277 / 303
第三章
ゴウから借りた家
しおりを挟む
というかドアを開ける直前、今更ながら気が付いた。聖都の不安感よりも今から入るゴウさんの家の中が不安だった。キンピカかギンピカだったりしたらだいぶ過ごしにくい。自由に使っていいとは言われてるけど、落ち着けなきゃ意味がないんだよね。
ガロもちょっと不安があったのか恐る恐るゆっくりと玄関を開ける。かなり明るい、もしかして玄関からピカピカなのか?とおもったけど、魔道具の明かりが明るいだけで、玄関は金も銀もなかった。
ただガロの家とはちょっと違う。まさかの靴をちゃんと脱いであがれるように作られてる。この世界でははだしで生活する人も珍しくない。ガロだってそうだ。そんな靴無し用なのか足洗い場までついてる。上がったところからは木製、あがるまで石作りの玄関は元の世界をちょっと思い出す。まぁ素材はかなりいいもの浸かってるんだろうけど。
「・・・洗ってあがらないとまずいよな。」
「だろうね。僕も靴脱いだ後洗っておこうかな。ほら、スリッパもあるよ。履く?」
「本当は履いたほうがいいんだろうが、さすがにきつい。」
玄関横の靴箱を置開けるとわざわざ4つスリッパが置いてあった。2つは明らかにガロ用サイズ。もう二つが僕用サイズで、履いてみると窮屈過ぎず緩すぎずちょうどいい。いつ足のサイズなんてはかられたんだろ。
広めの玄関のドアを開ければすぐリビングキッチンで、綺麗なフローリングの床に机のあるところには灰色一色の絨毯が敷かれて傷つかないようにしてある気配り。キッチンの設備を見てみると配置やつくり自体はガロの家とにてるけどコンロに冷蔵冷凍の魔道具、鍋とかフライパン、包丁も一つ一つが多分ガロのよりも質がいい。
そしてリビングの一番端には2階と地下への階段。まずはガロが二階にと上がったのでついていくと、二階全部が広々寝るスペースになっていたベットはたぶん元の世界でいうキングサイズよりでかいのに、ちょっと触っただけでも敷パッドだけじゃなくマットレス自体がめちゃくちゃふわふわで毛布と布団もふかふか。最高級ってことをうかがわせる。
「こりゃ汚しちゃまずいかな。」
「いや、こっちを見てみろ。」
「え?うっわ・・・」
ガロが明けてたのは寝室のクローゼット。そこにはマットレスの予備が4つ、式パット、毛布、布団なんかは10以上も同じ予備が入ってる。そしてガロが紙をちらつかせてる。そこにはいくらでも汚していいぞ。地下に洗うところがあると書かれていた。ほんと解せない。
「まぁその地下を見に行くか。」
「そうだね。」
ゴウさんには余計な気を使わないでほしかった。ちょっと頭が痛い。まぁ塔の最上階の部屋のように金銀でピカピカなのよりはましだと思うしかない。なんか疲れた気持ちで地下にと向かうと、一番に見えたのはまず超巨大な洗濯機の魔道具。見た目はそのままサイズ感だけ違う。あぁ、これなら確かにあのマットレスだって丸々洗えちゃうだろう。
そんな洗濯機のあるここは脱衣所だ。服用の普通の大きさの洗濯機の魔道具もある。そのまま突っ込んでお風呂に入れるってわけだ。そしてその浴室が、これまた広い。ガロの家も広かったけど、地下だからかその倍くらいあるように見える。他の家後かも奪ってるんじゃないかこれ?
「おぉ、広いな。これはいい。」
「僕は広すぎる気もするよ。しかもジャグジーと寝湯に打たせ湯まで。」
「なんだ?ジャグジー?寝湯?打たせ湯?あれがなんだかわかるのか。」
「元の世界に似たようなのがあったからね。」
10人以上は確実に入れる大きな浴槽は当然お湯はかけ流し。それだけじゃなく3,4人くらいでは入れるジャグジーはブクブクと泡を立ててるし、寝ながら入れるように浅く作られた寝湯、小さな滝のような打たせ湯とまるで温泉施設だ。
「じゃあ使い方はキオに聞けばいいな。だが湯の匂いが少し違うな。」
「え?これ、まさか。うわ、まじで温泉じゃん。」
「っ!まじか!さすがゴウさん、格が違うな。」
「あれ、温泉自体は知ってるんだ。」
「あぁ、湯が自然に噴き出す場所だろ?それもただあっためた湯よりも体を癒す効能もあっていいと聞いてる。」
温泉自体はあるみたいだけど、こっちに来てはいったことはなかった。まさか個人の家にこんなかけ流しほど引いてるとは思わなかったけど。厳選かけ流しの湯って元の世界でもちゃんとした場所に行かなきゃ入れなかったよね。
「この辺って温泉わく場所があるの?」
「あぁ、マジェスティックマウンテンの両隣、テンパチャーマウンテンとメルティングマウンテンどちらも溶岩山で湯も沸いている。」
「え、山が連なってるの?」
「あぁ神聖山脈地帯だからな。」
それは初耳だった。というか両隣が溶岩山ってことは活火山なんだろうか?マジェスティックマウンテン自体は溶岩がなくても暑いんじゃない?そんなところに行かなきゃいけないのか・・・
「そんなところに向かうんだね・・・」
「すぐじゃない。気乗りしないが聖都のギルドで調べてからだ。マジェスティックマウンテンに住み着いたらしいドラゴンについてな。」
調べた結果次第で変わるといいけど、ガロがすぐじゃないとしか答えてないってことはやっぱ行くのは決定のようだ。もう色々忘れてこのまま温泉に浸かって癒されたくなっちゃったよ。
ガロもちょっと不安があったのか恐る恐るゆっくりと玄関を開ける。かなり明るい、もしかして玄関からピカピカなのか?とおもったけど、魔道具の明かりが明るいだけで、玄関は金も銀もなかった。
ただガロの家とはちょっと違う。まさかの靴をちゃんと脱いであがれるように作られてる。この世界でははだしで生活する人も珍しくない。ガロだってそうだ。そんな靴無し用なのか足洗い場までついてる。上がったところからは木製、あがるまで石作りの玄関は元の世界をちょっと思い出す。まぁ素材はかなりいいもの浸かってるんだろうけど。
「・・・洗ってあがらないとまずいよな。」
「だろうね。僕も靴脱いだ後洗っておこうかな。ほら、スリッパもあるよ。履く?」
「本当は履いたほうがいいんだろうが、さすがにきつい。」
玄関横の靴箱を置開けるとわざわざ4つスリッパが置いてあった。2つは明らかにガロ用サイズ。もう二つが僕用サイズで、履いてみると窮屈過ぎず緩すぎずちょうどいい。いつ足のサイズなんてはかられたんだろ。
広めの玄関のドアを開ければすぐリビングキッチンで、綺麗なフローリングの床に机のあるところには灰色一色の絨毯が敷かれて傷つかないようにしてある気配り。キッチンの設備を見てみると配置やつくり自体はガロの家とにてるけどコンロに冷蔵冷凍の魔道具、鍋とかフライパン、包丁も一つ一つが多分ガロのよりも質がいい。
そしてリビングの一番端には2階と地下への階段。まずはガロが二階にと上がったのでついていくと、二階全部が広々寝るスペースになっていたベットはたぶん元の世界でいうキングサイズよりでかいのに、ちょっと触っただけでも敷パッドだけじゃなくマットレス自体がめちゃくちゃふわふわで毛布と布団もふかふか。最高級ってことをうかがわせる。
「こりゃ汚しちゃまずいかな。」
「いや、こっちを見てみろ。」
「え?うっわ・・・」
ガロが明けてたのは寝室のクローゼット。そこにはマットレスの予備が4つ、式パット、毛布、布団なんかは10以上も同じ予備が入ってる。そしてガロが紙をちらつかせてる。そこにはいくらでも汚していいぞ。地下に洗うところがあると書かれていた。ほんと解せない。
「まぁその地下を見に行くか。」
「そうだね。」
ゴウさんには余計な気を使わないでほしかった。ちょっと頭が痛い。まぁ塔の最上階の部屋のように金銀でピカピカなのよりはましだと思うしかない。なんか疲れた気持ちで地下にと向かうと、一番に見えたのはまず超巨大な洗濯機の魔道具。見た目はそのままサイズ感だけ違う。あぁ、これなら確かにあのマットレスだって丸々洗えちゃうだろう。
そんな洗濯機のあるここは脱衣所だ。服用の普通の大きさの洗濯機の魔道具もある。そのまま突っ込んでお風呂に入れるってわけだ。そしてその浴室が、これまた広い。ガロの家も広かったけど、地下だからかその倍くらいあるように見える。他の家後かも奪ってるんじゃないかこれ?
「おぉ、広いな。これはいい。」
「僕は広すぎる気もするよ。しかもジャグジーと寝湯に打たせ湯まで。」
「なんだ?ジャグジー?寝湯?打たせ湯?あれがなんだかわかるのか。」
「元の世界に似たようなのがあったからね。」
10人以上は確実に入れる大きな浴槽は当然お湯はかけ流し。それだけじゃなく3,4人くらいでは入れるジャグジーはブクブクと泡を立ててるし、寝ながら入れるように浅く作られた寝湯、小さな滝のような打たせ湯とまるで温泉施設だ。
「じゃあ使い方はキオに聞けばいいな。だが湯の匂いが少し違うな。」
「え?これ、まさか。うわ、まじで温泉じゃん。」
「っ!まじか!さすがゴウさん、格が違うな。」
「あれ、温泉自体は知ってるんだ。」
「あぁ、湯が自然に噴き出す場所だろ?それもただあっためた湯よりも体を癒す効能もあっていいと聞いてる。」
温泉自体はあるみたいだけど、こっちに来てはいったことはなかった。まさか個人の家にこんなかけ流しほど引いてるとは思わなかったけど。厳選かけ流しの湯って元の世界でもちゃんとした場所に行かなきゃ入れなかったよね。
「この辺って温泉わく場所があるの?」
「あぁ、マジェスティックマウンテンの両隣、テンパチャーマウンテンとメルティングマウンテンどちらも溶岩山で湯も沸いている。」
「え、山が連なってるの?」
「あぁ神聖山脈地帯だからな。」
それは初耳だった。というか両隣が溶岩山ってことは活火山なんだろうか?マジェスティックマウンテン自体は溶岩がなくても暑いんじゃない?そんなところに行かなきゃいけないのか・・・
「そんなところに向かうんだね・・・」
「すぐじゃない。気乗りしないが聖都のギルドで調べてからだ。マジェスティックマウンテンに住み着いたらしいドラゴンについてな。」
調べた結果次第で変わるといいけど、ガロがすぐじゃないとしか答えてないってことはやっぱ行くのは決定のようだ。もう色々忘れてこのまま温泉に浸かって癒されたくなっちゃったよ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,758
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる