入れ替わり転生〜生まれ変わったら、私を殺した婚約者の最愛になっていました〜

みおな

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不幸にさせる方法

 メトルファン皇国の末娘の第三皇女殿下。

 確かお名前は、ユエリティ様だったと思います。

 他国の、しかも二歳年下の第三皇女殿下のお名前を存じ上げているかというと、一度交換留学で我が国に訪れてらしたことがあるからなのです。

 私とは学年が違いましたので、交流はありませんでしたが、王太子殿下の婚約者としてご挨拶はさせていただきました。

 クーデリア王国の貴族令嬢の中で、年齢的に王太子妃候補に一番近かったのがウェンディ。

 だから婚約者になったのですけど、他にも近い年齢や身分の令嬢たちはいました。

 ですが私が婚約者になった時点で、皆様それぞれに婚約者が決まってしまったのです。

 ですから、現在の時点で王太子殿下の婚約者になれるご令嬢はクーデリア王国にはいません。

 もっとも、現在の婚約を解消すれば別ですが、王太子殿下の聖女様への愛を見ていたご令嬢たちが、せっかくの婚約を解消してまで婚約者になりたいと考えるとは思えません。

 いえ。
ご令嬢やご令嬢のご両親方の中には、王家との縁を求める方もいるかもしれませんが、国王陛下やレンブラン公爵家との関係を考えると、踏み切れないでしょう。

 確かにユエリティ皇女殿下なら、ジュリアーノ王太子殿下の婚約者になれますわね。

 問題は・・・

 中身が私な事ですわ。

 神様?らしき人の話だと、ユエリティ皇女殿下になった私が婚約者になり、その上で王太子殿下を後悔させなければならないのですよね?

 何を以て、後悔なのでしょうか?

 聖女様でなく、皇女殿下と婚約しなければならないこと?

 いえ、違う気がします。

 多分、あの話の感じですと・・・
ウェンディを婚約者として大切にしなかったことを『後悔』させなければならないんじゃないでしょうか。

 ええと・・・

 そんなこと、可能なのでしょうか?

 だって殿下は、聖女様のことを本当にお好きなのです。

 ウェンディを冤罪で殺したことは許せないですけれど、殿下のお気持ちが聖女様にあることをどうこういうつもりはありません。

 正直に打ち明けて相談してくだされば、協力もいたしましたのに。

 ですが、もう殿下が聖女様と結ばれることは不可能になってしまいました。

 聖女様のお体がどうなったのかは分かりませんが、魂は新たな体に宿ったとおっしゃっていましたもの。

 愛する方と結ばれることが叶わなくて、それを後悔する・・・のではきっと駄目なのでしょうね。

 そういえば、ウェンディだったあの時に、殿下が不幸になることを願いました。

 ユエリティ皇女殿下を心から好きにさせて・・・そしてその後に切り捨てたら、殿下は不幸になるでしょうか。



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