そこは獣人たちの世界

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第二章

*主導権

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さて、こちらが仰向けに寝たが、カレントも足の向こう側にあおむけに寝そべる。そして軽く足を抑えたのちに、大きく口を開いて顔を股にと近づけてくる。つまり、興奮でいきり立つ自分のを咥え込む形になるわけだ。それも先ほどまでの半分ほどじゃない。自分のすべてを飲み込んでいく。明らかにマズル部分よりもさらに奥、喉の部分まで入り込んでいる。
自分のがその喉の部分で絞められ、広がり、股締められと刺激されるのを感じる。喉の奥で、そのまま性器そのものを奪い尽くすかのように吸い付いて来ているのがわかる。とてつもない刺激、耐えられるわけもなく、あっけなく達してしまう。だが自分の量はかなり多めだと店でも言われた。溺れるんではないだろうか?
そんな不安をよそにゴク、ゴク、ゴク、と喉を鳴らして飲み干されていく、それどころかまだまだほしいといわんばかりに吸い付いてくる。まさに、搾り取られる、そんな感覚。出し終わるまでの短時間が恐ろしく長く感じる快楽だった。

「んくはぁ!すっげぇ出たな。というかあっけなく出したな?」

「すまない、大丈夫だったか?」

「あぁ、オレは店の射精管理のベテランも無理やりいかせたからな。すごかっただろ?」

「うむ、すごかった。」

軽く放心してしまうくらいにはすごかった。これほどの快楽は店でも味わった経験がない。だがこれで満足してはいけない。まだカレントのほうが出していない。それに本番も行っていない。それに、一度出したといっても自分のはまだ天高くいきり立っている。遠征でしばらく出していなかったからだろうな。

「じゃぁよぉ、まだ元気みたいだし、さらに自由にしていいか?」

「これ以上自由にするのか。まぁ構わないが、カレントは出さなくていいのか?」

「そのために好きにさせてもらうんだよっと。」

起き上がると今度は自分のいきり立つものの上に自分の尻をむき出してがに股の格好にとなった。よく見ればすでに穴に潤滑油が塗られている、いったいいつの間に?いやそれよりも、こちらが入れる側か。

「カレントが入れる側でなくていいのか?」

「あん?あぁ、オレは受け側しか経験ないぜ?前のほうを入れた経験はねぇよ。でもこっち側ならそれなりには経験あってうまいから、安心してくれ。」

「そうか、最も自分も入れた経験はあるが入れられた経験はない。こちらのほうが安心感はある。」

「あー、なんだ、一応お互いちょうどよかったな。」

そういいながらゆっくりと自分の上にと腰を落とし始める。自分のが熱く引き締まる穴の中にとゆっくりくわえ込まれ始める。あぁ、このまま突き上げたい気分だが、カレントのペースで入れなければ自分のはきついだろう。おとなしく見ているしかないか。まぁそれも悪くない。
半分ほどまではゆっくりとでもすんなりと進んでいたが、そこから先はさすがにカレントもきつそうな表情をし始める。さらにペースは落ちたが、しかし確実に自分の腰にカレントの腰が近づいてくる。
カレントの中が熱く蠢き、自分のを刺激してくる。半分よりもさらに入ったところでこれほどの快楽それにかまけていて忘れていた。全て受け止めきる気だろうか?店の奴でも数人しか入れきったことはなかったんだが。

「カレント、無理にすべて入れなくともいいのだぞ?」

「んっ、いや、無理じゃ、ねぇ!太さなら、これ以上の、入れた、からな。根元部分、だけだが。」

「そう、か。」

良き絶え絶えに答えながらもさらに深くくわえ込み、こちらを見てにやっと笑うと、最後は一気に自分の上にと完全に座り込んできた。乗られた衝撃もそうだが、一気に突き入れたかのような感覚に思わず咥え込まれたものから噴き出すところだった。先ほど口に出していなかったら確実に果てていただろう。

「ほら、な、入りきった。」

「無茶をする。ならばこちらから腰をついてもかまわないか?」

「ちょ、ちょっと、待て!というかよ、好きにしていいって、言ったろ?好きにさせろ!」

あぁ、やはりだいぶ無茶をしたようだな。軽く足も痙攣している。別に乗られているのは重みは感じるが平気だからいいのだが、こちらとしては今すぐにでも何度も何度もつきたくてたまらない。だが今動かせば負荷もやばいだろう。
少し落ち着かなくてはいけないな。それにしてもカレントが受け専とは知らなかった。自分はただ発情期の感情のまま、店に行ったときに入れる側になったのだが、カレントは発情したときに入れられたいと感じたのだろうか。
・・・まさかとは思うが、ガロが原因なのだろうか。ガロとの行為を想定して後ろを使っていた?発情期を一人で終わらせるものも多く、店にを使う時期は人それぞれだ。可能性がないわけではない。
いや、これは想像の範囲だ。それにまさしく今、自分のをくわえ込みきつい表情の中にも軽く恍惚の表情を浮かべているんだ。カレントを快楽に導くのは自分なんだ。あぁ、もう駄目そうだ、我慢できそうにない。

「すまないカレント、どうやら自分の我慢の糸が切れたようだ。」

「は?んぃ!?ちょ、まってく、んぁ!」

ズンと腰を上にと打ち付けると静止の声が聞こえたが、かまわず二回目も打ち付ける。もう止められない。そこからは何度も何度も上にと腰を打ち付ける。さらに逃げないように腰を落とすときにベットにつけていた手を掴みとる。より力の逃げどころがなくなっただろう。
カレントが見た目にそぐわない喚声をあげながらもこちらの顔に向けられた肉の槍先はピンと張りつめ、動くたびに上下に揺れ、ダラダラと先走りを垂れ流す。それが自分との行為で快楽を得ている何よりの証拠で、さらにヒートアップしていく。
おそらく今の自分は鹿種にあるまじきほど獰猛で魔物が見せるようような狩猟の目をしていただろう。目の前の獲物にかぶりつきたいとすら思えていた。犬種や猫種に近いのでは行為中に噛みつくと聞いて、そんなのして何が楽しいのだろうとそのときは思っていた。まさに今感じているこの衝動なのかと今知った。店なんかでは絶対に味わえない、好意を寄せた相手との行為でしか得られない衝動だ。

「カレント、最高だ、カレント!」

「ドラド、オレ、もう、だ、で、ぐっ!」

カレントの肉の槍先がびくびくと痙攣したと思ったら、強く自分のものが引き締められる。さらに強い快楽に、自分も強く上にと突き上げて今度はカレントの尻側から解き放つ。カレントのからも自分を汚すように白濁液がビュクビュクと吹き出していた。
少し顔もとにまで飛んできた白濁液を、無意識に舐めとる。とてつもなくしょっぱい雄の味。だがもっと舐めてみたいとさらに舐めとる。カレントも、なかなかの量を吹き出すな。同じだけ遠征していて一発目だから当然か。体の半分がカレントの出したので汚れ、顔も汚れるが関係ない。口元付近に来たのだけ夢中になめとっていた。
そして自分は二発目だというのにかなりの量をカレントにと注いでいく、むしろ自分は二発目のほうが量が多い。ドクドクと注いでいくと接合部から少し自分のが股にと垂れ出てきているのがわかる。そしてカレントの腹が少し膨らんでしまっているのもわかるほどだ。

「だし、すぎだろ。」

「カレントの中が想像以上に良くてな。」

「そう、かよ。てか、結局、オレのペースじゃ、なかったな。」

「このまま自分のペースにしてもいいだろうか?」

「あ?どういう、ことだ?」

「二発では足りないということだ。」

「んぁつ、まだ、だしてる、だろ!?」

「関係ない。」

カレントのもまだ軽くピクピクとうごめき触れてもいないのに緩やかに白濁液を垂れ流し、自分のもまだ注ぎ込んでいたが、気にせず腰を突き上げると、カレントのほうが勢いが増した。その時の自分は恐ろしく悪い顔をしていただろう。お互い射精したまま第二ラウンドにと突入した。
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