そこは獣人たちの世界

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第一章

ガンの魔法への道

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ギルドの訓練所についてさっそく試そうと魔力を込め始めようとしたらガロに待ったをかけられた。

「魔法訓練するならおれは今日の依頼達成報告をしてくる。並んでなかったしそんなかからないだろうから、途中でまた帰ってくるだろうが、そのくらいで集中を切らすなよ?」

「ん、了解。」

それも集中の訓練の一種なんだろうか?さっき分かれなかったのは、入る時に分かれてたらまたあとで中断してガロに入ってもらわないといけないから一緒に入ったんだろうけど。
まぁそれよりさっそく試してみよう。とりあえず一番扱いやすい水で試せばいいよね。思いついたのは魔法の形を銃弾にしてみようってことだ。ガンを銃のイメージしていたおかげだ。
僕の魔法は球体は作れないけど、いびつな形ともいえる銃弾の形ならもしかしたらと思ったわけだ。スマホを取り出して銃弾を調べる。一応ちゃんと形を見て作らないとね。
・・・知ってはいたけど思ってるよりもいろんな形があるんだな。この10㎜の弾なら似たような形が作れるかもしれない。とりあえず見たままに作ってみる。
水の形を変えていき出来上がったのは小さな口紅のような水の弾丸。でも画像と見比べてもきれいな銃弾の形とは言えないもので大きさもぜんぜん小さい。それでも球体を作ろうとしてできるものよりは全然ましだな。
どうせ今ショットに詰めてるのはそんな球体にも至らないほんとただの塊だし。さっそく魔素の筒をたまに巻き付けるように作り出して打ち出してみる。

「ウォータガン!んぇ!?」

ビシャっと手元ではじけ飛んで思わず後ずさったけど、水はすぐに消えたからぬれたりもしなかった。だけどこれは完全に失敗だよね。詰め方が悪かったんだろうか。今度は少し筒を大きめに作るか。
もう一度弾を作り筒を作り、ウォータガンと叫んで打ち出そうとしたが、やっぱり手元で暴発してしまった。今度はよけもしなかったけど。

「うーんダメか。そんなうまくはいかないよね。」

「なんか思いついた様子だったがうまく入ってないみたいだな。暴発させてるからちょっと驚いたぞ?」

「あ、ガロ、ほんと早かったね。お帰り。暴発はちょっとびっくりしたけどガンのほうが難しいって聞いてたから大丈夫。」

「そうか、ならもうすこしそのまま頑張ってみるか?それとも一回俺の雷弾、いわゆるサンダーガンを見てみるか?」

「ぜひ見たい!」

僕がやってるのはガロとは違う弾の形だけど、ガロのサンダーガンが純粋に見たいし、もしかしたらヒントが得られるかもしれない。

「おう、わかった。できるだけゆっくりやるが、じじいみたいにきっちり見せれるほどじゃないからよく見てろ?いくぞ、雷弾。」

雷礫のときとおなじで雷がガロの手元に収束するのも早かったけど、それ以上に打ち出した後の速度がすごかった。バチバチッ!とすごい音で壁に当たったけど、あの氷壁の張ってある壁がぶちか不安になるほどだ。
僕にはガロが作る筒がわからなかったし、打ち出す弾は球体っぽく見えたしであまり参考になったとは言えないけど、僕もこんな風に使えるようにはなりたい。

「ちっ、やっぱり筒の部分は普通に魔素で作るしかねぇな。じじいの真似して雷で筒を作れるように放ったが、打ち出す用の筒にはできねぇ。」

「え、筒も雷にできたの?それだけ見せてもらえる?」

「ん?あぁ、こんなんだ。」

そういって即座に雷でバチバチと鳴る筒を作り上げる。そんなあっという間にと思うほどだ。僕もそこそこ早いつもりだけど、僕のはただの魔素の塊、ガロのはちゃんと雷で魔法として昇華してるし、長さは僕の奴の倍くらいはあるし、穴の大きさも二回り以上でかい。
そんなガロの筒をじっといろんな角度から見ていたけど、特に中の構造が違う。まっすぐじゃなくわざとなんだろう、中に切込みみたいなのが見える。そういえば銃にもそういう構造のがあった気がする。

「そろそろいいか?」

「あ、うん、じろじろ見ちゃってごめん。」

「見せるために作ったんだが?ただ維持が結構きつくてな。やっぱ維持させるならなんかに纏わせてねぇとやっぱ俺はダメだな。」

纏わせるか、剣に雷を纏わせて戦うんだろうけど、まだその戦い方は見ていない。どんな何だろう。おっと今はそれより聞かなきゃいけないことあった。

「それよりもさ、中の切込みみたいなの、わざと作ってるんだよね?」

「ん?あぁ、じじいはわざと作ってなかったみたいだが、俺はそういう芸当できないからいつも通りの筒を作っただけだ。それが何か?」

「その切れこみは打ち出しやすいように作ってるんじゃないの?」

「そうだな。だがこの溝を入れるのに慣れれば確かに打ち出しやすくなるが、はじめのうちはこっちを作る方が大変だぞ?」

「あ、やっぱり?」

ガロは慣れでそっちの方がもう楽になってるんだろうけど、一番初めからの形は確かに難しいだろう。それでもやってみる価値はあるか。
いや、それよりも銃弾のほうに問題があるかも。思い返すと銃弾て確かただあの形になってるわけじゃなく、中に火薬が詰まってたりするんだった。つい焦ってそこを忘れてた。あとで調べてみないと。

「まぁ魔法訓練を続けるなら俺は俺で訓練する。雷を使うんなら少しは助言できるが水だとな。」

「あ、そっか。わかった。」

「ただある程度のところで剣の訓練に移るから、それだけは忘れないように。」

「うっ、はい。」

できれば剣の訓練よりずっと魔法の訓練をしたいけど、ガロが僕が僕を守れるようにと教えてくれてる剣みたいだからちゃんと教わらないとだめだよね。
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