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第五十三話 運命の日
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ついに運命の日がやってきた。
私はなるべく外で暮らしてきたことを演出するために、ドレスや体を少し汚してカモフラージュをした状態で、シュムゲ様が用意した、湖の畔にある貴族御用達のレストランへとやってきた。
聞いた話によると、このレストランでは貴族が食事に来る以外にも、小規模なパーティーの会場に使われたりもするらしい。
「ふぅ……」
緊張で、胸がバクバクと騒いでいる。
落ち着いて……落ち着くのよ、私。これ以上私達の幸せな時間を邪魔させないためにも、必ず作戦を成功させなきゃ。
「エルミーユ・アルスター様でいらっしゃいますか?」
「はい」
「お待ちしておりました。本日は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます」
「案内をお願いできますでしょうか?」
「はい、こちらへどうぞ」
レストランの入口で私を待っていた、初老の男性に連れられてレストランの中に入ると、とある部屋に通された。
そこは、壁一面にある大きな窓から、湖が一望できる素敵な部屋だった。太陽の光がたくさん入ってきて、とても暖かい。
……その部屋の素晴らしさを無くしてしまうくらい、醜悪な人達が部屋にいなければ、もっとよかったんだけど。
「失礼いたします。お久しぶりですわ、お父様」
「貴様、なんだその汚い格好は」
「私達と食事をさせてもらえるだけも、あなたにとって名誉なことですのに、そんな格好で来るだなんて、本当に恥知らずな子ですわね!」
「……申し訳ございません。アルスター家を出てから、ずっと野宿生活でしたので」
「あははっ、野宿とか面白過ぎるでしょ! エルミーユお姉様には、一番良い暮らしなんじゃない?」
以前パーティーで再会したお母様とコレットはもちろん、久しぶりに会うお父様も、何も変わっていない。
まあ、これで急に変わって私に優しくしてきたら、それはそれで不気味ではある。
「ボクとしては、小汚くても美人なら全然オッケーって感じ?」
「エドガー様? どうしてここに……?」
「実は、君のお父ちゃまとは、古い知り合いなんだよ~。んで、ちょっと話したいことがあったから、お招きいただいたのさ。ほらほら、お父ちゃまがご立腹だし、とりあえず別室で綺麗になってきてちょ~だいな」
「エルミーユ様、こちらへどうぞ」
さも当然のように家族の中に紛れ込み、一人だけ椅子に深く背中を預けてくつろぐエドガー様に促され、従業人に連れられて私は別室にやってきた。
どうやらこのレストランには、お色直しのための更衣室が用意されているようだ。そこで私は、従業員の肩の手を借りて、事前にお店に置いてあったドレスに着替え、体の汚れを落とし、お化粧も済ませた。
「終わりました」
「ありがとう存じます。あの……例の件の準備は?」
「全て滞りなく」
「わかりました」
私以外に、手伝ってくれた従業員の女性しか部屋にいないが、なるべく小声で話をする。
実は、事前にこのレストランで働く方々には、これから行う私達の作戦を話し、協力をしてもらっている。
普通ならそんなことをしないそうだが、ルミス様が騎士団の代表として話をしてくれたおかげで、協力してくれることになったの。本当に感謝してもしきれないわ。
「お待たせいたしました」
「ふん、少しは見れるようになったな」
「見れると言っても、愛しのコレットの足元にも及びませんわね」
「も~お母様ってば、そんな本当のことを言ったら、エルミーユお姉様がかわいそうだよ!」
身支度を整え終え、先程の部屋に戻ってくると、いつも通り私のことを馬鹿にする発言が飛んできた。
まだ実家にいる時は、慣れ過ぎてしまい、なんとも思わなかったけど、アルスター家で幸せな生活をしばらくした後だと、よくこのお方達と生活してこれたなと思ってしまう。
「まあまあ、役者は揃ったのだから、乾杯といきましょうよ! ささ、こちらにどうぞ」
「ええ、ありがとう存じます」
エドガー様は、ちゃっかりと自分の隣に私を誘導すると、満足げに席についた。
「それでは、我らの勝利を祝して……かんぱーい!」
「ちょ、乾杯の音頭は家長が取るべきですわ!」
「ごくっごくっ……ぷっはー! うまーい!」
エドガー様は、お義母様の言葉を全て無視して、酒を一気飲みする。その姿は、とてももと貴族とは思えないくらい、品の無いものだった。
「もうよい。この男にそんなことを求める方が間違っている」
「はぁ……それもそうですわね。では、私達もいただきましょうか」
「え~、それはちょっと心外ですねぇ!」
……これに関しては、全面的にお父様に同意だわ。むしろ、心外に思う方が間違っていると思う。
「うーん、このジュースおいし~! それにしても、やっと幸せになれたのに、またどん底人生になっちゃって、エルミーユお姉様ってば可哀想~」
「……本当に最低ですわ。まさか、こんなことになるだなんて、夢にも思っておりませんでしたわ」
可哀想と言っておきながら、ニヤニヤするコレットの表情から、憐れみの感情は一切伝わってこない。
むしろ、私が不幸になったことが嬉しくて仕方がないといった表情だ。
「あのクソ真面目を絵にかいたような弟君が、そんな暴力を振るうだなんて……ボクは悲しくて胸が張り裂けそうだよっ! よければボクが、君の心を癒してあげるよ」
「…………」
さっそく私を口説きに来たわね……シュムゲ様から事前に聞いていたとはいえ、本当に実行するとは。
「実はボク、君のことが気になって夜も眠れなくてね。君が浮気をされて、しかも暴力まで振るわれていると風の噂で聞いて、居ても立っても居られなくて! それで、君と話をするために、君のお父上にお願いして、参加せてもらったというわけさ!」
「我々としても、行くあてが無くなったエルミーユを放っておくのは、少々良心が傷む。だから、新しい結婚相手として彼に来てもらった。適当な振る舞いをしているが、いざという時は頼りになる男だ」
お父様、さすがにそれは無理があると思うわ。良心がどうこうとか、何を言ってるの? という感想しか出てこない。
それに、エドガー様の今までの言動を見てきて、結婚したいと思うわけがないし、頼りに何て絶対になるわけがないと断言できる。
「えーっと……か、彼と結ばれれば、ワーズ家があなた達夫婦を支援いたしますわ。悪い話ではないでしょう?」
さすがのお義母様も、この話に関しては無理があると思っているのか、しどろもどろになっている。
まあ、お父様とお義母様じゃなくても、普通ならこんな結婚を受け入れるはずが無いと思うわよね。
でも、これで断ったら作戦が失敗してしまう。ここはグッと我慢をして、話を受け入れなくちゃ。
「……わかりましたわ。私もこのまま飢え死にしたくはありませんし、お父様がそう仰るなら……」
「おぉ、エルミーユちゃんってば、話がわかるねぇ~! そういう子、ボクだ~いすき! 今までのことは水に流して、たっくさん仲良くしようね!」
自分の思い通りの展開になって、有頂天になったエドガー様は、椅子ごと私のすぐ隣に近づいて肩を抱くと、頭をそっと撫でてきた。
あまりにも気持ち悪すぎて、体中に鳥肌が立っているし、コレットから凄まじい殺気が来てるけど……我慢……我慢よ私……最後までちゃんと、ブラハルト様に裏切られた、可哀想なエルミーユを演じ切らなくては……!
私はなるべく外で暮らしてきたことを演出するために、ドレスや体を少し汚してカモフラージュをした状態で、シュムゲ様が用意した、湖の畔にある貴族御用達のレストランへとやってきた。
聞いた話によると、このレストランでは貴族が食事に来る以外にも、小規模なパーティーの会場に使われたりもするらしい。
「ふぅ……」
緊張で、胸がバクバクと騒いでいる。
落ち着いて……落ち着くのよ、私。これ以上私達の幸せな時間を邪魔させないためにも、必ず作戦を成功させなきゃ。
「エルミーユ・アルスター様でいらっしゃいますか?」
「はい」
「お待ちしておりました。本日は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます」
「案内をお願いできますでしょうか?」
「はい、こちらへどうぞ」
レストランの入口で私を待っていた、初老の男性に連れられてレストランの中に入ると、とある部屋に通された。
そこは、壁一面にある大きな窓から、湖が一望できる素敵な部屋だった。太陽の光がたくさん入ってきて、とても暖かい。
……その部屋の素晴らしさを無くしてしまうくらい、醜悪な人達が部屋にいなければ、もっとよかったんだけど。
「失礼いたします。お久しぶりですわ、お父様」
「貴様、なんだその汚い格好は」
「私達と食事をさせてもらえるだけも、あなたにとって名誉なことですのに、そんな格好で来るだなんて、本当に恥知らずな子ですわね!」
「……申し訳ございません。アルスター家を出てから、ずっと野宿生活でしたので」
「あははっ、野宿とか面白過ぎるでしょ! エルミーユお姉様には、一番良い暮らしなんじゃない?」
以前パーティーで再会したお母様とコレットはもちろん、久しぶりに会うお父様も、何も変わっていない。
まあ、これで急に変わって私に優しくしてきたら、それはそれで不気味ではある。
「ボクとしては、小汚くても美人なら全然オッケーって感じ?」
「エドガー様? どうしてここに……?」
「実は、君のお父ちゃまとは、古い知り合いなんだよ~。んで、ちょっと話したいことがあったから、お招きいただいたのさ。ほらほら、お父ちゃまがご立腹だし、とりあえず別室で綺麗になってきてちょ~だいな」
「エルミーユ様、こちらへどうぞ」
さも当然のように家族の中に紛れ込み、一人だけ椅子に深く背中を預けてくつろぐエドガー様に促され、従業人に連れられて私は別室にやってきた。
どうやらこのレストランには、お色直しのための更衣室が用意されているようだ。そこで私は、従業員の肩の手を借りて、事前にお店に置いてあったドレスに着替え、体の汚れを落とし、お化粧も済ませた。
「終わりました」
「ありがとう存じます。あの……例の件の準備は?」
「全て滞りなく」
「わかりました」
私以外に、手伝ってくれた従業員の女性しか部屋にいないが、なるべく小声で話をする。
実は、事前にこのレストランで働く方々には、これから行う私達の作戦を話し、協力をしてもらっている。
普通ならそんなことをしないそうだが、ルミス様が騎士団の代表として話をしてくれたおかげで、協力してくれることになったの。本当に感謝してもしきれないわ。
「お待たせいたしました」
「ふん、少しは見れるようになったな」
「見れると言っても、愛しのコレットの足元にも及びませんわね」
「も~お母様ってば、そんな本当のことを言ったら、エルミーユお姉様がかわいそうだよ!」
身支度を整え終え、先程の部屋に戻ってくると、いつも通り私のことを馬鹿にする発言が飛んできた。
まだ実家にいる時は、慣れ過ぎてしまい、なんとも思わなかったけど、アルスター家で幸せな生活をしばらくした後だと、よくこのお方達と生活してこれたなと思ってしまう。
「まあまあ、役者は揃ったのだから、乾杯といきましょうよ! ささ、こちらにどうぞ」
「ええ、ありがとう存じます」
エドガー様は、ちゃっかりと自分の隣に私を誘導すると、満足げに席についた。
「それでは、我らの勝利を祝して……かんぱーい!」
「ちょ、乾杯の音頭は家長が取るべきですわ!」
「ごくっごくっ……ぷっはー! うまーい!」
エドガー様は、お義母様の言葉を全て無視して、酒を一気飲みする。その姿は、とてももと貴族とは思えないくらい、品の無いものだった。
「もうよい。この男にそんなことを求める方が間違っている」
「はぁ……それもそうですわね。では、私達もいただきましょうか」
「え~、それはちょっと心外ですねぇ!」
……これに関しては、全面的にお父様に同意だわ。むしろ、心外に思う方が間違っていると思う。
「うーん、このジュースおいし~! それにしても、やっと幸せになれたのに、またどん底人生になっちゃって、エルミーユお姉様ってば可哀想~」
「……本当に最低ですわ。まさか、こんなことになるだなんて、夢にも思っておりませんでしたわ」
可哀想と言っておきながら、ニヤニヤするコレットの表情から、憐れみの感情は一切伝わってこない。
むしろ、私が不幸になったことが嬉しくて仕方がないといった表情だ。
「あのクソ真面目を絵にかいたような弟君が、そんな暴力を振るうだなんて……ボクは悲しくて胸が張り裂けそうだよっ! よければボクが、君の心を癒してあげるよ」
「…………」
さっそく私を口説きに来たわね……シュムゲ様から事前に聞いていたとはいえ、本当に実行するとは。
「実はボク、君のことが気になって夜も眠れなくてね。君が浮気をされて、しかも暴力まで振るわれていると風の噂で聞いて、居ても立っても居られなくて! それで、君と話をするために、君のお父上にお願いして、参加せてもらったというわけさ!」
「我々としても、行くあてが無くなったエルミーユを放っておくのは、少々良心が傷む。だから、新しい結婚相手として彼に来てもらった。適当な振る舞いをしているが、いざという時は頼りになる男だ」
お父様、さすがにそれは無理があると思うわ。良心がどうこうとか、何を言ってるの? という感想しか出てこない。
それに、エドガー様の今までの言動を見てきて、結婚したいと思うわけがないし、頼りに何て絶対になるわけがないと断言できる。
「えーっと……か、彼と結ばれれば、ワーズ家があなた達夫婦を支援いたしますわ。悪い話ではないでしょう?」
さすがのお義母様も、この話に関しては無理があると思っているのか、しどろもどろになっている。
まあ、お父様とお義母様じゃなくても、普通ならこんな結婚を受け入れるはずが無いと思うわよね。
でも、これで断ったら作戦が失敗してしまう。ここはグッと我慢をして、話を受け入れなくちゃ。
「……わかりましたわ。私もこのまま飢え死にしたくはありませんし、お父様がそう仰るなら……」
「おぉ、エルミーユちゃんってば、話がわかるねぇ~! そういう子、ボクだ~いすき! 今までのことは水に流して、たっくさん仲良くしようね!」
自分の思い通りの展開になって、有頂天になったエドガー様は、椅子ごと私のすぐ隣に近づいて肩を抱くと、頭をそっと撫でてきた。
あまりにも気持ち悪すぎて、体中に鳥肌が立っているし、コレットから凄まじい殺気が来てるけど……我慢……我慢よ私……最後までちゃんと、ブラハルト様に裏切られた、可哀想なエルミーユを演じ切らなくては……!
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