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全てが終わったあの日から半年の月日が経った。
あの日から、私とブラハルト様の生活は元通りになった。
私は勉強をしつつ、ブラハルト様が困った時に助けられるように、領地の運営の勉強もするようになった。
ブラハルト様は、相変わらず毎日家長の仕事で忙しそうだけど、ようやくイリチェ村の橋の修繕が終わったみたいで、最近はだいぶ落ち着いている。
そうそう、後日に約束通り、ルミス様に面会させていただいたわ。
あいも変わらずって感じで、一緒にいて元気を貰えたわ。あと、互いにお菓子を大量に準備しすぎて、処理に困ってしまったという、ちょっとした事件もあった。
あとは……家族のことだけど……ワーズ家は長年私にしてきた非人道的行為に加え、エドガー様に脅されていたとはいえ、危険なことに手を貸していた罪として、爵位を剥奪されてしまった。
コレットは何の娯楽もない孤島の教会に連れていかれ、私を虐げたことの罪を償わされるそうだ。
お父様とお義母様は現在投獄されていて、後々厳罰が課せられるみたい。
爵位を失った時点で、十分に重い罰ではあるのだけど。
エドガー様も投獄され、お父様達と同じように、厳罰が下されるのが決まったそうだ。
ちなみに、いつ出て来られるかわからないストレスからなのか、毎日のように暴れ回っていると、風の噂で聞いたことがある。
そうそう、最近とあるお方が屋敷にやってきたの。そのお方とは、私の元婚約者のヴィルイ様だった。
今回の事件で、ワーズ家の人間が捕まったことと、私が自分の身にあったことや、私の出生の秘密などを暴露したのだけど、その話を聞いて、ヴィルイ様は自分が騙されていたことを知ったそうだ。
そして、私の元にやって来て、土下座をして謝罪をしたの。
全ては簡単に騙された自分が悪い、自分に出来ることは何でもするから、許してくれと懇願された。
ヴィルイ様だって、元をたどればコレットに騙されていただけの被害者だ。それがわかってて怒るのは、ちょっと違うと思う。
だから、私は彼を許して、これからは友人でいようということで決着した。
最後に……シュムゲ様は、行方不明になってしまったらしいわ。
彼のことだから、次の仕事をと求めて、遠い地を目指しに行ったに違いない。
本当なら、彼を捕まえて法の裁きを受けてもらいたかったけど、約束をしてしまった以上、どうすることも出来ないのが悔しい。
「どこかで悪いことをしてなければいいけど……」
「エルミーユ様、どうかされましたか?」
「なんでもありませんわ、マリーヌ」
「そうでしたか。では、身支度を始めましょう」
マリーヌをはじめとした多くの使用人の手によって、身支度はみるみると進んで行く。
最初は身支度なんて自分でするものだと思ってたから、慣れるまで変な感じだったけど、今ではこれが当たり前になってきている。慣れって怖いわ。
「今日は随分と気合が入ったドレスを用意してくださったのですね」
今着たドレスは、とてもフリフリした、真っ白なドレスだ。頭にはベールまでついてるし……あれ? よく見たら、これって結婚式で着るウェディングドレスに似ているような……?
「マリーヌ、念のためにお聞きしますけど、これからどこに出かけるんですか?」
「イリチェ村の橋が直ったので、そのお祝いパーティーですね」
「ですわよね。それなら、こんな綺麗なドレスよりも、機能性重視の方が……」
「今日だけはこれで我慢してください」
キッパリと断られてしまったので、仕方なく聞くのを諦めて、外に準備してある馬車へと向かう。
ちなみに、今日はブラハルト様は一緒にいない。先にイリチェ村に行って、パーティーの準備をしているの。
私も早く、そこに行きたいのだけど……。
「うっ……気持ち悪い……吐きそう……」
早く行きたい私を邪魔するように、強い吐き気が容赦なく襲い掛かってくる。
実は最近、あまり体調がよろしくない。病気というわけではないから、心配はいらないのだけど……急いでる時に出てこないでほしい。
――そんなことを思いながら、必死に耐えて過ごし、無事にイリチェ村にやってきた私は、よろけながら馬車を降りた。
「来たね、エルミーユ」
「ブラハルト様!」
私を出迎えてくれた愛する人は、いつも通り微笑みを向けてくれたが、なぜか体をすっぽりと覆う黒マントを羽織っている。その姿は、まるでカーテンに巻き付いて顔だけ出して遊ぶ、小さな子供みたいだ。
そんなブラハルト様を前にした私は、急いで平静を装う。なぜなら、ブラハルト様には、私の不調について知らせていないからだ。
「壊れた橋、とても綺麗になりましたわね」
「ああ。これも職人と村人、資材を運んできてくれた人達、他にも沢山協力してくれた人……そして、君のおかげだ」
「え、私ですか? 私は何も……!」
「何を言っているんだ。ずっと俺のことを支えてくれたじゃないか」
ブラハルト様に褒められたせいで、顔がすごく熱くなっちゃってるわ……きっと、耳まで赤くなってるわよね……でも、褒められて嬉しい……えへへ……。
「って、そうだ。今日のドレスはどうしてこれを用意してくださったのですか?」
「気にいらなかったか?」
「凄く気にいっておりますわ。ですが、イリチェ村に伺うのに、こんな素敵なドレスを着ると思ってませんでしたの」
「その理由は、これだよ」
ブラハルト様は、ずっと羽織っていたマントを脱ぎ捨てると、そこには綺麗な白の燕尾服を着た、ブラハルト様の姿があった。
……ちょっとまって。私のウェディングドレスに、ブラハルト様の燕尾服……も、もしかして!?
「今日ここに来たのは、橋の修理の完了を見届けに来たのと、もう一つサプライズを用意しておいたのさ」
「サプライズ?」
「俺達は結婚してから、式を挙げていなかっただろう? 色々と片付いたし、そろそろ式を挙げたいと思ってね。それで、エルミーユを驚かせたくて、サプライズにしていたんだ」
「もう、そんな子供みたいなことをして……」
「たまには悪くないだろう? さあ、会場でみんなが待ってるよ」
私は、ブラハルト様にエスコートをされて、イリチェ村にある、小さな教会へとやってきた。
森の中に建っている教会の中は、日差しがさんさんと差し込まれていて、とても暖かくて良い場所なのよ。
「お待ちしておりました。こちらで準備をしますので、ブラハルト様はこちらに、エルミーユ様かこちらにどうぞ」
私は教会に勤めるシスターに別室へと連れられ、サッとだけ身支度をしてもらった。
それから間もなく、ブラハルト様も別室で準備を終えて、新郎新婦の二人用の控室に通された。
シスター曰く、私達の準備が終わるのが想定よりも早かったおかげで、開始時間までまだ余裕があるみたい。
「まさか、私に内緒でこんな素敵なことを準備していたとは、思いもよりませんでしたわ」
「ああ。驚いたか?」
「驚きましたし、やっぱり私達は似た者同士なんだって思いましたわ」
「似た者? もしかして、エルミーユも何か隠し事をしていたのか?」
「はい。ブラハルト様のお仕事が落ち着いてきたので、そろそろお伝えしようかと思っていた、とっておきの隠し事がありましたの。実は――」
私はそっとお腹をさすり、優しく笑ってみせながら、大きく頷いて見せた。
それで全てを察したブラハルト様は、私のことを優しく抱きしめた。
「そういう、ことだよな?」
「はい。私達の宝物です」
実は、私のお腹には新しい命が芽吹いている。その影響で、最近体の調子が悪くなっていたの。
妊娠自体は、それなりに前からわかっていたことだったけど、その時はまだブラハルト様が忙しく、変に心配をかけたくなかったから、ずっと隠していたの。
「そうか……そうか……! エルミーユ、ありがとう。よく頑張ったね」
「私こそ、ありがとう存じます。これからもずっとお傍においてください」
「もちろんだ! これkらもずっと……ずっと一緒にいよう!」
「はいっ!」
互いに涙で濡らす顔を見合わせ、愛を確かめ合うかのようにキスをして喜びをわかちあう。
愛する人と幸せな結婚式を挙げられて、愛する人との子供を授かって……幸せの絶頂期と言っても過言ではないわ。
でも……この先、未来という名の道は果てしなく続いている。その道の途中には、また大きな困難が待ち構えているかもしれない。
でも、そんなの一切関係ない。何が立ちふさがろうとも、私はブラハルト様と共に、必ず乗り越える。
そして、これからも私は、ブラハルト様と、マリーヌと、屋敷の方々と、領地に住み皆様と……そして……おなかの赤ちゃんと一緒に、世界で一番幸せになってみせるわ。
ブラハルト様。私を選んでくれて、愛してくれて、本当にありがとう存じます。
私……今、世界で一番幸せです!!
あの日から、私とブラハルト様の生活は元通りになった。
私は勉強をしつつ、ブラハルト様が困った時に助けられるように、領地の運営の勉強もするようになった。
ブラハルト様は、相変わらず毎日家長の仕事で忙しそうだけど、ようやくイリチェ村の橋の修繕が終わったみたいで、最近はだいぶ落ち着いている。
そうそう、後日に約束通り、ルミス様に面会させていただいたわ。
あいも変わらずって感じで、一緒にいて元気を貰えたわ。あと、互いにお菓子を大量に準備しすぎて、処理に困ってしまったという、ちょっとした事件もあった。
あとは……家族のことだけど……ワーズ家は長年私にしてきた非人道的行為に加え、エドガー様に脅されていたとはいえ、危険なことに手を貸していた罪として、爵位を剥奪されてしまった。
コレットは何の娯楽もない孤島の教会に連れていかれ、私を虐げたことの罪を償わされるそうだ。
お父様とお義母様は現在投獄されていて、後々厳罰が課せられるみたい。
爵位を失った時点で、十分に重い罰ではあるのだけど。
エドガー様も投獄され、お父様達と同じように、厳罰が下されるのが決まったそうだ。
ちなみに、いつ出て来られるかわからないストレスからなのか、毎日のように暴れ回っていると、風の噂で聞いたことがある。
そうそう、最近とあるお方が屋敷にやってきたの。そのお方とは、私の元婚約者のヴィルイ様だった。
今回の事件で、ワーズ家の人間が捕まったことと、私が自分の身にあったことや、私の出生の秘密などを暴露したのだけど、その話を聞いて、ヴィルイ様は自分が騙されていたことを知ったそうだ。
そして、私の元にやって来て、土下座をして謝罪をしたの。
全ては簡単に騙された自分が悪い、自分に出来ることは何でもするから、許してくれと懇願された。
ヴィルイ様だって、元をたどればコレットに騙されていただけの被害者だ。それがわかってて怒るのは、ちょっと違うと思う。
だから、私は彼を許して、これからは友人でいようということで決着した。
最後に……シュムゲ様は、行方不明になってしまったらしいわ。
彼のことだから、次の仕事をと求めて、遠い地を目指しに行ったに違いない。
本当なら、彼を捕まえて法の裁きを受けてもらいたかったけど、約束をしてしまった以上、どうすることも出来ないのが悔しい。
「どこかで悪いことをしてなければいいけど……」
「エルミーユ様、どうかされましたか?」
「なんでもありませんわ、マリーヌ」
「そうでしたか。では、身支度を始めましょう」
マリーヌをはじめとした多くの使用人の手によって、身支度はみるみると進んで行く。
最初は身支度なんて自分でするものだと思ってたから、慣れるまで変な感じだったけど、今ではこれが当たり前になってきている。慣れって怖いわ。
「今日は随分と気合が入ったドレスを用意してくださったのですね」
今着たドレスは、とてもフリフリした、真っ白なドレスだ。頭にはベールまでついてるし……あれ? よく見たら、これって結婚式で着るウェディングドレスに似ているような……?
「マリーヌ、念のためにお聞きしますけど、これからどこに出かけるんですか?」
「イリチェ村の橋が直ったので、そのお祝いパーティーですね」
「ですわよね。それなら、こんな綺麗なドレスよりも、機能性重視の方が……」
「今日だけはこれで我慢してください」
キッパリと断られてしまったので、仕方なく聞くのを諦めて、外に準備してある馬車へと向かう。
ちなみに、今日はブラハルト様は一緒にいない。先にイリチェ村に行って、パーティーの準備をしているの。
私も早く、そこに行きたいのだけど……。
「うっ……気持ち悪い……吐きそう……」
早く行きたい私を邪魔するように、強い吐き気が容赦なく襲い掛かってくる。
実は最近、あまり体調がよろしくない。病気というわけではないから、心配はいらないのだけど……急いでる時に出てこないでほしい。
――そんなことを思いながら、必死に耐えて過ごし、無事にイリチェ村にやってきた私は、よろけながら馬車を降りた。
「来たね、エルミーユ」
「ブラハルト様!」
私を出迎えてくれた愛する人は、いつも通り微笑みを向けてくれたが、なぜか体をすっぽりと覆う黒マントを羽織っている。その姿は、まるでカーテンに巻き付いて顔だけ出して遊ぶ、小さな子供みたいだ。
そんなブラハルト様を前にした私は、急いで平静を装う。なぜなら、ブラハルト様には、私の不調について知らせていないからだ。
「壊れた橋、とても綺麗になりましたわね」
「ああ。これも職人と村人、資材を運んできてくれた人達、他にも沢山協力してくれた人……そして、君のおかげだ」
「え、私ですか? 私は何も……!」
「何を言っているんだ。ずっと俺のことを支えてくれたじゃないか」
ブラハルト様に褒められたせいで、顔がすごく熱くなっちゃってるわ……きっと、耳まで赤くなってるわよね……でも、褒められて嬉しい……えへへ……。
「って、そうだ。今日のドレスはどうしてこれを用意してくださったのですか?」
「気にいらなかったか?」
「凄く気にいっておりますわ。ですが、イリチェ村に伺うのに、こんな素敵なドレスを着ると思ってませんでしたの」
「その理由は、これだよ」
ブラハルト様は、ずっと羽織っていたマントを脱ぎ捨てると、そこには綺麗な白の燕尾服を着た、ブラハルト様の姿があった。
……ちょっとまって。私のウェディングドレスに、ブラハルト様の燕尾服……も、もしかして!?
「今日ここに来たのは、橋の修理の完了を見届けに来たのと、もう一つサプライズを用意しておいたのさ」
「サプライズ?」
「俺達は結婚してから、式を挙げていなかっただろう? 色々と片付いたし、そろそろ式を挙げたいと思ってね。それで、エルミーユを驚かせたくて、サプライズにしていたんだ」
「もう、そんな子供みたいなことをして……」
「たまには悪くないだろう? さあ、会場でみんなが待ってるよ」
私は、ブラハルト様にエスコートをされて、イリチェ村にある、小さな教会へとやってきた。
森の中に建っている教会の中は、日差しがさんさんと差し込まれていて、とても暖かくて良い場所なのよ。
「お待ちしておりました。こちらで準備をしますので、ブラハルト様はこちらに、エルミーユ様かこちらにどうぞ」
私は教会に勤めるシスターに別室へと連れられ、サッとだけ身支度をしてもらった。
それから間もなく、ブラハルト様も別室で準備を終えて、新郎新婦の二人用の控室に通された。
シスター曰く、私達の準備が終わるのが想定よりも早かったおかげで、開始時間までまだ余裕があるみたい。
「まさか、私に内緒でこんな素敵なことを準備していたとは、思いもよりませんでしたわ」
「ああ。驚いたか?」
「驚きましたし、やっぱり私達は似た者同士なんだって思いましたわ」
「似た者? もしかして、エルミーユも何か隠し事をしていたのか?」
「はい。ブラハルト様のお仕事が落ち着いてきたので、そろそろお伝えしようかと思っていた、とっておきの隠し事がありましたの。実は――」
私はそっとお腹をさすり、優しく笑ってみせながら、大きく頷いて見せた。
それで全てを察したブラハルト様は、私のことを優しく抱きしめた。
「そういう、ことだよな?」
「はい。私達の宝物です」
実は、私のお腹には新しい命が芽吹いている。その影響で、最近体の調子が悪くなっていたの。
妊娠自体は、それなりに前からわかっていたことだったけど、その時はまだブラハルト様が忙しく、変に心配をかけたくなかったから、ずっと隠していたの。
「そうか……そうか……! エルミーユ、ありがとう。よく頑張ったね」
「私こそ、ありがとう存じます。これからもずっとお傍においてください」
「もちろんだ! これkらもずっと……ずっと一緒にいよう!」
「はいっ!」
互いに涙で濡らす顔を見合わせ、愛を確かめ合うかのようにキスをして喜びをわかちあう。
愛する人と幸せな結婚式を挙げられて、愛する人との子供を授かって……幸せの絶頂期と言っても過言ではないわ。
でも……この先、未来という名の道は果てしなく続いている。その道の途中には、また大きな困難が待ち構えているかもしれない。
でも、そんなの一切関係ない。何が立ちふさがろうとも、私はブラハルト様と共に、必ず乗り越える。
そして、これからも私は、ブラハルト様と、マリーヌと、屋敷の方々と、領地に住み皆様と……そして……おなかの赤ちゃんと一緒に、世界で一番幸せになってみせるわ。
ブラハルト様。私を選んでくれて、愛してくれて、本当にありがとう存じます。
私……今、世界で一番幸せです!!
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