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罪と罰
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その空気を読まないのは、標準装備なの?
空気読んだら、死んじゃうの?
「や、やっぱり君は僕とミネルバのことを誤解していたんだね。だから、婚約解消なんて言って僕の気を引こうと。前も言っただろう?僕たちはそんな関係じゃない」
「・・・タービン公爵令息様がどう思われているのかは知りませんが、カバヤン伯爵令嬢様はタービン様のことを想われているようですわよ?それに、もしそうだとしても私には関係ないことですわ。今の私は、グリフォン公爵閣下の婚約者。そして現在は、その婚約披露パーティー。そろそろ空気を読んでくださいませんこと?」
「ティ・・・ティア」
「いい加減にするんだな、タービン公爵令息。タービン公爵が認めた婚約の解消だ。文句があるなら、自分の父親に言え」
ヴィル様の言葉に、さすがに空気読まない二人も黙り込んだ。
というか、タービン公爵夫妻は何してるのよ。
呼びたくもないのに招んだのは、一応公爵という立場を慮ってのことなのに。
結局二人は、陛下の指示で王宮の騎士たちに連れ出されて行った。
「ご両親はどうされたのでしょう?」
「タービン公爵夫妻なら、ほらあっちで父上と母上に捕まっている」
「あら、何かありましたの?」
「息子が意味不明なことを言い出したことを注意したら、夫人が喚き出したのさ。だから、ティアのところへは僕が来たんだ」
ああ。なるほど?
お父様は、お兄様みたいに腹黒じゃないから、問題ないと思って夫人は喚いたのかしらね。
確かに、お父様は裏表もないしお優しい方だけど、相手はともかく場所を考えるべきじゃないかしら?
ここは王宮なのよ?
空気が読めないのは、夫人譲りなのかしら。
「陛下、あちらの対処もお願いできますかしら?それと、あの二人はどうしましたの?」
「貴族牢に放り込むように伝えてある。罰は与えんといかんからな」
「・・・そうですわね」
王宮で騒ぎを起こして、無罪放免とはいかないわ。
それに・・・
酷い言いようかもしれないけど、お兄様や家族が罪を犯すのでなければ、彼らがどんな罰を与えられようと知ったことではない。
陛下が罰を与えてくれるなら、全くカケラも問題ないわ。
「ティアは何か罰に対して希望はあるか?」
「二度と私や家族に関わらないでくれるなら、罰の内容は陛下にお任せいたしますわ。私は、家族に罪を犯させたくないだけですの」
二度と顔も見たくないけど、さすがに公爵家を潰して全員を他国にってわけにもいかないわ。
あそこはケレス様しかお子がいなかったし、遠縁にも年頃の方はいなかったはずだもの。
空気読んだら、死んじゃうの?
「や、やっぱり君は僕とミネルバのことを誤解していたんだね。だから、婚約解消なんて言って僕の気を引こうと。前も言っただろう?僕たちはそんな関係じゃない」
「・・・タービン公爵令息様がどう思われているのかは知りませんが、カバヤン伯爵令嬢様はタービン様のことを想われているようですわよ?それに、もしそうだとしても私には関係ないことですわ。今の私は、グリフォン公爵閣下の婚約者。そして現在は、その婚約披露パーティー。そろそろ空気を読んでくださいませんこと?」
「ティ・・・ティア」
「いい加減にするんだな、タービン公爵令息。タービン公爵が認めた婚約の解消だ。文句があるなら、自分の父親に言え」
ヴィル様の言葉に、さすがに空気読まない二人も黙り込んだ。
というか、タービン公爵夫妻は何してるのよ。
呼びたくもないのに招んだのは、一応公爵という立場を慮ってのことなのに。
結局二人は、陛下の指示で王宮の騎士たちに連れ出されて行った。
「ご両親はどうされたのでしょう?」
「タービン公爵夫妻なら、ほらあっちで父上と母上に捕まっている」
「あら、何かありましたの?」
「息子が意味不明なことを言い出したことを注意したら、夫人が喚き出したのさ。だから、ティアのところへは僕が来たんだ」
ああ。なるほど?
お父様は、お兄様みたいに腹黒じゃないから、問題ないと思って夫人は喚いたのかしらね。
確かに、お父様は裏表もないしお優しい方だけど、相手はともかく場所を考えるべきじゃないかしら?
ここは王宮なのよ?
空気が読めないのは、夫人譲りなのかしら。
「陛下、あちらの対処もお願いできますかしら?それと、あの二人はどうしましたの?」
「貴族牢に放り込むように伝えてある。罰は与えんといかんからな」
「・・・そうですわね」
王宮で騒ぎを起こして、無罪放免とはいかないわ。
それに・・・
酷い言いようかもしれないけど、お兄様や家族が罪を犯すのでなければ、彼らがどんな罰を与えられようと知ったことではない。
陛下が罰を与えてくれるなら、全くカケラも問題ないわ。
「ティアは何か罰に対して希望はあるか?」
「二度と私や家族に関わらないでくれるなら、罰の内容は陛下にお任せいたしますわ。私は、家族に罪を犯させたくないだけですの」
二度と顔も見たくないけど、さすがに公爵家を潰して全員を他国にってわけにもいかないわ。
あそこはケレス様しかお子がいなかったし、遠縁にも年頃の方はいなかったはずだもの。
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