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第二十七話 行動開始
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■アンドレ視点■
ジェニエス学園とかいうクソつまらねえ学園を去ろうとしていたら、面白そうな話を聞いたオレ様は、女達と一緒に、学園内のカフェにやってきた。
出てくるもんは大したものじゃねえけど、庶民にはこれくらいで丁度良い。それに、適当に奢ってやれば機嫌よくすんだろ。女なんて簡単な生き物だぜ!
「それで、急に私達に何か御用ですか?」
「ああ。君達が話していた内容に、少々興味をもってね……もちろん、君達の美しさにも興味があるよ」
いつも社交界にいる時の作法で話しかければ……ほらこの通り、女達は洗礼されたオレ様に夢中になり、オレ様の女の一人になるって寸法だ。
まあ……はっきりいって、こいつらは俺の好みじゃないから、コレクションに加えるつもりはない。代わりに、こいつらは別の事で使ってやる。
「話していたって……ああ、もしかしてシエルの事ですか!」
「ああ、そうだ。僕も彼女と浅からぬ因縁があってね。君達は?」
「あたし達は、元々ベルモンド家のご子息のファンだったんですけど、ある日あのシエルとかいうのが、我が物顔で二人と一緒にいるんです! それが許せなくて!」
うーわ、くっだらねー……それただの嫉妬じゃねーか。そういうのを持ち込まれると、ドロドロして面倒な事この上ねえ。
だが、そのドロドロから生まれる負の感情は、利用価値がある。
「それについてだが、実は驚愕の事実があってね。シエルはとある身勝手な理由で、ベルモンド兄弟を利用しようとしているんだ」
「えっ!?」
「それに、現時点でシエルはベルモンド兄弟の弱みを握っている! だから、あいつらはシエルに媚びへつらうようになっているんだ!」
「やっぱり……!!」
よし、馬鹿みたいに信じ切ってるな。しょせんお前らは捨て駒さ。成功しようが失敗しようが、オレ様には関係ねぇ。
それにしても、あの髪が真っ白で気持ち悪い女を、また不幸にできる……考えただけでゾクゾクしちまうよぉ!
っと……まだ捨て駒達の前なのだから、しっかり演じ切らねえとな。
「だから、僕達でベルモンド兄弟を助けよう! ついでに憎きシエルに仕返しもできる! もちろん僕も協力する!」
「もちろんやります! さっそく他の人にも教えなきゃ!」
「それは助かる! っと、僕はそろそろ城に帰らないといけないから。言い忘れていたが、僕が協力するのは他言無用で」
オレ様は颯爽と馬車に乗り込むと、そのままジェニエス学園を後にした。去り際に窓から外を見たら、先程の女どもがキャーキャー騒いでるのが見えるな。
さっきまでベルモンド兄弟のファンだったのに、一瞬で変わったのか? そいつは傑作だぜ! あんな女どもでも役に立てば、一日くらい相手してやってもいいが……まあ考えておくか。
こうして色々あったが、初のジェニエス学園で定例会議を終えた。色々と収穫があってよかったな。これからが楽しくなってきそうだぜぇ……。
あ、言っておくが、オレ様は手伝う気なんてサラサラない。あいつらをたきつけてかってにやらせるだけだ。それでもし、オレ様の名前を出したら、不敬罪として牢屋にぶち込んだ後、新しい方法を考えるだけってな! あーオレ様ってば天才過ぎてつらいわー! ギャハハハハハハ!!!!
****
翌日、体育の授業で体育館にやってきた私は、魔法球技を楽しむクラスメイト達を、一人でぼんやりと眺めていました。
すごいなぁ……魔法で出来たボールを、持っているラケットで上手く運んでゴールに入れる球技なんですけど……みんなすごく上手です。
私ですか? 私なんて、ボールが顔に直撃したり、急いで走ってたら足がもつれて転んだり、ラケットを思い切り振り過ぎて空振りし、その反動でグルグル回っちゃったり……思い出すだけでも恥ずかしいくらい、散々な結果でした。
体育は男女別々にやるので、こんな惨劇をジーク様やクリス様に見られなくて本当によかったです。クリス様はそもそも学年が違うから、男女一緒でも見られる事は無いんですけどね。
「ふぅ……そういえば、これってなんなんだろう……?」
私はポケットから、小さな石を取り出しました。新緑の色をしていて、とても綺麗です。
これは、今朝家を出る前にクリス様から頂いたものです。これはお守りだから、絶対に手放さないようにと仰っておりましたが……一体この石は何なのでしょう?
「ちょっとあんた! こんな所にいたのね!」
「ひゃい!? え、えっと!?」
「大変なのよ!!」
ボーっと石を眺めている所に話しかけてきたのは、ジーク様達のファンの子でした。私の事を嫌っているはずなのに、わざわざ話しかけてくるなんて珍しいです。
「次の試合まで体育館裏で涼んでたら、友達が調子崩しちゃって……」
「それは大変です! すぐにいきます!」
私は急いで立ち上がると、彼女の後を追って走り出しました。
先生に相談せずに、嫌いな私の所に一目散に来た事を考えるに、よほど酷い状況なのでしょう。早く治してあげませんと!
「ここよ!」
「はいっ! 病人はどこで……す……?」
急いで体育館裏にやってくると、そこにいたのは病人……ではなく、ファンの子達と、私の試験の補助をしていた男子生徒達でした。
「え、えっと……これって……? その、病人は……」
「そんなのいるわけないじゃない。どんだけ馬鹿なのよ」
先程私を案内した女子は、クスクスと笑いながら杖を取り出しました。同様に、周りの生徒達も、一斉に武器を構えました。
さすがにこうなったら、私でもわかります。これは……完全に嵌められました。早く逃げないと……!
「逃がさないわよ!」
「ひゃん!?」
逃げようとした私に、突然突風が襲い掛かってきました。その凄まじい勢いに耐えきれなくて、私は無様に転がってしまいました。
うぅ……い、痛い……どうしてこんな酷い事を……。
「お前、やっぱり何か企んでベルモンド兄弟にすり寄っていたんだってな」
「な、何の事……ですか……」
「とぼけんじゃないわよ! 私達は確かに聞いたのよ!」
「い、痛い……やめて……!」
なにに怒っているのかもわからず、私は倒れている状態のまま叩かれ、蹴られ、時に魔法で傷つけられ……ボロボロにされてしまいました。
「あはははっ! 良い姿になったじゃない! その気持ち悪い白い髪も、泥にまみれて少しは良い色になったんじゃない?」
「うぐっ……はぁ……はぁ……」
「こいつもう喋る事もできないんじゃないか? そもそもこんなになる前に、自分で傷を治せばいいのに。もしかして馬鹿なのか?」
……彼の仰る事は理解できます。ですが、私の回復魔法は……なぜか自分を治療する事が出来ません。理由はわかりませんが……何度やってもできなかったんです。
「まあいいじゃんそんなの。とにかくこれでわかったでしょう? お二人と一緒にいれば、これだけ酷い目に合うと。わかったらさっさと学園から消えなさい!」
「…………」
「そのような必要は無いよ」
「えっ……?」
なんて答えればいいか迷っていると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきました。それから間もなく……私の前に、クリス様が立っていました。
どうしてここにクリス様が……体育館の裏は、校舎から離れていて、普段から人気がありません。だからこそ彼らはここを選んだのでしょうが……そこにいるのがどうやって知ったのか、見当もつきません。
「大丈夫かい? お守りを持たせておいて正解だった」
「お守り……あの石……?」
「ああ。その石は、君に何かあった時に、君の場所を知らせるものだ。もしかしたらと思って準備しておいたんだが……なるほど、性格の悪い彼のしそうな事だね」
「なにをごちゃごちゃと言ってやがる!」
「そんなに元気でいられるのも今の内だ。このお守りによって連絡が行くのは、僕だけではない……ほら、言っているそばから」
クリス様の視線の先――そこには、驚く程静かに歩み寄ってくる、ジーク様の姿がありました……!
ジェニエス学園とかいうクソつまらねえ学園を去ろうとしていたら、面白そうな話を聞いたオレ様は、女達と一緒に、学園内のカフェにやってきた。
出てくるもんは大したものじゃねえけど、庶民にはこれくらいで丁度良い。それに、適当に奢ってやれば機嫌よくすんだろ。女なんて簡単な生き物だぜ!
「それで、急に私達に何か御用ですか?」
「ああ。君達が話していた内容に、少々興味をもってね……もちろん、君達の美しさにも興味があるよ」
いつも社交界にいる時の作法で話しかければ……ほらこの通り、女達は洗礼されたオレ様に夢中になり、オレ様の女の一人になるって寸法だ。
まあ……はっきりいって、こいつらは俺の好みじゃないから、コレクションに加えるつもりはない。代わりに、こいつらは別の事で使ってやる。
「話していたって……ああ、もしかしてシエルの事ですか!」
「ああ、そうだ。僕も彼女と浅からぬ因縁があってね。君達は?」
「あたし達は、元々ベルモンド家のご子息のファンだったんですけど、ある日あのシエルとかいうのが、我が物顔で二人と一緒にいるんです! それが許せなくて!」
うーわ、くっだらねー……それただの嫉妬じゃねーか。そういうのを持ち込まれると、ドロドロして面倒な事この上ねえ。
だが、そのドロドロから生まれる負の感情は、利用価値がある。
「それについてだが、実は驚愕の事実があってね。シエルはとある身勝手な理由で、ベルモンド兄弟を利用しようとしているんだ」
「えっ!?」
「それに、現時点でシエルはベルモンド兄弟の弱みを握っている! だから、あいつらはシエルに媚びへつらうようになっているんだ!」
「やっぱり……!!」
よし、馬鹿みたいに信じ切ってるな。しょせんお前らは捨て駒さ。成功しようが失敗しようが、オレ様には関係ねぇ。
それにしても、あの髪が真っ白で気持ち悪い女を、また不幸にできる……考えただけでゾクゾクしちまうよぉ!
っと……まだ捨て駒達の前なのだから、しっかり演じ切らねえとな。
「だから、僕達でベルモンド兄弟を助けよう! ついでに憎きシエルに仕返しもできる! もちろん僕も協力する!」
「もちろんやります! さっそく他の人にも教えなきゃ!」
「それは助かる! っと、僕はそろそろ城に帰らないといけないから。言い忘れていたが、僕が協力するのは他言無用で」
オレ様は颯爽と馬車に乗り込むと、そのままジェニエス学園を後にした。去り際に窓から外を見たら、先程の女どもがキャーキャー騒いでるのが見えるな。
さっきまでベルモンド兄弟のファンだったのに、一瞬で変わったのか? そいつは傑作だぜ! あんな女どもでも役に立てば、一日くらい相手してやってもいいが……まあ考えておくか。
こうして色々あったが、初のジェニエス学園で定例会議を終えた。色々と収穫があってよかったな。これからが楽しくなってきそうだぜぇ……。
あ、言っておくが、オレ様は手伝う気なんてサラサラない。あいつらをたきつけてかってにやらせるだけだ。それでもし、オレ様の名前を出したら、不敬罪として牢屋にぶち込んだ後、新しい方法を考えるだけってな! あーオレ様ってば天才過ぎてつらいわー! ギャハハハハハハ!!!!
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翌日、体育の授業で体育館にやってきた私は、魔法球技を楽しむクラスメイト達を、一人でぼんやりと眺めていました。
すごいなぁ……魔法で出来たボールを、持っているラケットで上手く運んでゴールに入れる球技なんですけど……みんなすごく上手です。
私ですか? 私なんて、ボールが顔に直撃したり、急いで走ってたら足がもつれて転んだり、ラケットを思い切り振り過ぎて空振りし、その反動でグルグル回っちゃったり……思い出すだけでも恥ずかしいくらい、散々な結果でした。
体育は男女別々にやるので、こんな惨劇をジーク様やクリス様に見られなくて本当によかったです。クリス様はそもそも学年が違うから、男女一緒でも見られる事は無いんですけどね。
「ふぅ……そういえば、これってなんなんだろう……?」
私はポケットから、小さな石を取り出しました。新緑の色をしていて、とても綺麗です。
これは、今朝家を出る前にクリス様から頂いたものです。これはお守りだから、絶対に手放さないようにと仰っておりましたが……一体この石は何なのでしょう?
「ちょっとあんた! こんな所にいたのね!」
「ひゃい!? え、えっと!?」
「大変なのよ!!」
ボーっと石を眺めている所に話しかけてきたのは、ジーク様達のファンの子でした。私の事を嫌っているはずなのに、わざわざ話しかけてくるなんて珍しいです。
「次の試合まで体育館裏で涼んでたら、友達が調子崩しちゃって……」
「それは大変です! すぐにいきます!」
私は急いで立ち上がると、彼女の後を追って走り出しました。
先生に相談せずに、嫌いな私の所に一目散に来た事を考えるに、よほど酷い状況なのでしょう。早く治してあげませんと!
「ここよ!」
「はいっ! 病人はどこで……す……?」
急いで体育館裏にやってくると、そこにいたのは病人……ではなく、ファンの子達と、私の試験の補助をしていた男子生徒達でした。
「え、えっと……これって……? その、病人は……」
「そんなのいるわけないじゃない。どんだけ馬鹿なのよ」
先程私を案内した女子は、クスクスと笑いながら杖を取り出しました。同様に、周りの生徒達も、一斉に武器を構えました。
さすがにこうなったら、私でもわかります。これは……完全に嵌められました。早く逃げないと……!
「逃がさないわよ!」
「ひゃん!?」
逃げようとした私に、突然突風が襲い掛かってきました。その凄まじい勢いに耐えきれなくて、私は無様に転がってしまいました。
うぅ……い、痛い……どうしてこんな酷い事を……。
「お前、やっぱり何か企んでベルモンド兄弟にすり寄っていたんだってな」
「な、何の事……ですか……」
「とぼけんじゃないわよ! 私達は確かに聞いたのよ!」
「い、痛い……やめて……!」
なにに怒っているのかもわからず、私は倒れている状態のまま叩かれ、蹴られ、時に魔法で傷つけられ……ボロボロにされてしまいました。
「あはははっ! 良い姿になったじゃない! その気持ち悪い白い髪も、泥にまみれて少しは良い色になったんじゃない?」
「うぐっ……はぁ……はぁ……」
「こいつもう喋る事もできないんじゃないか? そもそもこんなになる前に、自分で傷を治せばいいのに。もしかして馬鹿なのか?」
……彼の仰る事は理解できます。ですが、私の回復魔法は……なぜか自分を治療する事が出来ません。理由はわかりませんが……何度やってもできなかったんです。
「まあいいじゃんそんなの。とにかくこれでわかったでしょう? お二人と一緒にいれば、これだけ酷い目に合うと。わかったらさっさと学園から消えなさい!」
「…………」
「そのような必要は無いよ」
「えっ……?」
なんて答えればいいか迷っていると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきました。それから間もなく……私の前に、クリス様が立っていました。
どうしてここにクリス様が……体育館の裏は、校舎から離れていて、普段から人気がありません。だからこそ彼らはここを選んだのでしょうが……そこにいるのがどうやって知ったのか、見当もつきません。
「大丈夫かい? お守りを持たせておいて正解だった」
「お守り……あの石……?」
「ああ。その石は、君に何かあった時に、君の場所を知らせるものだ。もしかしたらと思って準備しておいたんだが……なるほど、性格の悪い彼のしそうな事だね」
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