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第二章
イカとタコの下ごしらえ
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市場から少し離れたところに貸出調理場専門の店があった。建物自体も周りと比べて大きくて中は12部屋に分かれてるそうだ。そしてすべてに食事スペースに調理場と調理器具がそろってるらしい。
ただレンタルも1回5000輪とかなり高めだ。時間は決められてないけどあんまり長居すると受付の人が退室の催促に来るそうだ。まぁ作って食べたらさっさとでろってことだね。
一部屋を借りて4人でぞろぞろと入るけど、部屋が広くてびっくり。というか8人掛けテーブルも置いてある。そして椅子もでかい。ガロとドラドさんが座ってもまさスペースが少し余るくらいに大きい。水竜も
「はー、結局食い歩きできそうなので売ってたのは焼き魚だけだったな。オレとしてはもっと面白いのを期待してたんだが。」
「仕方がないだろう。昨日までに比べれば盛況であっただろうが、リヴァイアサンの影響はまだ残っているのだから。」
「まぁわかってたことだよなぁ。キオの料理に期待するしかねぇな!たっぷり食うぞ?オレは。」
「それはいいんだけど、食材費はガロが出したんだよね。」
ちらっとガロを見るけど諦めるように手を振った。そしてドラドさんのほうに目を向ける。
「まぁここの代金をドラドが出してくれたからな。使う分の出費を考えてもドラドのほうが出しているだろう。」
「一応オレも半額出したぞ!まぁドラドに渡したってだけだけどよ。」
「余分はキオ君の料理する労力と思ってくれて構わない。」
「あぁ、助かる。キオ、調理場に行くぞ。材料は俺のポーチの中だからな。」
「うん。」
水竜が軽く無視されてて口を開けてなんか言おうとしてた気がしたけど、隣に座ったドラドさんが肩に手を置いたら口を閉じたから、まぁ大丈夫だろう。ガロと一緒に調理場のほうに向かう。
流しもコンロもピカピカですごくきれいだ。丁寧に掃除してるんだろう。下の棚にはフライパンだけじゃなく大きい鍋から小さい鍋、それぞれに合わせた蓋まで入っていて、他にも大きめの調理器具は全部下に入っている。
上の棚には盛り付けのための皿や椀が色んな種類はいっている。他にも調味料として塩コショウなんかも備え付けられてて簡単なものを作るなら全く不便しなさそうだ。
「で、何が必要だ?とりあえずイカとタコは出すか?」
「うん、先にイカから4ずつ出して。たくさん作らないとだからね。あと油がほしいからトウモロコシから油絞ってくれる?」
「俺も手伝うのか。まぁ油は家にストックさせてるだけだったな。瓶箱に詰めて今度から持ち歩くか。」
「これから遠征が多くなると外で料理する機会も増えるかな?それなら作り置きのを持ち運んだ方がいいね。あ、あと衣用に小麦粉、牛乳、卵あとパン粉をおねがい。」
「あぁ、じゃあ先に出して並べるぞ。」
「お願い。」
さて、悩むは何を作るかだ。でもイカは決めてる、イカリングだ。多分ガロと水竜には受けがいいと思う。そして僕が食べたい。深めのフライパンを取り出しておいて、そこに油は絞ってもらう。そしてイカ。僕は元の世界で生のイカ丸々を調理したことはない。あるのはすでに切られてるやつだけだ。
水竜とドラドさんから見えない位置にスマホを取り出してイカリングのレシピを探すと、動画付きのを見つける。イカの皮は剥くのか。まぁやり方乗ってるし、それに沿ってやってみよう。
イカハおそらくスルメイカな感じの見た目だ。名前からだと海烏賊としかなくてわからないけど、普通の調理法で行けるはずだ。ただし、まずはガロの電撃が入る。あぁ、忘れてたよ、その下処理は必須なんだよね。
「これでイカ4匹とも使えるぞ。」
「あ、ありがとう。」
バチバチっと電気を流して寄生虫対策も終えたところで、イカの皮むきを始める。耳と胴体の間に指を入れて穴をあけて先端に向かって裂く。耳を下に引っ張って、縦の裂け目から皮をむいていくと、きれいに白い身が出てきた。なんというか、拍子抜けするほど簡単にできてしまった。
同じ調子で4匹とも皮をむいたら今回使う胴体部分から足を引き抜く。うん、きれいに抜けた。ワタはまた何かに使うかもしれないけど、今日はやめておこう。あぁでもイカ墨パスタなんてのもよかったか?いや、ちょっと初めてのイカでチャレンジしすぎか。
頭と足を切り分けて目とくちばしは使えないらしいので備え付けゴミ箱にとポイ。確か中にスライムがいるんだっけ?個々も同じかなとちらっと中を見たけどよくわからなかった。それはさておき、足とワタは瓶箱にそれぞれ保管してガロに締まっておいてもらう。
「ここは使わないんだな?」
「うん、しまっておいて。」
「わかった。油は終わったぞ。次はタコか?」
「そうだね、揚げながらってのも考えたけど、先に処理しちゃって料理できるようにするよ。」
「やっぱ揚げ物なのか、期待できそうだ。」
そういって壺を取り出し、そして壺からさっとタコを取り出すと電撃を浴びせて処理してくれる。茶色い見た目が淡白な白色になったから絶命したんだろう。
またスマホを頼りに下ごしらえ開始。タコに塩を振ってよくも見込んでぬめりをとる。頭を裏返して内臓を取り出す。タコの内臓は、使わなくていいかな。足の根元の口と使えない目も取り去って一緒にポイ。
頭と足を切り分けて大きい鍋に準備しておいた湯に塩を入れてまた沸騰させた状態にして、ゆっくりと浸していく。これで足が丸くなるって書いてあったけど、本当に丸くなっていく。足が全部浸かったらだいたい二分くらいでザルにあげて終わり。
ゆでてるうちに何を作るのか考えてたけど決まった。タコと帆立のパスタにしよう。まぁタコと貝の料理で調べて一番上に出たやつだけど。パスタ麺を作るのには慣れて来てるからすぐできるし。
「ガロ、帆立も出してくれる?」
「あぁ、他に必要なものはないか?」
「うーん、あとはバターくらいかな?」
「わかった。」
「ありがとう、お願いね。」
ふとガロのほうを見ると僕のスマホが見えないようにうまくたってくれていたみたいで、そこにも含めてお礼を言っておいた。
ただレンタルも1回5000輪とかなり高めだ。時間は決められてないけどあんまり長居すると受付の人が退室の催促に来るそうだ。まぁ作って食べたらさっさとでろってことだね。
一部屋を借りて4人でぞろぞろと入るけど、部屋が広くてびっくり。というか8人掛けテーブルも置いてある。そして椅子もでかい。ガロとドラドさんが座ってもまさスペースが少し余るくらいに大きい。水竜も
「はー、結局食い歩きできそうなので売ってたのは焼き魚だけだったな。オレとしてはもっと面白いのを期待してたんだが。」
「仕方がないだろう。昨日までに比べれば盛況であっただろうが、リヴァイアサンの影響はまだ残っているのだから。」
「まぁわかってたことだよなぁ。キオの料理に期待するしかねぇな!たっぷり食うぞ?オレは。」
「それはいいんだけど、食材費はガロが出したんだよね。」
ちらっとガロを見るけど諦めるように手を振った。そしてドラドさんのほうに目を向ける。
「まぁここの代金をドラドが出してくれたからな。使う分の出費を考えてもドラドのほうが出しているだろう。」
「一応オレも半額出したぞ!まぁドラドに渡したってだけだけどよ。」
「余分はキオ君の料理する労力と思ってくれて構わない。」
「あぁ、助かる。キオ、調理場に行くぞ。材料は俺のポーチの中だからな。」
「うん。」
水竜が軽く無視されてて口を開けてなんか言おうとしてた気がしたけど、隣に座ったドラドさんが肩に手を置いたら口を閉じたから、まぁ大丈夫だろう。ガロと一緒に調理場のほうに向かう。
流しもコンロもピカピカですごくきれいだ。丁寧に掃除してるんだろう。下の棚にはフライパンだけじゃなく大きい鍋から小さい鍋、それぞれに合わせた蓋まで入っていて、他にも大きめの調理器具は全部下に入っている。
上の棚には盛り付けのための皿や椀が色んな種類はいっている。他にも調味料として塩コショウなんかも備え付けられてて簡単なものを作るなら全く不便しなさそうだ。
「で、何が必要だ?とりあえずイカとタコは出すか?」
「うん、先にイカから4ずつ出して。たくさん作らないとだからね。あと油がほしいからトウモロコシから油絞ってくれる?」
「俺も手伝うのか。まぁ油は家にストックさせてるだけだったな。瓶箱に詰めて今度から持ち歩くか。」
「これから遠征が多くなると外で料理する機会も増えるかな?それなら作り置きのを持ち運んだ方がいいね。あ、あと衣用に小麦粉、牛乳、卵あとパン粉をおねがい。」
「あぁ、じゃあ先に出して並べるぞ。」
「お願い。」
さて、悩むは何を作るかだ。でもイカは決めてる、イカリングだ。多分ガロと水竜には受けがいいと思う。そして僕が食べたい。深めのフライパンを取り出しておいて、そこに油は絞ってもらう。そしてイカ。僕は元の世界で生のイカ丸々を調理したことはない。あるのはすでに切られてるやつだけだ。
水竜とドラドさんから見えない位置にスマホを取り出してイカリングのレシピを探すと、動画付きのを見つける。イカの皮は剥くのか。まぁやり方乗ってるし、それに沿ってやってみよう。
イカハおそらくスルメイカな感じの見た目だ。名前からだと海烏賊としかなくてわからないけど、普通の調理法で行けるはずだ。ただし、まずはガロの電撃が入る。あぁ、忘れてたよ、その下処理は必須なんだよね。
「これでイカ4匹とも使えるぞ。」
「あ、ありがとう。」
バチバチっと電気を流して寄生虫対策も終えたところで、イカの皮むきを始める。耳と胴体の間に指を入れて穴をあけて先端に向かって裂く。耳を下に引っ張って、縦の裂け目から皮をむいていくと、きれいに白い身が出てきた。なんというか、拍子抜けするほど簡単にできてしまった。
同じ調子で4匹とも皮をむいたら今回使う胴体部分から足を引き抜く。うん、きれいに抜けた。ワタはまた何かに使うかもしれないけど、今日はやめておこう。あぁでもイカ墨パスタなんてのもよかったか?いや、ちょっと初めてのイカでチャレンジしすぎか。
頭と足を切り分けて目とくちばしは使えないらしいので備え付けゴミ箱にとポイ。確か中にスライムがいるんだっけ?個々も同じかなとちらっと中を見たけどよくわからなかった。それはさておき、足とワタは瓶箱にそれぞれ保管してガロに締まっておいてもらう。
「ここは使わないんだな?」
「うん、しまっておいて。」
「わかった。油は終わったぞ。次はタコか?」
「そうだね、揚げながらってのも考えたけど、先に処理しちゃって料理できるようにするよ。」
「やっぱ揚げ物なのか、期待できそうだ。」
そういって壺を取り出し、そして壺からさっとタコを取り出すと電撃を浴びせて処理してくれる。茶色い見た目が淡白な白色になったから絶命したんだろう。
またスマホを頼りに下ごしらえ開始。タコに塩を振ってよくも見込んでぬめりをとる。頭を裏返して内臓を取り出す。タコの内臓は、使わなくていいかな。足の根元の口と使えない目も取り去って一緒にポイ。
頭と足を切り分けて大きい鍋に準備しておいた湯に塩を入れてまた沸騰させた状態にして、ゆっくりと浸していく。これで足が丸くなるって書いてあったけど、本当に丸くなっていく。足が全部浸かったらだいたい二分くらいでザルにあげて終わり。
ゆでてるうちに何を作るのか考えてたけど決まった。タコと帆立のパスタにしよう。まぁタコと貝の料理で調べて一番上に出たやつだけど。パスタ麺を作るのには慣れて来てるからすぐできるし。
「ガロ、帆立も出してくれる?」
「あぁ、他に必要なものはないか?」
「うーん、あとはバターくらいかな?」
「わかった。」
「ありがとう、お願いね。」
ふとガロのほうを見ると僕のスマホが見えないようにうまくたってくれていたみたいで、そこにも含めてお礼を言っておいた。
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