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第二章
遠征先の話
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片付けもしようと思ったけどエレプスさんが片付けておくといってくれて、ガロと水竜がそれに乗って解散する流れになった。すでにぼくたちは外で見送られてる状態だ。
「ほんとに良いんですかエレプスさん?」
「あぁかまわない!いい昼を食べさせてもらったからね!」
「でも食材はエレプスさんのを使ったんですけど。」
「本人がいいって言ってるんだから気にするな。さっきもいったが今日の買い出しの時間が減るぞ?」
僕だけでも手伝おうかと思ったけど、王都の食材は気になるからこうしてできちゃってるし。
「ま、俺はドラドに話しつけに行かなきゃいけねぇからな。早いほうがいい、そろそろ行くぜ。」
「明日からは夕飯時までギルドの地下にいる。そこで声をかけてくれてもいいし、いなかったらギルドの連絡手段を使ってくれ。」
「あぁそうするぜ、じゃあな。」
水竜はそそくさと通りの人並みに消えていってしまった。もう見えないし。でも僕のために動いてくれてるんだろうからありがたいことだよね。
「んじゃ俺たちも行くぞ。」
「わ、分かったから引っ張らないでいいよ。ありがとうございました!」
「あぁ、また4日後来るといい。」
スクラプさんという人は明々後に帰ってくるそうなので、4日後にまた爆発属性研究所に来ることになった。そこで氷と風を教えてもらうことになってる。ドラドさんのほうは早ければ明日、遅くても明後日だ。
結局ガロに引っ張られるように僕たちも人並みの流れにと乗ってあっという間に研究所から離れていく。見ようと思えば青いあの建物は見えるけど、もう結構遠い。
あれ?そういえば4日後に王都の予定を入れちゃってるけど、遠征の任務が入ってたよね?
「ねぇガロ、ふと思い出したんだけど、遠征の依頼ってすぐ行かなくていいの?」
「いや、遠征の依頼はすぐには出れない。大体依頼を受けて7日後にギルドから呼び出しを受けて正式に出発する。」
「でも急ぎだから遠征依頼とかが組まれるんじゃないの?」
「本当に急を要するのは準備期間はないが、今回はそこまでのものじゃない。まぁその町では解決できないものだから、急いだほうがいいだろうがな。」
「やっぱそうだよね?」
「あぁ、だが俺たちにもギルド側にも準備期間はいる。俺たちは遠征のための食料や備品を買いためておく期間、王都ギルド側は遠征依頼を出した街のギルドへ誰が受けたかという報告と、遠征先に行くのと王都に帰還するための転移石の準備だな。」
あぁ、なるほど、転移石があるから町から町の移動自体はそれほど大変ではないのかな。でもそれなら遠征先での食料が必要ってのはどういうことだろう?
「依頼された街にそのまま行くなら食料の買いこみはいらないんじゃ?」
「セリーヌの町でも見ただろ?ないわけじゃないが種類は減る。王都は何かと豊富だからな。それに今回の遠征先には教会はない。一応近くの教会のある町までは飛んで行って、そこからは馬車も出てないから徒歩だな。」
「う、どのくらい歩くの?」
「距離10日ほどだが、キオに合わせたら14,5日はかかるか。少しは早くなったが、強行するにはまだ不安だからな。」
うぅ、そういうところでも足を引っ張ちゃうのか。でもついていくって決めたし、何よりおいてかれて王都で一人ってのはちょっと嫌だ。セリーヌの町で2日くらいなら、まだ我慢できたかもだけど。
「頑張って歩くよ。」
「いや、がんばりすぎる必要はない。何より行くところがインフィリアだ。ついたときに疲れを残すのはまずい。」
「そんなに危ないところなの?」
「キオ、セリーヌだけじゃなく、王都でもあまり鼠種を見ていないだろ?」
「鼠種?そういえば街歩く人でほとんど鼠種の人はいないね。たまにハムスターみたいな人を見るくらい。」
それこそ色んな種族がいる王都だ。竜種もそこそこみるし、熊とか鹿とか牛とかほんと見まわせばいろんな人がいる。でもその中でもなかなかネズミの人は見かけないし、見かけてもちょっとふっくらとしたハムスターっぽい人だけだ。
「あぁ、そのハムスターと称されるような種族の奴はまだいいからな。まず単色の毛皮の鼠種の奴を見かけることは教会のある町ではないだろう。」
「え、なんで?」
「教会のある町はギルドにも強いのが集まる。そういうところを嫌うやつが多いからだ。」
「それってつまり・・・」
「あぁ、単色の鼠種には犯罪者が多い。もちろん普通の奴もいるんだろうが、そういう方に寄っていく連中ばかりなんだ。」
つまりインフィリアには単色鼠種の人が多いってことなんだろう。ガロが注意喚起するくらいだし。
「でも、なんで単色鼠種の人は多いんだろうね?」
「詳しく言えば、そいつら事態はそれほど脅威ではなかたりする。怖いのはその上についてるようなやつらだな。鼠を束ねてるようなやつはろくでもないのが多い。鼠については種族的習性らしい、そういうやつになぜか付き従いたくなるそうだ。」
なるほど、種族的なものなのか。ガロの言うようにそれを使うような連中こそ気をつけなきゃいけないわけだ。
「ま、自己防衛はできるようにしっかり鍛えてやるから安心しろ。」
「全然安心できないんだけど、まぁ頑張るよ。」
「インフィリアに行けば嫌でもわかる。鼠種だらけで今の話を思い出すさ。」
「そ、そんなに多いの?」
「本来鼠種は繁殖力が強いんだ。それが教会のない街に集まってりゃ、多いさ。」
うぅ、余計不安になってきた。どんだけ多いんだろうか。そしてその多い鼠種の人すべてに気を張らなきゃいけないんだろうか?
「まぁ今から気を張りすぎてもしょうがねぇ。疲れちまうぞ?それより、お待ちかねの食料店だ。」
「えっこの店!?」
「あぁそうだ。」
いつの間にか食料店までついてたらしい。3階建てですごく広い。ギルド並みに広い店だ。こりゃ、いろんな食材置いてそうで楽しみだ。
「ほんとに良いんですかエレプスさん?」
「あぁかまわない!いい昼を食べさせてもらったからね!」
「でも食材はエレプスさんのを使ったんですけど。」
「本人がいいって言ってるんだから気にするな。さっきもいったが今日の買い出しの時間が減るぞ?」
僕だけでも手伝おうかと思ったけど、王都の食材は気になるからこうしてできちゃってるし。
「ま、俺はドラドに話しつけに行かなきゃいけねぇからな。早いほうがいい、そろそろ行くぜ。」
「明日からは夕飯時までギルドの地下にいる。そこで声をかけてくれてもいいし、いなかったらギルドの連絡手段を使ってくれ。」
「あぁそうするぜ、じゃあな。」
水竜はそそくさと通りの人並みに消えていってしまった。もう見えないし。でも僕のために動いてくれてるんだろうからありがたいことだよね。
「んじゃ俺たちも行くぞ。」
「わ、分かったから引っ張らないでいいよ。ありがとうございました!」
「あぁ、また4日後来るといい。」
スクラプさんという人は明々後に帰ってくるそうなので、4日後にまた爆発属性研究所に来ることになった。そこで氷と風を教えてもらうことになってる。ドラドさんのほうは早ければ明日、遅くても明後日だ。
結局ガロに引っ張られるように僕たちも人並みの流れにと乗ってあっという間に研究所から離れていく。見ようと思えば青いあの建物は見えるけど、もう結構遠い。
あれ?そういえば4日後に王都の予定を入れちゃってるけど、遠征の任務が入ってたよね?
「ねぇガロ、ふと思い出したんだけど、遠征の依頼ってすぐ行かなくていいの?」
「いや、遠征の依頼はすぐには出れない。大体依頼を受けて7日後にギルドから呼び出しを受けて正式に出発する。」
「でも急ぎだから遠征依頼とかが組まれるんじゃないの?」
「本当に急を要するのは準備期間はないが、今回はそこまでのものじゃない。まぁその町では解決できないものだから、急いだほうがいいだろうがな。」
「やっぱそうだよね?」
「あぁ、だが俺たちにもギルド側にも準備期間はいる。俺たちは遠征のための食料や備品を買いためておく期間、王都ギルド側は遠征依頼を出した街のギルドへ誰が受けたかという報告と、遠征先に行くのと王都に帰還するための転移石の準備だな。」
あぁ、なるほど、転移石があるから町から町の移動自体はそれほど大変ではないのかな。でもそれなら遠征先での食料が必要ってのはどういうことだろう?
「依頼された街にそのまま行くなら食料の買いこみはいらないんじゃ?」
「セリーヌの町でも見ただろ?ないわけじゃないが種類は減る。王都は何かと豊富だからな。それに今回の遠征先には教会はない。一応近くの教会のある町までは飛んで行って、そこからは馬車も出てないから徒歩だな。」
「う、どのくらい歩くの?」
「距離10日ほどだが、キオに合わせたら14,5日はかかるか。少しは早くなったが、強行するにはまだ不安だからな。」
うぅ、そういうところでも足を引っ張ちゃうのか。でもついていくって決めたし、何よりおいてかれて王都で一人ってのはちょっと嫌だ。セリーヌの町で2日くらいなら、まだ我慢できたかもだけど。
「頑張って歩くよ。」
「いや、がんばりすぎる必要はない。何より行くところがインフィリアだ。ついたときに疲れを残すのはまずい。」
「そんなに危ないところなの?」
「キオ、セリーヌだけじゃなく、王都でもあまり鼠種を見ていないだろ?」
「鼠種?そういえば街歩く人でほとんど鼠種の人はいないね。たまにハムスターみたいな人を見るくらい。」
それこそ色んな種族がいる王都だ。竜種もそこそこみるし、熊とか鹿とか牛とかほんと見まわせばいろんな人がいる。でもその中でもなかなかネズミの人は見かけないし、見かけてもちょっとふっくらとしたハムスターっぽい人だけだ。
「あぁ、そのハムスターと称されるような種族の奴はまだいいからな。まず単色の毛皮の鼠種の奴を見かけることは教会のある町ではないだろう。」
「え、なんで?」
「教会のある町はギルドにも強いのが集まる。そういうところを嫌うやつが多いからだ。」
「それってつまり・・・」
「あぁ、単色の鼠種には犯罪者が多い。もちろん普通の奴もいるんだろうが、そういう方に寄っていく連中ばかりなんだ。」
つまりインフィリアには単色鼠種の人が多いってことなんだろう。ガロが注意喚起するくらいだし。
「でも、なんで単色鼠種の人は多いんだろうね?」
「詳しく言えば、そいつら事態はそれほど脅威ではなかたりする。怖いのはその上についてるようなやつらだな。鼠を束ねてるようなやつはろくでもないのが多い。鼠については種族的習性らしい、そういうやつになぜか付き従いたくなるそうだ。」
なるほど、種族的なものなのか。ガロの言うようにそれを使うような連中こそ気をつけなきゃいけないわけだ。
「ま、自己防衛はできるようにしっかり鍛えてやるから安心しろ。」
「全然安心できないんだけど、まぁ頑張るよ。」
「インフィリアに行けば嫌でもわかる。鼠種だらけで今の話を思い出すさ。」
「そ、そんなに多いの?」
「本来鼠種は繁殖力が強いんだ。それが教会のない街に集まってりゃ、多いさ。」
うぅ、余計不安になってきた。どんだけ多いんだろうか。そしてその多い鼠種の人すべてに気を張らなきゃいけないんだろうか?
「まぁ今から気を張りすぎてもしょうがねぇ。疲れちまうぞ?それより、お待ちかねの食料店だ。」
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