そこは獣人たちの世界

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第一章

討伐を終えて

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サンダーバレットで仕留められたのをいいことに次に見つけたつっ立ってる疾走豚にも打ち込んだけど、それだけでは倒せなかった。ただ足がおぼつかなくなってたので簡単に切り倒せた。
次はまた一撃で仕留めてみせると、走ってる三匹目を見つけたときにできるだけ魔力を込めてうったけど、精度が落ちて当たりどころが悪く足の付け根に当たった。ただこれもそのおかげでその足が動かなくなったようで倒れ込んだのでそのまま切り伏せれた。
ガロからはその調子だとしか言われなかったので、そのあとも残り6匹狩り終えるまでサンダーバレットを打ち込んだけど、結局一撃で倒せたのはそのうち後半の3匹で、前半3匹は動きが悪くなったところを切り伏せた感じだ。

「うーん、もうちょっとうまくできるといいんだけど、威力不足なのかな?それとも当たり所の問題?」

「今の時点で疾走豚に対してこれだけ効果があるんだ。初めに剣だけで倒したよりも良っただろ?これからさらに訓練すれば疾走豚くらいの相手なら安定して一撃で倒せるだろう。」

「おぉ、ほんと?」

「あぁ、そのためにはできればバレットでなくショットかガンを使うべきだがな。」

「ショットかぁ、あれはまだ火と雷は安定して出せないんだよねぇ。」

水ではある程度形になったけど、準備に少し時間がかかる。火と雷だともっと時間がかかるし、作った魔素の筒から暴発しちゃうときがあるんだよね。

「ならウォーターショットを使ってもう少し豚と戦ってみるか?魔素に余裕があればだが。」

「うーん、ウォーターショットを実戦でかぁ。でもまだ片手でできるほど離れてないからやめておくよ。実戦んだと剣は持ってた方がいいんでしょ?」

「そうだな。まだキオは持ち続けていた方がいいだろう。なら今日は目的は果たしたし、あがるか。」

ガロは腰についた皮の輪にこの間かった剣を刺しているけど、僕はあぁ言うのを持たされてない。常に右手に剣をもって構えてるように言われたんだ。兎の時も今回も。
今僕の腰にあるのは皮の鞘だ。これにしまっちゃうと構造的にすぐ取り出すことはできない。まぁ町中で危なくないようにってものだからしょうがないんだけど、さっと取り出せるあの帯みたいなのがちょっとうらやましい。

「僕もガロみたいな剣帯ほしいんだけどね。」

「買ってやるのはいいが、いざすぐ抜かなきゃならないときに帯を切らずに抜けるのか?切れにくい加工はしてあるが、きちんと抜かないとすぐ切れちまう。」

「あ、なるほど。」

だから僕には剣帯をくれなかったのかとようやく納得した。受ける剣ばっかり教えてもらってるのはこうして持ったままならいつ急に襲われても受け身ができるからだろう。

「そのうち教えてはやるが、今はとりあえず危険な外ではそうやって持っていた方がいいだろうな。町中じゃどうせ鞘に入れるかポーチに入れておかなきゃ危険だ。」

「うっ、また訓練必要ってことだね。でもそれかっこいいから僕も頑張るよ。」

「かっこいいから頑張るのか。まぁいい。」

ちょっと呆れられつつ舗装道まではしっかり警戒しながら歩く。ガロが一応なりとも警戒してるんだ。僕だって感知力があるとは言えないけど警戒しないとね。
舗装道につくとちょっとガロが体を伸ばして楽にした。それを見て剣をしまおうとしたら町中につくまでは持っておけと言われてしまった。帰るまでは完全に気を抜くなってことだね。でも話すくらいはいいかなとその道中でちょっと気になったことを聞いてみた。

「ねぇガロ、ショットは習ったけど、ガンってどんな魔法なの?」

「あぁ、ショットとがんはほぼ同じ魔法だ。魔素の筒から打ち出す魔法。ショットをガンって言って打つやつもいたりして、人によって名称が違うだけなこともある。だが一応はショットは筒の中の魔力を打ち出すだけ、ショットは魔力を球体みたいな打ち出しやすい形に作り出して打つ魔法だな。」

「それって、どう違うの?ガンのほうが威力は出やすそうだけど。」

多分ガンは銃みたいな構造なんだろう。僕の魔法はなぜか球体が作れないからビャクラクさんはショットを教えてくれたんだろうな。

「そうだな。うまいやつが使えばガンのほうが威力は出やすい。だが魔力の筒の穴と弾の形を同じにしなきゃいけない分、ガンは扱いが難しい。だからガンを使う場合は先に弾を作りあとからそれに合わせた筒を作るやつが多いな。」

「なるほど。」

銃もたしかに多様な形をしていても口径によってこめる弾種が違ったはずだ。魔法で行うとなるとその弾の部分を作るのも、それに合う筒を作るもの難しいってことなんだろう。

「ショットの場合は筒さえ作れば後はその魔化に属性に応じた魔力の塊を入れて放つだけでいい。だから簡単なんだ。」

「ふーん。でも暴発しやすそうだね?」

「それはどっちも変わらないな。つってもショットもガンもバレットほどじゃないが初歩的な魔法だ。Cランクで魔法が扱えるという奴ならほとんどできる魔法だろうな。そうだな、もっと広範囲に影響がある弾を打ち出すために筒を大きくしたキャノンなんかは中級くらいだろうか。それだとできるやつも少なくなるだろうな。」

「これで初歩か。でも僕の場合はもっといろいろ使うならまず魔法の形を訓練しないとだよね?」

「あぁ、訓練でどうにかなるかは、難しいけどな。キオの器用さでいえばもう球体は普通に作れてておかしくないはずだ。小さい球体もできないんだろ?」

「そうだね。大きさをどんなふうにしてもきれいな球体っていうのはできない。いびつな形になるね。」

どうしても球体は作れない。ガロも多分懸念してるだろう。僕はこれからもいびつな形しか作れないと。小さい棒にしようとしてもぐにゃりと曲がるありさまだ。
それでなくても僕のできる大きさはピンポン玉くらいが限界。これ以上に弾が大きくならないかもしれない。いろいろ属性は使えても魔法の種類は増えないかもしれない。水も火も、雷だっていびつな形でよければちょっとは変えられるんだけど。

「・・・ん、まって。もしかしたら、いけるかもしれない。」

「ん、どうした?」

「ねぇガロ、ガンの魔法って球体じゃなくても打ち出しやすい形ならいいんだよね?」

「まぁ、そうだな。」

「よし、ならさっそく訓練所に行こう!ちょっと試してみなくっちゃ!」

「それはいいが、町に入る前に剣はしまえよ!あと、解体屋が先だ!」

走り出した僕にいい気返すようにちょっと前に出て声をかけてくる。さすがにそれくらいはわかってるよと町の近くについたらちゃんと剣をしまったし、解体屋にもよった。でも思いついたんだから早く試してみたいよ!
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