私のことはお気になさらず

みおな

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東の国からの報告

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 東の国は、ミネルバさんが脱走したことですぐに付近の国々と我が国に知らせを出した。

 付近の国々には、ミネルバさんの容姿と脱走を手伝ったと思える船乗りの容姿と共に脱走犯だと通達した。

 我が家には、東の国からと王家から謝罪と警戒に努めてくれるようにと警告が来た。

 そう。
彼女が恨むとしたら、私。

 ミネルバさんにとって、ケレス様は本当に大切な人だったのだろう。

 決して、彼らのしたことは正しくはないけど、私に関わらないでいてくれたなら別に何も罰なんて与えなかったのに。

 彼らは、貴族として正しくなかった。

 だから、罰を受けた。

 そのことでケレス様が亡くなったとして、私を恨まれても困るわ。

 それに今の私には、大切な人たちがいる。

 ヴィル様はもちろん、ヴァイスやランディ、コーネリア様やアデリアだってそうよ。

 カールやセリノも、みんな私の守らなければならない大切な存在。

 リリアには王家の護衛が付くでしょうし、お父様やお兄様は大丈夫でしょうけど、コーネリア様や側近、友人の方々に被害が及ばないようにしなくてはいけないわね。

「俺と一緒の時以外は、家から出るな。ここにいれば、身の安全は確かだ」

「分かりましたわ。コーネリア様たちとの交流はいかがいたしましょう?」

「王家から騎士を各屋敷に派遣すると言っていたが、警戒しておくべきだろう。ランディ、会う時は王宮にしろ。往復は王宮騎士が護衛する予定だ。だが、回数は減らせ。相手にも家から出る回数は減らさせろ。危険はなるべく減らすべきだ」

「・・・わ、かりました」

 もう。ランディったら。
そんなにコーネリア様と会えないのが嫌なのね。

 でも、もしもミネルバさんが相手を問わず狙って来たら?

 ランディを、ひいては私を苦しめるためだけにコーネリア様を、友人の方々を、狙うかもしれない。

 私を狙えないと思った時に、彼女がどう動くか予測が付かないのよ。

 私が囮になれば早いのだけど、それはミネルバさんが王都に潜んでいると理解って、万全の体制を整えてからでないと、許可が下りないでしょうね。

 ヴィル様も、長引くことを良しとされないだろうから、足取りと狙いが分かったら囮になって誘き出す手を考えられると思うわ。

「ランディ。足取りが掴めるまでの辛抱よ。コーネリア様たちを危険に晒したくないでしょう?少しの間、我慢して」

「分かっています、ティア姉様。姉様こそ、気をつけて下さい」

「ありがとう、ランディ」

 ランディは大切な息子よ。
必ず、守ってみせるわ。
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