」
「さて、のう?それはガロがどう思うか決めるとよい。」
「ちっ、まぁいい。俺はキオの様子を見てくるからな。」
「うむ。帰る際に一度ここに寄ってくれ。」
「わかった。」
じじいのことなんか無視して帰ってもよかった茶よかったんだが、あんな話されたらそれもできない。おそらくは、じじいが俺とキオのことを思って気を利かせたからだ。
俺がパートナーになって守ればいいと思ってたが、パートナーになったからこそ起こった問題だ。どうにもうまくいかないと頭をかきつつキオのもとに早足に向かう。
訓練所を見ると、キオが火の粒を出して飛ばしているのが見えた。特に問題は起こってないみたいだなと思いつつ、雷も出せるようになったのだから雷を練習すればいいと思ってしまうのは俺のエゴだな。
「よぅ、戻ったぞ。」
「あ、ガロ、お疲れさま?なんかすごい疲れたような顔になってる。」
「そうか?まぁいろいろあってな。それよりまず聞きたいんだが、なんで火から練習してるんだ?ショットの練習か、もしくは雷をやればいいじゃないか。」
「ショットはもうある程度形になったから、先に火をやってるの。雷はガロも使えるでしょ?パートナーと違う属性のほうが戦いの幅は広がるかなって。」
「あぁ、確かにそうだが。」
水と火じゃじじいと一緒じゃねぇかと言おうとしてとどめる。どうせほかの属性もそのうち覚える。今だけだろ。それにキオなりに考えた結果なんだからな。
「それより話し合いはどんな感じだったの?」
「あー、まぁ結論を言うと、じじいが俺の家に来ることになった。今日の夕飯を一緒に食うらしい。」
「えぇ!?」
まぁ、そういう反応になるよな、うん。
「そ、それって、僕の料理を食べるってこと?まぁいいんだけどさ、食材はガロ持ちだし・・・」
「あぁ、それは構わない。希望とかもなかったし、好きに作っていいと思うぞ?」
そういうと余計にうーと悩み始める。まぁその様子がかわいかったからじじいの急な話は許してやろう。
「ほら、今は夕飯より魔法訓練に悩め。」
「あ、そうだった。うー、集中できるかな。」
「まぁそれも特訓だと思うしかねぇな。」
そうはやし立てたからか、集中できるかななんて言ってた割にはすぐに火の粒を浮かせ始める。魔法制度はこりゃかなりのもんみたいだな。これなら王都前にFランクに上げるのもいいかもしれない。
「おいじじい、さっき少し聞いてたくらいだが、なんかとんでもないこと言ってなかったか?」
「ぬ、そうかの。」
「とぼけんなよ。他の奴が使ってる魔法を見ることで、自分の中の属性も使えるようになるかもってのが、とんでもないことじゃねぇわけがないだろ。」
俺も初めはギルドの奴で雷が使える人に見せてもらて使えるようになった。俺にはほかの属性の加護はなかったからそれだけだったが。
「うーぬ、じゃがこれはそれほど問題じゃないのじゃよ。」
「そう、なのか?」
「うむ。キオ君にも言ったが、大体の者は属性の加護は一つじゃ。さらに言えば魔法と昇華できるほどの魔素保有量を持っていない者も多いからの。」
「・・・確かにそれはそうかもだが。」
「お主が悩んでいるのはキオ君のことじゃろ。わかっておる。あの子は確実に8属性を持っている。そしてほかの属性もおそらく持っているからの。それがどれだけの属性なのかはわからぬが。」
確かにそうかもしれない。俺が不安なのはキオのことについてだったな。まぁそれ以外の問題もついてくるだろうが。
「ギルド本部にも報告するんだろ?俺がこれからその本部である王都に行くんだが?」
「まぁ、いろいろと聞かれるかもしれぬが、こちらからできるだけ詳細な内容を送る。そのためにもキオ君に手伝ってもらったわけじゃからの。」
「やっぱあれは手伝わせてたのか。」
気のせいかと思ったが、じじいが調べるために手伝わせてたんだな。そのことで俺は怒ったりはしない。キオが他属性を得れるようにと手伝ってもらったわけだからな。
「まぁ報告のためならしょうがないな。あぁそれと一応言っておくが、俺の家で料理をしてたから魔道具で出た火をよく見ていた。魔道具のを見ただけじゃ多分ダメなんだと思うぞ。」
「む?キオ君が料理を作っておるのか?確かにギルドに勤めていた時何か持ち込んだものを食べていたようじゃが、あれは露天かどこかで買ったものかと思ったのじゃが。」
「あれ、じじいに話したことなかったか?まぁいいか。キオが来てからほぼ毎日3食付くてもらってるな。」
「おぬし、だいぶキオ君に頼っているではないか?もちろん金銭的にはお主持ちなのじゃろうが。」
「あー、だいぶといっても食事面だけだと思うけどな。」
いや、食事面だけを頼ってるわけじゃないのは俺が一番わかってる。こんな短期間なのに、だいぶ俺はキオに依存しているんだから。だが、じじいにそんなことを話す必要はないだろう。
「ふむ、では儂もキオ君の料理を食べてみたいと思うのじゃが、今日お主の家に行ってもよいかの?」
「はぁ!?今日来るのかよ!?」
「ぬ、ダメな理由でもあるのかの?あぁ、もしも行為をしたいという理由なら却下じゃぞ?」
「そんな理由では断らねぇよ!」
「では問題ないの。」
「ぐっ。」
ギルドマスターの権限としてギルドに所属しているものの生活を見に行くことが可能だ。ただそれはギルドに所属してるのに犯罪者かもしれない相手とかに使うもので、こんな使い方は乱用だと思うんだがな。
「そのためにもいろいろと済まさぬてはいけないかの。」
「忙しいから反論する前に退室しろってか。まぁいい、キオには伝えてくる。」
そういう圧をかけられたら何も言い返せない。おとなしく退室しようと思ったら後ろからなぜかあぁそれとと声をかけられた。
「ガロ、お主は周りが見えてないわけではないと思っていたのじゃが、少し不安じゃからいっておく。あの雷剣にきゅうにずっとくっついてる者がいる。あれはだれなんだ。どういうやつなんだと。」
「・・・そういう声が上がってるのは少しわかってる。」
「さらにギルド登録してすぐHランクに上がったとはいえ、その程度でパートナー登録になったわけじゃ。中にはなぜ水竜とパートナーじゃなくあんなのとパートナーなんだといってる者もおる。さらに、それなら自分でもよかったんじゃないかなんて思っている者もいるかの。」
そこまでひどいやつがいるのか。確かにパートナーとなるなら水竜だろうと周りからはいわれてたが、俺はあんな奴とパートナーになるつもりはかけらもなかったんだがな。
「儂がしっかりキオ君が私生活でもガロの役に立っていることをそれとなく流す。そのためには一度訪問する必要があるのじゃ。」
「それは建前か?それともキオの料理が食いたいってのが建前か?」
「さて、のう?それはガロがどう思うか決めるとよい。」
「ちっ、まぁいい。俺はキオの様子を見てくるからな。」
「うむ。帰る際に一度ここに寄ってくれ。」
「わかった。」
じじいのことなんか無視して帰ってもよかった茶よかったんだが、あんな話されたらそれもできない。おそらくは、じじいが俺とキオのことを思って気を利かせたからだ。
俺がパートナーになって守ればいいと思ってたが、パートナーになったからこそ起こった問題だ。どうにもうまくいかないと頭をかきつつキオのもとに早足に向かう。
訓練所を見ると、キオが火の粒を出して飛ばしているのが見えた。特に問題は起こってないみたいだなと思いつつ、雷も出せるようになったのだから雷を練習すればいいと思ってしまうのは俺のエゴだな。
「よぅ、戻ったぞ。」
「あ、ガロ、お疲れさま?なんかすごい疲れたような顔になってる。」
「そうか?まぁいろいろあってな。それよりまず聞きたいんだが、なんで火から練習してるんだ?ショットの練習か、もしくは雷をやればいいじゃないか。」
「ショットはもうある程度形になったから、先に火をやってるの。雷はガロも使えるでしょ?パートナーと違う属性のほうが戦いの幅は広がるかなって。」
「あぁ、確かにそうだが。」
水と火じゃじじいと一緒じゃねぇかと言おうとしてとどめる。どうせほかの属性もそのうち覚える。今だけだろ。それにキオなりに考えた結果なんだからな。
「それより話し合いはどんな感じだったの?」
「あー、まぁ結論を言うと、じじいが俺の家に来ることになった。今日の夕飯を一緒に食うらしい。」
「えぇ!?」
まぁ、そういう反応になるよな、うん。
「そ、それって、僕の料理を食べるってこと?まぁいいんだけどさ、食材はガロ持ちだし・・・」
「あぁ、それは構わない。希望とかもなかったし、好きに作っていいと思うぞ?」
そういうと余計にうーと悩み始める。まぁその様子がかわいかったからじじいの急な話は許してやろう。
「ほら、今は夕飯より魔法訓練に悩め。」
「あ、そうだった。うー、集中できるかな。」
「まぁそれも特訓だと思うしかねぇな。」
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