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婚約者の幼馴染
私の婚約者であるケレス様は、半年ほど前から婚約者の私ではなく別の女性を隣に置くようになった。
ケレス様の幼馴染だという伯爵令嬢、ミネルバ・カバヤン様を。
カバヤン伯爵令嬢は、ケレス様より淡いふわふわとした金髪にエメラルド色の瞳をした可愛らしいご令嬢だ。
半年前に他国から帰国したご令嬢は、ケレス様に常に寄り添うようになった。
最初にケレス様から紹介された時に、ご令嬢はリーデンス王国に友人がいないから親しくしてやって欲しいと言われた。
私も了承したのだけど、カバヤン様は私の存在を邪魔のようにケレス様ばかりに話しかけ、ケレス様だけを必要とした。
「ごめん、ミネルバは少し人見知りなところがあって」
最初はそう言って私に謝罪していたケレス様も、途中からは「ティアももう少しミネルバに優しく気遣ってやって欲しい」などと訳の分からないことを言い出した。
本気で意味が分からないわ。
何故、私が責められなければならないの?
というか、優しく気遣っていたのを拒否したのがアチラなのよ。
だから私は、カバヤン様が一緒の時はなるべく早く帰るようにした。
正直言って、居心地が悪かったもの。
私がいないもののように振る舞うカバヤン様。
私に話を振るものの、カバヤン様との会話を楽しみ、毎回毎回彼女を交流の場に連れて来るケレス様。
ご友人がいないというけれど、あれじゃあ出来なくても無理はないわ。
カバヤン様は、ケレス様だけしか必要としていないんだもの。
普通は・・・
常識ある貴族なら、他人の婚約者とベタベタしたりしない。
幼馴染だろうとなんだろうと、たとえ兄妹だったとしても、婚約者がいるなら婚約者の立場を考えるのが当たり前なの。
でも、その良識がカバヤン様にはない。
そして、ケレス様はもちろんタービン公爵夫人がそれを許している。
どうやらタービン公爵夫人とカバヤン伯爵夫人は親しかったらしくて、ご令嬢は公爵夫人に可愛がられているみたい。
あそこは公爵夫人、つまりケレス様のお母様とお祖母様の仲が悪いのよね。
だから、その祖母様が選んだ私のことをお嫌いなのだと思う。
こう言ってはいけないけど、そんなにカバヤン伯爵令嬢が良いのなら、彼女とケレス様を婚約させればよろしいのよ。
アチラのお祖母様がどうおっしゃるかは分からないけど、うちのお祖母様は私が蔑ろにされてると知ったら、婚約の解消に納得して下さるわ。
カバヤン伯爵令嬢に公爵夫人が務まるかは知らないけど、それは選んだ方々が責任を取ればいいと思うわ。
ケレス様の幼馴染だという伯爵令嬢、ミネルバ・カバヤン様を。
カバヤン伯爵令嬢は、ケレス様より淡いふわふわとした金髪にエメラルド色の瞳をした可愛らしいご令嬢だ。
半年前に他国から帰国したご令嬢は、ケレス様に常に寄り添うようになった。
最初にケレス様から紹介された時に、ご令嬢はリーデンス王国に友人がいないから親しくしてやって欲しいと言われた。
私も了承したのだけど、カバヤン様は私の存在を邪魔のようにケレス様ばかりに話しかけ、ケレス様だけを必要とした。
「ごめん、ミネルバは少し人見知りなところがあって」
最初はそう言って私に謝罪していたケレス様も、途中からは「ティアももう少しミネルバに優しく気遣ってやって欲しい」などと訳の分からないことを言い出した。
本気で意味が分からないわ。
何故、私が責められなければならないの?
というか、優しく気遣っていたのを拒否したのがアチラなのよ。
だから私は、カバヤン様が一緒の時はなるべく早く帰るようにした。
正直言って、居心地が悪かったもの。
私がいないもののように振る舞うカバヤン様。
私に話を振るものの、カバヤン様との会話を楽しみ、毎回毎回彼女を交流の場に連れて来るケレス様。
ご友人がいないというけれど、あれじゃあ出来なくても無理はないわ。
カバヤン様は、ケレス様だけしか必要としていないんだもの。
普通は・・・
常識ある貴族なら、他人の婚約者とベタベタしたりしない。
幼馴染だろうとなんだろうと、たとえ兄妹だったとしても、婚約者がいるなら婚約者の立場を考えるのが当たり前なの。
でも、その良識がカバヤン様にはない。
そして、ケレス様はもちろんタービン公爵夫人がそれを許している。
どうやらタービン公爵夫人とカバヤン伯爵夫人は親しかったらしくて、ご令嬢は公爵夫人に可愛がられているみたい。
あそこは公爵夫人、つまりケレス様のお母様とお祖母様の仲が悪いのよね。
だから、その祖母様が選んだ私のことをお嫌いなのだと思う。
こう言ってはいけないけど、そんなにカバヤン伯爵令嬢が良いのなら、彼女とケレス様を婚約させればよろしいのよ。
アチラのお祖母様がどうおっしゃるかは分からないけど、うちのお祖母様は私が蔑ろにされてると知ったら、婚約の解消に納得して下さるわ。
カバヤン伯爵令嬢に公爵夫人が務まるかは知らないけど、それは選んだ方々が責任を取ればいいと思うわ。
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