50 / 69
第五十話 決断
しおりを挟む
「さあ、どうする?」
どうすると言われても、レナード様を選べば、世界中でレナード様と同じ症状で苦しむ人が増えて、死んでしまう。だからといって、世界中の方々を選べば、レナード様を助けることは不可能です。
愛する人か、世界か……そんな重すぎる選択をするだなんて、私には出来ない……!
「じっくり考えていいぞ。時間ならたっぷりあるからな」
「…………」
いくら時間があったって、なんの意味もない。むしろ無限に近い時間があることで、余計に考えがまとまらず、悩み続けてしまうだろう。
「ああ、言っておくが……あたしの力以外でレナードを治すのは、どう足掻いても無理だ。あいつの体に根付いた瘴気の残滓は、それほど強力なものだ。だが、あたしの力なら確実に治せると約束しよう」
そんなことを言われたら、力を得る選択をしたくなるが……選んでしまえば、ジェラール様やアレクシア様、屋敷の使用人達……ルナやお義父様……それだけじゃない。もっともっと多くの人達が犠牲に……!
「う、あぁ……あぁぁぁ……!!」
ほとんど言葉になっていない、唸り声のようなものを漏らしながら、頭を抱えてしまいました。
レナード様を失う……この世で一番大切なお方で、一番愛しているお方。レナード様がもう助からないと決まってしまったら、私は心が壊れてしまうでしょう。
だからといって、ジェラール様やアレクシア様といった大切な方々や、何の罪もない人を巻き込むことだって、絶対にしたくありません。
ルナや義父様だって、確かに私を不幸にした方々とはいえ、苦しんで死んでほしいだなんて、これっぽっちも思いません。
「私、どうすればいいの……レナード様……レナード様……!」
ここにいないレナード様にすがるように、私は名前を呼びながら涙を流す。こんな世界を巻き込むような選択なんて、私には絶対に出来ない……。
『サーシャ』
「えっ……?」
決めることが出来ずに苦悩していると、どこからか私を呼ぶ声が聞こえてきました。
それが幻聴だったのか、本当に聞こえてきたものなのかわかりません。しかし、確かに聞こえたのです。私がどうしても取り戻したいお方の……レナード様の声が!
『幼い頃の俺達が交わした誓いを忘れないで』
「誓い……?」
『大丈夫、君なら必ずできるさ。なぜなら、君は俺が世界一愛するサーシャだから……』
その言葉を最後に、レナード様の声は何も聞こえなくなってしまいました。
「……誓い……」
レナード様と交わした誓い。それは再会したら結婚するというものと、聖女として立派になり、一人でも多くの人を助けるというもの……。
……そうだ、私は何を弱気になっていたのだろう。今までの私なら、レナード様も世界中の方々も、誰も犠牲にさせないと意気込んでいたでしょう。
なのに、私は弱気になって……どちらかしか助けられないと決めつけてしまいました。
それによく考えれば、彼女は世界中の方々がレナード様と同じ病気になるとは仰いましたが、助からないとは一言も仰っておりません。
それなら、私の選ぶ選択は……!!
「決めました」
「思ったより早かったな。ふっ……さっきまでは怯える子犬みたいな目だったが、随分と良い目になったな」
「レナード様が、私を導いてくれましたから」
「そうか。んで、どうするんだ?」
「力をください」
変な誤解を与えないように、はっきりと自分の意志を伝えると、彼女は深々と溜息を漏らしました。
「サーシャ、君にはがっかりだぜ。一人の人間を救うために、多くの人間を犠牲にする選択をするなんてな」
「それは違いますわ。私は誰も犠牲にしません」
「どういうことだ?」
「世界中が病に侵されても、私がすぐに治療をするからです」
「……は? サーシャは面白い冗談を言うんだな」
「至って真面目ですわ」
最初は乾いた笑いを浮かべていた彼女でしたが、段々と眉間に深いシワが入っていくと同時に、声のトーンも下がっていきました。
「確かにレナードと同じ病気だから、やろうと思えば治療は出来るが、世界にはどれだけの人間がいると思ってるんだ? 多少は救えても、全員を助けるなんて、出来るはずが無い」
「出来る、出来ないの問題では無いのです! 絶対にやるのです!」
「っ……!!」
「私は誰も犠牲にしません! 聖女として、一人でも多くの人を救うと誓ったのですから! だから、レナード様も世界中の人々も、私が救います!」
「そんな夢物語のような考えなど、叶うはずもない! もっと現実を見ろ!」
私はテーブルをバンッ! と叩きながら立ち上がると、彼女も負けじと同じようにして立ち上がりました。
私だって、もう子供ではございません。彼女の言うように、もっと現実を見ないといけないのはわかっておりますわ。
「あんたの独りよがりのせいで、世界中を巻き込みたいのか! 百歩譲って全員治せるとしても、その間は民が苦しむことになるんだぞ!」
「でしたら、私が一瞬で全員治せるようになります!」
「な、なんだと……!?」
「幸いにも、この空間の時間の流れはゼロに等しいのですよね? なら、ここであなたから力を授かった後、全員を即座に治せる領域に達するまで、魔法の修行をします! たとえ何年……何十年……何百年必要でも、救えるのなら喜んでやりますわ!」
「……あんた、どうかしてるぞ……どうしてそこまでして……?」
「私は聖女です。聖女として、そうするべきだと思ったからです!」
聖女として生を受けたのだから、レナード様との誓いがあるから……理由はいくらでもありますが、その根底にある気持ちは、いま伝えた通りのものです。
「……くくっ……あははははははっ!! いいなあんた、気に入った! わかった、その硬い意志に免じて、あたしの力を解放しよう!」
「本当ですか!?」
「ただ、サーシャの願いを叶えるには、本当に何年かかるかわからないぞ? それでもやるか?」
「もちろんです!」
「即答か! わかった、目を瞑りな!」
私は彼女の隣に立ち、言われた通りに目を瞑る。すると、何か暖かいものが全身に巡っていくような、不思議な感覚を覚えました。
これで……私はレナード様を助ける力を得られるのですね。その代償として、途方もない長い時間をここで過ごすことになりますが……絶対に耐えてみせますわ。
だから……少しの間だけ、待っていてくださいね……私の愛しい人。
どうすると言われても、レナード様を選べば、世界中でレナード様と同じ症状で苦しむ人が増えて、死んでしまう。だからといって、世界中の方々を選べば、レナード様を助けることは不可能です。
愛する人か、世界か……そんな重すぎる選択をするだなんて、私には出来ない……!
「じっくり考えていいぞ。時間ならたっぷりあるからな」
「…………」
いくら時間があったって、なんの意味もない。むしろ無限に近い時間があることで、余計に考えがまとまらず、悩み続けてしまうだろう。
「ああ、言っておくが……あたしの力以外でレナードを治すのは、どう足掻いても無理だ。あいつの体に根付いた瘴気の残滓は、それほど強力なものだ。だが、あたしの力なら確実に治せると約束しよう」
そんなことを言われたら、力を得る選択をしたくなるが……選んでしまえば、ジェラール様やアレクシア様、屋敷の使用人達……ルナやお義父様……それだけじゃない。もっともっと多くの人達が犠牲に……!
「う、あぁ……あぁぁぁ……!!」
ほとんど言葉になっていない、唸り声のようなものを漏らしながら、頭を抱えてしまいました。
レナード様を失う……この世で一番大切なお方で、一番愛しているお方。レナード様がもう助からないと決まってしまったら、私は心が壊れてしまうでしょう。
だからといって、ジェラール様やアレクシア様といった大切な方々や、何の罪もない人を巻き込むことだって、絶対にしたくありません。
ルナや義父様だって、確かに私を不幸にした方々とはいえ、苦しんで死んでほしいだなんて、これっぽっちも思いません。
「私、どうすればいいの……レナード様……レナード様……!」
ここにいないレナード様にすがるように、私は名前を呼びながら涙を流す。こんな世界を巻き込むような選択なんて、私には絶対に出来ない……。
『サーシャ』
「えっ……?」
決めることが出来ずに苦悩していると、どこからか私を呼ぶ声が聞こえてきました。
それが幻聴だったのか、本当に聞こえてきたものなのかわかりません。しかし、確かに聞こえたのです。私がどうしても取り戻したいお方の……レナード様の声が!
『幼い頃の俺達が交わした誓いを忘れないで』
「誓い……?」
『大丈夫、君なら必ずできるさ。なぜなら、君は俺が世界一愛するサーシャだから……』
その言葉を最後に、レナード様の声は何も聞こえなくなってしまいました。
「……誓い……」
レナード様と交わした誓い。それは再会したら結婚するというものと、聖女として立派になり、一人でも多くの人を助けるというもの……。
……そうだ、私は何を弱気になっていたのだろう。今までの私なら、レナード様も世界中の方々も、誰も犠牲にさせないと意気込んでいたでしょう。
なのに、私は弱気になって……どちらかしか助けられないと決めつけてしまいました。
それによく考えれば、彼女は世界中の方々がレナード様と同じ病気になるとは仰いましたが、助からないとは一言も仰っておりません。
それなら、私の選ぶ選択は……!!
「決めました」
「思ったより早かったな。ふっ……さっきまでは怯える子犬みたいな目だったが、随分と良い目になったな」
「レナード様が、私を導いてくれましたから」
「そうか。んで、どうするんだ?」
「力をください」
変な誤解を与えないように、はっきりと自分の意志を伝えると、彼女は深々と溜息を漏らしました。
「サーシャ、君にはがっかりだぜ。一人の人間を救うために、多くの人間を犠牲にする選択をするなんてな」
「それは違いますわ。私は誰も犠牲にしません」
「どういうことだ?」
「世界中が病に侵されても、私がすぐに治療をするからです」
「……は? サーシャは面白い冗談を言うんだな」
「至って真面目ですわ」
最初は乾いた笑いを浮かべていた彼女でしたが、段々と眉間に深いシワが入っていくと同時に、声のトーンも下がっていきました。
「確かにレナードと同じ病気だから、やろうと思えば治療は出来るが、世界にはどれだけの人間がいると思ってるんだ? 多少は救えても、全員を助けるなんて、出来るはずが無い」
「出来る、出来ないの問題では無いのです! 絶対にやるのです!」
「っ……!!」
「私は誰も犠牲にしません! 聖女として、一人でも多くの人を救うと誓ったのですから! だから、レナード様も世界中の人々も、私が救います!」
「そんな夢物語のような考えなど、叶うはずもない! もっと現実を見ろ!」
私はテーブルをバンッ! と叩きながら立ち上がると、彼女も負けじと同じようにして立ち上がりました。
私だって、もう子供ではございません。彼女の言うように、もっと現実を見ないといけないのはわかっておりますわ。
「あんたの独りよがりのせいで、世界中を巻き込みたいのか! 百歩譲って全員治せるとしても、その間は民が苦しむことになるんだぞ!」
「でしたら、私が一瞬で全員治せるようになります!」
「な、なんだと……!?」
「幸いにも、この空間の時間の流れはゼロに等しいのですよね? なら、ここであなたから力を授かった後、全員を即座に治せる領域に達するまで、魔法の修行をします! たとえ何年……何十年……何百年必要でも、救えるのなら喜んでやりますわ!」
「……あんた、どうかしてるぞ……どうしてそこまでして……?」
「私は聖女です。聖女として、そうするべきだと思ったからです!」
聖女として生を受けたのだから、レナード様との誓いがあるから……理由はいくらでもありますが、その根底にある気持ちは、いま伝えた通りのものです。
「……くくっ……あははははははっ!! いいなあんた、気に入った! わかった、その硬い意志に免じて、あたしの力を解放しよう!」
「本当ですか!?」
「ただ、サーシャの願いを叶えるには、本当に何年かかるかわからないぞ? それでもやるか?」
「もちろんです!」
「即答か! わかった、目を瞑りな!」
私は彼女の隣に立ち、言われた通りに目を瞑る。すると、何か暖かいものが全身に巡っていくような、不思議な感覚を覚えました。
これで……私はレナード様を助ける力を得られるのですね。その代償として、途方もない長い時間をここで過ごすことになりますが……絶対に耐えてみせますわ。
だから……少しの間だけ、待っていてくださいね……私の愛しい人。
446
あなたにおすすめの小説
兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!
ユウ
恋愛
幼い頃から兄を溺愛する母。
自由奔放で独身貴族を貫いていた兄がようやく結婚を決めた。
しかし、兄の結婚で全てが崩壊する事になった。
「今すぐこの邸から出て行ってくれる?遺産相続も放棄して」
「は?」
母の我儘に振り回され同居し世話をして来たのに理不尽な理由で邸から追い出されることになったマリーは自分勝手な母に愛想が尽きた。
「もう縁を切ろう」
「マリー」
家族は夫だけだと思い領地を離れることにしたそんな中。
義母から同居を願い出られることになり、マリー達は義母の元に身を寄せることになった。
対するマリーの母は念願の新生活と思いきや、思ったように進まず新たな嫁はびっくり箱のような人物で生活にも支障が起きた事でマリーを呼び戻そうとするも。
「無理ですわ。王都から領地まで遠すぎます」
都合の良い時だけ利用する母に愛情はない。
「お兄様にお任せします」
実母よりも大事にしてくれる義母と夫を優先しすることにしたのだった。
義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!
ユウ
恋愛
10歳の頃から伯爵家の嫁になるべく厳しい花嫁修業を受け。
貴族院を卒業して伯爵夫人になるべく努力をしていたアリアだったが事あるごと実娘と比べられて来た。
実の娘に勝る者はないと、嫌味を言われ。
嫁でありながら使用人のような扱いに苦しみながらも嫁として口答えをすることなく耐えて来たが限界を感じていた最中、義妹が出戻って来た。
そして告げられたのは。
「娘が帰って来るからでていってくれないかしら」
理不尽な言葉を告げられ精神的なショックを受けながらも泣く泣く家を出ることになった。
…はずだったが。
「やった!自由だ!」
夫や舅は申し訳ない顔をしていたけど、正直我儘放題の姑に我儘で自分を見下してくる義妹と縁を切りたかったので同居解消を喜んでいた。
これで解放されると心の中で両手を上げて喜んだのだが…
これまで尽くして来た嫁を放り出した姑を世間は良しとせず。
生活費の負担をしていたのは息子夫婦で使用人を雇う事もできず生活が困窮するのだった。
縁を切ったはずが…
「生活費を負担してちょうだい」
「可愛い妹の為でしょ?」
手のひらを返すのだった。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる