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第三章
ベラルとの戦い
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あの速度を思ってる以上にあっさり受け止めた。ガロすごいと思ったけど、ベラルさん、いやベラルもちょっと驚きの表情だ。
「よく受け止めたね。まさか、身体強化をおさえてたのかな?」
「どう、だろうな?」
いや、あっさりかと思ったけどガロの声色が震えてる。ベラルのほうから引いたけどガロが押し返したってわけじゃないみたいだし、やっぱリベラルのほうが強いんだ。
「雷の分、ずっと組み合わせられないのが難しいね。」
「よく言う、俺の雷装くらいの雷、それほど影響があるわけでもないだろ。」
「どうだろうね?」
僕が何か手を出すべきなのだろうか。いつでも魔法を打ち出せる用意はしておく。僕が近接戦を下って意味がないのはわかりきってる。
「キオ!使え!」
「っ!了解!」
「おっと、キオ君に何かさせるつもりとは、ちょっと予想外だけど、私に当てられるかな?」
ガロを見てるはずなのに、後ろにいる僕にまで目線が当てられてるような感覚がある。圧倒的な差を感じる、僕のただの魔法じゃ簡単にはあてられないだろう。でもガロの許可がなきゃ使うなって言われてた魔法はそもそもまず充てるのはガロだ!
「クイックショット。アンド、ウィングショット。」
小さく小さくつぶやいて打ち出す。ウィングショットは威力をできるだけ抑えてそれでいてクイックショットをごまかすための技。本来の目的クイックショットがガロの背中にと命中する。
「ガロに向けて打ち出した?」
「行くぞ。」
さっきのベラルが速攻を仕掛けてきたくらいの速度でガロが突っ込んだ。結構いい不意打ちに見えたけど、レッドバスターはベラルの刀に防がれてしまった。さすがはSSランクであんな戦い方してただけある。ベラルはすぐに刀ではじいて後ろに下がった。
「速くなった、ね!風の強化魔法かな?」
「まだまだ行くぞ。」
風の強化魔法に見せかけたけど、実際には風はガロに軽くダメージを与えてるだけだ。メインのクイックショットは当たった相手の速度を上げる時の属性の魔法だ。
闇の魔法を使えた時に考えた。見ただけで使えるのならディバンさんの時に見た時の属性も使えるんじゃないかと。闇属性の時とは違ってちゃんとガロと相談して時属性の特訓は始めた。だから使い勝手はちゃんとわかってる。
何度も使ってどうにかなる魔法じゃない。一時的にガロの速度は急速に上がるけど、ガロ自身が慣れなければ意味がないから何度も特訓した。だからこそある程度は使いこなせるはず。
「こんな魔法があるなんて、ギルドでは聞いてなかったんだけどね!虹弾のキオ君!」
「やはりまだまだ余裕といったところか。雷装、レッドバスター。」
しばらく剣と刀での打ち合いしてたけど、ガロから雷装で仕掛けに入った。ベラルのほうもそれを見てか僕のほうに来てた目線が薄まる。ガロに集中がいったなら僕も仕掛けに入るしかない。
もちろん単にガンの魔法を打ち出して当てるなんて絶対できない。だからこそ狙うのはベラルが打ち合いに言った瞬間を狙うそれもガンでダメージを与えるなんて考えない。
時がつけるならば空間魔法も使える。ディメンジョンショットは打ち出して一番長くて10メートルくらい完全に空間を通り過ぎた位置に突然現れる。その間なら集中する時間があれば割と自由にどのくらい飛ぶか決められる。
さっきみたいにショットを混ぜる。混ぜるのはスロウショット。当たれば維持知的にだけど急激に体が重くなったかのように遅くなる。ほんとはガンの魔法同士混ぜれたら威力も出るしいいんだろうけど混ぜれない。ショットなら2種類迄混ぜれるようになったのにガンの魔法は弾丸を特殊に作ってるせいでやっぱり難しかった。
「スロウショットアンドディメンジョンショット。」
雷装状態で僕のクイックショットも入ってるガロをむしろ押し気味なのがベラル。だからこそベラルからガロに打ち込んできたけどその瞬間を狙って小声で唱えた混ぜたショットを放った。
「っ!?体が!?ぐぁっ!」
打ち込むその瞬間、明らかに動きが鈍くなった。そのすきをガロが逃すことなくレッドバスターを逆に打ち込んだけど、刀で防がれてしまった。ただものじゃないなやっぱり。
「入らなかったか。」
「何を、した?どこから、キオ君の魔法が?それに、この効果は・・・」
「考える隙は無いぞ。」
雷を纏ったレッドバスターを刀がはじくたびに二人の間で青光りするけど、さっきよりも確実にガロが押している。でもそろそろガロにかけた魔法が消えちゃう時間だ。それどころか効果の短いスロウもすぐに消えるだろう。どうする、こっちの判断でもう一度打つ?でもばれそうになってたんだよね。
「キオ、かけなおせ!俺からだ!」
「了解!」
「もうさせない!」
右肩から急激に激痛が走る。それに熱い。見るとみ型に深く短剣が突き刺さっていた。ガロの攻撃を受けてかなり体勢を崩したっていうのに、どこからともなく投げてきたようだ。魔素纏いで身体強化してるのに、防御を完全に抜けてきた。スロウの効果も意味ないのかってくらい。
痛いけど、ここで僕が怯んでたらガロまでやられる。めげない。まずはガロの強化だ。
「クイック、ショット。」
重ね掛けは意味がない。ガロのクイックの効果が消えた瞬間に打ち出した魔法はちゃんとガロに当たったようだ。声は潜めたけど風を混ぜる余裕がなかった。これで完全にベラルにばれたな。
「っ!キオ、無理をするな!」
「まさか時まで使えるとは、なるほど、クイックとスロウの魔法か。あの状況で、うてるとはね。」
ガロが無理はするなとこっちを見ずに打ち込んだ。もうすぐベラルのスロウが切れる。押せてるこの状況を変えるわけにはいかない。肩は痛いけどもう一度打ち出すしかない。切れるその瞬間を狙う。
「スロウ、ショット、アンド、ディメンジョン、ショット!」
「よく受け止めたね。まさか、身体強化をおさえてたのかな?」
「どう、だろうな?」
いや、あっさりかと思ったけどガロの声色が震えてる。ベラルのほうから引いたけどガロが押し返したってわけじゃないみたいだし、やっぱリベラルのほうが強いんだ。
「雷の分、ずっと組み合わせられないのが難しいね。」
「よく言う、俺の雷装くらいの雷、それほど影響があるわけでもないだろ。」
「どうだろうね?」
僕が何か手を出すべきなのだろうか。いつでも魔法を打ち出せる用意はしておく。僕が近接戦を下って意味がないのはわかりきってる。
「キオ!使え!」
「っ!了解!」
「おっと、キオ君に何かさせるつもりとは、ちょっと予想外だけど、私に当てられるかな?」
ガロを見てるはずなのに、後ろにいる僕にまで目線が当てられてるような感覚がある。圧倒的な差を感じる、僕のただの魔法じゃ簡単にはあてられないだろう。でもガロの許可がなきゃ使うなって言われてた魔法はそもそもまず充てるのはガロだ!
「クイックショット。アンド、ウィングショット。」
小さく小さくつぶやいて打ち出す。ウィングショットは威力をできるだけ抑えてそれでいてクイックショットをごまかすための技。本来の目的クイックショットがガロの背中にと命中する。
「ガロに向けて打ち出した?」
「行くぞ。」
さっきのベラルが速攻を仕掛けてきたくらいの速度でガロが突っ込んだ。結構いい不意打ちに見えたけど、レッドバスターはベラルの刀に防がれてしまった。さすがはSSランクであんな戦い方してただけある。ベラルはすぐに刀ではじいて後ろに下がった。
「速くなった、ね!風の強化魔法かな?」
「まだまだ行くぞ。」
風の強化魔法に見せかけたけど、実際には風はガロに軽くダメージを与えてるだけだ。メインのクイックショットは当たった相手の速度を上げる時の属性の魔法だ。
闇の魔法を使えた時に考えた。見ただけで使えるのならディバンさんの時に見た時の属性も使えるんじゃないかと。闇属性の時とは違ってちゃんとガロと相談して時属性の特訓は始めた。だから使い勝手はちゃんとわかってる。
何度も使ってどうにかなる魔法じゃない。一時的にガロの速度は急速に上がるけど、ガロ自身が慣れなければ意味がないから何度も特訓した。だからこそある程度は使いこなせるはず。
「こんな魔法があるなんて、ギルドでは聞いてなかったんだけどね!虹弾のキオ君!」
「やはりまだまだ余裕といったところか。雷装、レッドバスター。」
しばらく剣と刀での打ち合いしてたけど、ガロから雷装で仕掛けに入った。ベラルのほうもそれを見てか僕のほうに来てた目線が薄まる。ガロに集中がいったなら僕も仕掛けに入るしかない。
もちろん単にガンの魔法を打ち出して当てるなんて絶対できない。だからこそ狙うのはベラルが打ち合いに言った瞬間を狙うそれもガンでダメージを与えるなんて考えない。
時がつけるならば空間魔法も使える。ディメンジョンショットは打ち出して一番長くて10メートルくらい完全に空間を通り過ぎた位置に突然現れる。その間なら集中する時間があれば割と自由にどのくらい飛ぶか決められる。
さっきみたいにショットを混ぜる。混ぜるのはスロウショット。当たれば維持知的にだけど急激に体が重くなったかのように遅くなる。ほんとはガンの魔法同士混ぜれたら威力も出るしいいんだろうけど混ぜれない。ショットなら2種類迄混ぜれるようになったのにガンの魔法は弾丸を特殊に作ってるせいでやっぱり難しかった。
「スロウショットアンドディメンジョンショット。」
雷装状態で僕のクイックショットも入ってるガロをむしろ押し気味なのがベラル。だからこそベラルからガロに打ち込んできたけどその瞬間を狙って小声で唱えた混ぜたショットを放った。
「っ!?体が!?ぐぁっ!」
打ち込むその瞬間、明らかに動きが鈍くなった。そのすきをガロが逃すことなくレッドバスターを逆に打ち込んだけど、刀で防がれてしまった。ただものじゃないなやっぱり。
「入らなかったか。」
「何を、した?どこから、キオ君の魔法が?それに、この効果は・・・」
「考える隙は無いぞ。」
雷を纏ったレッドバスターを刀がはじくたびに二人の間で青光りするけど、さっきよりも確実にガロが押している。でもそろそろガロにかけた魔法が消えちゃう時間だ。それどころか効果の短いスロウもすぐに消えるだろう。どうする、こっちの判断でもう一度打つ?でもばれそうになってたんだよね。
「キオ、かけなおせ!俺からだ!」
「了解!」
「もうさせない!」
右肩から急激に激痛が走る。それに熱い。見るとみ型に深く短剣が突き刺さっていた。ガロの攻撃を受けてかなり体勢を崩したっていうのに、どこからともなく投げてきたようだ。魔素纏いで身体強化してるのに、防御を完全に抜けてきた。スロウの効果も意味ないのかってくらい。
痛いけど、ここで僕が怯んでたらガロまでやられる。めげない。まずはガロの強化だ。
「クイック、ショット。」
重ね掛けは意味がない。ガロのクイックの効果が消えた瞬間に打ち出した魔法はちゃんとガロに当たったようだ。声は潜めたけど風を混ぜる余裕がなかった。これで完全にベラルにばれたな。
「っ!キオ、無理をするな!」
「まさか時まで使えるとは、なるほど、クイックとスロウの魔法か。あの状況で、うてるとはね。」
ガロが無理はするなとこっちを見ずに打ち込んだ。もうすぐベラルのスロウが切れる。押せてるこの状況を変えるわけにはいかない。肩は痛いけどもう一度打ち出すしかない。切れるその瞬間を狙う。
「スロウ、ショット、アンド、ディメンジョン、ショット!」
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