入れ替わり転生〜生まれ変わったら、私を殺した婚約者の最愛になっていました〜

みおな

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婚約者との交流を

 結果として、婚約自体はまだ結ばないけど、限りなく決定に近い候補として交流をすることになりました。

 まぁ婚約をしてしまうと、私がウェンディに戻った後に、ユエリティ皇女殿下の経歴にキズがついてしまいますから。

 お互い、結婚したいと思うギリギリまで婚約せずに交流しましょうと、王太子殿下に提案しました。

 クーデリア王国側は、婚約という決定的な形を少しでも早く取りたいみたいでしたが、それならお断りしても?と伝えると渋々ですが従って下さいました。

 異国間ですから、お互い定期的に互いの国を訪れて交流することになり、まずは私がひと月ほどクーデリア王国に滞在することになりました。

 あちらは唯一の王太子殿下ですから、長く国を空けることは叶わないのですよね。

 もちろん国王陛下もご健在ですから、一週間程度なら問題ないのですけど。

 他国の王族や貴族の場合、基本的に政略結婚ですから、こんな交流をすることはほとんどありません。

 婚約することも婚姻することも、ほぼ決定事項なので、お手紙やたまにお会いする程度です。

 私の場合は、ジュリアーノ王太子殿下に好きになってもらうことが目的なので、政略結婚では困るのです。

 なので。

「皇女としては正しくないですけど、私は想い想われる相手と結婚したいのです」

 そうお伝えしました。
聖女様がおっしゃりそうなことだと思いましたので。

 現に王太子殿下は、少し動揺されておりましたわ。

 私が「皇女として相応しくない発言ですよね」と俯くと、「いや、そんなことはない!僕は、その、素晴らしい考えだと思う」とおっしゃいましたもの。

 笑ってしまいましたわ。

 貴族としては、ちっとも素晴らしい考えなどではありませんもの。

 もちろん、想い想われる相手と結婚できれば素晴らしいことですが、貴族の結婚は家と家の契約のようなものです。

 だからこそ、お互いがお互いを敬い合い、信頼し合える関係を築こうと努力するのです。

 恋愛感情だけで結婚が成るのなら、王太子殿下はウェンディではなく聖女様と婚約結婚できていたはずです。

 もちろん、私は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに微笑んで「王太子殿下はお優しいのですね」と持ち上げておきましたわ。

「ユエリティ、本当に行くの?」

 お姉様が心配そうに尋ねて来られます。

 申し訳ないですわ。
記憶喪失と言ってありますから、心配してくださっていますのね。

「大丈夫ですわ、お姉様。生活するのには問題ありませんから。それに、王太子殿下の為人を知ってから婚約したいのです」

 両親も兄夫婦も心配していましたけど、結局は私のしたいようにさせて下さいました。

 ふふっ。
ユエリティ皇女殿下は、家族に愛されておりますのね。

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