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街へ向かいます
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あれから、聖女様はそれなりにお勉強に向き合ってくださり、また王太子殿下も時々は聖女様を励ましてくださっているようでした。
国王陛下が王太子殿下に、聖女様に頑張るための《ご褒美》を差し上げるように命令をされたそうです。
決して自主的なものではないと、私に報告にいらっしゃいました。
もし自主的だったとしても、私は文句を言うつもりはありませんが、険悪な仲になりたくはないので、お心遣いはありがたいと思います。
しかし、国王陛下は本気で王太子殿下と聖女様の婚約を考えていらっしゃるのですね。
以前の時間軸の時は、いつこの世界からいなくなるか分からないから、聖女様を婚約者にはできないとおっしゃっていたのに。
そういえば、お父様もお母様も、我慢しろとはおっしゃらないですね。
以前は「お前が王太子妃になることは決まっているのだから、もっとおおらかな心でいなさい」と言われましたが。
いえ、国王陛下が何をお考えだとしても、別にかまいませんわ。
私は、聖女様が王太子妃教育を受けてくださっていることで、自分の時間ができました。
今日は侍女と一緒に、街へ買い物に来ております。
私は公爵家の娘ですから、街で買い物をする経験はありません。
ですが、もし冤罪をかけられそうになって修道院に行った場合や、お母様たちと領地に行った時に、街で買い物をする機会もあると思うのです。
なので、今のうちに経験を積みたいと思い、侍女にお願いしました。
最初は渋っていた侍女ですけど、私が家族にプレゼントを内緒で買いたいのだと言ったら、了承してくれました。
お金は、私の個人資産から出すつもりです。
私は王太子妃教育は二度めですから、早々に教育を終えましたので、王宮で文官の方のお仕事のお手伝いをしておりましたの。
そうしたら、お給金が発生したのです。
お手伝いを始めたのは、王妃様のお勧めだったのですけど、働いてお金を稼ぐということを経験できたことは、結果として良かったと思います。
そのお金が、多少ですけどありますので、お父様お母様サンディに何か買いたいのです。
自分で働いて稼いだお金で、誰かに贈り物をするというのは、とても、とても素敵なことな気がします。
三人分となると、大したものは買えませんけど、きっと喜んで貰えると思うのです。
え?王妃様や王太子殿下にですか?
王妃様には何かお渡ししてもいいと思いますけど・・・
刺繍したハンカチとかなら、いいかもしれませんね。
国王陛下が王太子殿下に、聖女様に頑張るための《ご褒美》を差し上げるように命令をされたそうです。
決して自主的なものではないと、私に報告にいらっしゃいました。
もし自主的だったとしても、私は文句を言うつもりはありませんが、険悪な仲になりたくはないので、お心遣いはありがたいと思います。
しかし、国王陛下は本気で王太子殿下と聖女様の婚約を考えていらっしゃるのですね。
以前の時間軸の時は、いつこの世界からいなくなるか分からないから、聖女様を婚約者にはできないとおっしゃっていたのに。
そういえば、お父様もお母様も、我慢しろとはおっしゃらないですね。
以前は「お前が王太子妃になることは決まっているのだから、もっとおおらかな心でいなさい」と言われましたが。
いえ、国王陛下が何をお考えだとしても、別にかまいませんわ。
私は、聖女様が王太子妃教育を受けてくださっていることで、自分の時間ができました。
今日は侍女と一緒に、街へ買い物に来ております。
私は公爵家の娘ですから、街で買い物をする経験はありません。
ですが、もし冤罪をかけられそうになって修道院に行った場合や、お母様たちと領地に行った時に、街で買い物をする機会もあると思うのです。
なので、今のうちに経験を積みたいと思い、侍女にお願いしました。
最初は渋っていた侍女ですけど、私が家族にプレゼントを内緒で買いたいのだと言ったら、了承してくれました。
お金は、私の個人資産から出すつもりです。
私は王太子妃教育は二度めですから、早々に教育を終えましたので、王宮で文官の方のお仕事のお手伝いをしておりましたの。
そうしたら、お給金が発生したのです。
お手伝いを始めたのは、王妃様のお勧めだったのですけど、働いてお金を稼ぐということを経験できたことは、結果として良かったと思います。
そのお金が、多少ですけどありますので、お父様お母様サンディに何か買いたいのです。
自分で働いて稼いだお金で、誰かに贈り物をするというのは、とても、とても素敵なことな気がします。
三人分となると、大したものは買えませんけど、きっと喜んで貰えると思うのです。
え?王妃様や王太子殿下にですか?
王妃様には何かお渡ししてもいいと思いますけど・・・
刺繍したハンカチとかなら、いいかもしれませんね。
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