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第一章
疾走豚討伐 後編
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舗装道方面にと走る豚に向かって僕たちも走る。ガロならさっといってさっと仕留められるんだろうけど、それをせずにあえて僕の速度に合わせてるみたいだ。僕に仕留めろって言ってるってことだよね。
「ガロ、僕がやるのはいいんだけど、アドバイスある?」
「まずとにかくあれがこのまま進むのを止めなくちゃならない。そのためにはこちらに注意をひかせるのがいいだろうな。どうせこのまま近づいたら気づかれる。疾走豚は走ってる最中は感がよくなるからな。」
「うーん、そっか。じゃあもうちょっと近づいたら魔法でまずけん制してみるよ。」
さっきのはボケーっと突っ立ってからら剣で切れるほど近づいい手から気づかれたけど、走ってると邪魔になしそうなものは体当たりで吹き飛ばしに来るって資料にあったからな。ちょっと怖いけど、いざ本当に危なかったらガロが処理してくれるだろう。
駆け寄って射程距離に入った。まだこっちには気づいてないのかな。いや、ちょっとこっちをちらっと見た。気づいてはいるけどまだ邪魔な相手とは認識してないだけか。でも悪いけど、このままいかせるわけにはいかないんだよね。
剣を持っていない左手を突き出し雷の魔力を集める。出来上がるのはパチンコ玉よりは大きいバチバチとなる青の雷の礫が一粒だ。何粒も作ってばらけさせた方がほんとはいいんだろうけど、まだ一粒しか作れない。
「サンダーバレット!」
それを魔力で押し出すように放つ。粒は一つだけど粒自体の威力は初めての時よりも増してる。それだけじゃなく速度を上げる威力重視のパワーと、追いかけるくらいに命中重視のホーネットの中間としてはなてば威力も命中精度もそれなりに打てるようになった。
疾走豚はよけたり逃げたりする相手じゃない。ただ走るだけの相手だ。それもあって僕の放った雷礫は横腹を貫く。これがもっと逃げたりする相手ならホーネットやパワーを使って牽制しなきゃいけないだろう。
「見事に命中したな。見ろ、横腹が黒く焦げてるぞ。」
「うわ、ほんとだ。」
横腹に雷が突き刺さったて貫いたんだ。それなりの衝撃があったはずだから豚は動きを止めてくれたんだろうけど、そこから動かないのはなんでだ?
「・・・まぁ動かないなら好都合、今のうちに仕留める!」
「いや待て、どうやらもう仕留めてるみたいだぞ。」
「え?」
ガロに言われて構えた剣を引いて豚の様子をさらに近くで確認してみると。目が白目をむいている。ちょっとツンと突いたらドスリとその場に横たわってしまった。あんなもんで倒せちゃうのか。剣のほうがよっぽど仕留めるの難しいよ。
そう思ってたけどガロが何やら考え込むように僕の突けた黒い焦げ跡をじっと見ている。そして何か納得したように手をたたいた。
「うまく心臓と魔石を同時に貫いたみたいだな。確かにこれなら即死して当然だ。まったく狙ってはいなかったんだろうがたいしたもんだ。」
「狙ってはいないけど、心臓だけじゃなく魔石も貫いたって、どういうこと?」
「疾走豚が魔石持ちなのは資料で読んだだろ?あぁそうか、そういえば魔石を砕くとどうなるかは見てなかったな。魔石を持つ魔物は体内の魔石が砕かれると一気に衰弱する。だが心臓があればそのうち魔石も修復される。そして魔石を持つ魔物は心臓を失っても魔石を心臓代わりとし、血液を完全に魔素に変えることで生きながらえる。もっとも魔石が小さいやつは少しの延命程度だがな。」
「あー、だからさっき足を切ったはずの豚がまだ少し息があったってこと?」
「それもあるな。」
なるほど、それじゃあ確かに魔法より剣のほうがいい。今は偶然心臓も魔石も貫いたようだけど、どちらかしか破壊できなければ起き上がってきて反撃を食らうだろう。
「キオ、今の雷もう一度同じようにできそうか?」
「んー、どうだろ、やってみないと分からないかな。」
「そうか。ならちょうどいい。こんな風に舗装道のほうに走るやつが出るほどに豚の数が増えてるってことだろ。この周囲にいるはどんどんかたずけていけ。」
「うっ、それも僕がやるのね、了解。」
ガロに言わせりゃこれも訓練ってことだろう。まぁ魔法で素早く倒せるならそれに越したことはない。ガロが見えたっていう次の豚の方向にと走り始めた。
次に見つけたやつはボーっと突っ立ってるタイプだった。さっきと同じところを狙うように準備した雷の礫をはなつ!
「サンダーバレット!」
さっきよりも突っ立ってる分当てるのは簡単だった。そしてさっきの奴と同じような黒い焦げ跡がついて反応がなくなる。どうやらこれで倒せちゃうようだ。
「なんというかさすがだな。この調子で10匹狩るぞ、それが依頼内容だ。」
「10ですか・・・了解、がんばるよ。」
ガロが手伝ってくれてもいいのにと言おうとしたけど、僕一人で10匹狩ることがFランクへの道なのかもしれない。口をはさむのはやめておこう。僕は指示された相手を倒すだけだ。
「ガロ、僕がやるのはいいんだけど、アドバイスある?」
「まずとにかくあれがこのまま進むのを止めなくちゃならない。そのためにはこちらに注意をひかせるのがいいだろうな。どうせこのまま近づいたら気づかれる。疾走豚は走ってる最中は感がよくなるからな。」
「うーん、そっか。じゃあもうちょっと近づいたら魔法でまずけん制してみるよ。」
さっきのはボケーっと突っ立ってからら剣で切れるほど近づいい手から気づかれたけど、走ってると邪魔になしそうなものは体当たりで吹き飛ばしに来るって資料にあったからな。ちょっと怖いけど、いざ本当に危なかったらガロが処理してくれるだろう。
駆け寄って射程距離に入った。まだこっちには気づいてないのかな。いや、ちょっとこっちをちらっと見た。気づいてはいるけどまだ邪魔な相手とは認識してないだけか。でも悪いけど、このままいかせるわけにはいかないんだよね。
剣を持っていない左手を突き出し雷の魔力を集める。出来上がるのはパチンコ玉よりは大きいバチバチとなる青の雷の礫が一粒だ。何粒も作ってばらけさせた方がほんとはいいんだろうけど、まだ一粒しか作れない。
「サンダーバレット!」
それを魔力で押し出すように放つ。粒は一つだけど粒自体の威力は初めての時よりも増してる。それだけじゃなく速度を上げる威力重視のパワーと、追いかけるくらいに命中重視のホーネットの中間としてはなてば威力も命中精度もそれなりに打てるようになった。
疾走豚はよけたり逃げたりする相手じゃない。ただ走るだけの相手だ。それもあって僕の放った雷礫は横腹を貫く。これがもっと逃げたりする相手ならホーネットやパワーを使って牽制しなきゃいけないだろう。
「見事に命中したな。見ろ、横腹が黒く焦げてるぞ。」
「うわ、ほんとだ。」
横腹に雷が突き刺さったて貫いたんだ。それなりの衝撃があったはずだから豚は動きを止めてくれたんだろうけど、そこから動かないのはなんでだ?
「・・・まぁ動かないなら好都合、今のうちに仕留める!」
「いや待て、どうやらもう仕留めてるみたいだぞ。」
「え?」
ガロに言われて構えた剣を引いて豚の様子をさらに近くで確認してみると。目が白目をむいている。ちょっとツンと突いたらドスリとその場に横たわってしまった。あんなもんで倒せちゃうのか。剣のほうがよっぽど仕留めるの難しいよ。
そう思ってたけどガロが何やら考え込むように僕の突けた黒い焦げ跡をじっと見ている。そして何か納得したように手をたたいた。
「うまく心臓と魔石を同時に貫いたみたいだな。確かにこれなら即死して当然だ。まったく狙ってはいなかったんだろうがたいしたもんだ。」
「狙ってはいないけど、心臓だけじゃなく魔石も貫いたって、どういうこと?」
「疾走豚が魔石持ちなのは資料で読んだだろ?あぁそうか、そういえば魔石を砕くとどうなるかは見てなかったな。魔石を持つ魔物は体内の魔石が砕かれると一気に衰弱する。だが心臓があればそのうち魔石も修復される。そして魔石を持つ魔物は心臓を失っても魔石を心臓代わりとし、血液を完全に魔素に変えることで生きながらえる。もっとも魔石が小さいやつは少しの延命程度だがな。」
「あー、だからさっき足を切ったはずの豚がまだ少し息があったってこと?」
「それもあるな。」
なるほど、それじゃあ確かに魔法より剣のほうがいい。今は偶然心臓も魔石も貫いたようだけど、どちらかしか破壊できなければ起き上がってきて反撃を食らうだろう。
「キオ、今の雷もう一度同じようにできそうか?」
「んー、どうだろ、やってみないと分からないかな。」
「そうか。ならちょうどいい。こんな風に舗装道のほうに走るやつが出るほどに豚の数が増えてるってことだろ。この周囲にいるはどんどんかたずけていけ。」
「うっ、それも僕がやるのね、了解。」
ガロに言わせりゃこれも訓練ってことだろう。まぁ魔法で素早く倒せるならそれに越したことはない。ガロが見えたっていう次の豚の方向にと走り始めた。
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「10ですか・・・了解、がんばるよ。」
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